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愛と同義
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「それ、君も僕のことが好きって言ってるようなものだよ」
つい先ほどまで、ヴィクトワールが餌と言われて嫌だったのは、令嬢としてのプライドを傷付けられたからだと思っていた。そんな相手に能天気に愛の告白をされても、受け入れられる筈もない。
だけど言葉を交わして分かったのは、彼女が想う相手の言動に苦しんだという事実。なのに本人が未だそれに気付かないとは。
自分のことを棚に上げ、彼は驚くと同時に、そこまで恋愛に馴染みがない彼女の特別になれたことへの歓喜に満たされる。
「え……?」
言われた言葉を反芻したのか、少しの間をおいてから色付く頬。
「ちがっ」
「僕の勘違い? なら、それでも構わないけど」
こんなに頬を染めて熱のこもった目で見つめて、勘違いと言うには無理がある。でもすぐには想いを認められないのかもしれない。
焦らなくとも時間は文字通り無限にある。
そう思った彼とは違い、彼には嘘をつきたくないと思った彼女は言い直す。
「分からないの」
「分からない?」
「そういう気持ちが」
物心つく頃には既に婚約者がいた。おまけに相手は王子だ。王家との契約を守ることだけを胸に、厳しい教育に耐える日々。色恋など入り込む隙がある筈もない。
彼とはそれなりに良好な関係を築けていると思っていた。それは勘違いでしかなかったが、あの夜まではそう信じ、寄り添う努力を重ねた相手ではある。
だが彼はあくまでも契約の相手方。言うなればお得意様のような存在だ。恋情のような甘さとは無縁だった。
「じゃあ想像してみて。僕以外の、たとえば元婚約者に、僕と同じことをされたらどう思う?」
自分で言いだしておいて、あの馬鹿王子を葬りたくなるのだから始末に負えない。
「うっ……気持ち悪い」
どうしようもない苛立ちも、吐き気を催したと言わんばかりの彼女の反応ですぐに消え失せる。
ご愁傷さま。声に出さずアホ王子に告げ、次の質問に移った。
「じゃあ、僕が他の人に、君にするのと同じことをしたら?」
口付けながら訊くと、強く縋り付き首を横に振る。
「無理、そんなの」
「どうして? たとえ他の誰かに手を出しても、君のお世話は続けるよ」
今の彼女は自分に生活の全てを委ねているので、離れてしまうと生きていけない。だからその心配は要らないと言ってやる。それでも嫌だと思うのは分かった上で。
「でも嫌! だって、」
「だって?」
「貴方が、他の人を抱く、なんて……」
そこまで言って弾かれたように彼を見る様は、やっと自覚した感情に戸惑っているようだ。
「ぁ、そんな、私、貴方が……」
瞳を潤ませ呟く彼女に堪らず唇を奪う自分は、無駄に年を重ねた抑制の利かない大馬鹿者だ。そう思いながらも彼は自身を抑えられない。首に腕を回して応えられては尚のこと。
「好きだよ、ヴィクトワール。この先ずっと、君だけだからね」
「信じて、良いの?」
「勿論。君も浮気は駄目だよ」
「浮気なんてしないわ」
強く断言する彼女は心からそう思っているのだろう。なら、その気持ちを信じるべきだ。
人の心は移ろいやすいけれど、皆がそうではない。トモカを見れば分かることだ。人間の多くがそうだからという理由で不安を覚えるのは、目の前の彼女をちゃんと見ていないことになる。そんなのは失礼極まりない。
「貴方が好きよ。……多分」
「多分、ね。今はそれで良いよ」
今までの経緯を考えると、言いきるには抵抗があるのも仕方ない。それに彼女は全身で想いを伝えてくれる。言葉よりも雄弁に。
そう思っていると、やや申しなさそうに口付け舌を絡めてくれるおかげで、抑えている欲が暴れ始めた。
「今そうされると、また君を抱きたくなってしまうんだけど」
「良いの、私も貴方に抱かれたい。今朝もしたのに、気持ちを自覚したら急に……どうして?」
不安げに瞳を揺らす彼女は、自分がどうしようもなく淫らなのではないかと気にしているのだろう。それを察した彼が髪を撫で、事もなげに告げた。
「何もおかしなことじゃないよ。だってセックスすることを、愛し合うって表現するでしょ?」
「っ何てことを言うのよ!!」
「顔が真っ赤。こんな言葉だけで恥ずかしがるなんて、本当に可愛いなぁ。いつもしてるコトなのにね」
上目遣いの涙目で睨む彼女に、これ程までに欲を煽ってどうするのかと呆れながらベッドに運び、彼女の肌を堪能する。
「あっ、それ」
「待ちきれなかった?」
しばらく焦らしたせいか、触れる前から尖っている胸の先端を摘み、軽く捏ねる。それだけでいつもより激しく震える背中を宥めるように撫でると、更に大きく身体が跳ねた。完全に逆効果だ。
「ああ、んっ、どうして?」
「いつもより感じてるね」
「やっ! そこで話すと」
耳元で囁くだけでも、いつも以上に反応が良い。今は彼も普段より昂っているため、吐息混じりになったのも良くないのだろう。
「もう、あっ、イくっ、駄目!」
「いつもより随分と早いね。そう言う僕もそろそろヤバいかも」
絶頂に震える彼女の下肢に手をかけ撫で上げる。その程度でも脚を突っ張る彼女に強く吸いつき痕を残す。
「まだ、だめ。無理」
「んー、ごめんね。僕も限界みたいなんだ」
想いが通じた後の初めての語らいなのだから、本当はもっと優しく抱きたいとは彼も思っている。だけど凶悪なまでの欲に駆られる今は無理な話だ。
優しさとは無縁の性急さで全て剥ぎ取り、蜜を滴らせる秘所を指で暴く。全く抵抗なしに呑み込む様に、更に欲が膨れ上がるのを感じる彼は、いつも以上に容赦なく追い立てる。
「もう柔らかいね。朝もしたから? それとも、さっきイったせい?」
口付けの合間に訊きながらも、手を緩めてやれない。こんな状態では彼女が答えられないのは分かっているのに。
「そんな、の、わからな」
「君も興奮してる? 早く僕がほしいって、思ってくれてるのかな」
「待って! そんなにしたら、また」
攻め立てに耐えられず震え始める彼女。指を奥に引き込みながら激しくうねる内部に、彼もあっさりと我慢をやめた。
「もう挿れても良いよね? いつもより前戯は短いけど、準備万端みたいだし」
指を引き抜くだけでも達しそうな程に感じている彼女は返事が出来ない。それでも頷き、彼を求めるように腕を伸ばすだけで望みは伝わる。
「愛しているよ。これからもずっと、君だけを」
つい先ほどまで、ヴィクトワールが餌と言われて嫌だったのは、令嬢としてのプライドを傷付けられたからだと思っていた。そんな相手に能天気に愛の告白をされても、受け入れられる筈もない。
だけど言葉を交わして分かったのは、彼女が想う相手の言動に苦しんだという事実。なのに本人が未だそれに気付かないとは。
自分のことを棚に上げ、彼は驚くと同時に、そこまで恋愛に馴染みがない彼女の特別になれたことへの歓喜に満たされる。
「え……?」
言われた言葉を反芻したのか、少しの間をおいてから色付く頬。
「ちがっ」
「僕の勘違い? なら、それでも構わないけど」
こんなに頬を染めて熱のこもった目で見つめて、勘違いと言うには無理がある。でもすぐには想いを認められないのかもしれない。
焦らなくとも時間は文字通り無限にある。
そう思った彼とは違い、彼には嘘をつきたくないと思った彼女は言い直す。
「分からないの」
「分からない?」
「そういう気持ちが」
物心つく頃には既に婚約者がいた。おまけに相手は王子だ。王家との契約を守ることだけを胸に、厳しい教育に耐える日々。色恋など入り込む隙がある筈もない。
彼とはそれなりに良好な関係を築けていると思っていた。それは勘違いでしかなかったが、あの夜まではそう信じ、寄り添う努力を重ねた相手ではある。
だが彼はあくまでも契約の相手方。言うなればお得意様のような存在だ。恋情のような甘さとは無縁だった。
「じゃあ想像してみて。僕以外の、たとえば元婚約者に、僕と同じことをされたらどう思う?」
自分で言いだしておいて、あの馬鹿王子を葬りたくなるのだから始末に負えない。
「うっ……気持ち悪い」
どうしようもない苛立ちも、吐き気を催したと言わんばかりの彼女の反応ですぐに消え失せる。
ご愁傷さま。声に出さずアホ王子に告げ、次の質問に移った。
「じゃあ、僕が他の人に、君にするのと同じことをしたら?」
口付けながら訊くと、強く縋り付き首を横に振る。
「無理、そんなの」
「どうして? たとえ他の誰かに手を出しても、君のお世話は続けるよ」
今の彼女は自分に生活の全てを委ねているので、離れてしまうと生きていけない。だからその心配は要らないと言ってやる。それでも嫌だと思うのは分かった上で。
「でも嫌! だって、」
「だって?」
「貴方が、他の人を抱く、なんて……」
そこまで言って弾かれたように彼を見る様は、やっと自覚した感情に戸惑っているようだ。
「ぁ、そんな、私、貴方が……」
瞳を潤ませ呟く彼女に堪らず唇を奪う自分は、無駄に年を重ねた抑制の利かない大馬鹿者だ。そう思いながらも彼は自身を抑えられない。首に腕を回して応えられては尚のこと。
「好きだよ、ヴィクトワール。この先ずっと、君だけだからね」
「信じて、良いの?」
「勿論。君も浮気は駄目だよ」
「浮気なんてしないわ」
強く断言する彼女は心からそう思っているのだろう。なら、その気持ちを信じるべきだ。
人の心は移ろいやすいけれど、皆がそうではない。トモカを見れば分かることだ。人間の多くがそうだからという理由で不安を覚えるのは、目の前の彼女をちゃんと見ていないことになる。そんなのは失礼極まりない。
「貴方が好きよ。……多分」
「多分、ね。今はそれで良いよ」
今までの経緯を考えると、言いきるには抵抗があるのも仕方ない。それに彼女は全身で想いを伝えてくれる。言葉よりも雄弁に。
そう思っていると、やや申しなさそうに口付け舌を絡めてくれるおかげで、抑えている欲が暴れ始めた。
「今そうされると、また君を抱きたくなってしまうんだけど」
「良いの、私も貴方に抱かれたい。今朝もしたのに、気持ちを自覚したら急に……どうして?」
不安げに瞳を揺らす彼女は、自分がどうしようもなく淫らなのではないかと気にしているのだろう。それを察した彼が髪を撫で、事もなげに告げた。
「何もおかしなことじゃないよ。だってセックスすることを、愛し合うって表現するでしょ?」
「っ何てことを言うのよ!!」
「顔が真っ赤。こんな言葉だけで恥ずかしがるなんて、本当に可愛いなぁ。いつもしてるコトなのにね」
上目遣いの涙目で睨む彼女に、これ程までに欲を煽ってどうするのかと呆れながらベッドに運び、彼女の肌を堪能する。
「あっ、それ」
「待ちきれなかった?」
しばらく焦らしたせいか、触れる前から尖っている胸の先端を摘み、軽く捏ねる。それだけでいつもより激しく震える背中を宥めるように撫でると、更に大きく身体が跳ねた。完全に逆効果だ。
「ああ、んっ、どうして?」
「いつもより感じてるね」
「やっ! そこで話すと」
耳元で囁くだけでも、いつも以上に反応が良い。今は彼も普段より昂っているため、吐息混じりになったのも良くないのだろう。
「もう、あっ、イくっ、駄目!」
「いつもより随分と早いね。そう言う僕もそろそろヤバいかも」
絶頂に震える彼女の下肢に手をかけ撫で上げる。その程度でも脚を突っ張る彼女に強く吸いつき痕を残す。
「まだ、だめ。無理」
「んー、ごめんね。僕も限界みたいなんだ」
想いが通じた後の初めての語らいなのだから、本当はもっと優しく抱きたいとは彼も思っている。だけど凶悪なまでの欲に駆られる今は無理な話だ。
優しさとは無縁の性急さで全て剥ぎ取り、蜜を滴らせる秘所を指で暴く。全く抵抗なしに呑み込む様に、更に欲が膨れ上がるのを感じる彼は、いつも以上に容赦なく追い立てる。
「もう柔らかいね。朝もしたから? それとも、さっきイったせい?」
口付けの合間に訊きながらも、手を緩めてやれない。こんな状態では彼女が答えられないのは分かっているのに。
「そんな、の、わからな」
「君も興奮してる? 早く僕がほしいって、思ってくれてるのかな」
「待って! そんなにしたら、また」
攻め立てに耐えられず震え始める彼女。指を奥に引き込みながら激しくうねる内部に、彼もあっさりと我慢をやめた。
「もう挿れても良いよね? いつもより前戯は短いけど、準備万端みたいだし」
指を引き抜くだけでも達しそうな程に感じている彼女は返事が出来ない。それでも頷き、彼を求めるように腕を伸ばすだけで望みは伝わる。
「愛しているよ。これからもずっと、君だけを」
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