悪役令嬢の取り巻きBから追放された私は自由気ままに生きたいと思います。

水垣するめ

文字の大きさ
33 / 45
1章

33話

しおりを挟む

 翌日、マーガレットが婚約破棄をされたという噂は瞬く間に学園へと広まっていた。

 廊下を歩いていても、教室にいてもそこらかしこから婚約破棄についての話題が聞こえてくる。
 それほどまでに大きな公爵家の令嬢が起こしたスキャンダルは大きかったのだろう。

 先日まではクレアが派閥を作ったことで持ちきりだったのに、今では見る影もない。
 今までクレアにして来たことがバレた結果、マーガレットの派閥は解体を余儀なくされた。
 悪の根源であるマーガレットが処罰されたことにより、一旦この事件は幕を閉じたかのように思えた。

 しかしいくら貴族と言えど元の世界でいうなら高校生そこらの子供が集まる学園だ。
 王子との婚約という後ろ盾を失い、加えて今まで公爵家として威張り散らしていたことで、クレアに対する仕打ちを聞いて義憤を募らせていた者達により、マーガレットに対するいじめが起こっていた。

 マーガレットは事件が起こった翌日も学園へと来ていた。

「……」

 マーガレットは無言で自分の机を見下ろす。
 そこにはビリビリに引き裂かれた教科書が散乱していた。

 周囲からクスクスと笑い声が聞こえ、マーガレットは辺りを見渡すが、犯人は誰なのか分からない。
 誰がやったのか分からないのなら罰されることはない、という腹積もりなのだろう。

 悔しいことに、確かにその目論見は正しかった。
 これだけ疑わしい人数が多ければ特定も出来ない。
 マーガレットは唇を噛み締めながらゴミになった教科書を片付けていた。

 一番最初のいじめは教科書が切り裂かれていたことだった。

 それからマーガレットはクレアにしていたことを徹底的に仕返しされた。と言っても私とクレアは何もしていないので、仕返しと言っていいのか分からなかったが。
 私は何度もマーガレットを助けに行こうとした。

 しかしその度にあの時のマーガレットの言葉が頭に浮かんだ。

『薄っぺらい憐れみで私に同情しないで!』

 確かにあの時、私はマーガレットに対して抱いていたのは陳腐な同情だった。
 上から目線でマーガレットを助けてあげよう、なんて考えていた。

 その結果、大失敗をした。
 だから私は動くことが出来なかった。

 今マーガレットを助けたいと思っているこの気持ちも、あの時の陳腐な同情と何が違うのだろうか。

 実際に私はあのパーティーの日、マーガレットのプライドを傷つけたのだ。
 だから私はただマーガレットを見守ることしかできなかった。




「はぁ……」

 本当にこれでいいのだろうか。
 私は自問しながら椅子を立ち上がる。

 しかしその時後ろから話しかけられた。

「あの……クレア様」

 私は後ろを振り向いて話しかけてきた人物に驚いた。
 話しかけてきたのはマーガレットの取り巻きの三人だったのだ。
 一番前に立っている取り巻きのリーダー格がおずおずとクレアに話しかける。

「少しよろしいでしょうか……」

 クレアにどうやら話があるようだ。

「……はい、大丈夫です」

 クレアは戸惑いながらも頷いた。
 一瞬私へお礼参りに来たのかと思ったが、表情からは敵意が読み取れない。
 私達へ復讐しに来たという訳では無さそうだ。

 それに、敵側の私たちにわざわざ来たということはどうしても伝えたいことがあり、そのうえ相当な覚悟までしてきたのだろう。

「それではついて来ていただけますか?」

「分かりました」

 クレアは頷いた。
 そしてクレアと私は三人の後ろに着いていく。

「クレアさん」

「何だ」

 私は前の三人には聞こえないようにクレアに話しかける。

「大丈夫なんですか?」

「大丈夫だ。もし何かあっても取り巻きの奴らが俺達を連れて行ったのを見ている人間は沢山いるから、手を出したら簡単にバレる」

 確かに教室には人が沢山いて、取り巻きたちがクレアを連れ出したところを見ている。
 もしクレアに何かあったとしたら証言する人間は沢山いるだろう。

「それに、顔を見れば分かる。あれはそんな事をしに来た顔じゃない」

 それに関しては私も同意見だった。
 彼女たちはそんな浅い復讐心で動いている訳ではないのは見れば分かる。表情も気持ちを押し殺して隠している訳でも無さそうだった。

 でも、怖いものは怖いのだ。

(もしもの時どうやって逃げるかは考えておこう……)

 手始めにクレアをどう盾にしようかと考えながら歩いていると目的地に着いたようで、前の三人が立ち止まった。

 やって来たのは校舎の外の人目が少ない場所だった。

(あ、あれ……やっぱりお礼参り……?)

 そんなことは無い、と分かっても状況が状況なだけに、私は少し怖かった。

 でも大丈夫、いざという時はクレアを盾にして逃げればいい。
 いつ拳が飛んできてもクレアの陰に隠れられるように私は位置を調整する。

 よし、クレアの後ろについた。
 しかし次の瞬間、彼女たちの行動は私の予想を裏切るものだった。

「お願いします! マーガレット様を助けてください!」

「えっ?」

 三人が一斉に頭を下げた。
 私は訳もわからず彼女らに質問する。

「ど、どういうことですか!?」

 なぜ彼女達はクレアに頭を下げているんだ。それに、マーガレットを助けろってどういう意味?

「もうクレア様にしかお願いできないんです!」

「下級貴族の私たちではマーガレットを手助けすることができません!」

「私たちを保護するのに手一杯で、ご自分のことを顧みないのです!」

「どうかマーガレット様を助けてくれないでしょうか!」

「お願いします!」

 彼女たちは頭を下げる。

「えっと……」

 私は困惑していた。
 今まで敵側だったクレア派閥に助けを請われてどう対応すればいいのか分からなかったのだ。
 敵側と言えど彼女達の表情は至って真剣だし、突き放していいのかも分からない。
 いつまでも答えを返せずにいると取り巻きの一人が私を見た。

「あなたもそう思うでしょう!」

「マーガレット様は今まで私達も守ってくれていたんだから、恩を返そうと思わないの?」

「えっ?」

 私は急に自分に話が回ってきて驚いた。
 それに彼女たちの言っている意味が分からなかった。

「私が、守られていた……? だって私は見捨てられたのに……」

 そう、どちらかと言えば私は見捨てられた方ではないだろうか。

「いいえ、彼女達の言うことはあっています。マーガレットさんはあなたをずっと守っていました」

「クレアさん……」

 クレアが取り巻き達の言葉を肯定した。
 ということは、まさか本当にマーガレットは私を守っていたのだろうか?

「えっ、まさか気づいてなかったんですか?」

 取り巻き達はまさか私が気づいてないと思っていなかったのか呆れたような表情になった。

「せ、全然知りませんでした……ごめんなさい」

 私は取り敢えず謝る。
 すると彼女達は呆れながらも説明してくれた。

「はぁ……まぁいいわ。じゃあ説明するわね」

「ありがとうございます……」

「マーガレット様の取り巻きは全員下級貴族ばかりよね」

「確かにそういえば……」

 マーガレットの周りにいるのは子爵家か男爵家ばかりだ。
 私は下位貴族で固めるのはてっきりマーガレットがちやほやされるためだと思っていた。
 だけど、それは違ったみたいだ。
 取り巻きのリーダー格が付け加える。

「それも彼女の周りにいるのは借金などがある立場の低い貴族なの。マーガレット様はそんな私達を守るために取り巻きに入れたのよ」

「そんな……じゃあ、私が取り巻きになったのは、私を守るためだったんですか……?」

「借金などがある貴族の子供は毎年、借金元である立場の強い貴族に嫌な思いをさせられるのが常だから。あなたも覚えがあるんじゃないの……?」

 衝撃の事実を知って私は驚愕する。

 今は全額完済しているが、確かに昔、私の家には父がホワイトローズ商会を作ったときにできた借金があった。
 学園に入学した初日、私をなぜ取り巻きにしたのかずっと不思議だった。
 マーガレットは私の家に借金があることを知って、保護するために取り巻きにしたのだ。
 公爵家が取り巻きにしてしまえばどの貴族もそうそう手が出せないから。

「そんな事が……」

 私が衝撃を受けていると取り巻きの三人はクレアに向き直った。

「クレア様、マーガレット様は今私たちを他の派閥に入れてもらうために頭を下げています」

「でも、私たちはマーガレット様に何もお返しすることができません!」

「下級貴族の私たちでは、マーガレット様を守ることすらできません……!」

 彼女たちの思いが痛いほどに伝わってくる。
 自分を守ってくれたマーガレットを守りたいのに無力だから守れない、その悔しさが。

「私は無理です」

 しかしクレアはあっさりとその願いを断った。

「ク、クレアさん? でも彼女達は──」

「私がマーガレットさんを助けようとしても彼女が嫌がるでしょうし、何より私は彼女の敵です。軽々しく助けたら彼女の矜持を傷つけるだけです」

「っ! それは……」

 矜持。
 私はその言葉を出されて黙らざるを得なかった。
 それは私が見誤り、大きな過ちを犯したものだからだ。

 私にはその矜持を真の意味で理解できていない。
 マーガレットにもクレアにも日本という国で生きていた私には分からない貴族としてのプライドがそこにはあるのだ。

「お願いしますクレア様!」

「もうクレア様しか頼れるお方がいないんです!」

「私たちも虫の良い話とは思っています! でも、どうしてもマーガレット様を助けていただきたいのです!」

「マーガレット様を助けていただけたら私達はどうなっても構いません!」

 キッパリと断られても取り巻きの人達は粘り強くお願いする。

「そう言われても無理なものは無理です。私には彼女を助けることは出来ないんです」

「そんな……っ!」

 必死の願いが却下され三人は悲壮な顔になった。

「あなた達の気持ちは分かります。でも私はマーガレットさんを助けるつもりはありません。諦めてください」

「そんな言い方は酷いですよ……」

 私はさすがにきつい言い方だと思ったのでクレアを咎める。

「でも現実として無理です。この問題だけは私が手を出すわけにはいきません。それがマーガレットさんの決めたことなんですから」

 クレアの瞳には覚悟があった。
 どれだけマーガレットを助けたくなったとしても、自分はマーガレットの意思を尊重する、という覚悟が。
 たとえそれが結果的に見捨てることになったとしても。

「エマさん。覚えておいてください。マーガレットさんを助けるということは一人で闘うことを決めた彼女の矜持を踏み躙ってでも自分のエゴを貫き通すということです。あなたにはその覚悟がありますか?」

「……」

 私は何も言い返せなかった。
 果たして私は彼女の矜持を踏み躙っても助ける覚悟があるのだろうか?

「とにかく、私は手を出しません。これでこの話は終わりです」

 話を打ち切るとクレアは行ってしまった。
 私と取り巻きの三人は取り残された。

「……ごめんなさい」

「あなたが謝ることじゃないわ」

「クレア様の言ってることは正しいもの」

 こうなることも当然予想していたのだろう、彼女達は悔しそうにしながらも結果を受け入れていた。
 そして三人は私に挨拶をして去っていった。
 最後に残ったのは私だった。

「私はどうすればいいんだろう……」

 誰もいなくなった場所で呟く。
 もちろん誰も答えてはくれなかった。
しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

偽りの断罪で追放された悪役令嬢ですが、実は「豊穣の聖女」でした。辺境を開拓していたら、氷の辺境伯様からの溺愛が止まりません!

黒崎隼人
ファンタジー
「お前のような女が聖女であるはずがない!」 婚約者の王子に、身に覚えのない罪で断罪され、婚約破棄を言い渡された公爵令嬢セレスティナ。 罰として与えられたのは、冷酷非情と噂される「氷の辺境伯」への降嫁だった。 それは事実上の追放。実家にも見放され、全てを失った――はずだった。 しかし、窮屈な王宮から解放された彼女は、前世で培った知識を武器に、雪と氷に閉ざされた大地で新たな一歩を踏み出す。 「どんな場所でも、私は生きていける」 打ち捨てられた温室で土に触れた時、彼女の中に眠る「豊穣の聖女」の力が目覚め始める。 これは、不遇の令嬢が自らの力で運命を切り開き、不器用な辺境伯の凍てついた心を溶かし、やがて世界一の愛を手に入れるまでの、奇跡と感動の逆転ラブストーリー。 国を捨てた王子と偽りの聖女への、最高のざまぁをあなたに。

お前との婚約は、ここで破棄する!

ねむたん
恋愛
「公爵令嬢レティシア・フォン・エーデルシュタイン! お前との婚約は、ここで破棄する!」  華やかな舞踏会の中心で、第三王子アレクシス・ローゼンベルクがそう高らかに宣言した。  一瞬の静寂の後、会場がどよめく。  私は心の中でため息をついた。

もう私、好きなようにさせていただきますね? 〜とりあえず、元婚約者はコテンパン〜

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「婚約破棄ですね、はいどうぞ」 婚約者から、婚約破棄を言い渡されたので、そういう対応を致しました。 もう面倒だし、食い下がる事も辞めたのですが、まぁ家族が許してくれたから全ては大団円ですね。 ……え? いまさら何ですか? 殿下。 そんな虫のいいお話に、まさか私が「はい分かりました」と頷くとは思っていませんよね? もう私の、使い潰されるだけの生活からは解放されたのです。 だって私はもう貴方の婚約者ではありませんから。 これはそうやって、自らが得た自由の為に戦う令嬢の物語。 ※本作はそれぞれ違うタイプのざまぁをお届けする、『野菜の夏休みざまぁ』作品、4作の内の1作です。    他作品は検索画面で『野菜の夏休みざまぁ』と打つとヒット致します。

【 完結 】「婚約破棄」されましたので、恥ずかしいから帰っても良いですか?

しずもり
恋愛
ミレーヌはガルド国のシルフィード公爵令嬢で、この国の第一王子アルフリートの婚約者だ。いや、もう元婚約者なのかも知れない。 王立学園の卒業パーティーが始まる寸前で『婚約破棄』を宣言されてしまったからだ。アルフリートの隣にはピンクの髪の美少女を寄り添わせて、宣言されたその言葉にミレーヌが悲しむ事は無かった。それよりも彼女の心を占めていた感情はー。 恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい!! ミレーヌは恥ずかしかった。今すぐにでも気を失いたかった。 この国で、学園で、知っていなければならない、知っている筈のアレを、第一王子たちはいつ気付くのか。 孤軍奮闘のミレーヌと愉快な王子とお馬鹿さんたちのちょっと変わった断罪劇です。 なんちゃって異世界のお話です。 時代考証など皆無の緩い設定で、殆どを現代風の口調、言葉で書いています。 HOT2位 &人気ランキング 3位になりました。(2/24) 数ある作品の中で興味を持って下さりありがとうございました。 *国の名前をオレーヌからガルドに変更しました。

悪役令嬢ベアトリスの仁義なき恩返し~悪女の役目は終えましたのであとは好きにやらせていただきます~

糸烏 四季乃
恋愛
「ベアトリス・ガルブレイス公爵令嬢との婚約を破棄する!」 「殿下、その言葉、七年お待ちしておりました」 第二皇子の婚約者であるベアトリスは、皇子の本気の恋を邪魔する悪女として日々蔑ろにされている。しかし皇子の護衛であるナイジェルだけは、いつもベアトリスの味方をしてくれていた。 皇子との婚約が解消され自由を手に入れたベアトリスは、いつも救いの手を差し伸べてくれたナイジェルに恩返しを始める! ただ、長年悪女を演じてきたベアトリスの物事の判断基準は、一般の令嬢のそれとかなりズレている為になかなかナイジェルに恩返しを受け入れてもらえない。それでもどうしてもナイジェルに恩返しがしたい。このドッキンコドッキンコと高鳴る胸の鼓動を必死に抑え、ベアトリスは今日もナイジェルへの恩返しの為奮闘する! 規格外で少々常識外れの令嬢と、一途な騎士との溺愛ラブコメディ(!?)

婚約破棄された氷の令嬢 ~偽りの聖女を暴き、炎の公爵エクウスに溺愛される~

ふわふわ
恋愛
侯爵令嬢アイシス・ヴァレンティンは、王太子レグナムの婚約者として厳しい妃教育に耐えてきた。しかし、王宮パーティーで突然婚約破棄を宣告される。理由は、レグナムの幼馴染で「聖女」と称されるエマが「アイシスにいじめられた」という濡れ衣。実際はすべてエマの策略だった。 絶望の底で、アイシスは前世の記憶を思い出す――この世界は乙女ゲームで、自分は「悪役令嬢」として破滅する運命だった。覚醒した氷魔法の力と前世知識を武器に、辺境のフロスト領へ追放されたアイシスは、自立の道を選ぶ。そこで出会ったのは、冷徹で「炎の公爵」と恐れられるエクウス・ドラゴン。彼はアイシスの魔法に興味を持ち、政略結婚を提案するが、実は一目惚れで彼女を溺愛し始める。 アイシスは氷魔法で領地を繁栄させ、騎士ルークスと魔導師セナの忠誠を得ながら、逆ハーレム的な甘い日常を過ごす。一方、王都ではエマの偽聖女の力が暴かれ、レグナムは後悔の涙を流す。最終決戦で、アイシスとエクウスの「氷炎魔法」が王国軍を撃破。偽りの聖女は転落し、王国は変わる。 **氷の令嬢は、炎の公爵に溺愛され、運命を逆転させる**。 婚約破棄の屈辱から始まる、爽快ザマアと胸キュン溺愛の物語。

『龍の生け贄婚』令嬢、夫に溺愛されながら、自分を捨てた家族にざまぁします

卯月八花
恋愛
公爵令嬢ルディーナは、親戚に家を乗っ取られ虐げられていた。 ある日、妹に魔物を統べる龍の皇帝グラルシオから結婚が申し込まれる。 泣いて嫌がる妹の身代わりとして、ルディーナはグラルシオに嫁ぐことになるが――。 「だからお前なのだ、ルディーナ。俺はお前が欲しかった」 グラルシオは実はルディーナの曾祖父が書いたミステリー小説の熱狂的なファンであり、直系の子孫でありながら虐げられる彼女を救い出すために、結婚という名目で呼び寄せたのだ。 敬愛する作家のひ孫に眼を輝かせるグラルシオ。 二人は、強欲な親戚に奪われたフォーコン公爵家を取り戻すため、奇妙な共犯関係を結んで反撃を開始する。 これは不遇な令嬢が最強の龍皇帝に溺愛され、捨てた家族に復讐を果たす大逆転サクセスストーリーです。 (ハッピーエンド確約/ざまぁ要素あり/他サイト様にも掲載中) もし面白いと思っていただけましたら、お気に入り登録・いいねなどしていただけましたら、作者の大変なモチベーション向上になりますので、ぜひお願いします!

【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。

かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。 謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇! ※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...