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大賢者の弟子③
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それから三十分ほどだろうか。
洞窟の外で魔法鞄に準備してきたお茶を飲みながらのんきに待っていると、ウノとレオンが現れた。
何故か湯気のようなものが洞窟から漂っているのはなんだろう?
「お待たせ~~、もう大丈夫だよ。リリィの苦手なものは全部無くしといたからね」
流石にイエローサーペントの巣がある洞窟にしては早すぎる。
「え? 一体どうなってるの? まだ三十分程しか経ってないよ」
わたしが状況を把握できずにいると、ウノの代わりに興奮したレオンが話し出した。
「こいつ、すごかったんだぜ!! 洞窟の奥にイエローサーペントの巣を見つけるなり火魔法をぶっ放したんだ」
「え!? 洞窟で火魔法なんて使ったら大変なことに……」
逃げ場が無くなって魔法を撃った本人も大ダメージを受けるはずだ。
しかしウノを見ると傷一つなくニコニコしている。
「それが、ウノは火魔法を撃つと同時に土魔法で俺たちの前に壁を作って奴らを閉じ込めたんだ。あとは落ち着いた頃壁に隙間を開けてそこから水魔法を使って温度を下げたってわけ」
すごい力技だな。
「すごいわ、ウノ」
私がウノに言うとウノは照れたように笑った。
「だってリリィを一人で長く待たせたら危ないでしょ」
「それは嬉しいけどあんまり無茶しないでね。マチルダに怒られちゃうよ」
マチルダとは我が国の王立魔術師団の副団長をしている女性で、赤毛に潤んだブルーグレーの瞳の大人びた美女である。
マチルダはその憂いを帯びた美しさとは予想もできないほど豪胆なお姉様で、ウノとは仲がいいのか悪いのか、いつも楽しそうに言い合っている。
私にはとても優しいし、ウノとお似合いではないかと思うんだけどな。
最近はウノと一緒に仕事を頼まれることも多いらしい。
「マチルダ? アイツがなんて言ったって俺は気にしないから大丈夫」
この前もそう言って後ですごく怒られてた気がするが、せっかく私のために張り切ってくれたのだから、怒られるなら私も一緒に怒られよう。
洞窟に入るとまだ少し熱気を感じられたが、全く問題なく進むことができた。
レオンを肩に乗せた私は足取りも軽い。
「本当に跡形もないね。ありがとう、ウノ」
何度も言うが本当に蛇だけは苦手だ。
想像するだけで背中がゾクゾクする。
「確かこの辺りだと思うんだけど……」
私は占いで見た画像を脳内に思い出してある場所で止まった。
「うん、ここだ。間違いない」
魔法鞄から先端が尖ったハンマーを取り出して慎重に掘って行くと、程なく輝く石に辿り着いた。
「あった! 後は周りを掘り進んで…」
レオンとウノはとっくに飽きている。
わたしが二人を待っていた時に飲んでいたお茶に加えておやつのクッキーも渡しておこう。
「ここでお茶して待ってるよ」
ウノとレオンは二人仲良く洞窟の床に座ってクッキーを食べている。
「あと、ちょっと……。よし、取れた。うん、大きさも充分。二人ともお待たせ」
やっと不思議に輝く宝石ペリオスを取り出して、二人を見ると、一人と一匹は洞窟の床に無防備に眠っていたのだった。
洞窟の外で魔法鞄に準備してきたお茶を飲みながらのんきに待っていると、ウノとレオンが現れた。
何故か湯気のようなものが洞窟から漂っているのはなんだろう?
「お待たせ~~、もう大丈夫だよ。リリィの苦手なものは全部無くしといたからね」
流石にイエローサーペントの巣がある洞窟にしては早すぎる。
「え? 一体どうなってるの? まだ三十分程しか経ってないよ」
わたしが状況を把握できずにいると、ウノの代わりに興奮したレオンが話し出した。
「こいつ、すごかったんだぜ!! 洞窟の奥にイエローサーペントの巣を見つけるなり火魔法をぶっ放したんだ」
「え!? 洞窟で火魔法なんて使ったら大変なことに……」
逃げ場が無くなって魔法を撃った本人も大ダメージを受けるはずだ。
しかしウノを見ると傷一つなくニコニコしている。
「それが、ウノは火魔法を撃つと同時に土魔法で俺たちの前に壁を作って奴らを閉じ込めたんだ。あとは落ち着いた頃壁に隙間を開けてそこから水魔法を使って温度を下げたってわけ」
すごい力技だな。
「すごいわ、ウノ」
私がウノに言うとウノは照れたように笑った。
「だってリリィを一人で長く待たせたら危ないでしょ」
「それは嬉しいけどあんまり無茶しないでね。マチルダに怒られちゃうよ」
マチルダとは我が国の王立魔術師団の副団長をしている女性で、赤毛に潤んだブルーグレーの瞳の大人びた美女である。
マチルダはその憂いを帯びた美しさとは予想もできないほど豪胆なお姉様で、ウノとは仲がいいのか悪いのか、いつも楽しそうに言い合っている。
私にはとても優しいし、ウノとお似合いではないかと思うんだけどな。
最近はウノと一緒に仕事を頼まれることも多いらしい。
「マチルダ? アイツがなんて言ったって俺は気にしないから大丈夫」
この前もそう言って後ですごく怒られてた気がするが、せっかく私のために張り切ってくれたのだから、怒られるなら私も一緒に怒られよう。
洞窟に入るとまだ少し熱気を感じられたが、全く問題なく進むことができた。
レオンを肩に乗せた私は足取りも軽い。
「本当に跡形もないね。ありがとう、ウノ」
何度も言うが本当に蛇だけは苦手だ。
想像するだけで背中がゾクゾクする。
「確かこの辺りだと思うんだけど……」
私は占いで見た画像を脳内に思い出してある場所で止まった。
「うん、ここだ。間違いない」
魔法鞄から先端が尖ったハンマーを取り出して慎重に掘って行くと、程なく輝く石に辿り着いた。
「あった! 後は周りを掘り進んで…」
レオンとウノはとっくに飽きている。
わたしが二人を待っていた時に飲んでいたお茶に加えておやつのクッキーも渡しておこう。
「ここでお茶して待ってるよ」
ウノとレオンは二人仲良く洞窟の床に座ってクッキーを食べている。
「あと、ちょっと……。よし、取れた。うん、大きさも充分。二人ともお待たせ」
やっと不思議に輝く宝石ペリオスを取り出して、二人を見ると、一人と一匹は洞窟の床に無防備に眠っていたのだった。
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