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birthday song
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「ふえ……?」
その人は俺が持つ懐中電灯に照らされ、零れ落ちる涙を拭かないまま腑抜けた声を出した。
混乱してるのか?とりあえずここで何してたのかぐらい聞かないと。
「あの……大丈夫ですか?ここでなにを……?」
ぐすん、と涙を引っ込めその人は言った。
「前クラスの男子の机にお菓子が置いてあったから、なっちゃんの机にも置かれるかと思って学校に調べに来たの……でも、懐中電灯を忘れちゃって…暗くてなにも見えなくて、怖くて……ずっと歩いてたら貴方がいたから…」
なっちゃん……田辺さんの友達か?
「じゃあ俺達と同じだ」
「同じ……?」
「あぁ、俺達も犯人を探して一晩学校にいたんだ」
「そうなんだ…あ、犯人は見つかったの?」
「それがまだなんだ。教室の前で待ってみるか」
「そうだね」
そこでふと気づく。
「そういえば名前聞いてなかった。俺は葉月 伊鶴。君は?」
「私は三原 千夜莉。同じクラスのはずだけど…」
「あぁ、ごめん……まだクラスの人達覚えてなくて…」
本当は関わりたくないから覚えてないだけだけど。
「ううん、私もあんまり覚えてないから…」
えへへと苦笑いをする。
「よし、教室着いた。一応、中見とくか。ここからなら明かりが届くだろうし」
持ってた懐中電灯で教室の中を照らす。えっと、田辺さんの席は確か……
「真ん中の列の1番後ろの席だよ」
三原さんが教えてくれる。
「ありがとう」
俺は言われたところを照らして見た。
「え…?」
思わず二人して声を出してしまった。
そこには、ぽつんとお菓子の袋が置いてあった。
「なんでだ!?どうして置いてあるんだ……」
「そんな……ちゃんと教室は鍵が閉まってるのに……」
疑問ばかりが頭に浮かんだ。直哉と勝斗が見てた時もなかったはずだから、考えられるとしたら教室の窓から入って置いたとか?だとしたら音で気づくはず。後は俺が学校の中を探索してる時に置いた?だとしたら完全に俺の落ち度だ……
時刻は5時半を少しすぎたぐらい。犯人探しもそろそろ終わらないと、先生が来てしまう。
とりあえず俺は三原さんと共に倉庫に向かった。
「三原さん、この懐中電灯持ってていいからここで待ってて」
「分かった」
倉庫のドアを開け、2人を起こす。
「……んあ?」
勝斗が寝ぼけた声を出し、ゆっくり体を起こした。
「どうした、伊鶴」
反対に、直哉はすぐ起きる。
ここでも真反対なのか。少し面白い。
「それがさっき学校を見て回ってたら、女子生徒がいたんだ」
「まさか!犯人か!?」
「いや、その子も俺達と同じで犯人を探しに来たらしいんだけど懐中電灯を忘れて迷ってたところを見つけたんだ」
「そうだったのか…」
「それで、2人で教室の前で待とうと思って一応中を見たら、田辺さんの机の上にお菓子が置いてあって…」
「なにー!?よし、いくぞ!!」
スッと立ち上がりそのままドアを開けた。
「ひゃっ!」
目の前にいた三原さんが驚いて懐中電灯を勝斗に向ける。
「なんだ!?……って千夜莉かよ」
その声に三原さんもおそるおそる顔を上げる。
「勝斗くん……?」
勝斗に続いて直哉も出てくる。
「なんだ、千夜莉だったのか」
「直哉くん……!?」
「あれ、2人とも三原さんのこと知ってるの?」
「あぁ、俺達と千夜莉は幼馴染なんだ。にしても千夜莉がこんなことするなんて珍しいな。やっぱり犯人が気になってか?」
「うん、それもあるんだけど、やっぱりなっちゃんのためだから…」
よっぽど大切な友達なんだな…
でも田辺さんは俺の記憶では三原さんとは真逆の性格だった気がするけど…
一体どうやって友達になったんだ?
いや…そんなこと考えてる場合じゃない。今は早く学校から出なければ。
俺達は荷物をまとめ、人気の少ない裏口から学校を出た。
その場で解散し、一旦家に帰る。
静かにドアを開け、玄関に荷物を下ろす。
そのまま流れるように風呂場に向かう。シャワーを浴び、ひと段落ついたところで、俺はさっき起きた出来事を整理する。
俺達が交代で見ていたはずなのに、なぜ袋は机の上にあったのか。最後に教室を見た時には当然なかったし、直哉や勝斗が見た時もなかったはず。
俺が校舎を見てる間に置いたのか?
でもそれだと俺がいつ戻ってくるか分からないのに置くのは危険すぎる。
それに懐中電灯を持っていなかった三原さんもその近くにいただろうから、音をたてずに、しかも暗闇の中袋を置くのは無理に近い。
考えられるとしたら、教室の窓から入って置いたか、職員室から鍵を持って来て教室に入ったかのどっちかしかない…
どっちにしても相当学校のことに詳しくないと出来ないことだ。
生徒、あるいは教師か……考えたくないが、教師だった場合はゾッとするな。
まぁとりあえず今回のことで一つ分かった。それは、犯人は相当早い時間から袋を置いているということだ。これだけでもかなり成果は大きい。
後は学校に行って話そう。朝から考えるのもさすがにキツイ。
俺は朝ごはんを食べに下へ行こうとドアノブに手をかけた。
すると突然ドアが開いた。
「伊鶴!!あんたどんだけ寝てるのよ!!そろそろ起きなさい!!」
勢いよく開かれたドアのせいで、俺はその場に倒れた。
「いったぁぁぁ!!!」
じんじんと痛む額を押さえ、母さんを見る。
「あら、起きてたの?」
「下に行こうとしたんだよ!そしたらいきなりドアが開くから!」
「ごめんなさいね、いるとは思ってなくて」
軽く言うがかなり強打したぞ。
「あ、ほんとだ。赤くなってる。一応冷やしておきなさい。今氷持って来るから」
「いいよ、大したことないし」
「でも痛いんでしょ?」
「まぁ…」
「頭だからなにかあったら大変よ。とりあえず氷持って来るから伊鶴は着替えてなさい」
「はい…」
俺は言う通りに制服に手をかけた。ズボンを穿き、ワイシャツのボタンを留める。
まだ痛む額をさすり、母さんを待つ。
ふと時間を見た。もう7時を回っていた。
こうしていると、さっき学校にいたのが昨日のことのように思う。また学校に行かなくてはいけないのがなんとも面倒臭いが。
そんなことを考えている内に、母さんが氷を持ってきてくれた。
「はい、氷。ちゃんと当てるのよ」
「分かってるよ。てか俺朝ごはん食べてないんだけど」
「そうだったわね!ちゃっちゃと食べて遅刻しないようにするのよ」
「はーい」
「じゃ、母さん行って来るから。皿もちゃんと洗っておくのよ!」
「分かってるよ、行ってらっしゃい」
適当に返し、俺も階段を下りる。
どうにか学校に間に合い、息も切れ切れに教室に入る。
「おー、来たか伊鶴!おせーぞ!」
「随分、疲れてるが大丈夫か?」
「あぁ、大丈夫、ちょっと色んなことがあってね……もう俺帰りたい」
机に突っ伏し、寝る体制に入る。
「伊鶴疲れてるみたいだからそっとしとこうぜ」
「そうだな」
二人がそっと立ち去る音がする。それと同時に物凄い足音が聞こえる。
ガラッ!!
勢いよく開いたであろう扉の音で少しだけ目を開ける。
「おい!!!葉月伊鶴!!説明しろ!!!」
「……は?」
そこには、お菓子の袋を片手に息を切らす田辺さんと、なぜか後ろから顔を出す三原さんの姿があった。
その人は俺が持つ懐中電灯に照らされ、零れ落ちる涙を拭かないまま腑抜けた声を出した。
混乱してるのか?とりあえずここで何してたのかぐらい聞かないと。
「あの……大丈夫ですか?ここでなにを……?」
ぐすん、と涙を引っ込めその人は言った。
「前クラスの男子の机にお菓子が置いてあったから、なっちゃんの机にも置かれるかと思って学校に調べに来たの……でも、懐中電灯を忘れちゃって…暗くてなにも見えなくて、怖くて……ずっと歩いてたら貴方がいたから…」
なっちゃん……田辺さんの友達か?
「じゃあ俺達と同じだ」
「同じ……?」
「あぁ、俺達も犯人を探して一晩学校にいたんだ」
「そうなんだ…あ、犯人は見つかったの?」
「それがまだなんだ。教室の前で待ってみるか」
「そうだね」
そこでふと気づく。
「そういえば名前聞いてなかった。俺は葉月 伊鶴。君は?」
「私は三原 千夜莉。同じクラスのはずだけど…」
「あぁ、ごめん……まだクラスの人達覚えてなくて…」
本当は関わりたくないから覚えてないだけだけど。
「ううん、私もあんまり覚えてないから…」
えへへと苦笑いをする。
「よし、教室着いた。一応、中見とくか。ここからなら明かりが届くだろうし」
持ってた懐中電灯で教室の中を照らす。えっと、田辺さんの席は確か……
「真ん中の列の1番後ろの席だよ」
三原さんが教えてくれる。
「ありがとう」
俺は言われたところを照らして見た。
「え…?」
思わず二人して声を出してしまった。
そこには、ぽつんとお菓子の袋が置いてあった。
「なんでだ!?どうして置いてあるんだ……」
「そんな……ちゃんと教室は鍵が閉まってるのに……」
疑問ばかりが頭に浮かんだ。直哉と勝斗が見てた時もなかったはずだから、考えられるとしたら教室の窓から入って置いたとか?だとしたら音で気づくはず。後は俺が学校の中を探索してる時に置いた?だとしたら完全に俺の落ち度だ……
時刻は5時半を少しすぎたぐらい。犯人探しもそろそろ終わらないと、先生が来てしまう。
とりあえず俺は三原さんと共に倉庫に向かった。
「三原さん、この懐中電灯持ってていいからここで待ってて」
「分かった」
倉庫のドアを開け、2人を起こす。
「……んあ?」
勝斗が寝ぼけた声を出し、ゆっくり体を起こした。
「どうした、伊鶴」
反対に、直哉はすぐ起きる。
ここでも真反対なのか。少し面白い。
「それがさっき学校を見て回ってたら、女子生徒がいたんだ」
「まさか!犯人か!?」
「いや、その子も俺達と同じで犯人を探しに来たらしいんだけど懐中電灯を忘れて迷ってたところを見つけたんだ」
「そうだったのか…」
「それで、2人で教室の前で待とうと思って一応中を見たら、田辺さんの机の上にお菓子が置いてあって…」
「なにー!?よし、いくぞ!!」
スッと立ち上がりそのままドアを開けた。
「ひゃっ!」
目の前にいた三原さんが驚いて懐中電灯を勝斗に向ける。
「なんだ!?……って千夜莉かよ」
その声に三原さんもおそるおそる顔を上げる。
「勝斗くん……?」
勝斗に続いて直哉も出てくる。
「なんだ、千夜莉だったのか」
「直哉くん……!?」
「あれ、2人とも三原さんのこと知ってるの?」
「あぁ、俺達と千夜莉は幼馴染なんだ。にしても千夜莉がこんなことするなんて珍しいな。やっぱり犯人が気になってか?」
「うん、それもあるんだけど、やっぱりなっちゃんのためだから…」
よっぽど大切な友達なんだな…
でも田辺さんは俺の記憶では三原さんとは真逆の性格だった気がするけど…
一体どうやって友達になったんだ?
いや…そんなこと考えてる場合じゃない。今は早く学校から出なければ。
俺達は荷物をまとめ、人気の少ない裏口から学校を出た。
その場で解散し、一旦家に帰る。
静かにドアを開け、玄関に荷物を下ろす。
そのまま流れるように風呂場に向かう。シャワーを浴び、ひと段落ついたところで、俺はさっき起きた出来事を整理する。
俺達が交代で見ていたはずなのに、なぜ袋は机の上にあったのか。最後に教室を見た時には当然なかったし、直哉や勝斗が見た時もなかったはず。
俺が校舎を見てる間に置いたのか?
でもそれだと俺がいつ戻ってくるか分からないのに置くのは危険すぎる。
それに懐中電灯を持っていなかった三原さんもその近くにいただろうから、音をたてずに、しかも暗闇の中袋を置くのは無理に近い。
考えられるとしたら、教室の窓から入って置いたか、職員室から鍵を持って来て教室に入ったかのどっちかしかない…
どっちにしても相当学校のことに詳しくないと出来ないことだ。
生徒、あるいは教師か……考えたくないが、教師だった場合はゾッとするな。
まぁとりあえず今回のことで一つ分かった。それは、犯人は相当早い時間から袋を置いているということだ。これだけでもかなり成果は大きい。
後は学校に行って話そう。朝から考えるのもさすがにキツイ。
俺は朝ごはんを食べに下へ行こうとドアノブに手をかけた。
すると突然ドアが開いた。
「伊鶴!!あんたどんだけ寝てるのよ!!そろそろ起きなさい!!」
勢いよく開かれたドアのせいで、俺はその場に倒れた。
「いったぁぁぁ!!!」
じんじんと痛む額を押さえ、母さんを見る。
「あら、起きてたの?」
「下に行こうとしたんだよ!そしたらいきなりドアが開くから!」
「ごめんなさいね、いるとは思ってなくて」
軽く言うがかなり強打したぞ。
「あ、ほんとだ。赤くなってる。一応冷やしておきなさい。今氷持って来るから」
「いいよ、大したことないし」
「でも痛いんでしょ?」
「まぁ…」
「頭だからなにかあったら大変よ。とりあえず氷持って来るから伊鶴は着替えてなさい」
「はい…」
俺は言う通りに制服に手をかけた。ズボンを穿き、ワイシャツのボタンを留める。
まだ痛む額をさすり、母さんを待つ。
ふと時間を見た。もう7時を回っていた。
こうしていると、さっき学校にいたのが昨日のことのように思う。また学校に行かなくてはいけないのがなんとも面倒臭いが。
そんなことを考えている内に、母さんが氷を持ってきてくれた。
「はい、氷。ちゃんと当てるのよ」
「分かってるよ。てか俺朝ごはん食べてないんだけど」
「そうだったわね!ちゃっちゃと食べて遅刻しないようにするのよ」
「はーい」
「じゃ、母さん行って来るから。皿もちゃんと洗っておくのよ!」
「分かってるよ、行ってらっしゃい」
適当に返し、俺も階段を下りる。
どうにか学校に間に合い、息も切れ切れに教室に入る。
「おー、来たか伊鶴!おせーぞ!」
「随分、疲れてるが大丈夫か?」
「あぁ、大丈夫、ちょっと色んなことがあってね……もう俺帰りたい」
机に突っ伏し、寝る体制に入る。
「伊鶴疲れてるみたいだからそっとしとこうぜ」
「そうだな」
二人がそっと立ち去る音がする。それと同時に物凄い足音が聞こえる。
ガラッ!!
勢いよく開いたであろう扉の音で少しだけ目を開ける。
「おい!!!葉月伊鶴!!説明しろ!!!」
「……は?」
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