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5巻
5-2
しおりを挟む「……ふむ、魔法使い殿。申し訳ないが、先に一つ、私の願いを聞いてもらえないだろうか?」
「え? まぁ長老さんにはお世話になっていますし」
急に改まられると、今度は俺の方が困惑してしまう。俺としては断るつもりもないわけだが……
長老さんの願い事というのは、これまた突飛なものだった。
「ある者と息子を戦わせたいのです。その協力をお願いしたい」
「戦わせる? ……俺が戦いに参加するってことですか?」
それならお断りするところだったが、長老さんは首を横に振る。
「いや。戦いそのものには、手を出さないでもらいたい。無茶を言っているのはわかっているが……」
更に何か言葉を重ねようとした長老さんを、俺は右手の手のひらを前に出して遮った。
「あー。長老さんの頼みだし、それは大丈夫ですよ。じゃあ、俺の方も願いを聞いてもらうということで」
「もちろんだ。竜族の名に懸けて、魔法使い殿が望む物をなんとしても用意しよう」
そう言い切る長老さんの覚悟のほどからして、今回の頼み事がマジなものだというのは想像がついた。
長老さんには本当に色々と世話になっている。本音を言うとちょっと怖くなってきたが、日々精進せねばと先ほど語ったばかりである。
俺は思わせぶりに唸って、長老さんの顔を見上げた。
「ああ、いえいえ、望む物といっても、俺の頼みはさっき伝えた通りですよ。それでは交渉成立だ。俺はスケさんと誰かを戦わせるために全力を尽くす。長老さんはこの剣に名前を貸してくれるってことで。竜の祝福とか竜が認めたとかそういう……本の帯みたいな感じでいいので」
俺がそう提案すると、長老さんは眉間にしわを寄せた。
「それでは条件の釣り合いが取れていないように感じる。他に欲しい物はないだろうか?」
長老さんにそう言われて、俺は少し考えた。
バランスは確かに大事である。
それならと、要求する品はすぐに見つかった。
俺は、長老さんが手に持つ物を指さす。
「それでは、欲しい物が一つ」
「?」
「そのお酒を一本。それで引き受けますよ」
それで今回受けた依頼、出来る限りリクエストに応えることにする。
俺がそう言うと、長老さんは驚きながらも苦笑して大きな酒瓶を差し出す。
「ふむ……感謝する」
長老さんは俺に礼を言って、頭を下げた。
「いやいや、長老さんともスケさんとも今後も仲良くしていきたいと思っていますからね。それに双方納得出来るのが、『ちょうどいい』ってもんでしょう?」
とは言ってみたものの、いったい長老さんのお願いがどういうものなのか、もやもやしていたのもまた事実。
格好をつけて詳細を聞かずに引き受けてしまったわけだが、今回のお願いは、俺が思っていた以上に大事だったのである。
「よーし、こんなもんでいいかな? いや、もうちょい硬くしとこう」
日を改めたある日、俺は竜の谷にてひと仕事していた。
具体的な俺の仕事は、竜の神殿周辺に強力な結界を張ること。
結界は張り慣れているが、お願いされたその範囲は広大である。地面の底までガッツリと、そして中で飛び回れるほど広々と。
俺は手を空中で滑らすように動かしながら、より強固になるように何層も結界を張り巡らせていた。
俺くらいになると、強度はもちろんのこと、形にもこだわる。
今回の形は、リングをイメージして、きっちり正方形である。
作業中、空に影が射したので見上げると、スケさんが空から落ちてきた。
最初の頃は、この登場で度肝を抜かれたっけ。
ズドンと着地して現れたスケさんは人間の姿を取っていて、作業を続ける俺に話しかけてくる。
「どうもタロー殿、お疲れ様です。父上自らタロー殿に頼み事をするとは珍しい」
「そう? 頼み事ならこれまでにも結構されているけどな? 元の姿でも使いやすいパソコン一式とか、蒸留酒の下調べとか」
「い、いつの間に?……」
スケさんは驚いていたが、長老さんとは他にも交流が多々あるのだ。
「その代わりに、おいしいお酒を紹介してもらったりしている。長老さんのブログは人気のコンテンツだし、こちらもお世話になっているとも」
「はぁ……さすが父上というか。ネットを使いこなしていますな。あまりそういうことに長けているイメージはなかったんですが……」
「君が言うかね? 俺からしてみたら、そこはさすが、スケさんの父親だなと納得してしまうけれど」
そもそも最初は、竜がパソコンを使うって発想からしてなかった。
スケさんにしても長老さんにしても、今や俺よりもうまく活用しているのは間違いない。
「そうですか? ふーむ、しかし父上が変わったことをし始めたのは最近ですよ? 例の酒を作りたいと言いだしたのもそうですし」
「あーまぁ、そこも実は一枚噛んでる。設備投資は主に俺だし。今回の報酬は、そのお酒の完成品なわけだけど、思ったより早く形になった」
俺としては、なかなか互いに利のある取引だと思ったんだけど、それを聞いたスケさんはすごい顔をしていた。
「うわ……タロー殿、アレを呑む気ですか? さすがに死にますよ? タロー殿も一応人間なんですから」
「一応はいらない。人間ですけど?」
「どの口が言ってるんです?」
「失敬だな。いつだって俺は人間のつもりだとも」
そこのところ大事だからと念を押したが、スケさんは疑わしげである。
「うーん、もうそれも怪しいですかね?」
「怪しくないよ! 俺ほど人間味あふれる人間もいないってば!」
更に人間アピールを続ける俺に、スケさんは首をかしげた。
「どうなんでしょう? この間だって新たなユニットについて話した時、ずっと話し続けてたじゃないですか? 十日連続でそうだった時は、さすがに人間離れしてきたなと思いましたよ? 私でも十日は気だるさを感じますよ。ユーザーの中にはアンデッドとかも普通にいるんですから、いちいち対応していたら普通は死にますって」
「あー……無茶だと思ってはいたんだね。俺も薄々感じていたんだけれども。途中で止めてくれてもよかったんだよ? 話の途中とかでも全然……」
「いや、どこまで話が続くのかなと、途中から面白くなってきて」
「面白半分かい!」
「はっはっは! 私も議論に熱中していたことは否定しません。ついつい時間を忘れてしまいます」
「それはそうなんだけど……こんなことばかりしてるから、俺はいつまでたっても周りを困らせてしまうんだろうな」
おちょくられてしまったが、スケさんに同感である。魔法で疲れも誤魔化せるならなおさらだ。俺が人間離れして見られてしまうのは、おおよそ自己管理の甘さが原因だった。
「それで? 今回はちゃんと寝てきたんですよね?」
スケさんの口調が若干変わった。俺は磐石だという意思を込めて頷く。
「もちろん。今回の頼み事は大掛かりだったからね。そういうスケさんの調子はどうよ?」
「私は常に絶好調ですとも。いつ何時、理想の女性に出会えるかわかりませんからね!」
「うん。今日も元気そうで何よりだ」
俺はようやく美しい結界を張り終えて、それまで背を向けていたスケさんを振り返る。
いつも通りのお気楽なやり取りに安心していた俺は、すぐにそれが勘違いだったことに気がついた。
なぜなら、彼の表情は見るからに強張っていたからだ。
「元気そうだと思ったけど……そうでもないみたいだね」
スケさんにしてはあまりにも露骨だから、指摘してしまった。
スケさんは苦笑いを浮かべながら自分の顔に触れる。
「顔に出ていましたか?」
「それはもう。何かと戦うとは聞いていたけど、スケさんが緊張するってよっぽどだな。相手はまだ来ていないみたいだね」
相手の詳細について、長老さんが最後まで語ることはなかった。
それでもスケさんに張り合えるくらいだから、相当の相手だろうと予想はつく。
そのあたりを察して結界強度は高めておいたが、スケさんのただならぬ様子から、どんな試合をやらかすのか不安になってきた。
スケさんは竜の神殿を遠い目で眺めている。
「いえ。相手はもう来ています」
「へ? そうなの?」
「しかし、どんな相手かも知らずに結界を張ってたんですか?」
「まぁ。長老さんは当日教えるからの一点張りで、頑なに教えてくれなかったからなぁ」
「よくそれで引き受けましたね?」
「そりゃあ、今までの信頼の積み重ねさ。多少無茶でも目を瞑るくらいの信頼関係が出来てる。でも、長老さんらしくないといえばらしくなかった」
スケさんはそれだけのことで、何か察したようだった。
「ああ……そうですか。そういうことか」
「何か知ってる?」
「いいえ。今回は……タロー殿は手を出さないでいただきたい。どんな結果になろうと」
「おう? そう聞いてはいるよ」
「そうですか。なら、私から言うことはもはやありません」
スケさんは頷いて、結界に向かって歩いていった。
どうにも態度が硬い。その後ろ姿からでさえ、緊張がひしひしと感じられた。
俺が用意した結界の前に立つスケさんは、さしずめ試合に臨むボクサーのようだ。
スケさんと入れ替わるように、ズズンと空から翼を広げてやってきたのは、長老さんだった。
スケさんと同じように黒い鱗を持った立派な竜が、俺に深々と頭を下げる。
「タロー殿。このたびは、ご協力まことにありがとうございます」
「……ずいぶんかしこまっていますね」
長老さんもまた、スケさんに負けず劣らず緊張しているのがわかった。
戸惑う俺に、長老さんは更に追い討ちをかける。
「それはもちろん。今日という日は、竜にとって重要な日になる」
長老さんが視線を向けた先を目で追って、俺はぞっとした。
恐ろしい数の竜が空を埋め尽くしていて、結界の周囲を旋回していたのだ。
ファンクラブで集まる数とは、規模が違う。
それはまるで、世界中の竜が集まってきたようですらあった。
「何……本当に何が始まるんです?」
何かとんでもないことに手を貸しているんじゃないか、俺は今更ながら青くなったが、不安の後押しは続く。
集まってきたのは、竜だけではなかったらしい。
「ただ事ではないと理解しておけば大丈夫だとも! すぐにわかるだろうしね!」
「その通り。タロー、お前は全員を無事にここから帰すことだけ考えていればいい」
そう言って現れたのは、金髪のやたらきらびやかなエルフ、セレナーデ様。そして、緑色のドレスを着たピクシーの女王様。
そろって見ることがあまりない顔ぶれだった。
「あれ? セレナーデ様に、女王様まで? どうしてここに? というか、いつもの花はどうしたんです! 登場がなんというか普通ですよ!?」
だが、俺としては二人がそろっている以上にそっちの方が驚きで、思わず声を上げてしまった。いつもは咲き乱れる花とともに現れるというのに。
女王様は不満そうに唇を尖らせて言う。
「そっちか! 馬鹿を言え、妾とて場はわきまえるわ!」
「今回ばかりは仕方がないよね! 今日の主役は僕ではないから!」
さらりと答える二人に、俺は更に戸惑ってしまう。
「……信じられない。登場の仕方で二人に逆に諭される日が来るなんて。近いうちにすごい天災とか起こりそう」
「なんでだ! 貴様にだけは言われたくない!」
「言いますー。だって登場だけは俺普通ですしー」
「まぁまぁいいじゃないか! 僕らの登場が天才的に美しいのは、自明の理なのだしね!」
「……いや、お前とだけは一緒にされたくない」
「おやおや、手厳しいなクイーン!」
「リアルでクイーンと呼ぶな。殺すぞ」
ぱちんとおでこを叩いて愉快に笑うセレナーデ様は、やっぱりにぎやかな人である。
騒ぎによく顔を出すセレナーデ様はともかく女王様までお出ましとは……こいつは本当にただ事ではなさそうだった。
そして彼らが、花を咲かせずに登場したことは、今回のことが俺に普通とは違うという印象を抱かせるのに十分すぎた。
セレナーデ様は気安い感じで、身構えたままの俺の肩を叩く。
「ともかくだ、タロー。僕達がここにいる理由は明白さ! こんな重要なイベントを見ないわけにはいかないじゃないか!」
「我々には役目もあるしな。他にも沢山来ているぞ? それだけ大事だということだ。ほら見てみろ。はしゃいでいる奴もいるらしいから」
「なんですそれ?」
女王様の視線の先には、高速でこちらに向かってくる竜がいた。
かなり体の大きな竜である。そしてその体色は黒――いや、若干紫がかった色をしていた。
「長老!」
そう叫んで墜落したみたいに降りてきた紫竜は、その勢いのまま地面を派手に転がって、早々に竜の長老さんに詰め寄る。
その声は明らかに抗議じみていたが、長老さんは慌てずに彼に向き直った。
「うむ……お前か」
紫竜は俺にも見覚えがある。確か魔王城で四天王をやっていた、魔族所属の竜だ。
彼はよほど急いで来たらしく、肩で息をして、それが整うのも待てないようだった。
「あ……あいつがあの御方に挑むとは、本当なのか!」
ようやく言葉を発した紫竜さんに、長老さんは重々しく頷く。
「ああ。機は熟した。お前も見ていけ。魔族と名乗っていようとも、お前も竜の一翼だ」
「……本当なんだな」
なぜか愕然とする紫竜さん。その拍子に、ちょっとずれた視線が俺に向いた。
一応知り合いだし、手を上げて挨拶しておこう。
「ええっと、確か、マオちゃんのところにいた四天王の微妙に紫の?」
「黒竜だ! 妙な覚え方をするんじゃない! ……そうか。貴様がいるから、封印を解く気になったのか!」
「え? 俺がいるからなの?」
いまいち事情を知らない上に、妙なことを言われて更に混乱する。
長老さんの方に助けを求めると、長老さんはそうではないというように首を横に振った。
「いいや……あやつが十分に成長したと判断したというのが一番の理由だよ。勝てるとしたら、あやつをおいて他にない。これは竜族の総意だ。だからこそ封印を解くことになった」
「馬鹿なことを! 相手は竜王だぞ! いくらあいつでも勝てるわけがない……!」
「竜王?」
紫竜さんの口から飛び出した名前は、俺にはまったく聞き覚えのないものだった。
セレナーデ様は名前が出てしまったことに、なぜかつまらなさそうにする。そして竜の神殿を指し示して、その名について語りだした。
「ああ、言っちゃった。そうだよ、竜王だ。かつてすべての竜を従えていた竜の王。この場所は彼の墓所ということになっているが……彼は封印されているだけなんだよ。今もなお、この場所にね」
「またいかにもヤバそうな……」
「それはもうヤバイとも。君も覚悟しておくことだね!」
セレナーデ様の言葉に、俺は完全に怖気づいた。
だけど、今更逃げだせるわけもなかった。
俺は大きな大きなため息を吐いて、心の中で仕切り直す。
「……それにしたって、封印とはまたまどろっこしいことをしたもんです。なんだって、そんな面倒なことを?」
もう少しだけ状況を整理しておきたいと思って、素直に尋ねた。
生き物をそのまま封印なんて真似、そんなに簡単じゃないだろうに。
竜のでたらめさは、俺も知るところである。その竜の封印なんていうものをやった魔法使いがいるとしたら、ずいぶん手の込んだことをしたものだ。
俺の疑問に、長老さんが答える。
「彼は強すぎた。だから、封印することしか出来なかったのだ。いつか竜の中に自分を倒せる者が現れたら解くようにと言い残して、彼は自ら封印された。心優しき竜王は、自らの滅びの望みを未来へと託した」
いやいや、そんな重要な約束に、俺を巻き込まないでほしいんだけど。
喉元まで出かかった文句を呑み込んだのは、スケさんを思い出したからだ。
正確には、スケさんの力を、である。
かつて俺は、スケさんが一撃で海を吹き飛ばしたのを見たことがあった。が、それでも手心を加えていたのは見てわかった。
はっきり言って、スケさんが本気で戦っているところを見たことがない。
そんなスケさんが戦うとなれば、周辺の被害はとんでもないことになるだろう。
そこまで考えて俺もようやく、長老さん達が俺に何をさせたいのかを理解し始めた。
桁外れの竜が二体、死に物狂いで戦うわけだ。何が起こるかわかりはしない。
俺なら、その被害を最小限に留めることが出来るかもしれない。
つまり俺は、竜族の悲願をいくらか無難にやり過ごすために、どうもがっつりと巻き込まれたみたいだった。
「あー、なるほど。責任重大そう。じゃあ、俺はその竜王さん? と、スケさんの戦いで、出来る限り周辺の被害を出さないようにすればいいと?」
「そういうことです。すみません」
はっきりと口に出して確認すると、ばつが悪そうに長老さんは頷いた。
「申し訳ない。本来であれば、竜族だけで解決せねばならない問題だとは思うのですが。ともかく魔法使い殿、竜王がその気になれば、十日で世界は炎の海に沈むと言われております。故にこの戦い、他の竜ですら立ち入ることが出来ないものになるでしょう。だが、勝負の行方はあやつの実力に委ねていただきたい」
「それは……負けそうになったとしてもってこと?」
「……あやつも納得して、この場に来ております」
長老さんの表情は真剣で、暗にスケさんが死んだとしてもと言っていた。
これってまずくない? 的な視線を、俺は女王様に向けるが、女王様もこの戦いを止めるつもりはないようだ。
「事情はわかっただろう? だから皆集まっているんだ。今日は、偉大な竜王の埋葬と誕生の日なのだよ」
そう言われて反射的に俺の眉間にしわが寄る。格闘技の試合を観戦するくらいの軽い気持ちで来てみれば、とんでもない話だった。
「なんだかなぁ……」
それが竜の考え方で大切なことなのだろう、そう理解することは出来る。だけど、やはり気分のいいものじゃない。
そのあたり、俺の考えることがわかっていたからこそ、長老さんもギリギリまで黙っていたと察せられた。
「申し訳ない。だが、これこそが竜の望み。ご理解いただきたい」
長老さんに重ねて釘を刺されて、俺は黙るしかなかった。
「「我が血族の血によって縛めを解放せよ」」
竜の神殿内部にある長老さんがいつも座っていた台座で、封印解除の儀式は行われた。
封印を解く役目は、セレナーデ様と女王様である。
台座の中心で人差し指を浅く切った二人は、一滴ずつその血を台座に垂らし、声をそろえて呪文を唱えた。
ちょっとデュエットっぽい、とか思ったのはナイショである。
その血が台座に触れると、すぐに変化は現れた。
台座に亀裂が入り、連鎖的に隠されていた魔法陣が反応して、地面が振動し始めた。
「よし! これで大丈夫だ!」
「さあ逃げろ! 崩れるぞ!」
「そうなの!? 崩れるなら前もって言って!」
俺は二人の肩をつかんで、結界の外まで転移した。
結界の外に戻った俺達は、赤茶けた大地が崩壊していくのを見た。
振動は地震のように谷全体を震わせていて、まともに立っていられない。
「ふぅ。いやぁ焦った!」
「妖精族二人以上の血が必要という条件は、なんなんだろうな?」
「もちろん! 封印の魔法を担当したのは、エルフとピクシーだからね!」
女王様がぼやくと、セレナーデ様は光が漏れ出す谷を眺めながら平然と答える。
応援ありがとうございます!
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