召喚に巻き込まれた冴えないおっさんのハーレムライフ?

いけお

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第27話 薫のハーレム入り大作戦

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コンコンコン・・・

「ララさん、入っても良いですか?」

「は~い、どうぞ」

その日の晩、薫はメイド長であるララの部屋を1人で訪ねた。

「あなたの方から私に話が有るとは珍しいですね」

「ええ、大切なお話です。出来ればリリさん達4人も同席で話し合いしたいのですが?」

ララはリリ達を呼び出すと部屋に鍵を掛けた。しかしララ達の行動にいち早く気が付いている者が居た、邪神ルナだ。

(薫の奴め、我が配下達を呼び出して一体何を企んでいる?あやつ程度の力で倒せる様な連中でも無いが一応用心だけしておくか)

ルナは薫を格下扱いで考えていたが、それが誤りであったと後で後悔した。

「それで、私達にどんなご用件ですか?」

「私は磐咲の地に戻った後、女神ライアが築こうとしている王道さんの為の楽園作りに協力しようと考えております。ついてはあなた方もお仲間に誘おうと思いましてこうして伺わせてもらいました」

「笑止な!」

ララが即座に回答する。

「我々はルナ様の忠実な配下、ルナ様の意向に逆らう道理は御座いません」

「それは邪界での道理、あなた方個人が王道さんに抱く望みを叶える物ではありません」

「貴様・・・何が言いたいのだ?話の内容次第によってはその命を奪わねばならなくなるぞ」

「では、はっきりと言いましょう。あなた方も王道さんの愛情をその身で感じたい、受け止めたいと願っているのではありませんか?」

「!?」

「ルナさんは王道さんと最初に接触した際にあなた方をこう紹介していました、『邪王達も貯まった欲の捌け口にでも使ってください』と」

ララ達は嵯峨塩でルナが王道に自己紹介していた時の事を思い返す、確かにルナは自分達の事をそう話していた。

「性欲の捌け口としか扱われない者に愛情を抱く筈が有りません、ルナさんはあの時点であなた達も他の邪族と同様に切り捨てたのです」

「嘘だ!?」

「嘘ならば、何故あなた方を対等な立場で紹介しようとしなかったのですか?配下と言っても同じ女性であり、そして同じ男性を愛する者を何故貶める必要が有るのですか?それは己だけを恋愛の対象として見て欲しかっただけではないですか!?」

「・・・・・」

「そしてこの話を最後まで聞いて頂き磐咲で一緒に協力してもらえるならば、あなた達も私と共に王道さんの恋愛対象の1人に加われるのですよ?」

「どういう事だ?詳しく説明しろ」

ララ達は薫の言葉に耳を傾け始めた、王道に対する好意はルナの仕掛けにより植えつけられた物だが王道の為に尽くしたいと思う気持ちは例えそれがキッカケだったとしても自らの意思で決めた事だと考えているからだ。




「今、現時点で王道さんへの好意を認めているのは王道さんと一緒にこちらの世界に来た私達6人と女神ライア。それとシスターのミレイアに邪神ルナとあなた達邪王5人の計14人です」

「随分と数が多いな」

「ええ、そうです。それでもしも元の世界に戻れたとしても、あちら側では妻となれるのは1人だけなので14人で王道さんを手に入れる為の戦いが起きるのは必至です」

「それでは、女神ライアかルナ様の一騎打ちにしかならないではないか!?」

ルルが声を荒げた。これでは勝負にならない、力ずくで王道を手に入れるのは不可能だと言われた様な物だ。

「ですから、王道さんの愛情を全て手に入れるのは無理でもほんの1部だけなら楽園に住めば得る事が出来ます。そして今後更に数が増えると想定した上で、月に最低でも1度王道さんと夜を共にする為には楽園の女性の数は30人を限度に抑えておこうと私は考えています」

「30人か、それだけの人数でなら我々も入る事が出来そうだ」

「そして私達6人と磐咲に居るライアと3人の仲間が加われば合計で10人になり例えルナさんが反対に回ったとしても多数決で楽園建国を続行させられます。しかし、あなた方が今のままルナさんの意向のみを尊重すれば楽園の建国は水泡に帰し王道さんの恋愛対象の1人に加わる事も恐らく無理となるでしょう」

「つまり、我々が選ぶべき最良の手段とはお前の仲間となり楽園建国に協力する事だと言いたいのだな?」

「そうです、私達のほんのささやかな幸せの為に協力しあいませんか?」

薫はララ達の前に右手を差し出した、1分近くの間を置いてララはその手を掴んだ。それを合図にリリ達4人も薫の仲間に加わる。

「これから宜しく頼む、しかし30人もの女性を毎日入れ替わりで抱けるとは王道殿も男冥利に尽きるでしょうな」

「当然です!絶対王道さんには、こちらの世界に残って貰わないと。その上で30人の女性の生理の周期を調べて王道さんの子を最も儲け易い日に夜の相手となる様にしていきましょう」

「我々が王道殿の子を生んでも良いのか?」

「王道さんとの子を儲けたいと思うのは、愛している女性が抱く当たり前の感情です。特にララさん達はメイドとして王道さんの身の回りのお世話も出来るのですから、王道さんの食事に強壮効果の高い薬を混ぜておくのも容易いでしょう」

王道の傍で共に暮らせるのならば、他にも大勢の女性を侍らせても構わない。薫は思い込みの果てにララ達を仲間に引き入れ己の願望を満たそうとしていた。



薫の行動を知らない王道は、ベッドの上で早めに寝ようと横になっていたが寝付く事が出来なかった。

(本当は早く寝るべきなのに、中々寝付けないな。それじゃあ、折角だし奈央の様子でも見に行ってやるか)

そろそろ奈央も目が覚めている頃合だろう、巨大ムカデに乗って移動出来るかどうかの確認も一緒にしておこうと考えながら王道は奈央が運ばれた部屋に向かった。

コンコンコン!

「お~い、俺だ。奈央、起きてるか?」

「えっ!王道さん!?私に何か用ですか?」

「用って程じゃないけど、気を失っていたから心配で様子を見に来たのと後は明日の事で聞いておこうと思った事が有ってな。入ってもいいか?」

「ちょ、ちょっとお待ち下さい!今、入られると困りま・・・きゃあ!」

ドサッ! 床に何かが倒れる音がした、ドアノブに手を伸ばすと鍵が掛かっていなかったので王道は慌てて中に入る。

「奈央、大丈夫か!?って・・・・すまん、その姿を見たくて入った訳じゃないんだ許してくれ」

王道は回れ右をして部屋から出て行こうとする、奈央は寝ている間にかいていた汗を拭こうと裸になっていたのだ。

「大丈夫です、王道さん。それよりも、扉に鍵を掛けてそのままこちらを見ないでお待ち頂けますか?」

「あ、ああ、分かった」

王道は言われるままドアに鍵を掛けると、奈央に背を向けて着替えるのを待つ。背後から衣擦れする音が聞こえると、奈央の着替えている様子を容易に想像出来るほど王道は下着姿や裸を分解で拝見してきていた。

「お待たせしました、もうこちらを向いても大丈夫ですよ」

王道は振り返るとすぐ傍まで奈央が近寄っていた、奈央は王道の耳元でそっと囁く。

「私の裸を見ても、あまり驚いた様子が有りませんでした。私達の知らない間にどうやら何度も見ているみたいですね、華憐や薫にはこの事は黙っていますので私にもあなたの全てを見せて頂けませんか?」

奈央はこの機会を活かして、王道に一世一代の勝負を挑もうとしていた・・・。
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