1 / 3
始まり
しおりを挟む
「漏れる…かも」
木村良平、三十歳。職業・サラリーマン。
今日も今日とて取引先の部長に怒られ、得意先には嫌味を言われ、部下にはミスのフォローをさせてしまい……もう散々な日だった。
「どうしようか…」
帰宅するにはあと30分ほど電車に揺られる事になる。トイレに行きたいが我慢出来なくもない微妙なラインだ。でもやっぱり行きたい!下半身で訴え続ける欲求に耐えきれず電車から飛び降り、僕は小走りで駅の中を移動していた。このだだっ広い駅の中にはいくつかトイレがある…と聞いたことがある。というのもこの駅とはあまり縁がなく降りるのは今日が初めてなのだ。
道に迷い何度も同じ場所をぐるぐると回っているうちにどんどん尿意は強まって、冷や汗が全身を流れる。
「うう、漏れそう……」
もう限界だ。早くトイレを探さないと……そう思った瞬間だった。
「あ!あれってもしかして!」
視界に入ったのは『トイレ』の文字。急いでトイレに駆け込むと小便器はすでに埋まっており個室が1つだけ扉を開けていた。助かった、安堵しながら個室に駆け込むと
「よぉ」
中には一人のガタイのいい男が居た。
木村良平、三十歳。職業・サラリーマン。
今日も今日とて取引先の部長に怒られ、得意先には嫌味を言われ、部下にはミスのフォローをさせてしまい……もう散々な日だった。
「どうしようか…」
帰宅するにはあと30分ほど電車に揺られる事になる。トイレに行きたいが我慢出来なくもない微妙なラインだ。でもやっぱり行きたい!下半身で訴え続ける欲求に耐えきれず電車から飛び降り、僕は小走りで駅の中を移動していた。このだだっ広い駅の中にはいくつかトイレがある…と聞いたことがある。というのもこの駅とはあまり縁がなく降りるのは今日が初めてなのだ。
道に迷い何度も同じ場所をぐるぐると回っているうちにどんどん尿意は強まって、冷や汗が全身を流れる。
「うう、漏れそう……」
もう限界だ。早くトイレを探さないと……そう思った瞬間だった。
「あ!あれってもしかして!」
視界に入ったのは『トイレ』の文字。急いでトイレに駆け込むと小便器はすでに埋まっており個室が1つだけ扉を開けていた。助かった、安堵しながら個室に駆け込むと
「よぉ」
中には一人のガタイのいい男が居た。
応援ありがとうございます!
3
お気に入りに追加
1
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる