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未来のお話

午前6時30分出かける準備をする。部屋には俺1人、入団試験に合格したというのに祝う人は誰もいなかった。ドアの前まで行き、行き先を設定する。
「場所はIPFWまで。」
今日のご飯は目玉焼きとパンだ。一人暮らしになってから朝はずっとこれ。中々飽きない曲者だ。親の邪魔にならないように自分から家出したが我ながらいい生活習慣をしていると思う。
「アト10プンデツキマス」
さて、そろそろ目的地に着くようだ。もう着替えてはいるのであとは小型ナイフ入れを探すだけだ……
「………ない。」
昨夜研いだ後どこに置いた？確か…


あちこち探したが結局玄関にかけてあった。前言撤回、整理整頓は苦手だ。
「モクテキチニツキマシタ。イドウヲオワリマス。」
さて、行くか。


暇だ。早く来すぎた。まだ30分もある。暇なのでナンプレをする。しかし色々な人がいる。刀を持っている人、ピストルを持っている人、あれは…メイスか？みんな強そうだ。この後チームを組むのだが果たして自分のようなヒョロガリ数学馬鹿を入れてくれるのか…｡


扉が開き、人がぞろぞろ入っていく。今から始まるのはいわゆる入社式だ。自分の指定席に座る。静まり返ったホールにはおよそ400人がいる。しばらくしてアナウンスが響く。
「将軍のお言葉です。終わり次第、合格時伝えられたフロアにお進み下さい。」
前に女性が出てくる。
「皆の者、ようこそ。ここに入っていただき感謝する。そして悪いがこの仕事に命の保証は無い。今日見るのが最後の人もいるだろうから一応名乗ろう。私は霧山 心。どうか私と国民のために命を懸けてくれるか？バグから守ってくれ！！以上だ。」
我ながら恥ずかしい。息子の前で言うことだろうか？さて、移動するか。


～～彼の名は霧山 零、後に世界を変えた人となる。～～