サイレンス・コード ~歪んだ愛情の果てに~

魔王の下僕

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第18話:絶望の刻印(※R18)

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そのよるれいは、まるで最後さいごげをするかのように、いつきからだもとめた。
いつきは、抵抗ていこうする気力きりょくも、意思いしうしなっていた。ただ、こわれた人形にんぎょうのように、れいのなすがままにされる。れいからだあつく、その愛撫あいぶ以前いぜんのようにたくみだったが、そこにはもはや一片いっぺんやさしさも、いつくしみも存在そんざいしなかった。ただ、相手あいてたましい完全かんぜん支配しはいし、屈服くっぷくさせることへの、つめたい悦楽えつらくだけがあった。
いつきからだは、皮肉ひにくなことに「最高さいこう相性あいしょう」をれいうごきに正直しょうじき反応はんのうし、快感かいかんふるえた。だが、その快感かいかんは、もはやよろこびではなく、たましい凌辱りょうじょくであり、がた苦痛くつうでしかなかった。なみだはとっくにて、ただうつろなひとみで、くら天井てんじょうつめつづける。

(おまえがいないとダメなんだ…)
かつて、こころ奥底おくそこかすかにささやいていた言葉ことばが、いま明確めいかくのろいとなっていつき全身ぜんしんしばける。
(おまえさえいなければ、おれは…こんな絶望ぜつぼうらずにんだのに…)
だが、その言葉ことばは、もはやれいとどくことはない。いや、れい最初さいしょから、いつきのそんなたましいさけびなど、もなかったのだ。かれはただ、自分じぶん音楽おんがく完成かんせいさせるためだけに、いつきすべてを利用りようくしたのだから。
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