クラス転移したからクラスの奴に復讐します

一章 転移した先は

４話 初戦闘？

しばらく歩き続けて門番の人にも見られないとこまで来た。

「とりあえず元に戻るか、解除」

俺がそう言うと青白いエフェクトが出て本来の姿に戻った。

「さて、とりあえずアイツらがバラバラになるまではレベリングでもするか」

そして俺は近くにあった森へと歩みを進めた。

しばらくすると、ファンタジーの王道魔物であるゴブリンと対面した。
そのゴブリンの体表は薄緑色でボロ雑巾を身に纏っていて手には木の棍棒を握ってる。
そして、まだゴブリンは俺のことに気づいていない。
そのまま後ろに回り近くに落ちていた石をコイントスの要領で投げた。

「グギャッ⁉︎」

石はゴブリンの胴体を貫通して後ろにあった木を何本か巻き込みながら突き進んでいった。

「…………何も見なかった。うん。何も見なかった」

俺はブツブツ言いながら思考に入ろうとしたが奥からでかい足音が近づいてくるのを察知して思考に入る寸前で止まった。

「……なんだ？」

俺はゴブリンを異次元倉庫に保管してその時を待った。
特殊魔法（時空 ）異次元空間
この魔法は自分だけの異次元空間を作り出して倉庫の要領で使うことができるものだ。これに入れると勝手に仕分けてくれるからいろいろ便利だ。
しばらくそいつがくるのを待ってると、来た。めっちゃでかい奴が。

「えっ？ドラゴン？」

そう、今俺の目の前にはめちゃくちゃでかい赤色のドラゴンがいる。
そのドラゴンをよく見ると翼にさっき俺が投げた石がちょうどハマるぐらいの大きさの穴が開いていた。

「まさか……怒らせちゃいましたか？」
「グルルルァァァァァ！！！」

相当お怒りのようだ。にしてもあの石恐ろしいな。どこまでいってたんだよ。
俺は色々な思考を巡らして近くにあった大きめの石を何個か拾い、思いっきり振りかぶってドラゴンの頭に当てた。
石が音速を超えた速度でドラゴンに迫り後から来た風切りの轟音が響きながらドラゴンに石が直撃した。
その瞬間、ドラゴンの頭が消滅した。

「……俺が凄いのか石の硬度が凄いのかよくワカンねぇな」

俺はそう言いながらドラゴンを異次元空間に保管して先を進んだ。

後ろに佇んでいる気配を見送りながら。

その頃、王城では……

「至急お伝えしたい事がございます」

国王のすぐ後ろに全身黒ずくめの男がどこからともなく現れた。

「なんだ」
「本日追放なさいましたハシマについてです」
「もう暗殺し終わったのか？」

そう、ハシマはこの国に暗殺をされそうになっていた。
理由は使えない雑魚を生かしておく気は無いと言うことと国の機密情報を他国に漏洩させないために暗殺を仕向けられていたのだ。

「その事なんですが。彼を国に戻した方が賢明かと」
「どう言う事だ」

そして黒ずくめの男はハシマが姿を変えていた事や先程のハシマとレッドドラゴンの戦闘内容を事細かく報告した。

「…………といった事がありました」
「すぐにそいつを国に戻せ！一刻も早くだ！生死は問わん。絶対に他国に行かせるな！」
「御意」

そして黒ずくめの男は音を一切立てずにその部屋から姿を消した。
残った国王は醜悪な笑みを浮かべながら吉報を待つのであった。