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一年生
ライバルに塩を送ります!
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「ふぁぁぁ……今日も一日、頑張りますか」
気持ちよく目覚めた俺は大きく伸びをする。
その後、着替えをしてから食堂に向かい朝食を頂く。
そんな朝のひと時が過ぎれば、学びの時間だ。
「おはようございます」
本日の授業も、ルナ先生の挨拶から始まる。
「昨日は大変お疲れ様でした。無事に終われたことを嬉しく思います」
「それでは今日はこの学園のランキング制と闘技場のシステムについて授業をします」
「ランキング制とはその名の通り強さの順位ですね。学年別にもありますが、上級生に挑むことも出来るため、学園全体のランクもあります」
上級生にも挑めるのか。
きっと強い人がいるんだろうな。
あれ?でも上級生って……
「質問いいですか?」
「どうぞ、カイ君」
「上級生は複数の召喚獣が扱えるんですよね?経験も数も向こうが上では勝つことなんてできないと思うんですが?」
「ランク戦を下級生が上級生に挑む場合、上級生は下級生に合わせた召喚獣しか呼べません。一年生が二年生や三年生に挑んだ場合は一対一。二年生が三年生に挑んだ場合は二対二となります。ですので数的有利はありません。理解してもらえましたか?」
「はい、ありがとうございます」
俺はルナ先生の丁寧な説明を聞いて納得することができた。
「ランク戦を勝利できれば相手のランクを奪うことができます。そのため、一年生で学園ランク一位になることも可能ですが、過去にそういった事例はありません。やはり経験の差は大きいものとなりますので、まずは一年生の一位になってから上級生に挑んでみるのが賢明でしょう。今はカイ君が一年生の首位なので、他の人は積極的に奪いに、カイ君は維持できるように頑張ってください」
……狙われる立場というのはなんとも落ち着かないな。
俺は四方から多くの敵意を感じてしまっている。
あいつには負けない!
そんな想いが込められているようだ。
敵意なんて立派なものではなく、ただの嫉妬心ですね。
……そんなにはっきりと言わないで欲しいが?
シリアスな緊張感が台無しだよ。
はいはい、ちゃんと現実を見てくださいね。
むむむ……
「続いて闘技場についてですが、王都闘技場と複数の地方闘技場がありまして、地方闘技場で優秀な成績を修めると王都闘技場に参加出来ます」
「しかし、無理をせずに自分の実力にあった闘いをしてください。無理をすると二度と闘えなくなる可能性もありますので、注意するように。分かりましたか?」
「「「はいっ!」」」
「では、午後からは自由に行動してください。模擬戦をしたい方は私にまで伝えに来てください。以上です」
「「「ありがとうございます!」」」
食堂に移動してからの昼食時。
いつもの五人が集まった。
「午後からはどうしようかな?」
「そうだね?自主性を求められるのも辛いよね?」
「私は闘い方を増やしたいが、どうしたものかと悩んでいる。攻撃範囲が近距離だけでは辛い場面が出てくるのは確実だからな」
「私もです。攻撃は苦手ですが頑張りたいと思っています」
「カイ……闘い方教えて……」
「なっ、サリア!ずるいぞ!」
「そうですよ!サリアちゃん!」
「ぼ、僕も教わりたいな……」
女子たちが、ちらっと俺の様子を窺うように見てくる。
「別にかまわないぞ?」
「本当か!?」
「本当ですか!?」
「本当……?」
「いいの?」
「ああ、色々と闘い方を考えると自分にも役立つからな」
俺の言葉に四人は嬉しそうに喜んでくれた。
ああ、サリアちゃん……そんな嬉しそうな笑顔を浮かべて……
フレア様……凛々しいあなたの可愛らしい笑顔……
リーナたん……マジ天使……
ルースくん……乙女なお顔がかわいい……
なのに、なんであいつだけがっ!?
俺は強烈な敵意を四方から向けられている。
もうすっかり慣れたよ……
食事を終えて、
「それじゃあ一旦解散するけど、鐘が鳴ったら運動着でグラウンド集合な」
「ああ」
「分かりました!」
「またね……」
「うん、また後で」
一休みした後、グラウンドに五人で集まることにした。
時間通りに全員が集合すると、木陰にある草むらで俺的召喚獣戦闘の基本を教え始める。
「まずは召喚獣に名前をつけること」
「なぜだ?」
「フレアは人間だよな?他の人から人間って呼ばれてその相手を信頼できるか?」
他の四人は、あっといった表情になる。
「そう、召喚獣にも自我はあり、それぞれに個性がある。同じ召喚獣でも得意なものが違ったり、性格が違ったりな」
「だから召喚獣との信頼を上げるために名前をつけるんだ。愛着を持って呼べるような名前をな」
「「「「なるほど」」」」
綺麗にハモる。
「次に闘い方だが、フレアには遠距離からの攻撃は必要ないと思う。一気に距離を詰めることに特化するとか近接攻撃力を最大限に活かした方が強くなる。相手が対応しようとしても防げないくらいの火力と速さを磨くのがらしいんじゃない?」
「なるほど……私もそちらの方が向いていると思う」
「次はリーナだけど、防御でいいじゃないか。ファーナでも破れなかった防壁はそう容易く破れるものじゃない。そしてキリンには素早さと高い魔力がある。それを武器に闘い、リーナは補助に専念するといいと思う。相手を攻撃するだけが召喚師の闘い方ではないからな」
「は、はい!頑張ってキリンさんをサポートします!」
「サリアはうまく連携は取れているし、作戦もいい感じで攻守のバランスは取れている方だ。ただ守の部分の回避は素晴らしいものがある反面、耐久性では心許ない。不意の一撃で素早さを失い、動けなくなるという可能性が少し怖い。視野を広く持ち、相手を把握するのが速さでの闘いで重要だぞ」
「わかった……もっと自分を守れるようにする」
「ルースは大変だと思うけど、剣も魔法両方を鍛えていくことで隙のない闘いが出来るようになっていってほしい。剣も使えて魔法もいろいろ使えるというメリットを最大限に活かして、遠近両用、物理と魔法どちらの属性でも攻撃でき、補助や防御もできる。そんな万能型が理想だな」
「ぼ、僕にできるかなぁ……?」
「ルースならできるさ。俺は信じてる」
「あ、ありがとう……」
じぃぃぃ……
い、いい雰囲気だと思わんか?
はい……愛とは尊いものですね……
むぅ……ずるい……けどなんだか胸がぽわぽわする……
なんだか女子たちの視線が生暖かいような……?
「ちょ、ちょっと時間が余ったけど何か聞きたいことないか?」
「では、私とオーレリア様について語らんか?」
「いえ、寄付のお礼にお茶でも飲みませんか?」
「だめ……兄さんの話を聞かせて……」
三人がバラバラの意見を言い、さきほどの生暖かい目は消え去っている。
参ったな……
ファーナ?なんとかならないか?
無理ですね。
皆さんマスターに少なからず好意を持っています。
ですので彼女たちは自分の意見を曲げないでしょう。
なんか好かれる様なことしたかな?
……マスター?真剣に言ってます?
えっ?そうだけど?
乙女の敵ですね。
何でだよ!
自分で考えてください。
このなまくら男。
なんだか知らないが、すごい悪口な気がする!
結局一歩も譲らないフレアたちだったので適当に雑談していると、終業の鐘が鳴った。
「みんなの召喚獣の名前が決まったら、教えてくれよな?」
「もちろんだ」
「はい!」
「かっこいいのつけるから」
「うん、いい名前をつけてあげよっと」
ところでマスター?
なんだ?
私の名前はどういう風に決めたのですか?
……言いたくない。
そう言われると余計に気になりますね。
絶対に言わないからな!
……嫌がるのを無理に聞き出すのは騎士としてあるまじき行為。
ですので、話せるようになったら教えてくださいね?
わ、わかった……
そう答えてみたものの、小さい頃に遊んでもらったお姉さんの名前だなんて恥ずかしくて言えない。
たぶん、初恋だったんだろうなぁ……
今は結婚してしまった初恋の人を思い出し、少しだけ心の中で泣いたのだった。
気持ちよく目覚めた俺は大きく伸びをする。
その後、着替えをしてから食堂に向かい朝食を頂く。
そんな朝のひと時が過ぎれば、学びの時間だ。
「おはようございます」
本日の授業も、ルナ先生の挨拶から始まる。
「昨日は大変お疲れ様でした。無事に終われたことを嬉しく思います」
「それでは今日はこの学園のランキング制と闘技場のシステムについて授業をします」
「ランキング制とはその名の通り強さの順位ですね。学年別にもありますが、上級生に挑むことも出来るため、学園全体のランクもあります」
上級生にも挑めるのか。
きっと強い人がいるんだろうな。
あれ?でも上級生って……
「質問いいですか?」
「どうぞ、カイ君」
「上級生は複数の召喚獣が扱えるんですよね?経験も数も向こうが上では勝つことなんてできないと思うんですが?」
「ランク戦を下級生が上級生に挑む場合、上級生は下級生に合わせた召喚獣しか呼べません。一年生が二年生や三年生に挑んだ場合は一対一。二年生が三年生に挑んだ場合は二対二となります。ですので数的有利はありません。理解してもらえましたか?」
「はい、ありがとうございます」
俺はルナ先生の丁寧な説明を聞いて納得することができた。
「ランク戦を勝利できれば相手のランクを奪うことができます。そのため、一年生で学園ランク一位になることも可能ですが、過去にそういった事例はありません。やはり経験の差は大きいものとなりますので、まずは一年生の一位になってから上級生に挑んでみるのが賢明でしょう。今はカイ君が一年生の首位なので、他の人は積極的に奪いに、カイ君は維持できるように頑張ってください」
……狙われる立場というのはなんとも落ち着かないな。
俺は四方から多くの敵意を感じてしまっている。
あいつには負けない!
そんな想いが込められているようだ。
敵意なんて立派なものではなく、ただの嫉妬心ですね。
……そんなにはっきりと言わないで欲しいが?
シリアスな緊張感が台無しだよ。
はいはい、ちゃんと現実を見てくださいね。
むむむ……
「続いて闘技場についてですが、王都闘技場と複数の地方闘技場がありまして、地方闘技場で優秀な成績を修めると王都闘技場に参加出来ます」
「しかし、無理をせずに自分の実力にあった闘いをしてください。無理をすると二度と闘えなくなる可能性もありますので、注意するように。分かりましたか?」
「「「はいっ!」」」
「では、午後からは自由に行動してください。模擬戦をしたい方は私にまで伝えに来てください。以上です」
「「「ありがとうございます!」」」
食堂に移動してからの昼食時。
いつもの五人が集まった。
「午後からはどうしようかな?」
「そうだね?自主性を求められるのも辛いよね?」
「私は闘い方を増やしたいが、どうしたものかと悩んでいる。攻撃範囲が近距離だけでは辛い場面が出てくるのは確実だからな」
「私もです。攻撃は苦手ですが頑張りたいと思っています」
「カイ……闘い方教えて……」
「なっ、サリア!ずるいぞ!」
「そうですよ!サリアちゃん!」
「ぼ、僕も教わりたいな……」
女子たちが、ちらっと俺の様子を窺うように見てくる。
「別にかまわないぞ?」
「本当か!?」
「本当ですか!?」
「本当……?」
「いいの?」
「ああ、色々と闘い方を考えると自分にも役立つからな」
俺の言葉に四人は嬉しそうに喜んでくれた。
ああ、サリアちゃん……そんな嬉しそうな笑顔を浮かべて……
フレア様……凛々しいあなたの可愛らしい笑顔……
リーナたん……マジ天使……
ルースくん……乙女なお顔がかわいい……
なのに、なんであいつだけがっ!?
俺は強烈な敵意を四方から向けられている。
もうすっかり慣れたよ……
食事を終えて、
「それじゃあ一旦解散するけど、鐘が鳴ったら運動着でグラウンド集合な」
「ああ」
「分かりました!」
「またね……」
「うん、また後で」
一休みした後、グラウンドに五人で集まることにした。
時間通りに全員が集合すると、木陰にある草むらで俺的召喚獣戦闘の基本を教え始める。
「まずは召喚獣に名前をつけること」
「なぜだ?」
「フレアは人間だよな?他の人から人間って呼ばれてその相手を信頼できるか?」
他の四人は、あっといった表情になる。
「そう、召喚獣にも自我はあり、それぞれに個性がある。同じ召喚獣でも得意なものが違ったり、性格が違ったりな」
「だから召喚獣との信頼を上げるために名前をつけるんだ。愛着を持って呼べるような名前をな」
「「「「なるほど」」」」
綺麗にハモる。
「次に闘い方だが、フレアには遠距離からの攻撃は必要ないと思う。一気に距離を詰めることに特化するとか近接攻撃力を最大限に活かした方が強くなる。相手が対応しようとしても防げないくらいの火力と速さを磨くのがらしいんじゃない?」
「なるほど……私もそちらの方が向いていると思う」
「次はリーナだけど、防御でいいじゃないか。ファーナでも破れなかった防壁はそう容易く破れるものじゃない。そしてキリンには素早さと高い魔力がある。それを武器に闘い、リーナは補助に専念するといいと思う。相手を攻撃するだけが召喚師の闘い方ではないからな」
「は、はい!頑張ってキリンさんをサポートします!」
「サリアはうまく連携は取れているし、作戦もいい感じで攻守のバランスは取れている方だ。ただ守の部分の回避は素晴らしいものがある反面、耐久性では心許ない。不意の一撃で素早さを失い、動けなくなるという可能性が少し怖い。視野を広く持ち、相手を把握するのが速さでの闘いで重要だぞ」
「わかった……もっと自分を守れるようにする」
「ルースは大変だと思うけど、剣も魔法両方を鍛えていくことで隙のない闘いが出来るようになっていってほしい。剣も使えて魔法もいろいろ使えるというメリットを最大限に活かして、遠近両用、物理と魔法どちらの属性でも攻撃でき、補助や防御もできる。そんな万能型が理想だな」
「ぼ、僕にできるかなぁ……?」
「ルースならできるさ。俺は信じてる」
「あ、ありがとう……」
じぃぃぃ……
い、いい雰囲気だと思わんか?
はい……愛とは尊いものですね……
むぅ……ずるい……けどなんだか胸がぽわぽわする……
なんだか女子たちの視線が生暖かいような……?
「ちょ、ちょっと時間が余ったけど何か聞きたいことないか?」
「では、私とオーレリア様について語らんか?」
「いえ、寄付のお礼にお茶でも飲みませんか?」
「だめ……兄さんの話を聞かせて……」
三人がバラバラの意見を言い、さきほどの生暖かい目は消え去っている。
参ったな……
ファーナ?なんとかならないか?
無理ですね。
皆さんマスターに少なからず好意を持っています。
ですので彼女たちは自分の意見を曲げないでしょう。
なんか好かれる様なことしたかな?
……マスター?真剣に言ってます?
えっ?そうだけど?
乙女の敵ですね。
何でだよ!
自分で考えてください。
このなまくら男。
なんだか知らないが、すごい悪口な気がする!
結局一歩も譲らないフレアたちだったので適当に雑談していると、終業の鐘が鳴った。
「みんなの召喚獣の名前が決まったら、教えてくれよな?」
「もちろんだ」
「はい!」
「かっこいいのつけるから」
「うん、いい名前をつけてあげよっと」
ところでマスター?
なんだ?
私の名前はどういう風に決めたのですか?
……言いたくない。
そう言われると余計に気になりますね。
絶対に言わないからな!
……嫌がるのを無理に聞き出すのは騎士としてあるまじき行為。
ですので、話せるようになったら教えてくださいね?
わ、わかった……
そう答えてみたものの、小さい頃に遊んでもらったお姉さんの名前だなんて恥ずかしくて言えない。
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