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7巻
7-1
■その1 ネットがすごいことになってる件
「おいおい……どうしたんじゃこれ?」
「どうしたって……取り寄せたんだよ。今、人気なんだってさ」
俺とカワズさんは、テーブルに並べられた未知の料理を前に息を呑んでいた。
俺は、紅野太郎という名の魔法使い。
目の前にいる大きな蛙は、元人間で、魔法使いのカワズさん。
片や黒髪黒目で無地の黒いシャツにマントを羽織った地球人、片や黄緑の肌にローブを着た蛙の異世界人である。こんなふうに俺とカワズさんは、まったく違う見た目と生まれだが、感性には共通するところがあった。
実際、この料理を見たお互いの反応に大差はない。俺はクセのある黒髪をくしゃくしゃと掻いて目を逸らし、カワズさんは黄緑色の顔を青白くしてやはり目を逸らした。
食卓でドデンと存在感を放っているのは、巨大な緑色のグロい魚に紫色のソースのかかった一皿。鱗がついたまましっかりと揚げられた皮はパリパリで、食欲を刺激するスパイシーな香りが漂っている。
要するに――グロい見た目以外は、うまそうなのである。
「と、取り寄せたって、お前のいた世界からか? まったく……魔力の無駄使いだのぅ」
カワズさんは、これを地球のゲテモノ料理だと勘違いしているようだが、俺は手を横に振って否定する。
「違うって。そんな効率の悪いことするわけないだろう? 正真正銘これはこの世界の料理だよ」
「……本当か? わしでさえ、こんなの見たこともないんじゃけど? いったいどこから?」
カワズさんは心底疑わしげに、グロテスクな魚の顔を覗き込んでいた。俺は心配するカワズさんにどこの店から取り寄せたか教えようと、注文した時のことを思い出そうとする。
「どこだったかな? 確か……魔族のレストランだったと思うけど」
「ぶふぉ! 大丈夫なのか!?」
魔族と聞いた途端、高速で顔を上げるカワズさん。しかし、食べられるかどうかは心配いらないはずだった。
「大丈夫だって。人間が選んだおいしい物ランキングで一位なんだから。それに見た目が気になるとしても、決めつけはよくないよ。アンコウとか知ってる? 見た目はグロいけどうまい物なんてざらにあるんだよ」
「確かに見た目もアレじゃけどな? そもそもなんで人間のランキングで魔族のレストランが上位に来る? ……と言うよりも、種族別にランキングがあるような言いようじゃな?」
「そりゃあ、あるだろうさ。種族によっては食べられない物もあるだろうし。ちなみにこのレストランは、調理した料理を直接送ってくれるっていうのが売りなんだよ。まさかこんなでかい魚を皿ごと送ってくるとは思わなかったけど」
「だろうのぅ……」
カワズさんは食べてもいないうちから、まずそうだと決めつけているらしい。
まぁ、このグロさなら仕方がないとも言えるけど。
「確かにグロい。でも、カワズさんはこの見た目に感謝すべきだよ? そうじゃなかったらカワズさんに声を掛けなかっただろうし」
「……まったくありがたくないな。迷惑でしかない」
本音を言うと、このグロさを目にした時点で、俺は一人では食べられないかもしれないと思った。だから、カワズさんを巻き込んだのだ。
とはいえ、前置きの通り、匂いは一級品なのである。香ばしい匂いに誘われて、妖精が一匹ひらひらと飛んで来たのは、ある意味必然だったとも言える。
鼻をひくつかせながらやって来たのは、ピクシーのトンボ。ツナギっぽい服装に真っ赤なショートヘア、その頭の上に大きなゴーグルをちょこんと載せている。
「おやおや、おいしそうな匂いがするぞ? そういう時はこのわたしを……うげ、やっぱり用事を思い出した」
「待って! 歓迎だよ、すごく大歓迎! むしろ待っていた!」
グロい見た目に恐れをなして逃げようとしたトンボを、俺はすかさず捕まえる。
トンボはしばらく透き通った羽をバタバタさせて暴れていたが、やがて観念したらしい。
不覚を取ったトンボは、頭を抱えて自分の軽率な行動を嘆いて叫んだ。
「何このグロいの! 新種の魔獣!? せめて調理済みにしといてよ!」
「……とっくに調理済みだよ」
「う、嘘でしょ!? ううう……。しまった。匂いにつられただけだったのに」
「そうなんだよ。匂いはすごくいいんだよ。見た目は最悪だけど」
「匂いで見た目をごまかして、口に入れさせトドメを刺すわけじゃな。罠の類に似たものを感じるのぅ」
「人聞きが悪いなぁ」
カワズさんが嫌なことを呟くが、罠だと断じるのはまだ早いだろう。食べてみないことには何も言えまい。しかしカワズさんもトンボも手をつけようとしない。
俺はいよいよ覚悟を決めて、ナイフとフォークを握りしめた。
「……仕方ない、ここは俺が一番最初に試そう」
「それは当たり前じゃろう?」
「だよね。当然だよ」
「く、くそう。せっかく人がご馳走を分けてやろうっていうのに、こいつらは。予約で一ヶ月待ちだったんだぞ? ……では!」
恐る恐るナイフで魚の身を削り、丁寧にフォークで取る。指先がやけに震えるが、ためらったら長引くだけだと一気に口の中に押し込んだ。
気が付くと、口の中で炸裂する旨味に、俺は絶叫していた。
「なっ! ……なんだこりゃああああああ!!」
匂いだけ? とんでもない!
舌の上でとろけるその旨味は、まるで味の閃光である。
「おいタロー! お前の口がとんでもなく光っとるぞ!」
カワズさんが驚くのも無理はない。俺の顔面からは、まばゆい光がレーザーのように飛び出していたのだから。
「大丈夫なの!? そんなにすごいの!」
トンボは、俺のリアクションに驚いて興味津々である。
俺は、うまさのあまりあふれ出そうになる涙をぬぐい、ぐっと親指を立てた。
「ああ! こいつはうまい! 独り占めしたくなってきたほどだ!」
「ほほう……だが、光るんじゃよな」
カワズさんの言う通り、俺の顔の穴という穴から光が発せられている。しかし、そんなことはこの味の魅力に比べたら些細な現象だ。
「注意書きには、一分くらいで光は収まるって書いてあったけど……」
食べると光が出ることは、驚かそうと思って秘密にしていたサプライズだった。
「なら安心だね! よし、いただこう!」
「そうじゃろうか? 光ると知っていてよくそんな怖い物食ったなお前。だが、そんなにうまいのなら、わしもビビっておる場合ではないのぅ」
トンボは、結構安直に俺に乗せられて、食べる気まんまんである。
カワズさんもなんだかんだ言いながらも、参戦の構えだ。
二人して愛用のフォークを用意し、手を伸ばす。そして口に入れた瞬間、やはり二人同時に顔中から光線を発した。
「「うんまあーい!!」」
と、叫んでからは、もう止まらない。
「何じゃこれ! ゲロウマじゃな!」
「バクバクバクバク……」
料理の感想すら忘れて、食いに走るトンボ。
その気持ちはわかるが、直接食らいつくのはお行儀が悪いからやめなさいと。
「こらトンボ! 一人で食うんじゃない! 俺んだぞ!」
「ヤダね!」
「おい、馬鹿言うな! こういう時は年寄りに譲るべきじゃろう!」
カワズさんも年甲斐もなく必死である。
こうして『グロい』から『うまい』に評価が変わった魚料理は、あっという間に、骨だけになってしまった。
毒々しい紫色をしたソースすら一滴残らず三人の胃の中に消え、空になった皿の前では、満足気なカワズさんとトンボが膨れた腹をさすっていた。
もっとも、二人の顔面は光り輝いてよく見えなかったが。
「思いのほか堪能してしまったのぅ」
「うーくるじー」
「ふーむ……この魔族のレストランは覚えておこう。しかし全員の顔からフラッシュって光景は異様だなぁ」
かく言う俺も光っているのだから、人のことをとやかく言える立場ではない。
こういう妙な副作用がある料理は数多く存在し、ネット上では、そんな様々な種族の料理が分け隔てなく紹介されている。また、結構みんな積極的に挑戦しているらしく、情報量豊富なランキングサイトまで出来上がっていた。正直なところ、どこまで信用できるのかは疑問だったのだが、今回試してみて、このランキングが使えるとわかっただけでも上出来だ。またいつか別の料理にも挑戦してみよう。
「それにしても、お前のパソコン、いよいよ妙な事になっておるなぁ」
光が収まってきた頃、カワズさんが呟いた。
どうやら今回のお取り寄せについて言っているらしい。俺は妙とは思っていないので、カワズさんに言い返す。
「妙じゃないさ。努力の成果だよ」
むしろ、お取り寄せがしたくて、わざわざ物を転送できるアイテムまで作ったのだ。手広くパソコンを配っているのも、うまい食べ物を集めるのが一番の目的である。『いよいよ妙な事』と言うより、ようやく目論み通りの用途に使えるようになってきたと言った方が正しい。
「だが、これまでの常識で考えれば、魔族の料理を人間が食べるなんて話、人間の街でしたら笑い話じゃろう? 正直わし、お前のパソコンは失敗すると思っておった。種族を越えた文化の理解なんて無理だと思っていたからな。ところが蓋を開けてみれば、どの種族もそれなりにうまくやっておる。これを妙と言わずして何と言う?」
それでもカワズさんに言わせれば、料理についてもそうだろうが、パソコンとネットがうまくいっていること自体が不思議でしょうがないみたいだった。
「そんなものかな?」
俺にはカワズさんの言わんとしていることがピンときていない。トンボもカワズさんを見ながら不思議そうな声を出す。
「そーお? なんか最近は普通なんじゃないかなー?」
「んん? お前さんも、もう抵抗感はないのか?」
カワズさんは意外そうだったが、トンボはむしろ当たり前という雰囲気だった。
「あるわけないじゃーん。妖精の女王様が魔王様と仲良しで服作ってるんだよ?」
「……そうなのか?」
「そだよ? 一緒にブランド立ち上げてさ、今じゃちょっとしたデザイナーさんみたいなことやってる。わたし達もお手伝いに駆り出されることあるし。タロが来てから警備とかしなくてよくなって、手が空いてる子も多いしね」
ピクシー達もいいように手伝わされてるんだなーなんて思ったが、気軽に言うトンボちゃんの様子からすると、そんなお手伝いも楽しんでいるのかもしれない。
カワズさんは微妙な顔で髭を撫でていた。
「ほ、ほほう。随分とのめり込んでいるようだったが、そこまでか」
「そうそう。相手がどこの誰だって、気持ちさえ通じれば結構大丈夫だって。カワズさんの適応力が足りないんじゃないか?」
にんまり笑う俺に、カワズさんは拗ねた顔で吐き捨てる。
「ふん。ちょっとうまくいったからって、よく言うわい」
「あー、まぁね。だからカワズさんも見てみなって。カワズさんが好きそうなページも増えてきてるよ?」
前にもちょっとだけ勧めたことがあったが、カワズさんはほとんどパソコンに触っていないから今どこまで進化しているか知らないだろう。もったいないと思うのだが、無理強いするようなものでもない。
「ふーむ。今は体を動かす方が楽しくてな。趣味というと、どうもそっちに傾いてしまってのぅ」
カワズさんはネットよりも、武道に時間を割きたいという事らしい。どうやら蛙の身体は相当動きやすいらしく、生活がすっかり体育会系になりつつあるようだ。
「とにかく! 俺の努力の成果でも見てみなさいよってことですよね!」
ネットの便利さは俺の地道な活動の成果なのだから、自慢の一つもしたくなる。
俺がパチンと一つ指を鳴らすと、目前に四角い画面がブオンと現れた。
驚いたカワズさんが椅子からずり落ちる。
「うお! 何じゃこれ!」
「新型のマジカル立体ディスプレイ」
「おおー、宙に浮かんでるじゃん! 通り抜けられる!」
トンボが画面の後ろから顔だけ出して、面白そうにしているが、画面が歪むからやめて欲しい。
俺ははしゃぐトンボをそっと摘み上げ、机の上に座らせる。そして、手元にキーボードを出してキーを叩いた。
「さっきみたいな食べ物のお取り寄せも、もう見きれないほどたくさんあるよ? あと女王様とマオちゃんが作っている服とか、カワズさんが着られるのもあるんじゃないか? ちょっと待ってよ……」
そう言って目的のページを開くと、やけに鮮やかな色遣いの画面が表示された。
◇◆◇◆◇ 可愛い服着てる? ◇◆◇◆◇
どんな服を着たらいいか、いまいちわからない。
そんなあなたに、
今日は、クイーンさんとタイアップして作った服をご紹介するわ。
それがこれ!
「背中に穴の開いたシリーズ」
その名の通り、背中に大きく切り込みが入った服ね。
これで羽を出すために、わざわざ破いて繕い直さなくても大丈夫! 伸縮性抜群の素材を使っているから、どんな体形でも着られるのが特徴よ。
変身して体が大きくなったり、背中から爪が飛び出してもある程度対応可能だから「気になってたけど、体質的にちょっと……」なんて悩んでいたあなたにもオススメ。
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ご連絡はこちらまで!
「なんか商売っ気が出てき始めておるなぁ」
とは、カワズさんの感想。
「しゃあないよ、服もタダじゃないしね。以前のネットでは物々交換が主流だったけど、最近じゃネットマネーも広がってきて、売買も頻繁に行われるようになってる。ちなみに、このサイトには俺もお世話になってるんだよ。家のタンスの中身は五割ここで買ってる」
まぁいつも同じ恰好ということは、あまり着てないってことだけど。
「なん……じゃと? そこまでか?」
カワズさん的には、ネットが生活に密着していることに戦慄を覚えたようだ。
「ふっふっふ、ようやくカワズさんにもネットのすごさが伝わってきたようだね。だが、もちろんそれだけじゃない。ここからが重要なところさ。こいつを見てくれ」
そう言って、俺は一押しのサイトに案内する。
開いたのは、いわゆる動画投稿サイトである。画面の中では、かわいい服を着た女の子――少女Bが、元気に歌っていた。
これはカワズさんも見覚えがあるはずだ。
「ん? この子は、この間の祭りで歌っていた子供かのぅ。なかなかいい歌声じゃよな」
「だろう? 嬉しい誤算というやつだ。この動画、今だいぶ人気があるんだよ」
「そうなのか?」
それどころじゃない、寄せられるコメントの波が止まらないのだ。
「ああ。続編を望むコメントが後を絶たない。セイレーンの血が混じってるとか、妖精の子孫だとか、噂が独り歩きして実に好都合……ふっふっふ」
今後のさらなる盛り上がりを想像して、ニヤニヤと笑みを浮かべる俺。
「悪い顔しとるのう……本当に人気があるのか?」
気持ち悪そうな表情を浮かべたカワズさんが、トンボに真偽を問うような視線を向けると、トンボは大きく頷いて答える。
「嘘じゃないよ」
「ふーむ、しかしおぬしがパソコンを配ったのは人外が多いんじゃろ? 人間の女の子が歌っている動画の良さを理解できるとは思えんのだが?」
心底不思議そうにするカワズさんに、俺はそんなことないと力説する。
「だから歌なんだよ。もちろん少女Bの歌唱力あってこそだけど、良いミュージックはどの種族の心にも響くものなのさ。それにただ歌うだけの動画とは演出のレベルが違う。俺もすごく頑張ったんだよ。音を増幅し、幻術でステージを彩り、いろんな楽器も配って演奏してもらった。涙ぐましい工夫の数々がただの娯楽を芸術の域にまで高めているのさ。近いうちに他の人の技術も上がってくるだろうから、今後ますます心を打つサウンドが動画サイトで展開されていくだろうね。うむ」
結局のところ、種族を越える魅力は存在する、という事なのだ。
俺が自信を込めて頷くと、カワズさんはいつにもましてのっぺりとした顔で薄ら笑いを浮かべた。
「なるほど……。ろくでもないことにこそ全力を尽くすお前さんの癖が、ここでもいかんなく発揮されとるのはよくわかった」
「失敬な。ただ実用性だけの物に人を惹きつける力があるだろうか? 否! 何の役にも立たない娯楽にこそ、心の奥深くに根付く可能性があるってものじゃないか!」
楽しくなって持論を語る俺である。
しかし、乗ってくれるかと思ったトンボちゃんが、満腹のせいかローテンションだったのは誤算だった。
「なんかタロが語る感じになってるよ?」
「うむ。今までもたまにこんなふうになったじゃろ?」
「おや? わからないかい? いやいや、何とでも言うがいいさ。いつか道行く人達がこの動画で聞いた歌を口ずさむようになって、初めて君達は俺の偉大さを知ることになる」
「何じゃそれ?」
「小粋な夢物語……かな?」
「なんか妙に腹立つなぁー」
「わしもイラッときたのぅ」
ちょっと良い顔で決めたというのに、二人が冷たい。
こんなに小粋なのに残念だ。仕方ないので、俺は気持ちを切り替えて、ネットの魅力を伝えることに専念する。
「動画を見ても魅力を感じないなら、やっぱりお酒とか、俺が持ってる変わった魔法特集とか、カワズさんの興味のありそうなサイトを見てみる?」
「ふむ。わしも酒のはたまに見るぞ。お前が教えてくれたやつじゃろ?」
「あー、そう。長老さんのやつ。あれ評判いいみたいだよ」
サイトを運営している長老さんとは、竜族の長なのだが、彼の豊富な経験から語られる酒エピソードは深くてネタが尽きないと評判だった。
「ほかには……ああ、そうそう、ドワーフのやつは、マオちゃん達よりさらに商売っ気がすごい」
俺が思い出し笑いをすると、トンボも見たことがあるのか「ハイ!」と手を上げた。
「アレでしょ? タロのせいなんだろうな! って感じの」
「そうなのか?」
人聞きの悪い事を言うトンボ。カワズさんは半分信じてしまっているようだが、ドワーフこと匠さん達のページに関して俺は特に何もしていない。
トンボが勝手にパソコンをカチカチと操作して、匠さんのページを表示させる。
画面には『特価!』という文字が躍っていた。
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「……何じゃこれ? え? 電話すればいいんかのぅ?」
「買う気満々!?」
予想以上のカワズさんの食いつきに驚く俺。
「いや、気になる言葉が躍りすぎじゃな。篭手も貰えるんじゃろ? 急がんと」
「おいおい、勢いで買っちゃって大丈夫?」
「あ、わたしもドワーフ印のドリルを買ったよ。妖精サイズで注文して」
「ドリルってなんだ。それは把握してなかった。……まぁ俺も最近、スチームで汚れを落とす最新お掃除マジックアイテムを買っちゃったけどさ」
「主婦か!」
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