勇者として召喚されたクズな会社員は好き勝手生きる為に魔王を手篭めにする事を決めました。

いけお

文字の大きさ
6 / 10

第6話 馬車の魔改造、そして旅の始まり

しおりを挟む
教会の中の淫靡な宴はいまだ続いていた、眠らせていたサーラを起こさせるとサーラは俺に夢中になりながら奉仕をするマリアの姿に驚きながらも俺が命令すると服を脱ぎながら近寄り奉仕の輪に加わる。フローディアも家来の長谷川とリィナのまるで恋人同士の様な交わりを見ていたが、しばらくすると頬を赤らめながら自ら衣類を脱ぎ長谷川の元へ歩み寄っていくのを俺は見逃さなかった。

(俺が命令してもいないのに自ら抱かれに行くとは、フローディアの奴何度か身体を許す内に長谷川の事が気になりだした様だな。今更他の男の形になっている女には興味も無いしあいつが身体を自ら差し出している限り長谷川も裏切る事は無いな。今はこのサーラにマリアという佳い女を手に入れたんだ、旅の準備はもう1日延ばす事にしてこの今の刻を楽しませてもらうかな)

「フローディア、俺から何かしたい時や聞きたい事が有る時は声を掛ける。だが、それ以外の時はお前はリィナと同様に俺の家来である長谷川に付き従い望まれればその身体を差し出してやれ。そんなに長谷川の事が気になり更に抱かれたいと願うのならば、毎晩でも望まれる様にリィナに負けない奉仕をしていく事だ」

俺に心の内側を見透かされた様な命令をされて、フローディアは顔を真っ赤にする。だが、長谷川の奴はリィナからの奉仕に気を取られていたらしく聞いていなかった様だ。それからフローディアは奉仕を続けるリィナに割り込む様に加わり長谷川を懸命に悦ばせようと身体を使い始める。

そしてあっという間に時間は過ぎて、俺達は教会を後にした。盛大に教会の祭壇前や椅子の上などを汚しているのでマリア達は少しだけでも掃除をしようとするがフローディアに

「それはあなた達が聖女に近づいた証、それを拭い取り消しさるのは今まで行っていた奉仕の時間を未だに淫らな行為だと認めている様なものです。それは恥じるべきものではありません。むしろ生きた神にその身を委ね褒美を戴いた感謝の気持ちと聖女への道を歩み始めた証拠として教会へ残していくのです」

教会の中には俺や長谷川の精とサーラにマリア、フローディアとリィナの牝の匂いで充満している。さらに至る所に6人分の男女の体液が飛び散っており後で見た者は乱交の痕跡としか思えないに違いない。マリアとリィナは性に溺れ快楽に堕ちた修道女だと、勇者の共になっている為に破門にはされなかったが教会の汚点として影でその名を残す事になる。

教会を出た俺達が最初に向かった先は馬車の店だ。これから6人で生活しながら他の国々を回り、更に目を付けた佳い女が居たらこの馬車に連れ込むからかなりの改造が必要だろう。俺は黒塗りの小屋状の馬車を手に入れるとフローディアに耳打ちして、2人で購入する馬車に魔改造を施す事を提案した。

内部の空間をいじり数十人が暮らしていけるだけの広さを持たせ、さらには特製の個室を人数分用意する。俺と長谷川の個室には3人が十分横に並べて寝られるだけの大きさのベッドを置き、サーラやフローディア達4人や他に加わるかもしれない者が入る個室はWサイズのベッドにして俺や長谷川がいつ夜這いに行っても大丈夫な広さを確保。全ての部屋には清浄の魔法を一定時間おきに使う事が出来る触媒を設置してどれだけ汚してもすぐに綺麗な状態に戻せる様にする。あとはやはり3~4人が入れるだけの入浴施設を俺と長谷川用で別々にして2つ置く。

普段生活する為の居間や台所にトイレなどを加えていくと、ちょっとした屋敷の広さになるがフローディアは長谷川が自分の個室に夜這いしてくる様子を想像したのか誰が見ても分かるやる気を出してほとんど1人で改造を済ませてしまった。

しかし、当然の事ながらそんな内部に屋敷が丸々1つ納まっている様な馬車を引く事が出来る普通の馬など居る訳が無い。そこでフローディアは天界より牡のユニコーンを1頭降臨させて俺達の馬車を引かせる事にさせたのだった。ユニコーンの知力は高く、人の言葉も話せるので従者も必要としない。それにもしも賊が襲ってきたとしてもその魔力で張る結界を破り馬車まで辿り着くのは不可能との事。

「フローディア、かなり目立っているがユニコーンに馬車を引かせて本当に良いのか?」

一角馬が馬車を引きながら街中を進む光景は、物凄く目立っているがフローディアは平然とした顔で

「構いませんとも、長谷川様に抱いて頂く時間をほんの数秒でも減らしたくは無いですから」

と答える、更にユニコーンにお礼とかした方が良いのか聞いてみると

「魔王を無事手篭めにする事が出来て、その後わたしも含めた全員で住む定住先が決まれば報酬として牝のユニコーンを100頭差し上げようと既に言ってあります」

っと言い、この牡のユニコーンは馬車の護衛役まで進んで引き受けたのだそうだ・・・。

『光圀様、もしもこの馬車に危害を加えようとする者が現れれば我が力をもって天罰の雷をその者達の頭上に降らせましょうぞ』

ユニコーンは静かな闘志すら感じる声で言ってくるから、流石の俺も少し引いた。

(牝のユニコーン100頭で、ここまでやる気を出すというのか!?従者を雇わずに済んだのは有難いが道中色んな場所で襲われそうだな・・・)

翌日早朝にはこの国を出る予定なので、今日は少し早いが皆には就寝してもらう。

「明日早朝にはこの国を出る予定だから、今日は少し早いが寝ておくように。次の目的地まで時間が有るからどれだけお前達に奉仕して貰うか分からないからな。体力を残しておけよ」

だが、長谷川は早速リィナとフローディアの2人を自室に呼んで3人の夜を楽しみ始めていた。

(ったく、若い男が性に目覚めると本当に猿になっちまうな。ほどほどにしておかないと、道中で保たないぞ・・・)

長谷川の心配はそれくらいにしておいて、俺はこっそりと馬車を離れた。明日この国を出る前にどうしても味わっておきたい女が居たからだ。

王族達を根こそぎ殺し、静寂に静まり返った王城の一室。王の元妾でサーラの母親である女の部屋がそこには在った。俺はこの国を出る前にどうしてもこの女を抱いておきたかったのだ。年は俺よりも数年上だが成熟した女の色気やサーラとは違う気丈さや気高さが俺をこの女の部屋まで向かわせたのだ。

部屋をノックして、中から女の声がするので俺の名を告げると静かに部屋の扉が開く。その隙を逃さずに部屋の中に入ると素早く部屋の鍵を掛け女の唇を強引に奪い舌を入れ絡ませる。

そして、女の耳元で今夜一晩でいいから身体を差し出せと言うと女は艶やかな顔で

『多分こうなるだろうと思っておりました』

と答え、ベッドまで俺を導くと静かに俺の前で寝間着を脱ぎ始め一糸纏わぬ姿になると俺の服も脱がせ始め一夜限りの奉仕の時間が幕を上げた。サーラも年を重ねていけば、この様な女性になるのだろうか?今のサーラやマリアでは決して味わう事の出来ないこの女の奉仕の前に俺は幾度もなく果てる。そして、熱を帯びた牝の薫りを嗅ぎながら馬車の中の皆が目覚める寸前までこの女の胎内に精を注ぎ続け女もそれを嬉々として受け止め悦びの声を上げていた。

目的を果たし、馬車に戻ると皆を起こしこの国を出発する。遠くに見える王城からサーラの母親の姿が目に入った、サーラを呼ぶと彼女は泣きながら母親に向かい手を振っているが母親の視線はずっと俺に向けられていた。

それから1年後、俺達が魔王領に入る前に1度この国に戻ってくるとサーラには妹が生まれていた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...