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一年生
先生たちに感動です!
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「こほん……大変失礼いたしました。思わず教師としてあるまじき行為を……お恥ずかしい限りです」
フレア、リーナ、サリアに引きはがされたルナ先生は咳払いをすると、冷静さを取り戻したようだ。
だが、恥ずかしそうに頬を染めているルナ先生に尊みを感じてしまう。
大人ではあるが、めっちゃ可愛い……むふふ……
ぎゅむぅぅぅ!
「いだぁぁぁ!?」
俺の両太ももと左腕が同時に思いっきりつねられる。
「いきなり何すんの!?」
フレアは憮然とした表情で左腕をつねっており、
「ふん。貴様がだらしない顔をしているからだ」
リーナは不機嫌そうに唇を尖らせて左太ももを、
「そうです!シャッキとしてください!」
サリアはじとぉっと上目づかいで俺の表情をのぞき込み、右太ももをつねっていた。
「大人の魅力に騙されてはダメ」
先ほどの闘いとは違い、戦力的にも戦術的にも分が悪いことこの上ない。
「……うっ!一回戦の激戦の傷が痛む!」
唯一空いている右腕で胸を押さえることでなんとか誤魔化しにいく。
「どこに怪我する場面があったというのだ」
「嘘はいけませんね?」
「おしおきされたいの?」
「誠に申し訳ございませんでした。どうかお許しくださいませ……」
アルグランド学園の次席なんかよりもうちのクラスの女の子たちの方がよっぽど恐い……
俺はそう思いながら、場内へと戻っていく。
その後、同じ一年生の試合が順次行われていき、その度に俺たちは学生専用の観客席から観戦することになった。
しかし、その試合内容は少し物足りなく感じてしまう。
「ルナ先生、他の学園の代表は召喚獣との連携が不十分じゃないですか?」
俺は前の席に座っているルナ先生へと問いかけた。
「それはそうですよ。一年生の間は召喚獣を命令して使役することが普通なのです。あなた達みたいに自律型でコンビネーションを取れるようになるのは二年生からです。彼らが不十分なのではなく、あなた達が過十分ということです」
「過十分って……なぜそんなに他の学園と差が出来たんですか?」
「……」
あれ?ルナ先生が呆れた表情で俺を見てるが変なこと言ったか?
「あのなぁ……お前がその要因だよ。自覚ないのか?」
「そうですよ。低ランクのはずのリビングメイルで次々と勝ち上がり、しかもクラスメイトたちに惜しげもなくコツを教えてクラス全体を強化していき、その相乗効果でさらにカイ君自身もレベルアップしていきました」
ルナ先生の隣に座っているガレフ先生とサフィール先生は苦笑しつつ、理由を教えてくれた。
「おかげで私達教師陣はかなり神経を使いました。あなた達の成長と安全のバランスは難しいものでしたからね。ですが、日を追うごとに成長していく姿は教師にとって嬉しいものです。ですから……」
ルナ先生がそう言うと先生たちはにこりと笑い、
「ありがとうございます」
「ありがとな」
「感謝していますよ」
俺たちに向かって頭を下げてくれた。
「せ、せんせぇ……」
「僕たちも……先生たちに教わることができてとっても嬉しいです……」
「マニュアルに反してまで私たちを見守ってくれたこと、感謝しかありません」
「プライベートなことにも相談に乗ってくれましたし……」
「とっても優しい……」
「「「感動ですぅぅぅ!!!」」」
俺もルースもフレアもリーナもサリアも、他のクラスメイト達も感動で言葉がかすれてしまう。
そういったわけでルードリア学園の一画だけしんみりとなっていたのだが……
「ははは!まあ優勝してくれたら俺たちの給料も上がるからな!気にすんな!」
「「ガレフ先生!?」」
「ん?あっ……」
「「「……」」」
ガレフ先生の一言で俺たちの感動はあっけなく消し飛んだ。
「あ、あなたたち!?そんな目で見ないでください!それはまあほんの少しそういったことも考えないこともありませんでしたが、純粋に成長を喜んでいたのは事実です!」
「ルナ先生の言う通りです!それに私たちも生活がありますから増えたらいいなくらいは思いますよ!?」
「ほ、ほら!もし給料上がったらおごってやるから!」
「みんな!先生たちが焼き肉をおごってくれるってさ!」
「えっいや……そこまでは言ってな……」
「「「うぉぉぉぉぉぉ!カイとルース!絶対優勝しろよ!」」」
「任せとけ!」
「頑張るよ!」
俺たち生徒が盛り上がる中、
「ガレフ先生?あなたが6ですからね?」
「私とルナ先生で残りの4を担いますので」
「そ、そこはきちんと三等分が基本だろう!?」
「「却下です」」
「そんなぁ!?」
ルナ先生とサフィール先生がガレフ先生を涙目にさせていた。
その後、第一戦を迎えたルースは余裕の勝利を果たす。
このままいったらルースとの決勝戦を迎えそうである。
それもまた面白いものになりそうだ。
フレア、リーナ、サリアに引きはがされたルナ先生は咳払いをすると、冷静さを取り戻したようだ。
だが、恥ずかしそうに頬を染めているルナ先生に尊みを感じてしまう。
大人ではあるが、めっちゃ可愛い……むふふ……
ぎゅむぅぅぅ!
「いだぁぁぁ!?」
俺の両太ももと左腕が同時に思いっきりつねられる。
「いきなり何すんの!?」
フレアは憮然とした表情で左腕をつねっており、
「ふん。貴様がだらしない顔をしているからだ」
リーナは不機嫌そうに唇を尖らせて左太ももを、
「そうです!シャッキとしてください!」
サリアはじとぉっと上目づかいで俺の表情をのぞき込み、右太ももをつねっていた。
「大人の魅力に騙されてはダメ」
先ほどの闘いとは違い、戦力的にも戦術的にも分が悪いことこの上ない。
「……うっ!一回戦の激戦の傷が痛む!」
唯一空いている右腕で胸を押さえることでなんとか誤魔化しにいく。
「どこに怪我する場面があったというのだ」
「嘘はいけませんね?」
「おしおきされたいの?」
「誠に申し訳ございませんでした。どうかお許しくださいませ……」
アルグランド学園の次席なんかよりもうちのクラスの女の子たちの方がよっぽど恐い……
俺はそう思いながら、場内へと戻っていく。
その後、同じ一年生の試合が順次行われていき、その度に俺たちは学生専用の観客席から観戦することになった。
しかし、その試合内容は少し物足りなく感じてしまう。
「ルナ先生、他の学園の代表は召喚獣との連携が不十分じゃないですか?」
俺は前の席に座っているルナ先生へと問いかけた。
「それはそうですよ。一年生の間は召喚獣を命令して使役することが普通なのです。あなた達みたいに自律型でコンビネーションを取れるようになるのは二年生からです。彼らが不十分なのではなく、あなた達が過十分ということです」
「過十分って……なぜそんなに他の学園と差が出来たんですか?」
「……」
あれ?ルナ先生が呆れた表情で俺を見てるが変なこと言ったか?
「あのなぁ……お前がその要因だよ。自覚ないのか?」
「そうですよ。低ランクのはずのリビングメイルで次々と勝ち上がり、しかもクラスメイトたちに惜しげもなくコツを教えてクラス全体を強化していき、その相乗効果でさらにカイ君自身もレベルアップしていきました」
ルナ先生の隣に座っているガレフ先生とサフィール先生は苦笑しつつ、理由を教えてくれた。
「おかげで私達教師陣はかなり神経を使いました。あなた達の成長と安全のバランスは難しいものでしたからね。ですが、日を追うごとに成長していく姿は教師にとって嬉しいものです。ですから……」
ルナ先生がそう言うと先生たちはにこりと笑い、
「ありがとうございます」
「ありがとな」
「感謝していますよ」
俺たちに向かって頭を下げてくれた。
「せ、せんせぇ……」
「僕たちも……先生たちに教わることができてとっても嬉しいです……」
「マニュアルに反してまで私たちを見守ってくれたこと、感謝しかありません」
「プライベートなことにも相談に乗ってくれましたし……」
「とっても優しい……」
「「「感動ですぅぅぅ!!!」」」
俺もルースもフレアもリーナもサリアも、他のクラスメイト達も感動で言葉がかすれてしまう。
そういったわけでルードリア学園の一画だけしんみりとなっていたのだが……
「ははは!まあ優勝してくれたら俺たちの給料も上がるからな!気にすんな!」
「「ガレフ先生!?」」
「ん?あっ……」
「「「……」」」
ガレフ先生の一言で俺たちの感動はあっけなく消し飛んだ。
「あ、あなたたち!?そんな目で見ないでください!それはまあほんの少しそういったことも考えないこともありませんでしたが、純粋に成長を喜んでいたのは事実です!」
「ルナ先生の言う通りです!それに私たちも生活がありますから増えたらいいなくらいは思いますよ!?」
「ほ、ほら!もし給料上がったらおごってやるから!」
「みんな!先生たちが焼き肉をおごってくれるってさ!」
「えっいや……そこまでは言ってな……」
「「「うぉぉぉぉぉぉ!カイとルース!絶対優勝しろよ!」」」
「任せとけ!」
「頑張るよ!」
俺たち生徒が盛り上がる中、
「ガレフ先生?あなたが6ですからね?」
「私とルナ先生で残りの4を担いますので」
「そ、そこはきちんと三等分が基本だろう!?」
「「却下です」」
「そんなぁ!?」
ルナ先生とサフィール先生がガレフ先生を涙目にさせていた。
その後、第一戦を迎えたルースは余裕の勝利を果たす。
このままいったらルースとの決勝戦を迎えそうである。
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