恋のやり方

タイガー

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3話

3ー3 約束

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「うーん、そうね。本を貸して欲しくれば私とデートして!」
「は!?」
またまた教室で大声.........みんな慣れてきたみたいだしいいか。
「デートってどういう事だよ」
「文字通りよ。よくよく考えたら引越ししてきたばっかだからこの街のことあんまりわからないのよね~」
「それとデートとどう繋がるんだよ」
「鈍いわね~、だから案内ついでに一緒に遊ぼうって言ってるのよ」
いやいや、意味がわからないどころの騒ぎじゃない。何故だ?
「(まさか、この女俺のこと.........)」
「あ、別に君のことが好きとかそんなんじゃないから」
「エスパーか何かか?」
思ってることがいとも簡単に読み取られてしまった。こいつ天才なのか?
「いやいや、新がわかりやすいだけだ~」
ヒロやんまでもがそう言ってきた、周りはエスパーだらけで怖い ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ
「君、すごい顔に出やすいね~単純で良いわ~」
「そんなに顔に出てるか?」
「「うん、とても!!」」
二人の声がハモってた。よし、単純決定だな。
「それよりもデートよデート!」
「なんでデートなんだよ」
「そっちの方がテンション上がるから??」
「あっそ、まあ案内ぐらいならいいよ」
本のためだし、何よりこの変なやつの話はよく聞きたい。そう思った。
「ほんとに?ありがとう~じゃあ次の日曜駅前集合ね!!」
「おけーおけー」
そうして、俺と西野紗枝の初デートが決定した。
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