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3巻
3-1
しおりを挟む1 祝勝パーティ
魔界からの刺客、魔人ムーアを見事退けた僕――付与術師のアレン・ローウェンは、パーティメンバーで恋人のミネルヴァとともに城へと帰還した。
僕らはエスタリア王国のブレイン王やイリス姫など、みんなから盛大に迎えられた。
「さて、それでは皆さん、これから祝勝パーティといきましょうか!」
ひとしきり賞賛を受けたあと、イリスさんの一声で城の使用人たちが一斉に動き出す。
そしてあっという間に、城の大広間がパーティ会場へと変貌した。
使用人が天井から垂れ下がっていた幕を上げると、まるで手品のように、色とりどり、たくさんの料理が現れた。
僕は口を開けて驚いてしまう。
「イ、イリスさん……こ、これは……?」
「私たちは、アレン様が必ずや魔人ムーアを討伐すると信じていましたわ。ですから、あらかじめパーティの準備をさせていたのです。さあ、皆で盛大に祝いましょう!」
「そ、そうだったんですか……あ、ありがとうございます!」
僕らが勝つと信じて、ここまでしてくれたんだ。これは嬉しい計らいだね。でも、もし僕らがムーアに負けてしまっていたら、この準備は全部無駄になっていたかもしれない。
ていうかまあ、負けたら世界は滅亡するしかないわけだし、パーティどころじゃないもんね……
本当に勝ててよかった。
「私からも改めて礼を言わせてくれ。アレンくんを筆頭とし、魔人ムーア討伐に貢献した勇者たちよ。今夜は心行くまで楽しんでくれ。食事はいくらでもある!」
ブレイン王の言葉を合図に、一気にお祝いムードになった。
皆それぞれに、テーブルの上の食事や飲み物に手を伸ばしはじめる。
「これ、俺も食べていいんだよな……?」
恐る恐るそう尋ねたのは、ベッカム王国代表勇者のパッキャローだ。
「もちろんだ。パッキャロー殿。あなたがた他国の勇者パーティもまた、アレンくんと共に戦い、勝利に貢献した。国なんて関係ない。人類の代表として労わせてくれ」
「やった! ありがとうございます! いただきます!」
ブレイン王に促され、パッキャローたち他国の勇者パーティも食べ物にかぶりついた。
そりゃあ、あれだけの激しい戦いのあとだからね……みんなよほどお腹が空いていたんだろう。
一方、一緒に戦ったラルドたちエスタリア王国の兵士はというと、食事に群がる勇者パーティたちを、後ろのほうからうらやましそうに見つめていた。
自分たち一介の兵士にはパーティに参加する資格がないとでも考えているようだ。
そんな彼らの姿を見て、ブレイン王は大きな声で呼びかける。
「ほら、君たちも何をぼーっとしているのだ。さあ、どんどん食べなさい」
しかしラルドたち一般兵士は信じられない様子で、自分の顔を指さす。
「ぼ、僕たちもいいんですか……!? 僕たちは勇者でもなんでもない……ただの兵士なのに……」
「もちろんだ。当たり前だろう。王が我が国の英雄を労いたいと言っているのだ。君たちはそれを拒むつもりか?」
「い、いえ! ありがたく頂戴します!」
ラルドを皮切りに、様子をうかがっていた兵士たちも恐る恐る食べ物に手を付けはじめた。
彼らは慣れない手つきで食べ物を口に運んでいく。
「すごい……! 美味しい……! こんな味は初めてだ……!」
こんな高級な料理は食べたことがないと、口々に言い合っている。
なんだか、みんな幸せそうでよかった。
こんなハッピーな空間が待っているなら、頑張った甲斐があったな。
「ほら、アレンくんも。主役は君だ。こっちの椅子に座りたまえ」
ブレイン王に促され、僕もミネルヴァと席につく。
「は、はい」
ひときわ大きな椅子がいくつか用意されていて、僕の隣にブレイン王とイリスさんが座った。
ミネルヴァの横には勇者担当係のハルカさん。
僕の妹サヤカや、ミネルヴァのお父さんであるガウェインさんの席も用意されていた。
まさに全員勢揃いだ。
「じゃあ、いただこうか、ミネルヴァ」
「うん、そうね」
料理はどれも絶品だった。
ミネルヴァと一緒にしばらく料理を堪能していると、ブレイン王が話を振ってきた。
「そういえば、アレンくんの結婚式のことなんだがな……」
「は、はい……!?」
いきなり結婚式の話なんかされたせいで、僕は一瞬食べていたものを喉に詰まらせかけた。
「式は来月の建国記念日に行うというのはどうだろうか?」
「け、建国記念日にですか……!?」
答えに窮している僕に構わず、ブレイン王が続ける。
「そうだ。建国記念日は毎年盛大にお祝いしているからな。周辺の都市からも大勢人が集まる。国中のみんなに結婚を祝ってもらうには、まさにぴったりの日だと思わんか?」
「た、確かにそうかもしれませんけど……」
国中のみんなからお祝いか……それって、すごいことだ。
国をあげて結婚式を催してくれるだけでも嬉しいのに、まさか建国記念日になんて……思いもよらなかったな。
そんな、国の一大行事に、僕らの個人的なことをやっていいのだろうか?
ブレイン王の提案に、イリスさんが両手を叩いて大喜びする。
「まあ! さすがはお父様ですわ! きっと最高の式になります!」
「ほっほっほ、そうだろう」
なんだか勝手に話が進んでいくけど……一番大事なのはやっぱり、愛するミネルヴァの気持ちだからね。
僕は隣に座っているミネルヴァの様子をうかがう。
僕としても、彼女が望むような結婚式にしてあげたい。
「ミネルヴァは、それで大丈夫?」
「うん、私も賛成。王様やイリスさんの気持ち、とっても嬉しいです」
「よかった。それなら僕も異存はないよ」
ミネルヴァと僕が同意すると、王様がさっそく指示を出す。
「では、正式にそういうことで話を進めよう。ハルカ、主な準備はおぬしに任せてもよいな?」
ハルカさんは満面の笑みで頷いた。
「お任せください。お二人にはとびきりのサプライズを用意します!」
イリスさんも立ち上がって、結婚式への意気込みを宣言する。
「介添人は私にお任せください、アレン様。ミネルヴァ様はもはや姉妹のような存在なのですから」
その言葉を受け、ミネルヴァはイリスさんの手を取って喜んだ。
「イリスさん……ありがとうございます。もちろん、ぜひお願いします」
ハルカさんやイリスさんが結婚式の準備を進めてくれるなら、とても頼もしい。
正直、僕だけだとあまりに女の子の感覚に疎いから、ドレスを決めたりお花を選んだりするのは自信がなかったからね。
「もちろん、費用は全額国庫から出す。世界一豪華な結婚式にしよう! 予算はいくらでも使ってよいぞ!」
王様はワインを飲み干しながら、そんなことを言う。
「いや、王様、さすがにそれは……国民の皆さんにも悪いですよ……」
「何を言っている。アレンくんはこの国を救った正真正銘の勇者なのだ。文句を言う国民などおるはずがない」
「そ、そうですかねぇ……」
少し遠慮してしまうけど、せっかくだから、ありがたくお言葉に甘えることにしよう。
今までの僕は、特に欲しいものなんてなくて、流されるようにして生きてきた。
決して恵まれていたわけじゃないけれど、ただ平穏な日常が続けばそれで満足だった。
付与術の真の力に目覚め、ミネルヴァと出会えて、サヤカを救うこともできて、もう本当に、それで十分だったんだ。
だけど今、僕は初めて自分の中で強い欲望が芽生えているのを感じる。
ミネルヴァと世界一の結婚式をあげたい。
誰に反対されようとも、今は心からそう望んでいた。
僕は初めて、わがままを言ってみようと思う。
「じゃあ、王様。イリスさん、ハルカさん。僕のわがまま、聞いてくれますか?」
「もちろん。アレンくんの頼みなら、いくらでも」
「では、世界一の結婚式を、よろしくお願いします」
「うむ、その望み、このブレイン王が確かに聞き届けた」
頭を下げる僕に、ブレイン王は力強く頷いてそう応えたのだった。
用意された料理を食べ終え、パーティも落ち着きを見せてきたころ。
イリスさんが僕のところにやってきて、別室へと来るように言ってきた。
「アレン様、このあと、お父様から大事なお話があるとのことです。よろしいですか?」
「ええ、もちろん」
そういえば、さっきから王様がいないな。
大事な話って、なんだろう。
僕とミネルヴァはイリスさんについていって、部屋を出る。
パーティ会場の大広間を抜けて廊下に出ると、何やら城の外から騒がしい音が聞こえてきた。
「イリスさん、お城の外で何かあったんですか? やけに騒がしい気がしますけど……」
暴動でもあったのではないかと少し不安になるが、イリスさんは僕に笑顔で答える。
「ああ、外でもパーティをしているんです」
「外でパーティ……?」
「魔人討伐を祝って、国民の皆さんにも料理をふるまっているんです。私たちだけで楽しんでしまってはもったいないですから。これもお父様の発案です」
ふと、廊下の窓から外を見ると、イリスさんの言う通り、城の庭にはたくさんの国民が集まり、それぞれに飲み食いをしていた。
「すごい……それは、良いアイデアですね。国民の皆さんも喜んでいて……さすが、ブレイン王です」
こうやって民のことまで考えてくれる王様は少ない。
ブレイン王は王様という立場でありながら、決して威張ることなく、いつも気さくで、国民に寄り添っている。
そんなブレイン王のもとで勇者として働けて、僕も嬉しく思う。
だから僕は、この国が大好きなんだ。
そんな大好きな国を自分の手で守れて、本当によかった。
「さて、アレン様、ミネルヴァさん、こちらですわ」
イリスさんに連れられて、王座の間に入る。
王座の間は正式な謁見や式典などで使われる場所で、厳粛な雰囲気が漂う大広間だ。
そんなところに呼び出されるなんて、すごく緊張する。
「王様、失礼します」
「おお、よく来てくれたな、勇者アレンよ」
ブレイン王は王座に腰かけていて、改まった口調で僕を招き入れた。
「それで、王様。どういったご用件でしょうか?」
「うむ、実はな、アレンくん。結婚式の話とは別で、君に褒美を用意してある」
「ええええ……!? そんな、結婚式をあげていただけるだけでもありがたいのに……さらに褒美だなんて、いいですよ」
「いやいや、そういうわけにはいかん。君はこの国を……いや、世界を救った英雄なのだぞ? それに、結婚式はあくまで私個人として、そう、君たちの友人として祝いたいからという理由もある。それに、君は王からの褒美をいらぬと突き返すつもりか?」
「いえ……そういうわけでは……そうですね、ありがたく頂戴いたします」
「よろしい。では、褒美をしんぜよう。おい、アレを」
王様がそばにいた臣下たちに合図をすると、彼らは僕のもとへ箱を持ってきた。
「王様、これは……?」
「うむ、開けてみたまえ」
「は、はい」
僕は恐る恐る、その箱を開ける。
すると、その中に入っていたのは、なんと金でできた勲章だった。
勲章には国旗が描かれており、こう印字されている。
「エスタリア王国公爵――アレン・ローウェン……!? お、王様……こ、これは……!?」
「もちろん、そこに書かれている通りだよ。アレンくん、君にはこの王国における公爵位を授ける」
「そ、そんな! 僕が貴族ですか……!? しかも、いきなり公爵だなんて…………」
あまりの待遇に驚いて、僕は思わず固辞しようとしてしまうが、ブレイン王の無言の圧力を受けて、やむなく頷く。
「で……でも、ありがとうございます」
「勇者としてこの世界を救ったのだから、公爵でも安いくらいだよ。それどころか、今からでもイリスと結婚してこの国の王になってほしいくらいなのだぞ?」
「い、いえ、さすがにそれは……でも、他の貴族の方々から文句を言われないでしょうか?」
「なに、世界を救った英雄に文句を言う無粋な者はおるまい。もしいたとしても、この私が許さん」
「ありがとうございます、王様。でも、社交界とか、うまくやっていけるか心配です……」
もともとただの冒険者であるこの僕が爵位をいただけるなんて、異例のことだった。
貴族というのは基本的に世襲で、生まれ持っての身分である。あとから貴族になるなんてのはよほどの功績があった場合だけだ。
それは勇者といえども同様で、簡単に貴族の位をもらうことはできない。
過去に素晴らしい功績をあげた勇者に男爵位が贈られた例はあるそうだけど……いきなり公爵だなんて前代未聞だ。
そのことからも、王様がどれだけ僕を評価して大切に思ってくれているかがわかる。
だけど、貴族という大きな力には、相応の責任が発生する。
貴族同士の付き合いだってあるだろう。
僕はそれに耐えられるだろうか……
「なに、社交界なぞ放っておいてよい」
僕の不安そうな顔を見て察したのか、王様は気軽にそう言った。
「えぇ……!? い、いいんですか……?」
「よいよい、私はべつにアレンくんに面倒を押し付けようとは思っておらんよ。貴族のくだらぬしがらみなんぞ、勇者である君にはふさわしくない。今まで通りに過ごしてくれて構わん」
「そ、それはありがたいですけど……」
「ただ私は、アレンくんの働きに見合った報酬を用意したまでだ。公爵の身分があれば、これまで以上に自由に生きることができる。それに、アレンくんの働きっぷりを見た周りの貴族が、君に取り入ろうとしたり、あるいは利用するために甘言を弄してきたりするかもしれんからな。しかし公爵位を手に入れたとなれば、そうそう変な動きはできまい」
なるほど、そういう意味もあるのか。王様は本当に僕とミネルヴァを守ろうとしてくれているんだな……
「あ、でも……領地と領民はどうなるのでしょうか……?」
エスタリア王国においては、基本的に貴族はそれぞれ領地を治め、そこの領民から税を集めて暮らしている。
領地も領民もない貴族なんて、聞いたことがない。
僕の質問を受けたブレイン王は、わかっているとばかりにニヤリと笑う。
「それなんだが……アレンくん、君には公爵位とともに、領地も授けようと思っている」
「ほ、本当ですか……! ありがとうございます」
「今アレンくんたちが住んでいる、アレン城があるじゃろう」
アレン城――僕が以前、悪徳勇者のマクロたちの陰謀を暴いたときに褒美としてもらった城だ。
「アレン城周辺の地域を、アレン領として割譲しようと思っておる。どうだろうか?」
「そ、それは……ありがとうございます。良いアイデアだと思います!」
「まあ、小さい土地だがな。アレン城の裏には荒地があっただろう。あそこをどうか、有効活用してほしい。アレンくんの付与術なら、それも可能ではないか?」
「はい! わかりました!」
「というわけで、アレンくんにはしばらく領地の運営をお願いしたい。まだ城以外には大して何もない土地だからな。結婚式まで日もある。領地でゆっくりと羽を伸ばしながら、気長に進めてくれ」
ブレイン王は少しばかり言い辛そうに続ける。
「まあ、正直なことを言うと、あそこの荒地に関しては不毛の土地でな……もともと、持て余しておったのだ。だが、アレンくんの力なら、それもなんとかできるだろうと思ってな。褒美にかこつけて領地運営をお願いしたいというのは、私のわがままかもしれないが……どうだ、やってくれるか?」
「もちろんです。お任せください」
「よし。では頼んだぞ、アレン公爵」
というわけで、僕は王様から褒美として、公爵位の勲章と、小さめの領地を手に入れた。
ちょうど結婚式まで一ヵ月もあることだし、その間は領地経営に勤しもう。
式の準備はハルカさんが「私に全部任せておいてください」って言って張り切っていたし、手伝おうとしても断られた。
サプライズもあるみたいだから、僕はなるべく王都にいないほうがいいだろう。
それにしても、付与術を使っての領地運営か……今からいろいろと想像が膨らむなぁ。
前から、付与術のさらなる可能性については追求してみたいと思っていたんだ。
エルフの里を救ったとき、森という空間そのものをレベルアップさせたりして、付与術の新たな可能性を見た。
この力でどこまで世界を変えられるのか、まだまだ知らないことだらけだ。
「あ、でも……王様。不毛の土地をなんとかするのは、僕の付与術でできそうですが……領民に関してはどうしましょう……領地を運営して発展させていくには、それなりに多くの領民の数も必要ですよね……」
現状、アレン領にいるのは、城の使用人たちが中心だ。周辺にいくつか小さな街があるけれど、領地を発展させていくには、多くの人手が必要となる。
せっかく領主に任命されたのだから、誰にも負けないくらいに素晴らしい領地にしたい。
でも付与術では人を増やすことまではできない。
すると王様は何を言っているんだとばかりに笑いだした。
「ほっほっほ……それなら心配いらんだろう」
「え……?」
「アレンくん、君に救われたという人はたくさんいる。アレンくんの領地が出来たと聞けば、そこに移住したいと考える者はきっと大勢いるだろう。すでにパーティ会場では噂になっておるようだぞ?」
「え!? ほ、本当ですか……?」
王様と話を終えてパーティ会場へ戻ってみると、みんなが僕のもとへ駆け寄ってきた。
真っ先に手を挙げた鍛冶師のアレクサンドロが言う。
「アレンさん、聞きましたよ! ついに領地を手に入れたんですって!? お願いします、俺をそこに移住させてください!」
「えぇ……!? ほ、本当に!? 僕は構わないけど……アレクサンドロはそれでいいの? せっかく自分の工房を持ったのに……」
「もちろんです! ちょうど新しく、もっと大きな工房を建てようと思っていたんです。ぜひアレン領に自分の工房を構えたいです!」
「それは、僕としても嬉しいよ。アレクサンドロの工房があれば、きっと領民にとって大きなメリットになるからね。歓迎する」
「やった! ありがとうございます! 精一杯がんばります!」
アレクサンドロは満面の笑みで去っていった。
確かに王様の言った通り、これなら領民を募集しなくても、なんとかなりそうだ。
アレクサンドロの工房があるとなれば、それを目当てに移住してくる人も多いだろう。
続いて手を挙げたのは、錬金術師のフォックスだ。
「俺もアレン領に移住します! そしてそこに錬金術工房を建てます!」
「フォックスも……! もちろん、歓迎するよ」
そんな調子で、みんながアレン領に移住したいと言ってくれた。
僕は本当に仲間に恵まれているなぁ……
でも、そうと決まれば、いろいろとやることがある。
アレン領はまだ不毛の大地が広がっているし、大勢移住してくるのなら、彼らが住む場所が必要だ。
まあ、それも僕の付与術を使えばなんとかなるだろう。
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