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《再び、夏》
【碧人:大歓迎】
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『凛を連れて帰る』
念の為にと思い、母に先にメッセージを送っていたのが間違いだったと思う。
凛と二人でだらだらと遠回りしながら木崎家に辿り着いたのは夕方五時過ぎ。
軽い気持ちで玄関扉を開けた俺達に襲い掛かってきた第一陣は、妹の緋那だった。
「お帰り!碧兄遅い!私ずっと待ってたんだけど!」
「ひーちゃんバイトは?」
「急いで交代してもらったに決まってるじゃない!で⁉︎彼女……じゃなかった、彼氏?まぁいいや、お相手さんは⁉︎」
俺の後ろで凛が完全に固まっている。
こうも開けっぴろげに俺の恋人として見られるのは初めてだからだろう。
緋那はそんなことお構いなしに身を乗り出した。
「こんにちは、初めまして。碧兄の妹の緋那です!って、おぉ、碧兄めちゃ面食いじゃん。さすが男女問わずの天然タラシ!」
「ひーちゃん……」
「はいはい、どうぞ上がって上がってー」
頭を抱える俺を置いてけぼりに、緋那は勢い一つで凛を家に引っ張りこむ。
ここへきてやっと俺は己の失態に気づいた。
おそらく凛を連れて来るという情報は一家全員に回されたに違いない。
リビングへ入ると第二陣にしてラスボスである母の歓喜の舞が目に飛び込んだ。
「凛ちゃん久しぶりねぇ!来てくれてホント嬉しいわ!遠慮せずもっと沢山こっちにも遊びに来てね?碧ちゃんったら全然凛ちゃんのこと教えてくれないし」
「あの、今日は突然お邪魔してすみません」
「そんなのいいに決まってるじゃない!それにしても二人とも汗だくね。六時にはご飯仕上げちゃうから、二人でお風呂入ってなさいな」
「えっ」
「緋那ぁ、お風呂案内してあげてー!」
「はぁーい」
口を挟む間も無く二人で洗面所へ追いやられ、ピシャリと扉が閉められる。
凛はぽかんとしながら俺を振り返った。
「えと、俺後でもいい?」
「いいけど、一人であの二人の相手出来る?」
これは思わぬ究極の二択だろう。
凛は唸るほど考えこんだ。
「じゃあ時間差で。先に入るから五分くらいしてから来てよ」
どうやら先に全部洗ってしまおう作戦のようだ。
ここは大人しくその意見に同意する。
五分待つ間に俺はリビングへ戻り、まだ大はしゃぎをしている緋那と母をとっ捕まえた。
「母さん、ひーちゃん。頼むからあんまり凛に絡まないでくれよ。凛は一人っ子だし、そのテンションじゃ目回してひっくり返る」
「うわぁ、碧兄ってば予想通りの過保護ぉ。でもいいよなぁ。碧兄なら何でも尽くしてくれそう。しかも、凛さんって見るからにめちゃ尽くしてあげたくなるタイプ!」
「ひーちゃん、そういうこと凛の前では絶対に言わないで」
「はいはい、分かったってば」
からかうような眼差しに信用度はゼロに等しい。
俺は早々に説得を諦め、念の為母に聞いた。
「まさかとは思うけど、姉ちゃんたちにも凛が来るって言ったの?」
「もちろん!出来るだけ早く帰ってくるって!」
「じゃあ父さんは?」
海鮮が踊る豪華なパエリアにルンルンとレモンを添えていた母の手が止まる。
「そうね、一応碧ちゃんが大切な人連れてくるよってメールはしておいた。でも誠一さんは凛ちゃんのことまだ何も知らないのよね。ほら、あの人ちょっと真面目でしょ?ここは実物を見てもらって、碧ちゃんからちゃんと紹介したほうがいいかなぁって」
「何時に返ってくるの?」
「今日も多分九時くらい」
「……そっか」
いつかは通らねばと思っていた難関。
父は昔気質な人で、ちゃんと順序立てて話さなければ猛反発を食らう可能性もある。
母がきちんとお膳立てをしてくれたのは、むしろ有難いのかもしれない。
俺は父にどう伝えるべきか考えながら風呂場へ戻った。
作業的な動きで服を脱ぎ捨て、曇りガラスの扉に手をかける。
俺の気配に気付いたのか、扉の向こうでチャプンと水音が跳ねた。
「あ、ごめん。開けていい?」
「ああ、うん」
ぎこちない凛の返事が聞こえた途端、考えていたことが綺麗に散布する。
今が二人きりなら最高なのにと惜しみながら扉を開くと、生温かい湯気が身体中にまとわりついた。
木崎家の風呂場はそれなりに広い。
二人で入ってもなんら問題はないが、凛はゆったりとした湯船の中で最大限に体を縮めそっぽを向いていた。
子どもみたいなあからさまな態度に、ついイタズラゴゴロが湧いてしまう。
「凛」
「……なに?」
「見てもいいよ」
「ぶっ」
凛は沈みかけた顔を上げ、シャンプーを泡立てる俺を睨んだ。
「何変なこと言ってるんだよ。さっさと洗えって!」
最大限に声をひそめた猛抗議。
かわいい。
「そんなに気にしなくてもいつも見てるじゃん」
「み、見てないっ」
「見てないの?」
「だってそんな余裕なんか……!」
いらぬことを言いかけた口が慌てて湯船に潜る。
二倍のぼせた顔はもはや熟れた林檎よりも真っ赤だ。
一体誰が想像するのだろう。
こんなに初々しく愛らしい凛が、限界まで追い詰めるとあそこまで豹変するなんて。
潔癖な裏側に潜んだ妖しく色めいた凛の本性。
あれは、すごい。
「あ、やば」
「なに?」
「勃ちそ……」
浴びていた熱いシャワーは光の速さで真水に代えられた。
疲れたのか疲れが落ちたのか分からない状態で風呂から上がると、八人掛けのテーブルにはこれでもかと言わんばかりの地中海料理が並んでいた。
見た目にも派手なアクアパッツァやナッツとオリーブをふんだんに混ぜたサラダは、ここ最近特に母のお気に入りだ。
「さぁさぁ、座ってね」
ご機嫌な指示で俺の隣に凛が座る。
緋那と母がその前だ。
「すぐに白音達も帰ってくるけど、先に乾杯しちゃいましょ。全員揃ったらゆっくり食べてられないでしょうし」
俺と凛の前に置かれたグラスに、透明な炭酸水が音を立てて注がれる。
母はウキウキと自分のグラスを持ち上げた。
「えー、では。碧ちゃん、キャプテンお疲れ様でした。今日までバスケットを頑張り続けた碧ちゃんと、それから碧ちゃんにバスケットを教えてくれた凛ちゃんに」
「俺も?」
思わぬご指名に凛が驚く。
俺はわざとらしく耳打ちした。
「気にしないでいいよ。母さんは気取って乾杯の音頭取るのが好きなだけだから」
「碧ちゃん、これは大事なことなのよ?」
目の前でチッチッチと人差し指が横に揺れる。
「凛ちゃんがいてくれなかったら、今ここにシャンとした碧ちゃんはいなかったかもしれないでしょ?」
母の笑顔を輝かせるように、弾ける炭酸が煌めきながら淡く溶けていく。
「凛ちゃん、ずっと碧ちゃんのそばにいてくれてありがとう。それから、これからもじゃんじゃん碧ちゃんと仲良くしてね。かんぱーい!」
やはり調子の合わせにくい朗らかな音頭で乾杯が交わされる。
俺はもう慣れているけれど、凛はどう思うのだろうか。
心配混じりに横目で見たが、凛は滅多に見せない高揚した微笑みを浮かべていた。
念の為にと思い、母に先にメッセージを送っていたのが間違いだったと思う。
凛と二人でだらだらと遠回りしながら木崎家に辿り着いたのは夕方五時過ぎ。
軽い気持ちで玄関扉を開けた俺達に襲い掛かってきた第一陣は、妹の緋那だった。
「お帰り!碧兄遅い!私ずっと待ってたんだけど!」
「ひーちゃんバイトは?」
「急いで交代してもらったに決まってるじゃない!で⁉︎彼女……じゃなかった、彼氏?まぁいいや、お相手さんは⁉︎」
俺の後ろで凛が完全に固まっている。
こうも開けっぴろげに俺の恋人として見られるのは初めてだからだろう。
緋那はそんなことお構いなしに身を乗り出した。
「こんにちは、初めまして。碧兄の妹の緋那です!って、おぉ、碧兄めちゃ面食いじゃん。さすが男女問わずの天然タラシ!」
「ひーちゃん……」
「はいはい、どうぞ上がって上がってー」
頭を抱える俺を置いてけぼりに、緋那は勢い一つで凛を家に引っ張りこむ。
ここへきてやっと俺は己の失態に気づいた。
おそらく凛を連れて来るという情報は一家全員に回されたに違いない。
リビングへ入ると第二陣にしてラスボスである母の歓喜の舞が目に飛び込んだ。
「凛ちゃん久しぶりねぇ!来てくれてホント嬉しいわ!遠慮せずもっと沢山こっちにも遊びに来てね?碧ちゃんったら全然凛ちゃんのこと教えてくれないし」
「あの、今日は突然お邪魔してすみません」
「そんなのいいに決まってるじゃない!それにしても二人とも汗だくね。六時にはご飯仕上げちゃうから、二人でお風呂入ってなさいな」
「えっ」
「緋那ぁ、お風呂案内してあげてー!」
「はぁーい」
口を挟む間も無く二人で洗面所へ追いやられ、ピシャリと扉が閉められる。
凛はぽかんとしながら俺を振り返った。
「えと、俺後でもいい?」
「いいけど、一人であの二人の相手出来る?」
これは思わぬ究極の二択だろう。
凛は唸るほど考えこんだ。
「じゃあ時間差で。先に入るから五分くらいしてから来てよ」
どうやら先に全部洗ってしまおう作戦のようだ。
ここは大人しくその意見に同意する。
五分待つ間に俺はリビングへ戻り、まだ大はしゃぎをしている緋那と母をとっ捕まえた。
「母さん、ひーちゃん。頼むからあんまり凛に絡まないでくれよ。凛は一人っ子だし、そのテンションじゃ目回してひっくり返る」
「うわぁ、碧兄ってば予想通りの過保護ぉ。でもいいよなぁ。碧兄なら何でも尽くしてくれそう。しかも、凛さんって見るからにめちゃ尽くしてあげたくなるタイプ!」
「ひーちゃん、そういうこと凛の前では絶対に言わないで」
「はいはい、分かったってば」
からかうような眼差しに信用度はゼロに等しい。
俺は早々に説得を諦め、念の為母に聞いた。
「まさかとは思うけど、姉ちゃんたちにも凛が来るって言ったの?」
「もちろん!出来るだけ早く帰ってくるって!」
「じゃあ父さんは?」
海鮮が踊る豪華なパエリアにルンルンとレモンを添えていた母の手が止まる。
「そうね、一応碧ちゃんが大切な人連れてくるよってメールはしておいた。でも誠一さんは凛ちゃんのことまだ何も知らないのよね。ほら、あの人ちょっと真面目でしょ?ここは実物を見てもらって、碧ちゃんからちゃんと紹介したほうがいいかなぁって」
「何時に返ってくるの?」
「今日も多分九時くらい」
「……そっか」
いつかは通らねばと思っていた難関。
父は昔気質な人で、ちゃんと順序立てて話さなければ猛反発を食らう可能性もある。
母がきちんとお膳立てをしてくれたのは、むしろ有難いのかもしれない。
俺は父にどう伝えるべきか考えながら風呂場へ戻った。
作業的な動きで服を脱ぎ捨て、曇りガラスの扉に手をかける。
俺の気配に気付いたのか、扉の向こうでチャプンと水音が跳ねた。
「あ、ごめん。開けていい?」
「ああ、うん」
ぎこちない凛の返事が聞こえた途端、考えていたことが綺麗に散布する。
今が二人きりなら最高なのにと惜しみながら扉を開くと、生温かい湯気が身体中にまとわりついた。
木崎家の風呂場はそれなりに広い。
二人で入ってもなんら問題はないが、凛はゆったりとした湯船の中で最大限に体を縮めそっぽを向いていた。
子どもみたいなあからさまな態度に、ついイタズラゴゴロが湧いてしまう。
「凛」
「……なに?」
「見てもいいよ」
「ぶっ」
凛は沈みかけた顔を上げ、シャンプーを泡立てる俺を睨んだ。
「何変なこと言ってるんだよ。さっさと洗えって!」
最大限に声をひそめた猛抗議。
かわいい。
「そんなに気にしなくてもいつも見てるじゃん」
「み、見てないっ」
「見てないの?」
「だってそんな余裕なんか……!」
いらぬことを言いかけた口が慌てて湯船に潜る。
二倍のぼせた顔はもはや熟れた林檎よりも真っ赤だ。
一体誰が想像するのだろう。
こんなに初々しく愛らしい凛が、限界まで追い詰めるとあそこまで豹変するなんて。
潔癖な裏側に潜んだ妖しく色めいた凛の本性。
あれは、すごい。
「あ、やば」
「なに?」
「勃ちそ……」
浴びていた熱いシャワーは光の速さで真水に代えられた。
疲れたのか疲れが落ちたのか分からない状態で風呂から上がると、八人掛けのテーブルにはこれでもかと言わんばかりの地中海料理が並んでいた。
見た目にも派手なアクアパッツァやナッツとオリーブをふんだんに混ぜたサラダは、ここ最近特に母のお気に入りだ。
「さぁさぁ、座ってね」
ご機嫌な指示で俺の隣に凛が座る。
緋那と母がその前だ。
「すぐに白音達も帰ってくるけど、先に乾杯しちゃいましょ。全員揃ったらゆっくり食べてられないでしょうし」
俺と凛の前に置かれたグラスに、透明な炭酸水が音を立てて注がれる。
母はウキウキと自分のグラスを持ち上げた。
「えー、では。碧ちゃん、キャプテンお疲れ様でした。今日までバスケットを頑張り続けた碧ちゃんと、それから碧ちゃんにバスケットを教えてくれた凛ちゃんに」
「俺も?」
思わぬご指名に凛が驚く。
俺はわざとらしく耳打ちした。
「気にしないでいいよ。母さんは気取って乾杯の音頭取るのが好きなだけだから」
「碧ちゃん、これは大事なことなのよ?」
目の前でチッチッチと人差し指が横に揺れる。
「凛ちゃんがいてくれなかったら、今ここにシャンとした碧ちゃんはいなかったかもしれないでしょ?」
母の笑顔を輝かせるように、弾ける炭酸が煌めきながら淡く溶けていく。
「凛ちゃん、ずっと碧ちゃんのそばにいてくれてありがとう。それから、これからもじゃんじゃん碧ちゃんと仲良くしてね。かんぱーい!」
やはり調子の合わせにくい朗らかな音頭で乾杯が交わされる。
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