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冒険者ギルド。
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「おはよーマキナお姉さん。もう朝だよー。父ちゃんが今日は早めにギルドに行くから朝ごはん食べちゃってって」
遠慮なく扉を開けてそう声をかけてくれたティファに起こされたあたし。
眠い目を擦ってベッドから起き上がると。
「おはようティファ。ありがとうね」
そう言って伸びをした。
ふぁあぁって声を漏らし窓の外をみるともうとっくにお日様は高く昇ってる。
ああ、なんだかすごくぐっすりと気持ちよく寝られた感じ。
パタパタと階段を駆け降りていくティファの足跡にあたしも急いでベッドから降りて準備して。
昨夜は熊肉のステーキを頂いてお腹いっぱいになって。
なにも考えずにぐっすり寝ちゃったんだよなと苦笑する。
トントンと階段を降りて食堂を覗くとかちゃかちゃと片付けの音がする。
「ああマキナ嬢ちゃん、さっさと朝ごはん食べちゃってくれないかね。片付かないからさ」
奥さんのカリナさんがバタバタとテーブルの上とかを片付けながらそう大声をあげる。
肝っ玉母さん、って感じが似合うカリナさん。ティファにも似てて、若い頃は綺麗だったのかもってそんな片鱗も残ってるけど今は完全におかみさんって印象だ。
「ああごめんなさい」
あたしはそう返事をするとそそくさと用意された席につき、いただきますをする。
朝食はご飯に納豆、お味噌汁。
もうね、完全に日本人の朝食だ。
この辺もこの世界がマギアクエストとダブっているそんな世界なんだなぁと感じる証拠みたいで。
でもまぁ。
ご飯が美味しいのは正義。
ふふ。
ほんと美味しい。
あたしは思わず笑みを浮かべ。
目の前のご飯を完食した。
美味しく朝ごはんを頂いて。
あたしはダントさんとともにギルドまで向かった。
冒険者ギルド。
通称、ギルド。
この世界における冒険者組合、みたいなもの?
ゲームの中でもいろんなクエストを受けるために必要な場所だったし基本的にプレイヤーの情報センター窓口みたいなものだった。
パーティメンバーを募集したりアイテムを換金したりもそう。
そのあたりはこうして現実の世界となってもそう変わらないのかな?
そんなふうに思いながらも、どうせならここで冒険者としてちゃんと登録できないか? とか考えていた。
「まあグリズリーを倒せるなら冒険者としてもやっていけるだろうさ」
とダントさんも後押ししてくれた。
きっとこれも何かの縁。
根無草で生きていくのはきっと大変だし、ちゃんと冒険者として登録ができるのであればこの世界に居場所ができることになる。
そんなふうにも考えて。
街はゲームの世界とほぼ同じような印象だった。
中世ヨーロッパ風なファンタジー世界。
機械文明というのはあまり見えず、どちらかと言ったら剣と魔法な世界かな。
人々の服装もそんな感じ。鎧を纏い剣を下げている冒険者風な人が何人も歩いていた。
馬車が行き交う大通り。
商店街が続くその奥に、目的の冒険者ギルドがあった。
この辺りでは一番高い建物なそれは、煉瓦造りの重厚な建物で。
確か領主の館は北の一段小高い場所にあったはず。こちら側、一般市民が住まう場所ではここが一番街の中央になるはずで。
大通りの一番目立つ場所にあるその入り口をくぐる。
真ん中正面が受付カウンターになっていた。
グリズリーの素材の買取は完全にダントさんにお任せした。
あたしが倒したんだよとかそういうのも特に言う必要も感じなかったし、買取カウンターの方でダントさんが手続きしている間にあたしはあたしで冒険者登録手続きを済ませる予定。
「じゃぁこちらの石板に手を当ててくださいな」
そういう受付のお姉さんに言われるままに、あたしはその石板に触れてみる。
ゾクっと魔力が吸われるようなそんな感じがした。
「はい。では次に、こちらの用紙に必要事項を記入したらまたこのカウンターまで持ってきてくださいね」
そうにっこり微笑むお姉さん。
渡された紙は2枚。
注意事項が書かれたものと、登録用紙、らしい。
ふむふむむ。
なんだかいっぱい注意事項が書いてあるよ。
まずはこれを読まないとなのかな。
てっきり受付で細かい説明をしてもらえるのかと思ってたあたし。
ちょっと当てが外れたけどまあしょうがないかぁ。
そのまま空いたテーブルに腰掛けて2枚の紙を見比べていると、背後からダントさん。
「マキナ嬢ちゃん、買取は終わったから俺は先に帰るよ。店の仕込みもあるから悪いな。嬢ちゃんの取り分については戻ってからでもいいか?」
「ええ、あたしはまだしばらくかかりそうですし。連れてきてくださってありがとうございます」
そういうとじゃぁなと右手をあげギルドを後にするダントさん。
しょうがないよね。ここまでつきあってくれただけでも感謝しなきゃ。
あたしは頭を切り替えて注意事項が書かれた紙を読んでいった。
■冒険者登録は一生のうち一回のみ可能。魔力紋を登録する為例え別の街であっても出自を偽り登録しようとするべからず。
■罪を犯したものはその罪の償いが終了するまで登録は不可能である。また、ギルド登録メンバーが罪を犯した場合、その罪に応じて資格停止等の処分が下される。
■ギルドカードを紛失したものは速やかに申し出、再度発行すること。
■他人のギルドカードを自分の物と偽り使用しようとする者は、その後永久的に資格停止とする。
はうう。
なんだかかなり厳しい?
そういえば、だけども。マギアクエストの世界では確かアカウントの複数所持は禁止されたっけ。
一つのアカウントで複数のアバターを所持するのは課金すれば認められてたし、デフォルトでもアバター二つは持てたはずだった。
でもアカウントを二つ持つのは即垢バンだって話だったかな。
ゲームの世界を荒らすリアルマネートレードとかそういうのが禁止されてたからかもだけど、ほんとかなり厳しかった覚えがある。
魔力紋ていうのは確か個人の魔力にある指紋みたいので、他人と同一の魔力紋はありえないとかなんとかそういう設定だったかな。
あの石板、この世界の全てのギルドメンバーが登録されてる何かと繋がってるとかいうんだろうか?
まあでも、そういう話なのかなぁきっと。
ふっと。
そういえばで思い出したのがマギアクエスト世界における神様の話。
主神、デウス・エクス・マキナを崇拝するデウス正教会って宗教で。
NPCが信じる神様が機械仕掛けの神様だなんて皮肉だな。そう思った覚えがあった。
まだ確かめてはないけれどここの神様がデウス・エクス・マキナであったなら、もしかして世界の裏ではもっとすごい機械文明なんかもあったりして?
登録の石板が何か不思議なネットワークでつながっているって考えたら、そんな不思議もありうるのかなってそんなふうにも思えた。
遠慮なく扉を開けてそう声をかけてくれたティファに起こされたあたし。
眠い目を擦ってベッドから起き上がると。
「おはようティファ。ありがとうね」
そう言って伸びをした。
ふぁあぁって声を漏らし窓の外をみるともうとっくにお日様は高く昇ってる。
ああ、なんだかすごくぐっすりと気持ちよく寝られた感じ。
パタパタと階段を駆け降りていくティファの足跡にあたしも急いでベッドから降りて準備して。
昨夜は熊肉のステーキを頂いてお腹いっぱいになって。
なにも考えずにぐっすり寝ちゃったんだよなと苦笑する。
トントンと階段を降りて食堂を覗くとかちゃかちゃと片付けの音がする。
「ああマキナ嬢ちゃん、さっさと朝ごはん食べちゃってくれないかね。片付かないからさ」
奥さんのカリナさんがバタバタとテーブルの上とかを片付けながらそう大声をあげる。
肝っ玉母さん、って感じが似合うカリナさん。ティファにも似てて、若い頃は綺麗だったのかもってそんな片鱗も残ってるけど今は完全におかみさんって印象だ。
「ああごめんなさい」
あたしはそう返事をするとそそくさと用意された席につき、いただきますをする。
朝食はご飯に納豆、お味噌汁。
もうね、完全に日本人の朝食だ。
この辺もこの世界がマギアクエストとダブっているそんな世界なんだなぁと感じる証拠みたいで。
でもまぁ。
ご飯が美味しいのは正義。
ふふ。
ほんと美味しい。
あたしは思わず笑みを浮かべ。
目の前のご飯を完食した。
美味しく朝ごはんを頂いて。
あたしはダントさんとともにギルドまで向かった。
冒険者ギルド。
通称、ギルド。
この世界における冒険者組合、みたいなもの?
ゲームの中でもいろんなクエストを受けるために必要な場所だったし基本的にプレイヤーの情報センター窓口みたいなものだった。
パーティメンバーを募集したりアイテムを換金したりもそう。
そのあたりはこうして現実の世界となってもそう変わらないのかな?
そんなふうに思いながらも、どうせならここで冒険者としてちゃんと登録できないか? とか考えていた。
「まあグリズリーを倒せるなら冒険者としてもやっていけるだろうさ」
とダントさんも後押ししてくれた。
きっとこれも何かの縁。
根無草で生きていくのはきっと大変だし、ちゃんと冒険者として登録ができるのであればこの世界に居場所ができることになる。
そんなふうにも考えて。
街はゲームの世界とほぼ同じような印象だった。
中世ヨーロッパ風なファンタジー世界。
機械文明というのはあまり見えず、どちらかと言ったら剣と魔法な世界かな。
人々の服装もそんな感じ。鎧を纏い剣を下げている冒険者風な人が何人も歩いていた。
馬車が行き交う大通り。
商店街が続くその奥に、目的の冒険者ギルドがあった。
この辺りでは一番高い建物なそれは、煉瓦造りの重厚な建物で。
確か領主の館は北の一段小高い場所にあったはず。こちら側、一般市民が住まう場所ではここが一番街の中央になるはずで。
大通りの一番目立つ場所にあるその入り口をくぐる。
真ん中正面が受付カウンターになっていた。
グリズリーの素材の買取は完全にダントさんにお任せした。
あたしが倒したんだよとかそういうのも特に言う必要も感じなかったし、買取カウンターの方でダントさんが手続きしている間にあたしはあたしで冒険者登録手続きを済ませる予定。
「じゃぁこちらの石板に手を当ててくださいな」
そういう受付のお姉さんに言われるままに、あたしはその石板に触れてみる。
ゾクっと魔力が吸われるようなそんな感じがした。
「はい。では次に、こちらの用紙に必要事項を記入したらまたこのカウンターまで持ってきてくださいね」
そうにっこり微笑むお姉さん。
渡された紙は2枚。
注意事項が書かれたものと、登録用紙、らしい。
ふむふむむ。
なんだかいっぱい注意事項が書いてあるよ。
まずはこれを読まないとなのかな。
てっきり受付で細かい説明をしてもらえるのかと思ってたあたし。
ちょっと当てが外れたけどまあしょうがないかぁ。
そのまま空いたテーブルに腰掛けて2枚の紙を見比べていると、背後からダントさん。
「マキナ嬢ちゃん、買取は終わったから俺は先に帰るよ。店の仕込みもあるから悪いな。嬢ちゃんの取り分については戻ってからでもいいか?」
「ええ、あたしはまだしばらくかかりそうですし。連れてきてくださってありがとうございます」
そういうとじゃぁなと右手をあげギルドを後にするダントさん。
しょうがないよね。ここまでつきあってくれただけでも感謝しなきゃ。
あたしは頭を切り替えて注意事項が書かれた紙を読んでいった。
■冒険者登録は一生のうち一回のみ可能。魔力紋を登録する為例え別の街であっても出自を偽り登録しようとするべからず。
■罪を犯したものはその罪の償いが終了するまで登録は不可能である。また、ギルド登録メンバーが罪を犯した場合、その罪に応じて資格停止等の処分が下される。
■ギルドカードを紛失したものは速やかに申し出、再度発行すること。
■他人のギルドカードを自分の物と偽り使用しようとする者は、その後永久的に資格停止とする。
はうう。
なんだかかなり厳しい?
そういえば、だけども。マギアクエストの世界では確かアカウントの複数所持は禁止されたっけ。
一つのアカウントで複数のアバターを所持するのは課金すれば認められてたし、デフォルトでもアバター二つは持てたはずだった。
でもアカウントを二つ持つのは即垢バンだって話だったかな。
ゲームの世界を荒らすリアルマネートレードとかそういうのが禁止されてたからかもだけど、ほんとかなり厳しかった覚えがある。
魔力紋ていうのは確か個人の魔力にある指紋みたいので、他人と同一の魔力紋はありえないとかなんとかそういう設定だったかな。
あの石板、この世界の全てのギルドメンバーが登録されてる何かと繋がってるとかいうんだろうか?
まあでも、そういう話なのかなぁきっと。
ふっと。
そういえばで思い出したのがマギアクエスト世界における神様の話。
主神、デウス・エクス・マキナを崇拝するデウス正教会って宗教で。
NPCが信じる神様が機械仕掛けの神様だなんて皮肉だな。そう思った覚えがあった。
まだ確かめてはないけれどここの神様がデウス・エクス・マキナであったなら、もしかして世界の裏ではもっとすごい機械文明なんかもあったりして?
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