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序章
プロローグ
しおりを挟む例えば地球はいつだって、一分一秒だって狂わずに規則正しくまわっているのだと思っていた。
私を取り巻く世界は、いつだって平淡で単調で、つまらないものだと思っていた。
だからそのニュースを聞いた時も正直興味はあんまりなくて、ただその影響としてテレビが見れなくなったりスマホが使えなくなったり電車が乱れたりしてることにはちょっとした憤りを覚えたりもして。
そのまま、ちょっとした話の種としてしばらく利用させてもらう、くらいで終わればよかったんだけれど……何の因果か、私はそれに自ら首を突っ込んでしまって、しばらくそのことを後悔することになる。
とにかく、何かのきっかけというものは唐突に訪れるものだ。
──私の住む街に、隕石が降ってきた。
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