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アツモリ、強敵と相まみえる
第87話 年上だと思ってました
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既に敦盛たちは10分以上、歩き続けている。理由は分からないけど、石壁の通路は直線なのだ。
いや、普通に歩けば3分にも満たない距離しか進んでないが、ココアの足の運びが異常なほどに遅い。足元に罠があったら全て終わりとなるから、ココアは慎重にならざるを得ないのだ。
ココアは額から汗を流している。でも、文句1つ言わず黙々と先頭を歩いている。というより、自分の不注意で敦盛たちを巻き込んだ事に負い目を感じているのだ。2度目の不注意なのかと思うと本当は泣きたいくらいなのだが、敦盛が自分の背中を押してくれているかと思うと、疲れたなどと言ってられない!心の奥底から湧き上がるもう1つの感情を押さえ込みながらココアは一歩、また一歩と足を進めている。『何が何でもアツモリさんと一緒に生きて帰るんだ!』という気持ちが、足を前に運ばせているのだ。
だが、ここで護符が弱く点滅を始めた!
「・・・魔法の罠がこの先にあるの?」
ココアは自問したが、誰も答えてくれない。いや、どうして護符が点滅を始めたのかは敦盛たちも分かってるが、何に反応しているかが分からないのだ。
ココアは一度止まり、ワザと数歩、下がった。そうしたら護符の点滅は収まった。でも、さっきまでの位置に来ると点滅を始め、そのまま2歩、3歩と進むと点滅の色が強くなり、5歩進んだ時に、アミュレットから緑色の矢印が浮き出た!右前方、光の精霊の光が届くか届かないかの距離のところを示しているとしか思えないのだ!
敦盛とバネットは抜き身の剣を持ってココアの両側に立ったから、ココアは後方を振り向いた。
「・・・シルフィさん、ちょっといいですか?」
ココアはシルフィに耳打ちしたけど、シルフィは黙って頷くと光の精霊を前へゆっくりと進ませた・・・
突然、右側の石壁がせり出してきたかと思ったら、光の精霊目掛けて攻撃してきた!
「石人形だ!」
ココアが叫んだが、石壁だと思っていたのは石人形だったのだ!まるで通路を塞ぐかのように立ちはだかり、右手で持った石の剣で光の精霊を一撃で粉砕したかと思ったら、そのまま敦盛たちに向かって『ズシーーン、ズシーーン』とゆっくりと近付いてきた!光の精霊の明かりが無くなったから敦盛とバネットの額で輝く『光源の指輪』の明かりだけになったけど、その明かりの先で石人形は敦盛たちにどんどん近付いて来るから鮮明に見えつつあった!
シルフィは自分も細剣を抜いて身構えたけど、バネットが右手の剣を眼前に構えた。
それを見た敦盛は、その構えが『バレンティノ聖騎士団流 至高の構え 十字軍』の構えだというのに気付いた。だが、敦盛は右手で持った大太刀『大蛇丸』をバネットの顔の真ん前に左から突き出したから、バネットは構えを解いた。
そのまま敦盛は『大蛇丸』を両手で持って上段に構えたが、石人形が真っ直ぐに突っ込んきても敦盛は微動だにしなかった。
「あ、アツモリさん」
「静かにしろ!」
「で、でも・・・」
「俺がお前の敵を斬ると言った!下がれ!!」
敦盛はココアに怒鳴ったからココアは沈黙したが、バネットもシルフィもハラハラしながら敦盛と石人形を交互に見ている。敦盛は前に進まない。それは前方の安全が確認できてない以上、これ以上は出るのは危険なのだ
敦盛は大太刀を上段に構えたまま大太刀に『気』を集中した!!その構えは、花の上で揚羽蝶が2枚の羽根を垂直に重ねて飛び立つのを待っているかのようだ!!!
石人形は速度を落とさず敦盛たちに突っ込んできた!その距離、5~6歩の時、敦盛の手が動いた!!
「阿佐揚羽流究極奥義『一文字』!」
敦盛が大太刀を振り下ろした時、一瞬、ココアたち3人とも、まるで揚羽蝶が鱗粉を飛ばして景色を遮ったかのような錯覚を覚えた!でも、それは違う!本当は前方の空間が縦方向に歪んだのだ!!
「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」」
ココアとバネット、シルフィは思わず絶叫した!
その歪みが石人形にまで達した時、石人形が真っ二つに割れたのだ!しかも、敦盛の大太刀は石人形に絶対に届いてないのに!!
「はーーー、はーーー、はーーー・・・」
敦盛は肩で息をしていたが、大太刀を鞘に納めた時には普通の息に戻っていた。
「ちょ、ちょっとアツモリ様!一体、何をやったのですか!!」
バネットは血相を変えて敦盛に顔を近づけているけど、その鬼気迫るかのような表情に敦盛は苦笑せざるを得なかった。
「ん?簡単に言えば、空間そのものを斬った」
「「「 嘘でしょお!? 」」」
バネットとココア、シルフィは互いの顔を見合わせながら絶叫しているけど、そんな事が本当に出来るなど到底理解できないのだが、目の前で石人形が真っ二つになってしまった以上、敦盛の言ってる事を信じるしかないのだ!
「ホントだよー。ただし、この技は『気』を溜めるのに時間がかかる欠点がある。あいつの足が遅かったから『気』を溜めるのが間に合ったのは事実だけど、大蛇丸で斬れる範囲はあれが限界かな。まあ、俺にとって、この技は大蛇丸でやれる唯一の遠距離攻撃技だよ」
敦盛は平然と言ってのけたけから、逆にバネットは口をアングリと開けて絶句してしまった。敦盛はさっき「ダイヤモンドも斬れる」と豪語したけど、本当にダイヤモンドも斬れるかもしれない!もはや想像の域を超えているとしか思えない、そうバネットは思ったからだ。
「・・・それはそうと、バネットも聖騎士団流の剣術を使えたのか?」
敦盛はココアを挟んで反対側にいるバネットに聞いたけど、バネットは「ええ」と短く答え、そのまま通路の先を見た。
「・・・別に隠しているつもりはなかったのですが、披露する機会がなかっただけです」
「ふーん」
「わたくしは『至高の構え』をマスターしています。セレナ様も御存知です」
「マジ!?という事は、3番目も使えるって事かあ?」
「勿論です。もっとも、こんな場所で3番目を使ったら自分で自分の墓を作るような物ですから」
「ふーん」
「さっきは『十字軍』を使うつもりでいましたが、アツモリ様が制したので使うのを止めました」
「『十字軍』だと石人形に歯が立たないんじゃあないのあ?」
「本来の『十字軍』は小分けして使う事で連射するのですが、それを一撃の元で放つ事も出来ます」
「マジかよ!?」
「もっとも、それをやると暫くは次を放てませんから、足技と絡めて使う本来の『十字軍』は少しずつ撃ち出すのです」
「ナルホド・・・」
敦盛はマジマジとバネットを見てしまったが、どう見ても敦盛とそう年齢が変わらないバネットが、『至高の構え』を3つとも使えるというのが信じられなかった。アクシオも『至高の構え』をマスターしているようだが敦盛より4つも上だから、それよりも若く、しかも女なのに『至高の構え』を全てマスターしているバネットには敬服するしかない。
でも、バネットはそんな敦盛の視線に気付いたのか、顔を敦盛の方に向けた。
「・・・何か顔についてるのですか?」
「い、いや、別に・・・その若さで『至高の構え』をマスターしているのが信じられなくて」
「若いといっても、わたくしとて間もなく20です」
「うっそー!」
「何をアツモリ様は驚ているのですか?」
「ご、ごめん、俺、自分と同じか下だと思ってたから・・・」
「同じくらい?」
「そう、俺、今は17歳だけど」
「はあ!?わたくしより年下だったのですか!?」
「あれっ?バネットは俺より上だったんですかあ?」
「正直に言ったまでですよ」
「ゴメン。俺、来月にならないと18にならない」
「い、いや、別に年齢がどーのこーのというつもりでいたのではありません。正直にいいますけど、アツモリ様はわたくしより年上だと思っていましたから、逆に2つ下だと知って驚いたというのは認めます」
「まあ、この中で一番若く見えるシルフィが実は一番年上なのは事実ですけどねえ」
「それはそうですね」
バネットはそう言って笑ったし、敦盛やココア、シルフィもそれにつられる形で笑った。
「・・・おーいココア、まだ護符は反応してるのかあ?」
敦盛はノホホンとしてココアに尋ねたけど、ココアの首にかけた護符は点滅してなかった。つまり、石人形を倒した事で魔法の罠が無くなった状態になったのだ。
ココアは再び先頭に立って歩き始めたが、光の精霊が石人形に倒された形になったので、『光源の指輪』だけでは足元が暗くて罠を見落とす可能性がある。だからシルフィがもう1回、光の精霊を呼び出した。
その光の精霊をココアの頭上に行かせたことで前方も見えるようになったのだが・・・遥か前方に扉が見える!
ココアは駆け出したい気分になったが、以前と同じ失敗を繰り返したくないから、焦る気持ちをグッと抑えて一歩一歩慎重に足を運んだ。
でも、結局、物理的な罠は何もなく、あの石人形以外の魔法の罠も無かったのだ。
ココアは扉の目前まで護符を近づけたけど、護符は全然反応しない。という事は普通の扉だ。かなり厚そうだが、ココアが調べた限りでは物理的な罠もない。
扉を開けた先で何が待ってるのか分からない。シルフィは細剣を抜いているし、ココアも短剣を構えた。もちろん、敦盛もバネットも抜き身の剣を右手に無造作に持っている。
敦盛は大蛇丸を持つ右手を後ろに引いたが、今度はバネットが右手で持つ聖剣を敦盛の顔の前に突き出したから、敦盛は構えを解いた。
バネットは右手に持つ聖剣を顔の前に垂直に立てた。
「バレンティノ聖騎士団流 至高の構え 『十字軍』!」
バネットが右手を突き出した時、敦盛には聖剣の先の扉が歪んで見えた程だ!その歪みが真っ直ぐに突き出され、それが扉まで達した時、扉は轟音と共に粉々に壊れた!
壊れたと同時に4人とも思わず目が眩んだ!扉の先にある空間の明かりが敦盛たちのところを照らしたからだ!
「・・・いやー、感心感心!よくここまで来たと褒めてやるよ」
いや、普通に歩けば3分にも満たない距離しか進んでないが、ココアの足の運びが異常なほどに遅い。足元に罠があったら全て終わりとなるから、ココアは慎重にならざるを得ないのだ。
ココアは額から汗を流している。でも、文句1つ言わず黙々と先頭を歩いている。というより、自分の不注意で敦盛たちを巻き込んだ事に負い目を感じているのだ。2度目の不注意なのかと思うと本当は泣きたいくらいなのだが、敦盛が自分の背中を押してくれているかと思うと、疲れたなどと言ってられない!心の奥底から湧き上がるもう1つの感情を押さえ込みながらココアは一歩、また一歩と足を進めている。『何が何でもアツモリさんと一緒に生きて帰るんだ!』という気持ちが、足を前に運ばせているのだ。
だが、ここで護符が弱く点滅を始めた!
「・・・魔法の罠がこの先にあるの?」
ココアは自問したが、誰も答えてくれない。いや、どうして護符が点滅を始めたのかは敦盛たちも分かってるが、何に反応しているかが分からないのだ。
ココアは一度止まり、ワザと数歩、下がった。そうしたら護符の点滅は収まった。でも、さっきまでの位置に来ると点滅を始め、そのまま2歩、3歩と進むと点滅の色が強くなり、5歩進んだ時に、アミュレットから緑色の矢印が浮き出た!右前方、光の精霊の光が届くか届かないかの距離のところを示しているとしか思えないのだ!
敦盛とバネットは抜き身の剣を持ってココアの両側に立ったから、ココアは後方を振り向いた。
「・・・シルフィさん、ちょっといいですか?」
ココアはシルフィに耳打ちしたけど、シルフィは黙って頷くと光の精霊を前へゆっくりと進ませた・・・
突然、右側の石壁がせり出してきたかと思ったら、光の精霊目掛けて攻撃してきた!
「石人形だ!」
ココアが叫んだが、石壁だと思っていたのは石人形だったのだ!まるで通路を塞ぐかのように立ちはだかり、右手で持った石の剣で光の精霊を一撃で粉砕したかと思ったら、そのまま敦盛たちに向かって『ズシーーン、ズシーーン』とゆっくりと近付いてきた!光の精霊の明かりが無くなったから敦盛とバネットの額で輝く『光源の指輪』の明かりだけになったけど、その明かりの先で石人形は敦盛たちにどんどん近付いて来るから鮮明に見えつつあった!
シルフィは自分も細剣を抜いて身構えたけど、バネットが右手の剣を眼前に構えた。
それを見た敦盛は、その構えが『バレンティノ聖騎士団流 至高の構え 十字軍』の構えだというのに気付いた。だが、敦盛は右手で持った大太刀『大蛇丸』をバネットの顔の真ん前に左から突き出したから、バネットは構えを解いた。
そのまま敦盛は『大蛇丸』を両手で持って上段に構えたが、石人形が真っ直ぐに突っ込んきても敦盛は微動だにしなかった。
「あ、アツモリさん」
「静かにしろ!」
「で、でも・・・」
「俺がお前の敵を斬ると言った!下がれ!!」
敦盛はココアに怒鳴ったからココアは沈黙したが、バネットもシルフィもハラハラしながら敦盛と石人形を交互に見ている。敦盛は前に進まない。それは前方の安全が確認できてない以上、これ以上は出るのは危険なのだ
敦盛は大太刀を上段に構えたまま大太刀に『気』を集中した!!その構えは、花の上で揚羽蝶が2枚の羽根を垂直に重ねて飛び立つのを待っているかのようだ!!!
石人形は速度を落とさず敦盛たちに突っ込んできた!その距離、5~6歩の時、敦盛の手が動いた!!
「阿佐揚羽流究極奥義『一文字』!」
敦盛が大太刀を振り下ろした時、一瞬、ココアたち3人とも、まるで揚羽蝶が鱗粉を飛ばして景色を遮ったかのような錯覚を覚えた!でも、それは違う!本当は前方の空間が縦方向に歪んだのだ!!
「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」」
ココアとバネット、シルフィは思わず絶叫した!
その歪みが石人形にまで達した時、石人形が真っ二つに割れたのだ!しかも、敦盛の大太刀は石人形に絶対に届いてないのに!!
「はーーー、はーーー、はーーー・・・」
敦盛は肩で息をしていたが、大太刀を鞘に納めた時には普通の息に戻っていた。
「ちょ、ちょっとアツモリ様!一体、何をやったのですか!!」
バネットは血相を変えて敦盛に顔を近づけているけど、その鬼気迫るかのような表情に敦盛は苦笑せざるを得なかった。
「ん?簡単に言えば、空間そのものを斬った」
「「「 嘘でしょお!? 」」」
バネットとココア、シルフィは互いの顔を見合わせながら絶叫しているけど、そんな事が本当に出来るなど到底理解できないのだが、目の前で石人形が真っ二つになってしまった以上、敦盛の言ってる事を信じるしかないのだ!
「ホントだよー。ただし、この技は『気』を溜めるのに時間がかかる欠点がある。あいつの足が遅かったから『気』を溜めるのが間に合ったのは事実だけど、大蛇丸で斬れる範囲はあれが限界かな。まあ、俺にとって、この技は大蛇丸でやれる唯一の遠距離攻撃技だよ」
敦盛は平然と言ってのけたけから、逆にバネットは口をアングリと開けて絶句してしまった。敦盛はさっき「ダイヤモンドも斬れる」と豪語したけど、本当にダイヤモンドも斬れるかもしれない!もはや想像の域を超えているとしか思えない、そうバネットは思ったからだ。
「・・・それはそうと、バネットも聖騎士団流の剣術を使えたのか?」
敦盛はココアを挟んで反対側にいるバネットに聞いたけど、バネットは「ええ」と短く答え、そのまま通路の先を見た。
「・・・別に隠しているつもりはなかったのですが、披露する機会がなかっただけです」
「ふーん」
「わたくしは『至高の構え』をマスターしています。セレナ様も御存知です」
「マジ!?という事は、3番目も使えるって事かあ?」
「勿論です。もっとも、こんな場所で3番目を使ったら自分で自分の墓を作るような物ですから」
「ふーん」
「さっきは『十字軍』を使うつもりでいましたが、アツモリ様が制したので使うのを止めました」
「『十字軍』だと石人形に歯が立たないんじゃあないのあ?」
「本来の『十字軍』は小分けして使う事で連射するのですが、それを一撃の元で放つ事も出来ます」
「マジかよ!?」
「もっとも、それをやると暫くは次を放てませんから、足技と絡めて使う本来の『十字軍』は少しずつ撃ち出すのです」
「ナルホド・・・」
敦盛はマジマジとバネットを見てしまったが、どう見ても敦盛とそう年齢が変わらないバネットが、『至高の構え』を3つとも使えるというのが信じられなかった。アクシオも『至高の構え』をマスターしているようだが敦盛より4つも上だから、それよりも若く、しかも女なのに『至高の構え』を全てマスターしているバネットには敬服するしかない。
でも、バネットはそんな敦盛の視線に気付いたのか、顔を敦盛の方に向けた。
「・・・何か顔についてるのですか?」
「い、いや、別に・・・その若さで『至高の構え』をマスターしているのが信じられなくて」
「若いといっても、わたくしとて間もなく20です」
「うっそー!」
「何をアツモリ様は驚ているのですか?」
「ご、ごめん、俺、自分と同じか下だと思ってたから・・・」
「同じくらい?」
「そう、俺、今は17歳だけど」
「はあ!?わたくしより年下だったのですか!?」
「あれっ?バネットは俺より上だったんですかあ?」
「正直に言ったまでですよ」
「ゴメン。俺、来月にならないと18にならない」
「い、いや、別に年齢がどーのこーのというつもりでいたのではありません。正直にいいますけど、アツモリ様はわたくしより年上だと思っていましたから、逆に2つ下だと知って驚いたというのは認めます」
「まあ、この中で一番若く見えるシルフィが実は一番年上なのは事実ですけどねえ」
「それはそうですね」
バネットはそう言って笑ったし、敦盛やココア、シルフィもそれにつられる形で笑った。
「・・・おーいココア、まだ護符は反応してるのかあ?」
敦盛はノホホンとしてココアに尋ねたけど、ココアの首にかけた護符は点滅してなかった。つまり、石人形を倒した事で魔法の罠が無くなった状態になったのだ。
ココアは再び先頭に立って歩き始めたが、光の精霊が石人形に倒された形になったので、『光源の指輪』だけでは足元が暗くて罠を見落とす可能性がある。だからシルフィがもう1回、光の精霊を呼び出した。
その光の精霊をココアの頭上に行かせたことで前方も見えるようになったのだが・・・遥か前方に扉が見える!
ココアは駆け出したい気分になったが、以前と同じ失敗を繰り返したくないから、焦る気持ちをグッと抑えて一歩一歩慎重に足を運んだ。
でも、結局、物理的な罠は何もなく、あの石人形以外の魔法の罠も無かったのだ。
ココアは扉の目前まで護符を近づけたけど、護符は全然反応しない。という事は普通の扉だ。かなり厚そうだが、ココアが調べた限りでは物理的な罠もない。
扉を開けた先で何が待ってるのか分からない。シルフィは細剣を抜いているし、ココアも短剣を構えた。もちろん、敦盛もバネットも抜き身の剣を右手に無造作に持っている。
敦盛は大蛇丸を持つ右手を後ろに引いたが、今度はバネットが右手で持つ聖剣を敦盛の顔の前に突き出したから、敦盛は構えを解いた。
バネットは右手に持つ聖剣を顔の前に垂直に立てた。
「バレンティノ聖騎士団流 至高の構え 『十字軍』!」
バネットが右手を突き出した時、敦盛には聖剣の先の扉が歪んで見えた程だ!その歪みが真っ直ぐに突き出され、それが扉まで達した時、扉は轟音と共に粉々に壊れた!
壊れたと同時に4人とも思わず目が眩んだ!扉の先にある空間の明かりが敦盛たちのところを照らしたからだ!
「・・・いやー、感心感心!よくここまで来たと褒めてやるよ」
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