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餌とは ◯
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「何のためにって、それは」
「君を助けて何か得すること、あるの?」
面食らってしまい、マトモな返答が出来ない。
今この状況でヴィクトワールを助けて、この少年が得すること。
まだ伸びきっていないのが分かる身長に細身の身体の彼が、恵まれた体格の五人もの騎士を相手に戦ってまで得られるものとは何か。
父に言えば金品くらいは用意してくれるかもしれないが、そもそも彼が無事でいられる保証もない。
黙りこくるヴィクトワールを不思議そうに見ながら少年は続ける。
「せっかく今から楽しいコトをするのに」
「は?」
「余計なことをしない方が君も嬉しいでしょ?」
首を傾げながら訊く彼は本気でそう思っているらしい。
「楽しいのはこの男たちだけで、わたくしは全く楽しくも嬉しくもありませんわ!」
百歩譲って、この中に想い人がいたとしても、こんな場所で複数人に輪姦されて喜ぶ女性はいないだろう。
ヴィクトワールは必死に訴えた。
「あれ? そうなの? そう言えば『あくまでも想像の中だからもえる』って言ってたような……」
意味不明なことを呟く彼は、じっと男たちを見る。
「確かにあまり楽しめないかもね。コイツら、体格の割に『お道具』はお粗末みたいだし」
こういうの、粗チンって言うんだっけ? でも処女ならその方が辛くないか。だけど下手くそっぽいね。しかもこんな上玉なんて普段は相手してもらえないだろうから、三擦り半、いや、挿れる前に暴発かな? それじゃやっぱり快楽は与えられないよね。などと無邪気な顔で続ける少年。
ヴィクトワールはよく分かっていないが、騎士たちは怒りに顔を染め上げる。
「好きにヤらせてエネルギーだけもらうつもりだったけど、『初物』みたいだし、思った以上に美味しそうだ。
これは直接の方が良いかな」
箱入り令嬢には意味不明なことを呟いていた少年は、彼女を見てにっこり笑う。
「君に選ばせてあげるよ。
今ここでコイツらに好き放題ヤられて苦痛に喘ぐか、この先ずっと僕の餌になるかを」
「はい……?」
早く選んで、時間は有限だと急き立てる少年を前に戸惑いを隠せない。
考えずとも、この場で騎士たちに手籠めにされるなんて死んでも嫌だ。そんな目に遭って、この先の人生を生きていけるとも思えない。
ヴィクトワールは知らないが、純潔の彼女が、この場でマトモな前戯もなしに、複数人に乱暴に突っ込まれたなら。そんなことになった後に、肉体的にも生き延びられる保証はない。
少なくとも、夜の森で朝まで持ちこたえる体力は残っていないだろう。
「餌、とは一体?」
騎士を選ぶ気は更々ないが、餌という言葉も不穏だ。
この先ずっとと言うからには、今すぐ殺されてどうこうではないだろうが、死ぬよりも苦しい目に遭うのは冗談じゃない。
「基本的には僕にお世話されて、君はエネルギーをくれると良いよ」
「エネルギー」
意味が分からない。エネルギーとは生気のことだと聞いたことがある。それをどうやって渡すのか。
いや、そもそも、それを欲するということは。
「貴方、人間ではないのですね」
「あれ? 今更? ただの人間が、こんな時間にこんなところを彷徨かないでしょ?」
言われなくてもそうだ。ヴィクトワールもおかしいとは思った筈。だが、その後に意味の分からない会話をしたせいで、そんなことは忘れていた。
「早く選んでくれないと、君を助けることは出来なくなるんだけど」
「そんなっ! こんな大事なこと、すぐに決められる筈ないでしょ!!」
ヴィクトワールは理想的な令嬢と称される自分の仮面が剥がれ落ちるのを自覚している。だけど、もう取り繕っていられない。
このような重大な局面での選択を、じっくり考える暇もなく迫られるなんて。お上品に振る舞っていられる筈もない。
しかし彼の言う通り、騎士たちは臨戦態勢になっている。先ほどとは違う意味で。
剣を抜こうとしている彼らを見た少年は、楽しそうにからかう。
「あれ? そっちの剣を出すの?
まあ君たちの股間のモノは、剣と言うよりは小型のナイフだもんねえ」
「ふざけるなっ!!」
煽られて思わず斬りつけた騎士を責めることは出来ない。
そもそもこの場を目撃された時点で、消すことを考えるのは何もおかしくないことだ。たとえこの少年には、誰かに言うつもりがなかったとしても。
しかも彼自身が人間ではないと宣言している。なら遠慮は要らない。
だが斬りつけた先に誰もいなかったせいで、勢いよく向かった騎士は足がもつれている。
「消え……?」
「あーあ、メンドクサイ」
心底どうでも良さそうな表情と声音で、少年が騎士の後ろ姿を眺めた瞬間、騎士の身体が崩れ落ちた。
「このクソガキ、一体何をした!?」
「何って、正当防衛でしょ? 強姦魔に殺されるなんて冗談じゃないからね」
れっきとした騎士なのに犯罪者呼ばわりされて憤怒をあらわにする男たち。
人は痛くもない腹を探られた時よりも、痛いところを突かれた時こそ怒り狂うことが多い。
「クソ、もうさっさと殺っちまえ!」
「えー? 僕、男に姦られる趣味なんてないよ」
殺気立ってかかってくる騎士たちを顔色一つ変えずに躱す様は、彼がただ者ではないと知らしめるには充分だった。彼がその気になれば確実に助けてもらえるだろう。
そしてこんな男たちに弄ばれるのだけは嫌だ。それくらいなら死んだ方がマシだとすら思う。
ヴィクトワールは迷いを振り切って叫んだ。
「貴方の餌になるわ! だから私を助けて!!」
その瞬間、周囲の空気が色を変える。
肌を刺すような殺気がかき消え、甘く、それでいて爽やかな香りが周囲に漂う。
そして男にしては華奢ではあるが、ヴィクトワールよりも遥かに力強い腕が腰に回される。
更に肌に纏わりつく妖しい空気。ヴィクトワールにはこれが何か今ひとつ理解できないが、恐らく危険だと本能が告げる。
「離し」
「ダメだよ、君はもう選んだんだ。
僕の餌として生きる道を」
愉しげに目を細める少年に抗う間もなく唇を奪われ、意識が閉ざされた。
「君を助けて何か得すること、あるの?」
面食らってしまい、マトモな返答が出来ない。
今この状況でヴィクトワールを助けて、この少年が得すること。
まだ伸びきっていないのが分かる身長に細身の身体の彼が、恵まれた体格の五人もの騎士を相手に戦ってまで得られるものとは何か。
父に言えば金品くらいは用意してくれるかもしれないが、そもそも彼が無事でいられる保証もない。
黙りこくるヴィクトワールを不思議そうに見ながら少年は続ける。
「せっかく今から楽しいコトをするのに」
「は?」
「余計なことをしない方が君も嬉しいでしょ?」
首を傾げながら訊く彼は本気でそう思っているらしい。
「楽しいのはこの男たちだけで、わたくしは全く楽しくも嬉しくもありませんわ!」
百歩譲って、この中に想い人がいたとしても、こんな場所で複数人に輪姦されて喜ぶ女性はいないだろう。
ヴィクトワールは必死に訴えた。
「あれ? そうなの? そう言えば『あくまでも想像の中だからもえる』って言ってたような……」
意味不明なことを呟く彼は、じっと男たちを見る。
「確かにあまり楽しめないかもね。コイツら、体格の割に『お道具』はお粗末みたいだし」
こういうの、粗チンって言うんだっけ? でも処女ならその方が辛くないか。だけど下手くそっぽいね。しかもこんな上玉なんて普段は相手してもらえないだろうから、三擦り半、いや、挿れる前に暴発かな? それじゃやっぱり快楽は与えられないよね。などと無邪気な顔で続ける少年。
ヴィクトワールはよく分かっていないが、騎士たちは怒りに顔を染め上げる。
「好きにヤらせてエネルギーだけもらうつもりだったけど、『初物』みたいだし、思った以上に美味しそうだ。
これは直接の方が良いかな」
箱入り令嬢には意味不明なことを呟いていた少年は、彼女を見てにっこり笑う。
「君に選ばせてあげるよ。
今ここでコイツらに好き放題ヤられて苦痛に喘ぐか、この先ずっと僕の餌になるかを」
「はい……?」
早く選んで、時間は有限だと急き立てる少年を前に戸惑いを隠せない。
考えずとも、この場で騎士たちに手籠めにされるなんて死んでも嫌だ。そんな目に遭って、この先の人生を生きていけるとも思えない。
ヴィクトワールは知らないが、純潔の彼女が、この場でマトモな前戯もなしに、複数人に乱暴に突っ込まれたなら。そんなことになった後に、肉体的にも生き延びられる保証はない。
少なくとも、夜の森で朝まで持ちこたえる体力は残っていないだろう。
「餌、とは一体?」
騎士を選ぶ気は更々ないが、餌という言葉も不穏だ。
この先ずっとと言うからには、今すぐ殺されてどうこうではないだろうが、死ぬよりも苦しい目に遭うのは冗談じゃない。
「基本的には僕にお世話されて、君はエネルギーをくれると良いよ」
「エネルギー」
意味が分からない。エネルギーとは生気のことだと聞いたことがある。それをどうやって渡すのか。
いや、そもそも、それを欲するということは。
「貴方、人間ではないのですね」
「あれ? 今更? ただの人間が、こんな時間にこんなところを彷徨かないでしょ?」
言われなくてもそうだ。ヴィクトワールもおかしいとは思った筈。だが、その後に意味の分からない会話をしたせいで、そんなことは忘れていた。
「早く選んでくれないと、君を助けることは出来なくなるんだけど」
「そんなっ! こんな大事なこと、すぐに決められる筈ないでしょ!!」
ヴィクトワールは理想的な令嬢と称される自分の仮面が剥がれ落ちるのを自覚している。だけど、もう取り繕っていられない。
このような重大な局面での選択を、じっくり考える暇もなく迫られるなんて。お上品に振る舞っていられる筈もない。
しかし彼の言う通り、騎士たちは臨戦態勢になっている。先ほどとは違う意味で。
剣を抜こうとしている彼らを見た少年は、楽しそうにからかう。
「あれ? そっちの剣を出すの?
まあ君たちの股間のモノは、剣と言うよりは小型のナイフだもんねえ」
「ふざけるなっ!!」
煽られて思わず斬りつけた騎士を責めることは出来ない。
そもそもこの場を目撃された時点で、消すことを考えるのは何もおかしくないことだ。たとえこの少年には、誰かに言うつもりがなかったとしても。
しかも彼自身が人間ではないと宣言している。なら遠慮は要らない。
だが斬りつけた先に誰もいなかったせいで、勢いよく向かった騎士は足がもつれている。
「消え……?」
「あーあ、メンドクサイ」
心底どうでも良さそうな表情と声音で、少年が騎士の後ろ姿を眺めた瞬間、騎士の身体が崩れ落ちた。
「このクソガキ、一体何をした!?」
「何って、正当防衛でしょ? 強姦魔に殺されるなんて冗談じゃないからね」
れっきとした騎士なのに犯罪者呼ばわりされて憤怒をあらわにする男たち。
人は痛くもない腹を探られた時よりも、痛いところを突かれた時こそ怒り狂うことが多い。
「クソ、もうさっさと殺っちまえ!」
「えー? 僕、男に姦られる趣味なんてないよ」
殺気立ってかかってくる騎士たちを顔色一つ変えずに躱す様は、彼がただ者ではないと知らしめるには充分だった。彼がその気になれば確実に助けてもらえるだろう。
そしてこんな男たちに弄ばれるのだけは嫌だ。それくらいなら死んだ方がマシだとすら思う。
ヴィクトワールは迷いを振り切って叫んだ。
「貴方の餌になるわ! だから私を助けて!!」
その瞬間、周囲の空気が色を変える。
肌を刺すような殺気がかき消え、甘く、それでいて爽やかな香りが周囲に漂う。
そして男にしては華奢ではあるが、ヴィクトワールよりも遥かに力強い腕が腰に回される。
更に肌に纏わりつく妖しい空気。ヴィクトワールにはこれが何か今ひとつ理解できないが、恐らく危険だと本能が告げる。
「離し」
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