とあるダンジョンのラスボス達は六周目に全てを賭ける

太嘉

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水面の下 ─地下迷宮、再始動前─

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トーリボルの地下迷宮群が隆起して一月ほど経った頃

「そろそろもう宜しいかと」
カパタト神の診療所にて、二人の男が怪我からの快癒を申し渡された。

一人は歳の頃三十代位であろうか。肩あたりまで伸びた銀髪を後ろで一つに結い纏めた男。
もう一人は、銀髪の男よりも若干歳上だろう。痩せぎすで背が高い、ふわっとした癖のある黒髪の、どこにでもいそうな男。

ここ、トーリボルの二度目の壊滅からの復興に尽力した魔術師・アルターと従者フールトゥ、と言う名で通っている──が、正体はここトーリボルの地下迷宮『試練場』のダンジョンマスターと迷宮を最高難易度へと作り替える迷宮システム担当そのものだ。

表向きには、城塞都市トーリボルの下に眠る、主を失った地下迷宮『試練場』を再起動させる際に、大怪我を負った──となっている。
怪我であれば、死にさえしなければ、神への祈りでどんな怪我でも瞬く間に治癒する奇跡があるにも関わらず、それでも一月の間診療所に待機させられたのには、いくつか理由があった。

それらを一つ一つ潰していった結果が、一月という期間だった。

「…そうか」
返事に、どことなく安堵が感じられるのは気のせいではないだろう。
「あの…」
少しだけ顔を緩ませた銀髪の男に、医者が告げる。

「今更威厳を出そうとされても…」
「…出させてくれ…せめて起動こうなる前の風体を取らせてくれないか……
ここから一歩でも出たら『試練場』のダンジョンマスターとして在らねばならんのだぞ…」

この一ヶ月間、意識を取り戻してからというもの、散々二人して怪我で動けず、外界からほぼ隔離された環境にあったのをいい事に、口調も態度も若返りして甘ったるい雰囲気を撒き散らかしていたのだ。
直にその様子を知る者達に、威厳も何もあったものではない。
もう一つ付け加えるなら、迷宮再起動時の『奇跡の放送事故システムのぼうそう』のせいで、診療所の外は、フールの想像以上にどうしようもなく色々と大変な事になっているのを二人は知る由もない──

「せめて人前では迷宮再起動前の『アルター』を演じ切る必要がだな…」
「…ダナ、無理してしゃべらない方がいいと思う」

頭を抱える主が、暗に「喋ると化けの皮が剥がれる」言われて、ぐう、と唸り声を漏らす。

「ところで、領主様から伝言がありまして」
「…何だ?」

やれやれ、と呆れと憐れみがほんのり混じる声で、医師が二人に伝言を伝える。

「お二人の名称よびな、『アルター』と『フールトゥ』で通すと決定したそうで。異論は認めないとの事でした」

言いたいことは分かる──多分。
本格的に──様々な付加価値を伴った、地下迷宮攻略を──地下迷宮ダンジョン運営をする為だろう。

「……確定か。どこまでこの情報は行き渡ってる?」
「『学府』とトーリボルの『冒険者ギルド』の上層部までと伺っております」
あとは自分達『使徒』ですかねぇ、と遠い目をして医師が返す。

『学府』は今回の件に一枚噛んでいる。
というより、新しく現れた迷宮が『ワーダナットの地下宝物庫』である以上噛まざるを得ない。

そして、地下迷宮の探索には冒険者は欠かせない。有象無象の荒くれ者達を取りまとめる冒険者ギルドも、彼らにとっての命綱でもあるカパタト神の使徒も──

「もしかして『使徒』は全員か?」
「ご安心を、私だけですよ。冒険者ギルドに関してはギルドマスターにご確認を」

それは、ダンジョンマスターが「変わった」のではなく「帰還した」事を、ごく一部の者達だけが把握している、という事だ。

幸運にも、『試練場』は全ての階層が攻略され、詳細地図こそあれど、それ以上の深部への調査はなされていない。

かつてのダンジョンマスター『エルドナス』と側近『フール』は未だ行方知れずの扱いになる──未だ二人を追う『王都』の目を分散させられるという事だ。

「…直接、領主殿に話を聞いた方が早いか」

ぽつり、と零して『アルター』は立ち上がった。

「……ダナ?」

『フールトゥ』も立ち上がって、側に寄る。
その手を取って、うん、そうだね、と呟いて

「医師殿。回復するまで診てくださり、ありがとうございました。これから先、が施設のお世話になる事はもう無いと思いますが──どうか、お元気で」

それは「エルドナス」としての心からの言葉だった。

「ええ。貴方方も、私が言うのもおかしいですが、どうかご無事で」

医師も、それに応える。

微笑みと共に、二人の姿が掻き消えた──<転移>の呪文だ。

(──神よ)

小さく呪文を唱え、二人のカルテを灰にすると、医師は神に祈りを捧げる。

(──どうか、あのとても二人の道が──)

────

二人が翔んだ先は、トーリボルの城の執務室だった。

「!?」
「──居たな」

そこには──領主リヴォワールドと数人の男が居た。複数の姿を認め、一瞬、言葉を飲み込み、出そうとした言葉を言い直す。

金属製の胸当てを身につけた、灼けた茶色の髪を短く刈り込んだ戦士は、冒険者ギルドの取りまとめ役のフォスタンド。特殊な装備が無ければ戦士とあまり見分けが付かないが、確か君主の肩書を持っているはずだ。
その側にいる、いかつい体格の、強い癖を持つ黒髪を後ろで一つにまとめたローブ姿の男はルチレイト。素手で殴るのが似合いそうだが魔術師だ。
そして── 絹糸の様な金の髪をひとつにまとめている、白地に銀糸で『学府』の紋章があしらわれたローブ姿のエルフは、ヘリオドール・アガット。
『アルター』となったエルドナスにとっては師という縁深き相手である。流石に正式な場と判断したのか、きちんと身なりを整えていた。香でも焚いて来たのか、ライラックの香りを仄かに漂わせている──その出で立ちは誰もが視線を奪われ、溜息を忘れる程だ。

「おう。退院おめでとう」
「ありがとう……じゃない。聞きたい事がある」

リヴォワールドの労いに、思わず素が漏れる。

「丁度良かった。見ての通り、迷宮運営上の口裏合わせ中だ」

わざと言葉を選んでいるらしい領主の物言いに、軽くアルターが鼻を鳴らした。

「そうか。丁度良かった。
割り込んで済まないがこちらから一つだけ。
ヒノモトの侍を除いて、私達の事を知っているのは今ここにいる面々だけか?」
「こっちは今のところ俺だけ。もう一人、今呼び寄せてるのが居て、その人も含めて二人の予定。ギルドそっちは?」
ギルドこっちは私とこいつルチレイト、あと絡繰士側の取りまとめで私の仲間でもある『ジャスパ』だ。『学府そちら』はどうだろうか?」
「『学府こっち』は私と、お前の師匠達だけだよ。『スリスファーゼの双子』。言ったとしてもその仲間達位だろうから、広がったとしてもアーマラット制覇組くらいだと思う」
「…結構な人数だな。それぞれ広まらない様に口止めをしておいてくれないだろうか?」

意外と多かった、と頭を掻きながら伝えたダンジョンマスターに、短く「分かった」と返事が返ってきた。

「──で?何を擦り合わせたい?」

────

擦り合わせには二刻ほどを要した。

『アルター』からは、再起動した地下迷宮と、付随する宝物庫に関する情報だ。

「『試練場』の造り自体は変更のしようが無い。が、前と同じではつまらないだろうから、立ちはだかるモンスターや編成に関しては変更する。
付随する宝物庫に関しては…保管されている内容に留めていた方がいいか?それとも」
「保管物の情報のみで頼む。それも一部でいい。探索の醍醐味は残しておいて欲しい」

答えたのはフォスタンドだ。後ろでうむ、と大仰にルチレイトが頷いている。

「なら、保管物の内容に関しては、現在確認できている分は『学府』にリストを回す。何か迷宮固有エピックレベルの物が入り用になった時は『学府』に確認を取ってくれ」
「分かった」
「え?今なんと?」
「アガット師。後で目録を其方に回します」

弟子の一言に、ヘリオドールは渋面を隠さなかった。

「…お前のレポート、いつもどんなに短くても束じゃないか」
「…今回は束ではありませんので」
「仕事を増やしてくれるなこの馬鹿」

束ではないなら山か。

どうも詳細に書きすぎて今ひとつまとめ切れていない弟子の提出物の数々を思い出して、ヘリオドールは溜息を吐いた。

「それと、基本的に地下迷宮への立ち入りに関しては時間制限を設ける」
「何故?」
「日が沈んだ後から夜が明けるまで、つまりは夜の間は召喚したモンスターが活性化する時間帯だ。その分強さも増すので格段に難易度が上がる。
それに、呼び掛けてこちら側に付いて貰っている面々も含めて、生身の身体には休養は必要でな。侵入者に対して真夜中まで対応なぞやってられないというのが本音だ。
『地下迷宮』を運営していくのだろう?ならば睡眠不足でダンジョンマスターが機能しなくなったら本末転倒と思わんかね」

最後の一言は、領主に投げられたモノだ。

「しかしそれでは、時間までに地下迷宮から出られなくなった冒険者達はどうなる?」
「各階に1箇所づつ、時間限定で、地下迷宮の入口に強制転移させる陣を設ける事にしている。元々設置していた強制転移陣とは別になる」

フォスタンドの問いに『試練場』の規模的に、いくらなんでも全滅しない限りは一刻以内に辿り着けるはずだ、と『アルター』が付け加えた。

「……命を落として生き返ったとしても、何らかの傷は残るはずだ。『』の主として、無謀な進め方をするより、なるだけ死なない様に仕向けて貰えると助かる」
「仮にも『ダンジョンマスター』がそんなに優しくて良いものか?」
「長く運営していくには、な」

領主の言葉に、生かさず殺さずが一番いいのだ、とは口にはしなかった。

『学府』からは、支部長がフェンティセーザからヘリオドールに正式に移行したことと、『学府』本部からの転移陣を開通させる事だった。

転移陣とは、陣から陣へと飛ぶ事によって、移動距離をより長く延ばし、安定的・確実に移動が可能になる。
その名の通り、魔術師最高階位の<転移>を使用するため、使用できる者が限られてくるが、音声や品物などに用いられる転送陣とは別のルートを使うので、比較的外部からの介入の恐れが少ない。
開通して人数が揃れば、地下迷宮や街を形作る、いわゆる金物や箱物からの調査が本格的になるはずだ。

「ただし『学府こちら』からは基本的に、地下迷宮探索への人手は割けない。ここには冒険者が今後かなり集まるだろうからそちらで頼む。
こちらが出来るのは、城塞都市トーリボルを一つの遺跡として見た場合の、発掘された品物の鑑定や識別位だね。
ひよっこのうちは鑑定こっちで受け持つよ」

古来から道具屋の鑑定は高くつくからね、と添えると

「了解した。開通したルートを通ってこちらに着き次第、すぐに『冒険者ギルド』に滞在者登録に向かわせて欲しい。
地下迷宮探索全般はこちらで請け負おう。いずれは『地下宝物庫』へ進入できるパーティも出てくるだろう。もしそういったパーティが出て来始めた時は何かあるのか?」
「ああ。『地下宝物庫』へ進入する為に必要なタグが生成されるはずだ。なにせ冒険者パーティに対して今までに生成された試しが無いから…私の管理者権限のタグしかないが」

こういったものだ、とアルターが自分のものを机に置くと、ふぅん、と気のないフリを装いながらもヘリオドールが注視する。

(…後から生成過程を問い詰められそうだな)
(ダナ?)
(ああ、アガット師の分野だからな)

生身のどこかが触れている間、『アルターダンジョンマスター』と『フールトゥシステム』は思念でのやりとりが出来る。というより、発声ができなくなったフールとの意思疎通の為に十年掛けて出来る様にしつくりかえたのだ。
今この瞬間も、情報が二人の間で行き交い、共有されている。

(…恐ろしいな)

これがダンジョンマスターとシステムか。

膨大な何かが魔力を通して行き交っているのは、魔力の流れが見える魔術師ほんしょくには分かる。ヘリオドールは少し眉を顰めた程度だが、ルチレイトにはその様は戦慄しかもたらさなかった。

この魔力が──城の裏を焼き尽くし、凍り尽くし、自分達に牙を向くのだ。
そう思うと、自分も、未練がましく地下迷宮へ潜りたがるフォスタンドを諌められる立場ではない。

「迷宮の難易度についてはどうなるのだ?」
フォスタンドの問いに答えたのはフールトゥだった。
「まず、ダンジョンにおりてきたタイミングで、いちじてきに今までの経験が全て0になるようにせっていするよ。これは、入る前にどんなにつよくても、だよ」

これは、あまりにも強大すぎる『アルター』の魔力をどう制御するか──攻略不可能な地下迷宮を「攻略可能にする」為に『フールトゥ』が出した答えだった。

半永続的な弱体化に、魔力を消費し続けさせるのだ。
階層が深くなればなるほど、攻略する側は鍛え直されていく事になるし、迎え撃つ側の強さも段階的に増していく──そこは『フールトゥ』の手腕の見せ所だ。

そこにアルターが補足を入れる。

「これまでの経験は、一度地下迷宮に降りたら一時的に全て封印され、一から経験の積み直しになる。
しかし、トーリボルが万が一、有事に陥った際は本来の力を出して貰う為に、キーアイテムに封印解除の特殊効果を持たせる」

キーアイテムとは、地下迷宮攻略に必要な──よくある「攻略に必要なチェックポイントとなる試練を通過した」証の、なにがしかのアイテムの事だ。パーティに一つ有れば効果を発揮し、同じ試練をパスできたり、道順をショートカットできたりと先への攻略が楽になるが、大抵のものはそれ以外の何の役にも立たない事が多い。

「キーアイテムは各階にあるから、どのフロアをたんさくしてても、いざという時にもどれるようにするね」
「後日リストと現物を回すので、これらの買取はしない様に道具屋界隈にはきつく言い渡しておいて欲しい」

変な輩に──特に王都の手に渡らない様に、付け加えると、うむ、と短くフォスタンドが答えた。

「ちなみに…迷宮内で無くしたりとかしたら?」
「再度試練を受けて取り直しになる」
「二つ取る事は?」
「宝物庫へのタグ以外は、拠点に置いていけば複数所持可能だ」

アルターが返すと、ふぅん、とヘリオドールの表情が変わった。

「…それと、ギルド側に、良ければなのだが」
そう、『アルター』が切り出した。
「もしもこれで、攻略難易度が適正値まで下がらなかった時の事だ」
かつて『エルダナス』として運営していた頃は、『フール』が正常に機能していたのだが、今はまだ彼自体が正常には程遠い。
かつての、攻略可能な難易度まで落とせるという保証はないのだ。
「希望者が居ればだが、何人か、基本職への書き換えを同時に行いたい」
「つまり──『タグの不正』に目を瞑れ、と」
フォスタンドの声に詰問の色が滲む。

冒険者ギルドで発行される『冒険者タグ』には、旅の空の下に生きる冒険者にとっては唯一無二の身分証であり、持ち主のデータが書き込まれている。
情報は多岐に渡り、経歴や称号、犯罪歴などから、タグを発行したギルド名や、本人が旅をして来た経由地、どういった職に就いて来たのか──長命種の場合は、どんな転職を重ねてきたのか──まで、冒険者ギルドに設置されている専用の固有魔具を使うと読み取ることが出来る。
どんな原理でそんな事が出来るのかは未だに不明だが、勿論、固有魔具で追記も可能だ。

「今回、迷宮に一歩でも足を踏み入れた時点で、私の魔力を使って、一度今までの経験を封印すると言ったな。原理としては、冒険者タグに刻まれている情報のに蓋をする形を取る」

『学府』でも使われている、実力認識阻害の術式の応用だ、と『アルター』が告げた。どうやってソレを知り得たのかを誰かが問う前に、今度は『フールトゥ』が続ける。

「きほんしょくへのかきかえは、ほかのぼうけんしゃよりちょっと多めに『ふた』をして書き足すかんじにするよ。だから、万が一何かあったときは、それもいっしょにとけるよ」

つまり、ラスボスであるダンジョンマスターを攻略可能にする時点で『タグの不正』に目を瞑らざるを得ないのである。

「もし…もし、だ。
攻略を諦め、別の街に移る、となった時は?」
「運営側としてはそうあっては欲しくないが…私の魔力に紐づけられているからな。この街から物理的に距離を取れば、タグの封印は解けるはずだ」
試した事はないからな、と付け加えて、ふう、とため息を吐く。

「……できれば、『試練場ここ』での経験を『無かったこと』にはしたくないんだがな」

封印が解ける事で、この迷宮で新たに積み直した経験がどうなるかは分からない。できればそのまま各々の糧となって貰いたいものなのだが、とは、立場上、アルターの口から漏れる事は無かった。

────

「なーんか、途中からついていけなかったな」
「…最初はそんなもんだろう」

三人が退出した後、執務室には三人だけになった。
その場にいた全員の頭に『王都』の監視が念頭にある為、聞いている分には大した事のない内容だったが──

(口に出さないだけで「やらない」とは言っていない)

それは『トーリボル』『学府』『冒険者ギルド』共通の敵に対する、全員の暗黙の了解だ。
次にまた何かあったら、その時は、徹底的に、だ。
そのための準備は何をどれだけやっても足りる事は無い。

「さて、リヴォワールド。何を企んでる?」
単刀直入に、アルターが斬り込む。
「企むって?」
「誰を、何のために呼び寄せている?
事と次第によっては──」
「それは、会って貰えれば分かるさ、アルター殿」
企んでいるにしては裏のない笑みで、リヴォワールドが返す。

「アルター殿…アルター。
俺はただ、生き延びたいだけだよ」

────

『生き延びたい』

トーリボル初代領主、リ・ボーは、五度とも四十前後で原因不明の衰弱から死を迎えた。
その死の後に、トーリボルは王都に攻め入られ、五度のループに入っている──

「なあ、俺は死にたくない。俺が、あのひとが死んだ歳を、六度目の繰り返しをしないで抜け出せた事にならないかな。
そうしたら、トーリボルこのまちは違う姿になるだろうし、俺はリ・ボーあのひとにもその先を見て貰いたい、見せてやれるんじゃないかなって」

死にたくない。
人間としては当然の感情に、アルターの心が強く揺さぶられる。

「だから──」
「──は?」

そうして続いたリヴォワールドの台詞は、あまりにも突拍子もないものだった──
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