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218話 不死の力
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『お主の仲間がこの速度で向っているなら、最速でも2分といったところでござるか? 恐らく時間稼ぎのつもりだったのでござろうが、戦闘力では6人の中でも最弱のお主が何故拙者らの前に1人でのこのこと現れたでござる……』
エイタの死体へ淡々と語る映像の中の影剣さん。
だが映像の中では信じられない光景が展開される。
『そら死ないからに決まってんじゃないスか』
エイタの首の無い胴体がゆっくりと立ち上がると、生首の方へと歩き出したのだ。
その背中に影剣さんが投げたクナイが貫通し、臓物を腹部からぶちまける。
それでも体は動きを止めなかった。
『やめて下さいよ、痛くないからって自分の体に穴が開くのを見るのって気持ち悪いんスから』
体が生首を拾い傷口を合わせると、内臓を垂らしたエイタが口元をニヤケさせながら振り返る。
『何でござるか、そのデタラメな体は?』
『コレ良いっしょ? なんか痛みもないし、不死身になれるらしいっスよ』
『まるでゾンビでござるな。ガーランド、神聖魔法にそのようなものがあるでござるか?』
『いや、俺もそんなのがあるなんて聞いたことは無い』
エイタの異様さに警戒する2人。
どう見ても邪法か何かの類なんですが、宗教国家の勇者がそれでいいのか?
〈神器〉ってやつの影響下なんだし、魔法だとしたら神聖魔法なんだろうけど、魔法じゃなく俺が持つ傷を超再生で治すアイテム〈生命のしずく〉みたいな〈勇者の遺物〉の可能性もあるか。
『死なないなら殺し続けてやれば良いだけでござる』
『まぁ待つっスよ、どうせ俺1人じゃあんたには敵わ――』
言葉の途中にもかかわらず、エイタの顔面を手裏剣がめった刺しに。
顔面に金属を生やした物体が傾き床に倒れるも、倒れる前に〈ワープゲート〉が開かれた。
ゲートの向こう側には複数の人影が見て取れる。
『うわっ、ひでぇなこりゃ』
『エイタ大丈夫かよ!?』
足元に倒れたエイタを横目に、ワープゲートからは6人の日本人がぞろぞろと現れた。
……6人?
「ちょっと待った、1人多くね?」
俺の問いにガーランドが映像を止め、止まった映像を2回も数え直してエイタを含め7人居ることを確認する。
「いかにも。まさか新顔が2人も増えるとは。おそらくモンテハナムかハッシュリングの勇者、あるいはねこ殿と同じ流れ人でござろう。くふふ、あの時は肝を冷やしたでござる~」
「笑いごとじゃねぇ、俺は死ぬかと思ったぜ」
俺の指摘に影剣さんが笑い飛ばし、ガーランドがげっそりとした顔でぼやく。
つい今しがた味わったこんな状況を笑えるとか、影剣さんの精神構造は相変わらずぶっ飛んでるな。
「……てかいま新顔が2人って言った? どういうことよ?」
「以前話した異能殺しのスキル持ちが居ない代わりに、知らない顔が2人追加されていたでござるぞ」
「バラドリンドに勇者が8人とかクソゲー待ったなしジャマイカ!」
「くふふっ、ジャマイカとは今日日誰も言わぬでござるぞ」
もちのろんとか言ってた人に言われると腑に落ちないものがある。
「進めるが構わないか?」
「あ、お願いします」
わざわざ止めてくれた映像を再び再生してもらう。
『今こちらに向かって来る敵影は、おぬしらではない別の者でござったか』
『ご名答~。俺たちがいっぺんに行っても向ってる途中でバレて逃げられると面倒だから、エイタに1人で行ってもらいました~』
『こんな手に引っかかるなんて、気付くのが遅かったでちゅね~ぎゃはははは!』
『やめてあげろって、おっさんなんだから頭の回転が遅いんだよ』
『つーかお前らさぁ、死なないからって普通1人で行かせるかぁ?』
男達が他人を小馬鹿にするような口調ではやし立てていると、エイタがボヤキながら起き上がり、顔面から手裏剣を引き抜きその辺に投げ捨てる。
『ジャンケンに負けたのはお前だろ?』
『だからってさぁ』
『終わったことをいつまでも言ってんなよ。そんなことよりも、さっさとこいつら殺して帰ろうぜ。俺の女が部屋で待ってんだ』
『ちっ、わかったよ』
7人の男たちが影剣さんたちを囲むように広がると、それぞれが得物を構える。
『さっきはよくもやってくれたっスね。けど、いくら影剣でも俺たち7人相手に勝てるっスかね?』
『これはもしかしなくてもなかなかにまずい状況でござるな』
『呑気に言ってる場合か! あいつらが出てきた時点で既に十分まずいんだよ馬鹿野郎!』
影剣さんの不敵な軽口に、顔面蒼白なガーランドが剣を構えながら罵声を浴びせる。
うん、これはキレて良いレベルだわ。
でも2人共ここから戦闘に発展して生きて帰ってきたんだよなぁ。
2人を取り巻く状況は最悪だが、影剣さんの死闘が見れるのかと思うと、不謹慎ながら興奮が逸った。
エイタの死体へ淡々と語る映像の中の影剣さん。
だが映像の中では信じられない光景が展開される。
『そら死ないからに決まってんじゃないスか』
エイタの首の無い胴体がゆっくりと立ち上がると、生首の方へと歩き出したのだ。
その背中に影剣さんが投げたクナイが貫通し、臓物を腹部からぶちまける。
それでも体は動きを止めなかった。
『やめて下さいよ、痛くないからって自分の体に穴が開くのを見るのって気持ち悪いんスから』
体が生首を拾い傷口を合わせると、内臓を垂らしたエイタが口元をニヤケさせながら振り返る。
『何でござるか、そのデタラメな体は?』
『コレ良いっしょ? なんか痛みもないし、不死身になれるらしいっスよ』
『まるでゾンビでござるな。ガーランド、神聖魔法にそのようなものがあるでござるか?』
『いや、俺もそんなのがあるなんて聞いたことは無い』
エイタの異様さに警戒する2人。
どう見ても邪法か何かの類なんですが、宗教国家の勇者がそれでいいのか?
〈神器〉ってやつの影響下なんだし、魔法だとしたら神聖魔法なんだろうけど、魔法じゃなく俺が持つ傷を超再生で治すアイテム〈生命のしずく〉みたいな〈勇者の遺物〉の可能性もあるか。
『死なないなら殺し続けてやれば良いだけでござる』
『まぁ待つっスよ、どうせ俺1人じゃあんたには敵わ――』
言葉の途中にもかかわらず、エイタの顔面を手裏剣がめった刺しに。
顔面に金属を生やした物体が傾き床に倒れるも、倒れる前に〈ワープゲート〉が開かれた。
ゲートの向こう側には複数の人影が見て取れる。
『うわっ、ひでぇなこりゃ』
『エイタ大丈夫かよ!?』
足元に倒れたエイタを横目に、ワープゲートからは6人の日本人がぞろぞろと現れた。
……6人?
「ちょっと待った、1人多くね?」
俺の問いにガーランドが映像を止め、止まった映像を2回も数え直してエイタを含め7人居ることを確認する。
「いかにも。まさか新顔が2人も増えるとは。おそらくモンテハナムかハッシュリングの勇者、あるいはねこ殿と同じ流れ人でござろう。くふふ、あの時は肝を冷やしたでござる~」
「笑いごとじゃねぇ、俺は死ぬかと思ったぜ」
俺の指摘に影剣さんが笑い飛ばし、ガーランドがげっそりとした顔でぼやく。
つい今しがた味わったこんな状況を笑えるとか、影剣さんの精神構造は相変わらずぶっ飛んでるな。
「……てかいま新顔が2人って言った? どういうことよ?」
「以前話した異能殺しのスキル持ちが居ない代わりに、知らない顔が2人追加されていたでござるぞ」
「バラドリンドに勇者が8人とかクソゲー待ったなしジャマイカ!」
「くふふっ、ジャマイカとは今日日誰も言わぬでござるぞ」
もちのろんとか言ってた人に言われると腑に落ちないものがある。
「進めるが構わないか?」
「あ、お願いします」
わざわざ止めてくれた映像を再び再生してもらう。
『今こちらに向かって来る敵影は、おぬしらではない別の者でござったか』
『ご名答~。俺たちがいっぺんに行っても向ってる途中でバレて逃げられると面倒だから、エイタに1人で行ってもらいました~』
『こんな手に引っかかるなんて、気付くのが遅かったでちゅね~ぎゃはははは!』
『やめてあげろって、おっさんなんだから頭の回転が遅いんだよ』
『つーかお前らさぁ、死なないからって普通1人で行かせるかぁ?』
男達が他人を小馬鹿にするような口調ではやし立てていると、エイタがボヤキながら起き上がり、顔面から手裏剣を引き抜きその辺に投げ捨てる。
『ジャンケンに負けたのはお前だろ?』
『だからってさぁ』
『終わったことをいつまでも言ってんなよ。そんなことよりも、さっさとこいつら殺して帰ろうぜ。俺の女が部屋で待ってんだ』
『ちっ、わかったよ』
7人の男たちが影剣さんたちを囲むように広がると、それぞれが得物を構える。
『さっきはよくもやってくれたっスね。けど、いくら影剣でも俺たち7人相手に勝てるっスかね?』
『これはもしかしなくてもなかなかにまずい状況でござるな』
『呑気に言ってる場合か! あいつらが出てきた時点で既に十分まずいんだよ馬鹿野郎!』
影剣さんの不敵な軽口に、顔面蒼白なガーランドが剣を構えながら罵声を浴びせる。
うん、これはキレて良いレベルだわ。
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