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第一夜 (14)
しおりを挟む「ふふ、気の強いお方だ。好きですよ」
さっきから好意的な言葉をくれるけれど、アルフィー様は変わり者のような気がする。
「頬を赤らめてほしいとは言いませんが、そんなに考える余裕があるんですね。2つの賭けは続いていますよ」
「そ、そうね」
とは言っても、組み敷かれているだけで、為されるがまま。
「初めてなら、最奥で感じるまでに時間がかかるんですよ」
ゆっくりと動くだけだった彼の熱さが、急に意思を持った獣のようになった。
いや、理性を失った狼かな。
「降りてきた子宮の入り口をめがけて打ち続けますから、それをよく感じて」
「もしかして、感じ方によって魔力量が違ったり」
「しますね。せっかく初夜なのですから、色々と知らしめておこうかと」
抜き差しというより、奥へ奥へと突き進むようにされる。
回転を加えたり、浅い窪みに入り込んだりするのも気持ち良かったが、ただひたすらに真っ直ぐ突かれるのは、気恥ずかしい思いになってくる。
「ん、むずむずする」
体がびっくりして跳ね上がるような刺激ではなく、湯船につかっているようなじんわりとした気持ちよさが広がる。
これはこれで持続力があるから、長く浸っていられる。
「そのうち、今までにない快楽が襲ってきますよ」
耳元で囁かれると、期待してしまう。
「締まるから、僕も気持ちいいんですけどね」
必死に堪えるような声音が聞こえる。
「我慢しなくても良いのでは」
「賭けに勝とうとしてますね。その手には乗りませんよ」
一定のリズムで腰を揺らされ続ける。単純に考えても、体力的に厳しいはず。
感度が鈍い場所を開発しようとしている間は、私の方が有利だわ。
「気持ち良くないですか」
「ふふふ、言葉で責め立てる気ですか」
「質問には答えてください」
「……勿論、気持ちいいですよ。馴染んできて絡みついてくるようになった。僕はそれだけで舞い上がってしまっています」
「んっ、おっきくなった」
苦しさが増したが、その分と同じだけ彼も苦しそうだ。
「自制できる方ですが、こんなに魅惑的だと難しいですねっ、くっ」
鼻から抜ける声が色気を多分に含んでいて、大賢者の息子というお堅すぎる通り名が嘘のように、淫らだ。
この人は、私の体でこんなにも興奮しているんだ。
私に性的な魅力があるなんて思いもしなかった。
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