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連載
武器の匠ドワーフ 巨人編~ダイジェスト~
しおりを挟む 一人の巨人さんは言いました。
「おら、戦うの嫌いだから畑耕す」
巨人さんは畑仕事が好きでしたが、仲間のみんなは暴れるのが大好きだったので馬鹿にされてしまいます。
「……でもおら、やっぱり畑を耕したい」
そう言う巨人さんに村のみんなは言いました。
「それなら、向こうの山にいるワイバーンを一匹やっつけてこい!」
ワイバーンを倒すのは、巨人達の一人前の証でした。
巨人さんはワイバーンがとても恐ろしい魔獣だと知っていたので、困ってしまいます。
困りに困った巨人さんは友達のドワーフさんに相談することにしました。
すると、ドワーフさんが言いました。
「しかたないなぁ~俺達が鎧を作ってやるよ!」
巨人さんはとても喜びます。
なにせドワーフさんの作る物はとてもいいものなのです。
巨人さんは思いました。
これでみんなにいじめられることはなくなるかもしれない。
でも巨人さんはとても大きかったので、鎧を作るのも大変です。
どうしようかとドワーフさんと一緒に悩んでいると、そこに通りがかりの魔法使いが現れて言いました。
「面白そうだ! 鎧作りに混ぜてくれたら、きっとたくさん手助け出来るよ!」
巨人さんもドワーフさんも魔法使いを歓迎して、鎧作りは始まりました。
魔法使いとドワーフさんはとても頑張って、鎧を作ってくれました。
出来上がった鎧はとてもおかしな鎧でしたが、巨人さんは彼らががんばってくれたことがとてもうれしかったので喜んでそれをもらい受けました。
しかし不思議な事が起こります。
鎧を着てみると、意識が途切れて次の日だったのです。
記憶もスッパリ抜け落ちて、巨人さんはわけがわかりません。
鎧が出来上がった宴会でみんなが喜んでいる時も、なぜだかずっと考えていましたが思い出せませんでした。
そんな時、ドワーフの村を大きなワイバーンが襲います。
ワイバーンがとても恐ろしいと巨人さんは知っていました。
だから巨人さんは勇気を振り絞って鎧を着ると、親切にしてくれたドワーフさんと魔法使いのために戦う事にしたのです。
ところがどうでしょう? 気が付くとやっぱり次の日です。
巨人さんは訳が分かりませんでした。
そして何故か朝起きると、やっつけられた大きなワイバーンと自分の鎧が枕元に置いてあったから、さあ大変です。
困っている巨人さんにドワーフさんは言いました。
「これを持って帰ったら、巨人の村でも大丈夫なんじゃないか?」
巨人さんはわけがわかりませんでしたが、きっとこれはドワーフさんの心遣いなのだと、無理矢理納得してしまうことに決めました。
……ただ、村にいたダークエルフさんを見ると、なぜか体の震えが止まらないのが不思議でしょうがありませんでしたが。
村に帰った巨人さんは鎧を着て戦う事があったのですが、それからというもの何故か村の人は
「お前はあんまり戦わなくていい!」
そう言って、巨人さんにとても優しくなりましたとさ。
「おら、戦うの嫌いだから畑耕す」
巨人さんは畑仕事が好きでしたが、仲間のみんなは暴れるのが大好きだったので馬鹿にされてしまいます。
「……でもおら、やっぱり畑を耕したい」
そう言う巨人さんに村のみんなは言いました。
「それなら、向こうの山にいるワイバーンを一匹やっつけてこい!」
ワイバーンを倒すのは、巨人達の一人前の証でした。
巨人さんはワイバーンがとても恐ろしい魔獣だと知っていたので、困ってしまいます。
困りに困った巨人さんは友達のドワーフさんに相談することにしました。
すると、ドワーフさんが言いました。
「しかたないなぁ~俺達が鎧を作ってやるよ!」
巨人さんはとても喜びます。
なにせドワーフさんの作る物はとてもいいものなのです。
巨人さんは思いました。
これでみんなにいじめられることはなくなるかもしれない。
でも巨人さんはとても大きかったので、鎧を作るのも大変です。
どうしようかとドワーフさんと一緒に悩んでいると、そこに通りがかりの魔法使いが現れて言いました。
「面白そうだ! 鎧作りに混ぜてくれたら、きっとたくさん手助け出来るよ!」
巨人さんもドワーフさんも魔法使いを歓迎して、鎧作りは始まりました。
魔法使いとドワーフさんはとても頑張って、鎧を作ってくれました。
出来上がった鎧はとてもおかしな鎧でしたが、巨人さんは彼らががんばってくれたことがとてもうれしかったので喜んでそれをもらい受けました。
しかし不思議な事が起こります。
鎧を着てみると、意識が途切れて次の日だったのです。
記憶もスッパリ抜け落ちて、巨人さんはわけがわかりません。
鎧が出来上がった宴会でみんなが喜んでいる時も、なぜだかずっと考えていましたが思い出せませんでした。
そんな時、ドワーフの村を大きなワイバーンが襲います。
ワイバーンがとても恐ろしいと巨人さんは知っていました。
だから巨人さんは勇気を振り絞って鎧を着ると、親切にしてくれたドワーフさんと魔法使いのために戦う事にしたのです。
ところがどうでしょう? 気が付くとやっぱり次の日です。
巨人さんは訳が分かりませんでした。
そして何故か朝起きると、やっつけられた大きなワイバーンと自分の鎧が枕元に置いてあったから、さあ大変です。
困っている巨人さんにドワーフさんは言いました。
「これを持って帰ったら、巨人の村でも大丈夫なんじゃないか?」
巨人さんはわけがわかりませんでしたが、きっとこれはドワーフさんの心遣いなのだと、無理矢理納得してしまうことに決めました。
……ただ、村にいたダークエルフさんを見ると、なぜか体の震えが止まらないのが不思議でしょうがありませんでしたが。
村に帰った巨人さんは鎧を着て戦う事があったのですが、それからというもの何故か村の人は
「お前はあんまり戦わなくていい!」
そう言って、巨人さんにとても優しくなりましたとさ。
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