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第91話睡眠は計画的に
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「……おっ。え? ああ。気がつかなかった。ごめんね。いらっしゃい。どうしたの?」
作業中、ふと人の気配を感じるとそこには、困惑顔?というか引き気味の女性二人が、僕を見ていた。
そして話かけたとたんに、不満声が噴出した。
「いや、定例会だろ今日」
「そうだよ。珍しくいないから見に来たんだよ」
「えぇ! ああ、そっか。今日は明日だったか……ゴメン。完全に忘れてたよ」
どうやら作業に集中しすぎたらしい。そういえばなんだか体がフワフワして時間の感覚が曖昧だった。
悪いことをしたなと反省していると、白熊さんがズズイと顔を寄せてきた。
「……ところで、このカップ麺の山はなに?」
「え? いや、僕の食事だけど……」
「そんな! 三食カップ麺!? あんなに野菜を育てておいて!」
「いやぁ、普段はチョイ足ししたりはしてるんだけど今はちょっと面倒で……」
「……なるほど。それはよくない。とてもよくないと思うよ」
「……何かすみませんでした」
白熊さんが怒っている。
表情こそ笑っているが、確実に不愉快な波動を僕は感じた。
これはまずい。
特に今は、彼女に次会った時お願いしたいと思っていた事があったから、なおさらである。
しかし怯んでもいられない。大事なことなのでもうちょっとだけ僕は頑張ってみることにした。
いやまぁ……正座ではあったけれど、そこはご愛敬だと思いたかった。
「ええっと。実は現在、このニライカナイコロニーの防衛力を上げるべく、新装備の設計をしているんだけれども、これがなかなか難航していまして」
「へぇ……」
「それで一つ白熊さんに頼みたいことがあるんだけど、いいでしょうか?」
「ボクに? なんだろう?」
「あのプレゼントの剣、何が出来るか教えてくれないでしょうか?」
白熊さんに贈られた剣はまず間違いなくただの剣ではない。
あのシュウマツさんが特別視して、精霊というでたらめな存在が手を貸した未知の武器だ。
おそらくは主武装になるに違いないそれを、まるで知らないで新装備なんておかしな話だと思ったわけだ。
「ああ、あの剣か」
「そう! あの剣が白熊さんのメイン武装になるだろうから、使っているところを見ておきたくて」
「メイン武装? いやさすがに……」
剣がメイン武装という点で引っかかるのは当然だろう。本来剣は接近戦のための武器である。
困惑の浮かんでいた白熊さんはしかし、何か思いついたような表情を浮かべるとニッコリ笑って頷いた。
「いいよ。じゃあ、用意をするけど……その前にだ」
「そうだね」
フーさんもニッコリ笑う。
そして僕は両手をガッチリ掴まれて、力強く引っ張られた。
「え?」
やだ、すごい力! 宇宙服込みなのに、何の抵抗もなく運ばれていくね!
もちろん僕自身だって抵抗らしい抵抗もしていないんだけれど、それにしても軽々と引きずってくれるものだった。
「あのー……一体何を?」
「まずはお腹いっぱいバランスよくご飯を食べて、グッスリ寝てからだ。まったく……何日寝てないんだか」
「そうだね。良い眠れる薬があるよ? 夢見が良くなる奴」
「……大丈夫な奴なのそれ?」
「もちろん。データベースはシュウマツさんだけどね。とにかくよく眠れるはずだよ」
言われてみれば確かに、絶好調になってから寝た記憶はとんとない。
そして集中が切れてからどうも猛烈な眠気と各種関節痛を感じて仕方がなかった。
ズルズルと引きずられる僕はひとまず、彼女達の提案をありがたく受け取ることにした。
作業中、ふと人の気配を感じるとそこには、困惑顔?というか引き気味の女性二人が、僕を見ていた。
そして話かけたとたんに、不満声が噴出した。
「いや、定例会だろ今日」
「そうだよ。珍しくいないから見に来たんだよ」
「えぇ! ああ、そっか。今日は明日だったか……ゴメン。完全に忘れてたよ」
どうやら作業に集中しすぎたらしい。そういえばなんだか体がフワフワして時間の感覚が曖昧だった。
悪いことをしたなと反省していると、白熊さんがズズイと顔を寄せてきた。
「……ところで、このカップ麺の山はなに?」
「え? いや、僕の食事だけど……」
「そんな! 三食カップ麺!? あんなに野菜を育てておいて!」
「いやぁ、普段はチョイ足ししたりはしてるんだけど今はちょっと面倒で……」
「……なるほど。それはよくない。とてもよくないと思うよ」
「……何かすみませんでした」
白熊さんが怒っている。
表情こそ笑っているが、確実に不愉快な波動を僕は感じた。
これはまずい。
特に今は、彼女に次会った時お願いしたいと思っていた事があったから、なおさらである。
しかし怯んでもいられない。大事なことなのでもうちょっとだけ僕は頑張ってみることにした。
いやまぁ……正座ではあったけれど、そこはご愛敬だと思いたかった。
「ええっと。実は現在、このニライカナイコロニーの防衛力を上げるべく、新装備の設計をしているんだけれども、これがなかなか難航していまして」
「へぇ……」
「それで一つ白熊さんに頼みたいことがあるんだけど、いいでしょうか?」
「ボクに? なんだろう?」
「あのプレゼントの剣、何が出来るか教えてくれないでしょうか?」
白熊さんに贈られた剣はまず間違いなくただの剣ではない。
あのシュウマツさんが特別視して、精霊というでたらめな存在が手を貸した未知の武器だ。
おそらくは主武装になるに違いないそれを、まるで知らないで新装備なんておかしな話だと思ったわけだ。
「ああ、あの剣か」
「そう! あの剣が白熊さんのメイン武装になるだろうから、使っているところを見ておきたくて」
「メイン武装? いやさすがに……」
剣がメイン武装という点で引っかかるのは当然だろう。本来剣は接近戦のための武器である。
困惑の浮かんでいた白熊さんはしかし、何か思いついたような表情を浮かべるとニッコリ笑って頷いた。
「いいよ。じゃあ、用意をするけど……その前にだ」
「そうだね」
フーさんもニッコリ笑う。
そして僕は両手をガッチリ掴まれて、力強く引っ張られた。
「え?」
やだ、すごい力! 宇宙服込みなのに、何の抵抗もなく運ばれていくね!
もちろん僕自身だって抵抗らしい抵抗もしていないんだけれど、それにしても軽々と引きずってくれるものだった。
「あのー……一体何を?」
「まずはお腹いっぱいバランスよくご飯を食べて、グッスリ寝てからだ。まったく……何日寝てないんだか」
「そうだね。良い眠れる薬があるよ? 夢見が良くなる奴」
「……大丈夫な奴なのそれ?」
「もちろん。データベースはシュウマツさんだけどね。とにかくよく眠れるはずだよ」
言われてみれば確かに、絶好調になってから寝た記憶はとんとない。
そして集中が切れてからどうも猛烈な眠気と各種関節痛を感じて仕方がなかった。
ズルズルと引きずられる僕はひとまず、彼女達の提案をありがたく受け取ることにした。
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