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魔道士サイレン。
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蛇蝎の牙の面々がいなくなったロビーは閑散としていた。
まだ普通にクエストに出ている冒険者が戻ってくるには早い時間だし。
「にゃぁ」
あたしの胸元でノワが鳴く。
頭を撫でるとぐいぐいと手のひらに自分から頭を擦り付けてくるこの仕草。
かわいいけどもしかしてノワ、また完全に意識も子猫になっちゃってる?
トロンとした瞳。ゴロゴロゴロゴロ喉が鳴っているそんなところはやっぱり完全に子猫。
はう。
もとに戻れなくなったらどうしよう。
ちょっと不安に感じていると、ノワ、あたしの手をペロンと舐めた。
上目遣いにこちらを見る目には、なんとなく意思を感じ無いことも無い。
「ねえノワ。あなた、ちゃんとまた人化できるの?」
ギルドの中だし受付にはミミリィさんが座ってる。
一応言葉を選んでそう聞いてみた。
「にゃぁ」
「ほんと? 大丈夫なの?」
「にゃあ!」
うーん。
一応返事はちゃんとしてるけど、これって信じて良いのかな?
「にゃぁぁ?」
あたしも猫の鳴き声を真似てそう言ってみる。
「ふにゃ~」
なんだかあたしが疑問系なのが不満そうなノワ。
「うーん、ごめんね。わかったわ。信じるから」
あたしがそうノワの頭を撫でながら言うと、
「にゃ~ん」
と可愛く鳴いてあたしの手に頭を擦り付けてくる。
もう、しょうがないなぁ。
子猫になっててもちゃんと意思の疎通ができるように合図でも決めておかないとかなぁ。
そんなことを考えていると、ギィィとギルドの扉が開いた。
あたしの胸元で、ノワの毛が逆立つのがわかる。
はっとしてそちらを見ると、入ってきたのはいかにも魔道士然とした黒の魔道帽を被った男性だった。
手には束にしたマンドラゴラを下げている。
まああれは薬草採取クエとしては結構一般的な素材ではあるけど。
ツカツカとカウンターまで歩いた彼、一言二言ミミリィさんと話した後はそのまま買取カウンターまで歩いて行った。
「あいつ、なの?」
「ぐるるるる」
あたしはノワを抱きしめて耳元でこっそりと聞いてみる。
ノワ、興奮してグルグル唸ってるから間違いなさそう。
ということは。
あれ、が、魔道士サイレン、か。
ノワの臨時パーティの一人で間違いなさそう。
ノワから聞き出した臨時パーティの面々は、
魔法剣士ソユーズ
賢者ラプラス
そして
魔道士サイレン
この三人だった。
それぞれ皆魔法に長けている。
前衛の勇者ノワールを後衛で守り支援するため、と、そういう理由で兄王子達に指名された猛者だという話だった。
特にこの魔道士サイレンは、一番の攻撃魔法の使い手であり。
その名が指し示すように、全ての魔法を詠唱無しで一瞬で展開し放つという。
危険極まりない相手のはず。
なにしろ目があった瞬間に魔法が飛んでくるかもしれないんだもの。
予備動作も何もあったものじゃ無いって話だ。
確かに、本当に信用できるのでなければこの人に背後は任せたく無いよね?
そんなこわもてだ。
まあ、それに備えてなければの話ではあるけどね。
まだ普通にクエストに出ている冒険者が戻ってくるには早い時間だし。
「にゃぁ」
あたしの胸元でノワが鳴く。
頭を撫でるとぐいぐいと手のひらに自分から頭を擦り付けてくるこの仕草。
かわいいけどもしかしてノワ、また完全に意識も子猫になっちゃってる?
トロンとした瞳。ゴロゴロゴロゴロ喉が鳴っているそんなところはやっぱり完全に子猫。
はう。
もとに戻れなくなったらどうしよう。
ちょっと不安に感じていると、ノワ、あたしの手をペロンと舐めた。
上目遣いにこちらを見る目には、なんとなく意思を感じ無いことも無い。
「ねえノワ。あなた、ちゃんとまた人化できるの?」
ギルドの中だし受付にはミミリィさんが座ってる。
一応言葉を選んでそう聞いてみた。
「にゃぁ」
「ほんと? 大丈夫なの?」
「にゃあ!」
うーん。
一応返事はちゃんとしてるけど、これって信じて良いのかな?
「にゃぁぁ?」
あたしも猫の鳴き声を真似てそう言ってみる。
「ふにゃ~」
なんだかあたしが疑問系なのが不満そうなノワ。
「うーん、ごめんね。わかったわ。信じるから」
あたしがそうノワの頭を撫でながら言うと、
「にゃ~ん」
と可愛く鳴いてあたしの手に頭を擦り付けてくる。
もう、しょうがないなぁ。
子猫になっててもちゃんと意思の疎通ができるように合図でも決めておかないとかなぁ。
そんなことを考えていると、ギィィとギルドの扉が開いた。
あたしの胸元で、ノワの毛が逆立つのがわかる。
はっとしてそちらを見ると、入ってきたのはいかにも魔道士然とした黒の魔道帽を被った男性だった。
手には束にしたマンドラゴラを下げている。
まああれは薬草採取クエとしては結構一般的な素材ではあるけど。
ツカツカとカウンターまで歩いた彼、一言二言ミミリィさんと話した後はそのまま買取カウンターまで歩いて行った。
「あいつ、なの?」
「ぐるるるる」
あたしはノワを抱きしめて耳元でこっそりと聞いてみる。
ノワ、興奮してグルグル唸ってるから間違いなさそう。
ということは。
あれ、が、魔道士サイレン、か。
ノワの臨時パーティの一人で間違いなさそう。
ノワから聞き出した臨時パーティの面々は、
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この三人だった。
それぞれ皆魔法に長けている。
前衛の勇者ノワールを後衛で守り支援するため、と、そういう理由で兄王子達に指名された猛者だという話だった。
特にこの魔道士サイレンは、一番の攻撃魔法の使い手であり。
その名が指し示すように、全ての魔法を詠唱無しで一瞬で展開し放つという。
危険極まりない相手のはず。
なにしろ目があった瞬間に魔法が飛んでくるかもしれないんだもの。
予備動作も何もあったものじゃ無いって話だ。
確かに、本当に信用できるのでなければこの人に背後は任せたく無いよね?
そんなこわもてだ。
まあ、それに備えてなければの話ではあるけどね。
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