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真竜。
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ギャンオー!
洞窟の、ひときわ大きく膨れ上がったその空間に、それは居た。
ブラックドラゴン・エレメンタル。
竜。
と言ってもこれは真竜。
通常のこの次元の世界には居ない存在。
此処は古の魔道王国が築いた門。
その門番として存在しているのだった。
「今回も、力づくで押し通るよ!」
あたしはそう言うと左手に《ガントレット》ダーク・シルトガントを装着する。
「魔・ギア! 開放!」
マギア・キャッツアイが金緑の光を発し、シルトガントから無数の黒のカケラが放たれる。
そのカケラたち。
黒い粒状のビットがブラックドラゴン・エレメンタルに向かって飛ぶ!
あれにはこの次元の物理的な攻撃は効かない。
そう、本来精神だけの存在である真竜、エレメンタルドラゴンは、この物理世界とは重なってはいるものの実際に存在している場所が違うのだ。
隣で牽制のアイスアローを放っているノワ。
でも。
ブラックドラゴンには当たらない。
全てその場所ですり抜けて、背後の壁にあたるだけだ。
「任せて!」
あたしは黒色の石粒のようなビットに一斉に指示を出す。
それぞれの塊が次元を潜り。
そして、真竜の次元へと達して。
真竜ブラックドラゴン・エレメンタルの周囲に到達したビットたち。
一斉にその中心部に向け光を放った。
マナを凝縮したそのレーザー光が漆黒のエレメンタルドラゴンを焼く。
アンオー!
まあ。
これを倒すのが目的じゃないし。
それに倒しちゃったら此処の門番居なくなっちゃうしね。
「今のうちに向こう側まで走ろう!」
ブラックドラゴンが焼かれ苦しんでいる間にあたしとロワはそのスペースを渡りきり。
そして、
いよいよ本格的に魔界に足を踏み入れたのだった。
洞窟の、ひときわ大きく膨れ上がったその空間に、それは居た。
ブラックドラゴン・エレメンタル。
竜。
と言ってもこれは真竜。
通常のこの次元の世界には居ない存在。
此処は古の魔道王国が築いた門。
その門番として存在しているのだった。
「今回も、力づくで押し通るよ!」
あたしはそう言うと左手に《ガントレット》ダーク・シルトガントを装着する。
「魔・ギア! 開放!」
マギア・キャッツアイが金緑の光を発し、シルトガントから無数の黒のカケラが放たれる。
そのカケラたち。
黒い粒状のビットがブラックドラゴン・エレメンタルに向かって飛ぶ!
あれにはこの次元の物理的な攻撃は効かない。
そう、本来精神だけの存在である真竜、エレメンタルドラゴンは、この物理世界とは重なってはいるものの実際に存在している場所が違うのだ。
隣で牽制のアイスアローを放っているノワ。
でも。
ブラックドラゴンには当たらない。
全てその場所ですり抜けて、背後の壁にあたるだけだ。
「任せて!」
あたしは黒色の石粒のようなビットに一斉に指示を出す。
それぞれの塊が次元を潜り。
そして、真竜の次元へと達して。
真竜ブラックドラゴン・エレメンタルの周囲に到達したビットたち。
一斉にその中心部に向け光を放った。
マナを凝縮したそのレーザー光が漆黒のエレメンタルドラゴンを焼く。
アンオー!
まあ。
これを倒すのが目的じゃないし。
それに倒しちゃったら此処の門番居なくなっちゃうしね。
「今のうちに向こう側まで走ろう!」
ブラックドラゴンが焼かれ苦しんでいる間にあたしとロワはそのスペースを渡りきり。
そして、
いよいよ本格的に魔界に足を踏み入れたのだった。
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