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118話 尽きない悩み
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連絡を取り終えたところでレスティー達が現れ、魔導書を開くことなく迷宮攻略へと向かった。
四十六階層では、ジャイアントという身長6メートル程の禿頭の巨人が現れた。
筋肉隆々の人間をそのまま巨大化させたそれは、まさしく名前通りの巨人である。
いつもの様に1体なら前衛に任せ、複数体なら後衛の魔法で焼き払う戦法で行くか。
なんてルーチンワークを決め込んでいると、猛然と向かってくる巨人の巨体から繰り出された撃ちおろしの拳が、ククのキャッスルウォールを一撃で粉砕した。
おおうマジか!?
だが防御スキルを破られたククは平然としており、宙を浮かぶ2枚のサテライトシールドで巨人を強引に押し戻すと、更に分厚い防壁を展開する。
その防壁の内側から抜けだしたトトが、猛獣の下半身を躍動させる。
猛スピードで巨人の足元を駆け抜け様、脛にハルバードによる断撃を叩きこむ。
「〈くらっしゅうぉーる〉!」
バッサリと足が断ち切られ、堪らず転倒した巨人の顔が床に落ちると、そこには既に待ち構えていたメリティエが拳を振りかぶっていた。
「〈鬼神瀑布〉!」
トゲ付きナックルが巨人の顔面を捉え、威力が何倍にも強化された打撃が鼻骨を粉砕。
しかし、巨人もその巨腕で上からのはたき込みを繰り出し抗う。
「タフだな」
口元を獰猛に歪めたメリティエが一瞬腰を沈め、そこから一気に全身を伸ばしての鬼神瀑布の乗ったアッパーでカウンターを合わせる。
俺から見ても小さな少女が、大人ですら掴めてしまう巨人の大きな手の平を爆砕させた。
その隙に巨人の背にのったトトが槍斧を掲げ、クラッシュウォールを全力で発動させて振り下ろす。
後は巨人が粒子散乱して消えるまで、一方的にタコ殴った。
むごい。
「この階層は歯応えがあって楽しめそうだな」
「なー」
返り血で全身を赤く染めた和風美幼女とケモっ娘が、楽し気に談笑して戻って来る。
ククの横に戻った時には、その返り血も粒子散乱してすっかり消えていたが。
最初の戦闘以降、ククの防御壁が破られることは無く、その戦闘データをフィードバックさせたレスティー班も、危なげなく戦闘をこなす。
続くザァラッドさん達ベテラン班は、ザアラッドさんをはじめとし、クサンテよりもさらに一回り以上大きなリザードマン男性のワトキンさんや、短槍使いでヒューム男性のチャドさんが前衛を務め、〝防御スキル? なにそれ美味しいの?〟と言わんばかりに、近接戦闘でパワルフに屠殺していく様は圧巻だった。
2体の巨人に対し、グレーターソードを握るザァラッドさんが近接長射程スキル〈オーラスラッシュ〉で先制のまとめ斬り。
怯んだ手前の巨人に素早く接敵したワトキンさんが、バトルアックスを横から降り抜き、クラッシュウォールを内腿へめり込ませる。
バトルアックスが引き抜かれ、巨人の太ももから大量の鮮血が噴き出した。
ワトキンさんが巨体とは思えない軽快なバックステップで鮮血を避け、ザアラッドさんと入れ替わり。
同じくクラッシュウォールで反対側の太ももを切断する。
そこへ駆けるチャドさんが、ワトキンさんの尻尾の付け根を踏み肩を蹴って大きくジャンプ。
上空から槍を振りかぶり、その勢いのまま投げ放つ。
「マクマレート流投技・千枚穿ち」
バスン!
投擲された槍が巨人の胸部中央に大穴を開け、迷宮の地面に着弾して宙に跳ねた。
血を吐いて止まった巨人をワトキンさんがショルダータックルで吹き飛ばし、後続の巨人に押し付ける。
「どうりゃぁ!!」
後続のジャイアントが吹き飛んだ同族を受け止めたところへ、ザアラッドさんの謎のスキルを込めたドロップキックが炸裂し、2体の巨人が諸共に倒れる。
1体目の巨人が粒子散乱を開始するも、その巨体はまだ残り、下敷きになった巨人が抜け出せずにいる。
「ほい終わりっと」
無精髭の中年が、跳ねた槍を地面に落ちる前にキャッチすると、逆手に握ったショートパルチザンを巨人の目に突き刺し脳まで押し込んだ。
巨人はしばらくビクビクと体を震わせていたが、やがて動かなくなり、粒子散乱を開始した。
「ざっとこんなもんじゃい!」
「声デケぇよおっさん」
「こいつぁすまんな、がはははは!」
起き上がったザアラッドさんのバカデカい勝どきに、チャドさんが顔をしかめてぼやく。
「………」
「ワトキン、目だけで〝お前もおっさんだ〟って訴えかけるのはやめろ」
巨漢のリザードマンが視線を逸らしながら、ふっと鼻がなる。
「おい、いま鼻で笑ったろ!」
チャドさんが更に食って掛かるも、ワトキンさんは明後日を向いたまま取り合わない。
それを見てザアラッドさんまた「がはは!」と笑う。
……しゅごい。
あれが近接パワー型のスタンげふんげふん、近接職の戦い方か。
一つ一つの攻撃は豪快だが、その連携は淀みなく、まるで上質なプロレスを観戦しているかのようだった。
現在最後尾に付いているトトやメリティエなど、興奮で目をキラキラとさせている。
勉強になるなぁ。
てかチャドさんもモーディーンさんと同じくマクマレート流の使い手か。
身長は170センチにギリ足りていない俺より頭半分ほど背が高いその中年男性は、革鎧に薄い鉄板を張り付けた鎧を着ており、一応全身金属装備だが軽戦士といった出で立ちだ。
そして鎧の下から覗くよれよれのシャツ、傷んだ靴や無精ひげなど、清潔感などお世辞にもあるとは言えなかった。
しかもベテランなのに装備が全て鋼や鉄製、普通の金属装備で身を固めている。
ザアラッドさんやワトキンさんは全身特殊鋼装備なだけに、装備ランクの見劣り具合がすさまじい。
それ以前に技量と装備が釣り合っていない気がする。
一体どういった人なんだ……。
同じ短槍使いである謎の人物チャドさんに興味を持ちつつ、進軍を再開したベテランPTの後を付いて行った。
それから進軍を続けること2時間程。
道順には愛されず、俺達がボス部屋に到着したのと四十六階層のMAPが完成したのは同時であった。
「ここのボスって何が出るのかわかる?」
「太古の巨人でしゅかね?」
「巨人族は数も多く、どれがどの上位種に当たるのか全くわかっていません……」
フィローラが首を傾げながらセシルに尋ねるも、尋ねられたエルフも金色の髪を揺らす。
他の同行者に目を向けるも、彼ら彼女達も分からない様子だ。
層階層ボスとして出現したのは、鎧を着こんだアンタイオスという巨人だった。
……だれ?
古代ローマ人みたいな名前だけど、聞いたことないなぁ。
忘れてるだけかもだけど。
だがやる事は変わらず、これまたいつもの様に皆で囲み、全力でフルボッコにして終了した。
一旦休憩を挟んでの四十七階層、そこにはこれまでで一番厄介な相手が現れてしまった。
カシャ Lv47
属性:火。
耐性:火ダメージ吸収。
弱点:なし。
状態異常:なし。
火車と書いてカシャ。
葬式の場に現れ死体を奪っていくといわれる日本の妖怪。
猫の妖怪、化け猫火車。
体長1メートル位の大きな家猫で、燃え盛る木製の車輪を繋ぐシャフトの部分に、サーカスの曲芸猫さながらに鎮座する。
カシャは俺達と遭遇すると、敵愾心を露わにしてこちらを睨み牙を剥いた。
どれ程敵意を向けられていようがこれはだめだ、戦えない。
だって猫ですよ?
魔物がとか妖怪だとか敵だとかそんなのは関係ない。
たとえなんであれ、猫と戦うなんて俺に出来るわけないだろ……。
殺さなくてもいいのなら、当然殺さない道を模索したい。
魔法で防壁を張りひとまず四十六階層のボス部屋に退散。
協議の結果、相手の戦意喪失させて、魔物契約で片っ端から使役魔物に変えていく、無理なら殺すということになった。
これが想像以上に苦労させられた。
まずカシャの鎮座する大八車の車輪とシャフトを完膚なきまでに破壊すると、拘束魔法で封じ込み、魔物使役の契約を飛ばした状態でアイスランスを突き付け、戦意が折れるまで睨み続けた。
そしてやっとの想いで契約できたのだが、その後もずっと敵意剥き出しの状態で後を付いて来た。
幸いにも、このフロアのボス部屋は直ぐにたどり着けが。
階層ボスは猫仙なる中国テイストな着物を着た直立歩行する太ましい猫だったが、こちらの人数と背後の十数匹のカシャに怖気づき、直ぐに幸福を示してくれた。
同行者全員にひたすら謝った。
今回は俺一人でもどうにかなるレベルの強さだったので我侭を通させてもらえたが、その内とんでもなく強力な猫型モンスターが現れた場合〝戦いたくない〟なんて甘えが通るはずが無い。
残念だがここらで割り切るべきか……。
いや、折角マナロードになったんだ、どんな敵が来ても屈服させるだけの強さを目指すのもありなのではないだろうか?
問題はやはり魔法を全て消してしまうスキル〈マナ消失〉だが。
ジョブにあるってことは、魔物が使ってくることも十分あり得る訳だしなぁ。
マナ消失に周辺国の不穏な政治情勢、そしてよしのんへの追手と、不安要素は山積みである。
四十六階層では、ジャイアントという身長6メートル程の禿頭の巨人が現れた。
筋肉隆々の人間をそのまま巨大化させたそれは、まさしく名前通りの巨人である。
いつもの様に1体なら前衛に任せ、複数体なら後衛の魔法で焼き払う戦法で行くか。
なんてルーチンワークを決め込んでいると、猛然と向かってくる巨人の巨体から繰り出された撃ちおろしの拳が、ククのキャッスルウォールを一撃で粉砕した。
おおうマジか!?
だが防御スキルを破られたククは平然としており、宙を浮かぶ2枚のサテライトシールドで巨人を強引に押し戻すと、更に分厚い防壁を展開する。
その防壁の内側から抜けだしたトトが、猛獣の下半身を躍動させる。
猛スピードで巨人の足元を駆け抜け様、脛にハルバードによる断撃を叩きこむ。
「〈くらっしゅうぉーる〉!」
バッサリと足が断ち切られ、堪らず転倒した巨人の顔が床に落ちると、そこには既に待ち構えていたメリティエが拳を振りかぶっていた。
「〈鬼神瀑布〉!」
トゲ付きナックルが巨人の顔面を捉え、威力が何倍にも強化された打撃が鼻骨を粉砕。
しかし、巨人もその巨腕で上からのはたき込みを繰り出し抗う。
「タフだな」
口元を獰猛に歪めたメリティエが一瞬腰を沈め、そこから一気に全身を伸ばしての鬼神瀑布の乗ったアッパーでカウンターを合わせる。
俺から見ても小さな少女が、大人ですら掴めてしまう巨人の大きな手の平を爆砕させた。
その隙に巨人の背にのったトトが槍斧を掲げ、クラッシュウォールを全力で発動させて振り下ろす。
後は巨人が粒子散乱して消えるまで、一方的にタコ殴った。
むごい。
「この階層は歯応えがあって楽しめそうだな」
「なー」
返り血で全身を赤く染めた和風美幼女とケモっ娘が、楽し気に談笑して戻って来る。
ククの横に戻った時には、その返り血も粒子散乱してすっかり消えていたが。
最初の戦闘以降、ククの防御壁が破られることは無く、その戦闘データをフィードバックさせたレスティー班も、危なげなく戦闘をこなす。
続くザァラッドさん達ベテラン班は、ザアラッドさんをはじめとし、クサンテよりもさらに一回り以上大きなリザードマン男性のワトキンさんや、短槍使いでヒューム男性のチャドさんが前衛を務め、〝防御スキル? なにそれ美味しいの?〟と言わんばかりに、近接戦闘でパワルフに屠殺していく様は圧巻だった。
2体の巨人に対し、グレーターソードを握るザァラッドさんが近接長射程スキル〈オーラスラッシュ〉で先制のまとめ斬り。
怯んだ手前の巨人に素早く接敵したワトキンさんが、バトルアックスを横から降り抜き、クラッシュウォールを内腿へめり込ませる。
バトルアックスが引き抜かれ、巨人の太ももから大量の鮮血が噴き出した。
ワトキンさんが巨体とは思えない軽快なバックステップで鮮血を避け、ザアラッドさんと入れ替わり。
同じくクラッシュウォールで反対側の太ももを切断する。
そこへ駆けるチャドさんが、ワトキンさんの尻尾の付け根を踏み肩を蹴って大きくジャンプ。
上空から槍を振りかぶり、その勢いのまま投げ放つ。
「マクマレート流投技・千枚穿ち」
バスン!
投擲された槍が巨人の胸部中央に大穴を開け、迷宮の地面に着弾して宙に跳ねた。
血を吐いて止まった巨人をワトキンさんがショルダータックルで吹き飛ばし、後続の巨人に押し付ける。
「どうりゃぁ!!」
後続のジャイアントが吹き飛んだ同族を受け止めたところへ、ザアラッドさんの謎のスキルを込めたドロップキックが炸裂し、2体の巨人が諸共に倒れる。
1体目の巨人が粒子散乱を開始するも、その巨体はまだ残り、下敷きになった巨人が抜け出せずにいる。
「ほい終わりっと」
無精髭の中年が、跳ねた槍を地面に落ちる前にキャッチすると、逆手に握ったショートパルチザンを巨人の目に突き刺し脳まで押し込んだ。
巨人はしばらくビクビクと体を震わせていたが、やがて動かなくなり、粒子散乱を開始した。
「ざっとこんなもんじゃい!」
「声デケぇよおっさん」
「こいつぁすまんな、がはははは!」
起き上がったザアラッドさんのバカデカい勝どきに、チャドさんが顔をしかめてぼやく。
「………」
「ワトキン、目だけで〝お前もおっさんだ〟って訴えかけるのはやめろ」
巨漢のリザードマンが視線を逸らしながら、ふっと鼻がなる。
「おい、いま鼻で笑ったろ!」
チャドさんが更に食って掛かるも、ワトキンさんは明後日を向いたまま取り合わない。
それを見てザアラッドさんまた「がはは!」と笑う。
……しゅごい。
あれが近接パワー型のスタンげふんげふん、近接職の戦い方か。
一つ一つの攻撃は豪快だが、その連携は淀みなく、まるで上質なプロレスを観戦しているかのようだった。
現在最後尾に付いているトトやメリティエなど、興奮で目をキラキラとさせている。
勉強になるなぁ。
てかチャドさんもモーディーンさんと同じくマクマレート流の使い手か。
身長は170センチにギリ足りていない俺より頭半分ほど背が高いその中年男性は、革鎧に薄い鉄板を張り付けた鎧を着ており、一応全身金属装備だが軽戦士といった出で立ちだ。
そして鎧の下から覗くよれよれのシャツ、傷んだ靴や無精ひげなど、清潔感などお世辞にもあるとは言えなかった。
しかもベテランなのに装備が全て鋼や鉄製、普通の金属装備で身を固めている。
ザアラッドさんやワトキンさんは全身特殊鋼装備なだけに、装備ランクの見劣り具合がすさまじい。
それ以前に技量と装備が釣り合っていない気がする。
一体どういった人なんだ……。
同じ短槍使いである謎の人物チャドさんに興味を持ちつつ、進軍を再開したベテランPTの後を付いて行った。
それから進軍を続けること2時間程。
道順には愛されず、俺達がボス部屋に到着したのと四十六階層のMAPが完成したのは同時であった。
「ここのボスって何が出るのかわかる?」
「太古の巨人でしゅかね?」
「巨人族は数も多く、どれがどの上位種に当たるのか全くわかっていません……」
フィローラが首を傾げながらセシルに尋ねるも、尋ねられたエルフも金色の髪を揺らす。
他の同行者に目を向けるも、彼ら彼女達も分からない様子だ。
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……だれ?
古代ローマ人みたいな名前だけど、聞いたことないなぁ。
忘れてるだけかもだけど。
だがやる事は変わらず、これまたいつもの様に皆で囲み、全力でフルボッコにして終了した。
一旦休憩を挟んでの四十七階層、そこにはこれまでで一番厄介な相手が現れてしまった。
カシャ Lv47
属性:火。
耐性:火ダメージ吸収。
弱点:なし。
状態異常:なし。
火車と書いてカシャ。
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猫の妖怪、化け猫火車。
体長1メートル位の大きな家猫で、燃え盛る木製の車輪を繋ぐシャフトの部分に、サーカスの曲芸猫さながらに鎮座する。
カシャは俺達と遭遇すると、敵愾心を露わにしてこちらを睨み牙を剥いた。
どれ程敵意を向けられていようがこれはだめだ、戦えない。
だって猫ですよ?
魔物がとか妖怪だとか敵だとかそんなのは関係ない。
たとえなんであれ、猫と戦うなんて俺に出来るわけないだろ……。
殺さなくてもいいのなら、当然殺さない道を模索したい。
魔法で防壁を張りひとまず四十六階層のボス部屋に退散。
協議の結果、相手の戦意喪失させて、魔物契約で片っ端から使役魔物に変えていく、無理なら殺すということになった。
これが想像以上に苦労させられた。
まずカシャの鎮座する大八車の車輪とシャフトを完膚なきまでに破壊すると、拘束魔法で封じ込み、魔物使役の契約を飛ばした状態でアイスランスを突き付け、戦意が折れるまで睨み続けた。
そしてやっとの想いで契約できたのだが、その後もずっと敵意剥き出しの状態で後を付いて来た。
幸いにも、このフロアのボス部屋は直ぐにたどり着けが。
階層ボスは猫仙なる中国テイストな着物を着た直立歩行する太ましい猫だったが、こちらの人数と背後の十数匹のカシャに怖気づき、直ぐに幸福を示してくれた。
同行者全員にひたすら謝った。
今回は俺一人でもどうにかなるレベルの強さだったので我侭を通させてもらえたが、その内とんでもなく強力な猫型モンスターが現れた場合〝戦いたくない〟なんて甘えが通るはずが無い。
残念だがここらで割り切るべきか……。
いや、折角マナロードになったんだ、どんな敵が来ても屈服させるだけの強さを目指すのもありなのではないだろうか?
問題はやはり魔法を全て消してしまうスキル〈マナ消失〉だが。
ジョブにあるってことは、魔物が使ってくることも十分あり得る訳だしなぁ。
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