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2.父は凄腕宰相
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「というわけでお父様!私をブルーナイト辺境伯の婚約者にしてくださいませ!」
ブルーナイト辺境伯との婚約を申し込んでもらうために、私は早速父の書斎へとやってきた。机で書類仕事に向き合っていた父は私の言葉を聞くや否や、ペンを動かす手を止め、困惑した表情で私を見た。
「…いや、一体どういうわけなんだ?…ようやく婚約者がほしいと娘の口から聞けたかと思えば、ブルーナイト辺境伯だと?…自分よりも年上の男に、愛しい娘を簡単に嫁にやれるわけがないだろう」
どうやらまだ私の熱意が足りないらしい。私はさらに胸の奥に湧き上がる熱い気持ちを伝えようと父に語る。
「お父様。私、ブルーナイト辺境伯のことが大好きなんですの。ブルーナイト辺境伯と婚約するためならば、マラフィ山脈だって越えて見せますわ!もう全てがどストライクなんですの!ブルーナイト辺境伯はまだご結婚だってされていないのでしょう?なら、私にもまだチャンスがありますわ!」
娘の熱のこもった言葉に、父親であるステファーヌはこれ以上娘の気持ちが変わらないことを悟る。ミルクティー色の髪の毛をクシャリと握りながら、今は亡き妻へ密かに心の内で謝罪する。
「…はあ。(ごめん、アリシア。私は娘の教育をどこかで間違えたようだ)…エリィ。君、本気なんだね?本気でブルーナイト辺境伯に婚約を申し込みたいんだね?」
「ええ。私はいたって本気ですわ」
エリワイドはステファーヌの言葉にしっかりと頷いた。それを見たステファーヌは覚悟を決めたように翡翠色の瞳でエリワイドを見つめる。
「…わかった。私の方から打診してみるよ。…だから、くれぐれも、くれぐれも、先走って行動しないように。わかったね?」
なぜそんなに強調してくるのか疑問に思いながらも、父の婚約を打診をしてくれると言葉にエリワイドは安堵した。打診してもらえるのであれば、返答を待ってからでないと動けないので言われずとも大人しくしているつもりだ。
「わかりましたわ、お父様!」
※※※
「はぁ…」
ステファーヌ・コンサーレは王宮の長い廊下を歩きながら、深くため息をついた。原因は昨夜の娘の一言にある。「ブルーナイト辺境伯と婚約したい」まさか、そんなに娘が年上が好きだとは思っていなかったのだ。
早くに妻を亡くし、娘には色々と苦労を掛けてきた自覚がある分、結婚ぐらいは好きにさせてあげたいと思っていたし、幸せになってほしいと思っていた。だが、流石にこれは予想していなかった。常に物事の3手先を読み、国を正しく導いてきた凄腕の宰相でも、愛しい娘の前では形無しだった。
「…ん?…あれは」
王の執務室へ近づいたところで、執務室から人が出て来るのが見えた。後ろに一括りでまとめられた紺色の長い髪に、紅の瞳。間違いない。ブルーナイト辺境伯だ。
(…これは、娘に協力しろという神の思し召しだな。…仕方がない。気が重いが、ここは可愛い娘のために一肌脱ぐか…)
ステファーヌは人の好い笑顔を浮かべると、こちらへ向かって歩いてくる目の前の人物に声をかけた。
「これはこれは、お久しぶりですね。ブルーナイト辺境伯」
ブルーナイト辺境伯はステファーヌの存在に気づくと、相変わらずの無表情のままステファーヌに向かい挨拶を返した。
「…お元気そうで何よりです。コンサーレ宰相」
淡々とそう述べるブルーナイト辺境伯にステファーヌは内心苦笑する。彼との付き合いはそれなりに長いので、顔に出さずとも厄介な人物が来たと心の内で思っているだろうことが容易に分かった。
「殿下から聞きましたよ、此度のご活躍。やはり、貴方に辺境をお任せして正解でした」
「ご期待にそえたようで何よりです。それでは失礼…」
面倒になるまえにさっさと退散しようとする彼の腕をステファーヌはさっと捕らえる。逃げられないと悟ったブルーナイト辺境伯は諦めたようにステファーヌに向き合った。
「今日は貴方に大切なお話があるんです。どうですか?この後、一杯お茶でも」
「…拒否権はなさそうですな。…わかりました。応じましょう」
渋々と言った様子でステファーヌの誘いに応じた辺境伯を、席に案内するとステファーヌは二人分の紅茶を入れてテーブルにセットした。ブルーナイト辺境伯は慣れたようにカップを手に取ると、口元へと運ぶ。ステファーヌも席に着くと、紅茶を口に含んだ。
「…それで?話とは?」
前置きもなく、早速本題を要求してきたブルーナイト辺境伯にステファーヌは相変わらずだなと苦笑する。
「相変わらずつれない人ですね、ブルーナイト辺境伯は。…まぁ、いいでしょう。こちらもあまり時間はないので。単刀直入に言います。私の娘と婚約をしてください」
「…何?」
ステファーヌの言葉に彼は物凄い低い声でそう聞き返した。
「ええ、ですから娘と婚約を「断る」…まぁ、そう言われると思いました」
速攻で断りを入れたブルーナイト辺境伯に怯むこともなく、ステファーヌは言葉を続ける。
「貴方の事情は何となく察しています。女性という生き物が怖い。違いますか?」
「違わない」
ブルーナイト辺境伯の返答に、ステファーヌはやはりなと自分の推測が間違っていないことを確信する。
「きっとこれまで婚約を断ってきたのもそれが一番の原因でしょう。貴方は女性に対し、不信感を抱いている。特に恋愛という場面において、女性を心から信じることができない」
「…一体、何が言いたいのですかな?」
ステファーヌの遠回しな言い方が気に食わなかったのか、しびれを切らしたブルーナイト辺境伯がうんざりした表情でステファーヌを睨んだ。
「貴方も領地の存続条件はご存じのはず。領地の存続には跡継ぎがいることが必須条件。もし跡継ぎを用意できない場合はその領地は国に返還され、国のものとなる。そうなればブルーナイト辺境は今の形は消え、また新たな領主の元で新たな領地として生まれ変わる。そこに民の幸せの保証はない」
「…この私を脅すつもりで?」
冷酷な視線を自分に向ける辺境伯に、ステファーヌは肩を竦めながら答える。
「脅しだなんてとんでもない。ただ事実を話しただけですよ。これまでは私個人の貴方への期待も込めて、今の伯の状況を良しとしてきましたが、そろそろ私の力も限界でね。方々から圧力がかかってきているんですよ。貴方もいい歳だ。そろそろ腹を括る必要があることくらいお判りでしょう?」
ステファーヌの言葉に、辺境伯は気まずそうに視線をずらした。ステファーヌは今だというように本題を切り込んだ。
「そこでの提案です。私の娘と婚約しませんか。自分で言うのもなんですが、可愛い上に器量も良く、婚約者として申し分ない相手だと思いますよ。…少々、お転婆が過ぎますが。貴方からすれば娘程の歳が離れていますが、寧ろそのほうが良いのではないかと思います。同年代の女性よりも警戒しなくて済むでしょう」
「わざわざ私などと婚約せずとも、ご息女なら引く手あまたでしょう。有望な若い娘の将来を奪う趣味など私にはありません」
怪訝な表情でそう断りを入れるブルーナイト辺境伯に、ステファーヌはさらに言葉を続ける。
「…娘が貴方との婚約を望んでいると言ったら?」
「…からかわないでいただきたい。父親よりの年上の、それも顔に傷のある男なんて好きになるほうが難しい。ましてや、私のよくない噂だって耳に入っているはずだ。もし本当に私を望んでいるのであればそれは一過性の憧れの間違いだろう」
ブルーナイト辺境伯の眉間に皺が寄ったのを確認して、ステファーヌはこれ以上は彼の神経を逆なでるだけだと判断した。適度に話を切り替え、彼の受け入れやすい方向へと話を持っていくことにする。
「貴方の気持ちはよくわかりました。ブルーナイト辺境伯。では、娘の気持ちが貴方の言う一過性のものかどうか、ご自身のその目で確かめてください」
「いや、だから断ると…」
「家の子、諦めが悪いんです。誰かに似てね」
ステファーヌの言葉にブルーナイト辺境伯は苦い顔をする。ステファーヌの諦めの悪さを彼は身をもって知っていた。
「というわけで、明後日にでも娘をブルーナイト辺境へと遊びに行かせますのでよろしくお願いしますね。言っておきますが、これは宰相命令です。ブルーナイト辺境の存続は国家の安泰に関わりますので」
「…わかった。確かめるだけだ。満足したら帰ってもらうからな」
満面の笑みでそう告げるステファーヌに、ブルーナイト辺境伯は逃げられないことを察した。諦めて娘が辺境に遊びに来ることは許可する。その返答にステファーヌは満足そうに頷いた。
「それで構いませんよ。…まぁ、娘から逃げ切れればですけどね」
ステファーヌは不穏な笑みを浮かべると席を立った。長話に付き合わせたことに一言詫びを入れると、部屋を出ていった。ブルーナイト辺境伯は面倒なことになったと深くため息をつくのだった。
ブルーナイト辺境伯との婚約を申し込んでもらうために、私は早速父の書斎へとやってきた。机で書類仕事に向き合っていた父は私の言葉を聞くや否や、ペンを動かす手を止め、困惑した表情で私を見た。
「…いや、一体どういうわけなんだ?…ようやく婚約者がほしいと娘の口から聞けたかと思えば、ブルーナイト辺境伯だと?…自分よりも年上の男に、愛しい娘を簡単に嫁にやれるわけがないだろう」
どうやらまだ私の熱意が足りないらしい。私はさらに胸の奥に湧き上がる熱い気持ちを伝えようと父に語る。
「お父様。私、ブルーナイト辺境伯のことが大好きなんですの。ブルーナイト辺境伯と婚約するためならば、マラフィ山脈だって越えて見せますわ!もう全てがどストライクなんですの!ブルーナイト辺境伯はまだご結婚だってされていないのでしょう?なら、私にもまだチャンスがありますわ!」
娘の熱のこもった言葉に、父親であるステファーヌはこれ以上娘の気持ちが変わらないことを悟る。ミルクティー色の髪の毛をクシャリと握りながら、今は亡き妻へ密かに心の内で謝罪する。
「…はあ。(ごめん、アリシア。私は娘の教育をどこかで間違えたようだ)…エリィ。君、本気なんだね?本気でブルーナイト辺境伯に婚約を申し込みたいんだね?」
「ええ。私はいたって本気ですわ」
エリワイドはステファーヌの言葉にしっかりと頷いた。それを見たステファーヌは覚悟を決めたように翡翠色の瞳でエリワイドを見つめる。
「…わかった。私の方から打診してみるよ。…だから、くれぐれも、くれぐれも、先走って行動しないように。わかったね?」
なぜそんなに強調してくるのか疑問に思いながらも、父の婚約を打診をしてくれると言葉にエリワイドは安堵した。打診してもらえるのであれば、返答を待ってからでないと動けないので言われずとも大人しくしているつもりだ。
「わかりましたわ、お父様!」
※※※
「はぁ…」
ステファーヌ・コンサーレは王宮の長い廊下を歩きながら、深くため息をついた。原因は昨夜の娘の一言にある。「ブルーナイト辺境伯と婚約したい」まさか、そんなに娘が年上が好きだとは思っていなかったのだ。
早くに妻を亡くし、娘には色々と苦労を掛けてきた自覚がある分、結婚ぐらいは好きにさせてあげたいと思っていたし、幸せになってほしいと思っていた。だが、流石にこれは予想していなかった。常に物事の3手先を読み、国を正しく導いてきた凄腕の宰相でも、愛しい娘の前では形無しだった。
「…ん?…あれは」
王の執務室へ近づいたところで、執務室から人が出て来るのが見えた。後ろに一括りでまとめられた紺色の長い髪に、紅の瞳。間違いない。ブルーナイト辺境伯だ。
(…これは、娘に協力しろという神の思し召しだな。…仕方がない。気が重いが、ここは可愛い娘のために一肌脱ぐか…)
ステファーヌは人の好い笑顔を浮かべると、こちらへ向かって歩いてくる目の前の人物に声をかけた。
「これはこれは、お久しぶりですね。ブルーナイト辺境伯」
ブルーナイト辺境伯はステファーヌの存在に気づくと、相変わらずの無表情のままステファーヌに向かい挨拶を返した。
「…お元気そうで何よりです。コンサーレ宰相」
淡々とそう述べるブルーナイト辺境伯にステファーヌは内心苦笑する。彼との付き合いはそれなりに長いので、顔に出さずとも厄介な人物が来たと心の内で思っているだろうことが容易に分かった。
「殿下から聞きましたよ、此度のご活躍。やはり、貴方に辺境をお任せして正解でした」
「ご期待にそえたようで何よりです。それでは失礼…」
面倒になるまえにさっさと退散しようとする彼の腕をステファーヌはさっと捕らえる。逃げられないと悟ったブルーナイト辺境伯は諦めたようにステファーヌに向き合った。
「今日は貴方に大切なお話があるんです。どうですか?この後、一杯お茶でも」
「…拒否権はなさそうですな。…わかりました。応じましょう」
渋々と言った様子でステファーヌの誘いに応じた辺境伯を、席に案内するとステファーヌは二人分の紅茶を入れてテーブルにセットした。ブルーナイト辺境伯は慣れたようにカップを手に取ると、口元へと運ぶ。ステファーヌも席に着くと、紅茶を口に含んだ。
「…それで?話とは?」
前置きもなく、早速本題を要求してきたブルーナイト辺境伯にステファーヌは相変わらずだなと苦笑する。
「相変わらずつれない人ですね、ブルーナイト辺境伯は。…まぁ、いいでしょう。こちらもあまり時間はないので。単刀直入に言います。私の娘と婚約をしてください」
「…何?」
ステファーヌの言葉に彼は物凄い低い声でそう聞き返した。
「ええ、ですから娘と婚約を「断る」…まぁ、そう言われると思いました」
速攻で断りを入れたブルーナイト辺境伯に怯むこともなく、ステファーヌは言葉を続ける。
「貴方の事情は何となく察しています。女性という生き物が怖い。違いますか?」
「違わない」
ブルーナイト辺境伯の返答に、ステファーヌはやはりなと自分の推測が間違っていないことを確信する。
「きっとこれまで婚約を断ってきたのもそれが一番の原因でしょう。貴方は女性に対し、不信感を抱いている。特に恋愛という場面において、女性を心から信じることができない」
「…一体、何が言いたいのですかな?」
ステファーヌの遠回しな言い方が気に食わなかったのか、しびれを切らしたブルーナイト辺境伯がうんざりした表情でステファーヌを睨んだ。
「貴方も領地の存続条件はご存じのはず。領地の存続には跡継ぎがいることが必須条件。もし跡継ぎを用意できない場合はその領地は国に返還され、国のものとなる。そうなればブルーナイト辺境は今の形は消え、また新たな領主の元で新たな領地として生まれ変わる。そこに民の幸せの保証はない」
「…この私を脅すつもりで?」
冷酷な視線を自分に向ける辺境伯に、ステファーヌは肩を竦めながら答える。
「脅しだなんてとんでもない。ただ事実を話しただけですよ。これまでは私個人の貴方への期待も込めて、今の伯の状況を良しとしてきましたが、そろそろ私の力も限界でね。方々から圧力がかかってきているんですよ。貴方もいい歳だ。そろそろ腹を括る必要があることくらいお判りでしょう?」
ステファーヌの言葉に、辺境伯は気まずそうに視線をずらした。ステファーヌは今だというように本題を切り込んだ。
「そこでの提案です。私の娘と婚約しませんか。自分で言うのもなんですが、可愛い上に器量も良く、婚約者として申し分ない相手だと思いますよ。…少々、お転婆が過ぎますが。貴方からすれば娘程の歳が離れていますが、寧ろそのほうが良いのではないかと思います。同年代の女性よりも警戒しなくて済むでしょう」
「わざわざ私などと婚約せずとも、ご息女なら引く手あまたでしょう。有望な若い娘の将来を奪う趣味など私にはありません」
怪訝な表情でそう断りを入れるブルーナイト辺境伯に、ステファーヌはさらに言葉を続ける。
「…娘が貴方との婚約を望んでいると言ったら?」
「…からかわないでいただきたい。父親よりの年上の、それも顔に傷のある男なんて好きになるほうが難しい。ましてや、私のよくない噂だって耳に入っているはずだ。もし本当に私を望んでいるのであればそれは一過性の憧れの間違いだろう」
ブルーナイト辺境伯の眉間に皺が寄ったのを確認して、ステファーヌはこれ以上は彼の神経を逆なでるだけだと判断した。適度に話を切り替え、彼の受け入れやすい方向へと話を持っていくことにする。
「貴方の気持ちはよくわかりました。ブルーナイト辺境伯。では、娘の気持ちが貴方の言う一過性のものかどうか、ご自身のその目で確かめてください」
「いや、だから断ると…」
「家の子、諦めが悪いんです。誰かに似てね」
ステファーヌの言葉にブルーナイト辺境伯は苦い顔をする。ステファーヌの諦めの悪さを彼は身をもって知っていた。
「というわけで、明後日にでも娘をブルーナイト辺境へと遊びに行かせますのでよろしくお願いしますね。言っておきますが、これは宰相命令です。ブルーナイト辺境の存続は国家の安泰に関わりますので」
「…わかった。確かめるだけだ。満足したら帰ってもらうからな」
満面の笑みでそう告げるステファーヌに、ブルーナイト辺境伯は逃げられないことを察した。諦めて娘が辺境に遊びに来ることは許可する。その返答にステファーヌは満足そうに頷いた。
「それで構いませんよ。…まぁ、娘から逃げ切れればですけどね」
ステファーヌは不穏な笑みを浮かべると席を立った。長話に付き合わせたことに一言詫びを入れると、部屋を出ていった。ブルーナイト辺境伯は面倒なことになったと深くため息をつくのだった。
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