クズの異世界転生

中二病

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第2章

第10話 新たな生活

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ガチャ












「アレス?今から遊ぶ?」


そう言って扉を開けて僕の部屋の中に入ってきたのは兄と姉だ。

兄と姉とは今日、屋敷の中を探索して遊ぶ約束をしていた。



これは転生して知ったことだがどうやらこの屋敷、というよりこの都市自体が防御施設の拠点として使えるように設計されて作られているらしい。



聞いた話によればこの世界では魔物がいる関係上、敵国に攻め込まれる危険が事実上無い場所でも常に村や街それから都市などを攻撃される可能性を警戒しなければならないらしい。



それゆえに一定以上の規模の領地を持つ貴族は領都を防衛拠点の軸として考えて領地開発することが多いそうだ。



話は少し変わるが防衛都市を作るのは、いや?正確に言えば作れるのは……と言ったほうが正しいのか?……は主に平均的な伯爵家クラスの領地を持つ貴族だけだ。



平均的な伯爵家クラス以上の領地を持っている貴族家じゃなければ防衛都市を作るのが事実上不可能と思う理由は大雑把ではあるが主に2つ程ある。



まず最初に現実的な問題として防衛都市を作れるだけの金銭などを用意できるだけの貴族家がそもそも少ない。

そしてたとえ防衛都市を作るだけの金銭を用意できたとして作った防衛都市の管理、維持するだけの費用を常に負担できるだけの貴族家となればさらに少なくなるだろう。



そして平均的な伯爵家以上の力が無ければ防衛都市を作れないと思う最後の理由だが……相応の士気と練度のある常備兵を用意しようと思えばこれまた相当な金銭がかかる。

その上、士気維持には相応の金銭だけではなく相応の名誉を与えなければならない。

これに関してはただ相手に名誉を与えるればその名誉を与えられた人間が満足するわけではない。

その名誉を与える人間にも相応の名誉や名声があってこそ名誉を与えられた相手が自分の与えられた名誉を誇りに思い、喜べるのだ。



だからこそ家臣などが主君から与えられた名誉を周囲に誇るには、主君が相応以上の家格の貴族であり尚且つ相応の名誉や名声を持っている必要があるのだ。



そうなってくれば防衛都市を作れるのは伯爵家の中でも真ん中以上に位置する伯爵家か、子爵家の中でも最上位の家が防衛都市を作れる最低ラインになってくるだろう。



だからこそ一定以上の規模の貴族家には金銭が集まる。



ただし出ていく金銭も膨大だが……。



なぜそうなるかの理由としてはまず領地の軍(まー、毎回、領地の軍と呼ぶと話が長くなるのでそれでは話してる方も聞く方も面倒くさいだろうから今後は領地の軍を領軍と呼ばせてもらう……ふと思ったんだが1人で考え事してるのになぜ僕はさっき聞く方も、なんて言ったんだろう?聞いてる人なんて誰もいないのに?………まぁいいか……考えても仕方がないしこの話は置いておくか……とにかく!)が移動をしやすくするため街と街や町と村あるいは村と村などの間に道を作りその道を維持し管理する。



ここで皆さんに想像してみてほしい。



例えば凸凹の道を通って3000円かまともな道を通って6000円、その上、同じ距離の移動で倍かそれ以上移動時間が変わってくる場合。皆さんはどちらを使うでしょうか?

もちろん高い方を使わない人もいるでしょうがしかし前者か後者であれば後者を選ぶ人の方が多いと思う。



まー、さっきの質問への答えはどちらでもいい。



ただ安全な道などがある街は豊かな街だと思われやすく、そんな街には質の良い人や物が集まる可能性は高いですし、だからこそ結果的にそんな街や村、もっというのならそんな領地はより豊かになり、そしてそれを目当てにしてそれらの街や村もっというのならそれらの街や村を擁する領地に来る人も増えるだろう。

そうすれば結果としてその領地には良いサイクルが生まれるようになりそれらの街や村、領地には富が集まるようになるだろう。



それに常に魔物を一定以上の数倒してもらうためにも自領からだけでなく王国自体からも魔物討伐のためのお金が出しているからその領地の安全もついでに言うのであれば領地の魔物討伐関連の産業……今、パッと思いつく限りでもも武具に防具、食品関連、娯楽のための趣向品他にもたくさんあるだろうがそれでもさっき上げた産業に関してはそこまで大きくない領地に比べ、上記の全てが発展している領地だと思われ結果としてたくさんのお金が領地内を回ることになるだろう。



そしてそんな高位の貴族には雑多な貴族家が支援や後ろ盾欲しさに近づき結果として権力も強くなる。



話が少し脱線してしまったから元の話に戻そう。

この家の領地というよりこの街は先ほど話した防衛都市だ。
そしてそんな防衛都市を囲んでいる監視塔の真ん中にこの屋敷がある。

要はこの屋敷は領主の居住地兼領地防衛の主要拠点なのだ。

さっきも話したがこの領地はなにかきな臭いのだ。

だからこそ僕は最悪の場合を想定して、いざという時にタプファーとヴァイゼを守ってこの防衛都市ないし、この領地から脱出するためにもこの家、あるいはこの城の構造をある程度把握する必要があるのだ。



まー、話が少し変わるが、あの2人を守る為にも僕は冒険者として1人でやっていけるように強くなる必要があるのだ。

もし2人が望むのなら内乱を起こした者達に報復するためにも貴族になれる可能性のある騎士や一流冒険者になるために僕は強くなる必要があるのだ。


「あい、にいに!」


考え事をしていたがそれを悟らせないために元気よくそう返事した。


「あ~!タプファーだけずるいー!アレス!アレス!私は?」


ずるいって……この子はなにがずるいと思ってるんだろう?


「ねぇね!」


とりあえずそう言って姉を呼んだ。


「わぁ~~」


そう言って姉が僕の頭をなでてくる。


「えへへっ」


とりあえずそう喜んでおく。

誰にも話していないし……だからこそ当然ではあるのだが誰も僕の実年齢を知らないが、しかし僕からすれば自分の実年齢を自覚しているだけに自分自身の態度に薄ら寒くなるがしかしそれを我慢して幼子を演じた。


「わぁ~アレス、かわいい~ナデナデ」


うん……この歳でかわいいなんて言われてもな……まぁいいか……今の外見年齢はまだ一歳だし……


「僕も~ナデナデ」


そう言ってヴァイゼ、姉に続いて兄も頭をなでてきた。


「えへへっ」


さっきからずっと僕、えへへっとしか言ってないな……。

ロボットかよ。


「あっ!、そうだった…。2人とも!探索に行こう!」


本来の用事を思い出したのかそう、兄が言った。


「あっ…!そうだった!探索に行くんだった!アレス!はやくはやく!」


その言葉で姉も本来の用事を思い出したようで、そう言った。


「うん!」


そう返事しながら僕は、やっとこの屋敷の全体図を調べられるかも!そう思った。
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