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一章 転移した先は
19話 国王
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あれから5日が経った。
今日は前々から行くことになっていた王宮に行くことになり今はミリーナとこの間助けた時と同じ馬車で王宮に向かってる。
「アストさんは冒険者をしてるんですか?」
「ついこの間冒険者になったんだ」
「好きな食べ物ってなんですか」
「特にこれっていうものはないな」
「嫌いなものはあるんですか」
「いや、嫌いなものはないぞ」
「そ、その。す、好きな人のタイプって、どんな感じですか」
「どうしてそんなことを?」
「い、いえ。別に大したことではないですよ」
といった感じにずっと質問ぜめに合ってる。好きな女性のタイプか~。
「うーん。自分のことを本当に愛してくれて家事ができる人がいいかな。別に外見で人をこれと言って決めたりしないし。内面を見て人を判断するからなぁ。だいたい2:8ってとこかな」
俺が何気ない感じに言うとミリーナは何やら考え込むようにして。
「……家事、家事を頑張らなくちゃ。容姿は……多分大丈夫」
「ん?なんか言ったか?」
「い、いえ別に」
何か呟いた感じがしたが……考えすぎか。その後も質問ぜめに合ったがしばらくすると王宮に到着した。俺がドアを開け外に出ると長い白髪と顎髭が特徴的で燕尾服を着ている初老の人がいた。
「どうぞいらっしゃいなさいました。私は現国王の執事をしておりますセーバスです。以後お見知り置きを」
「冒険者をしているアラストールだ。よろしく頼むセーバスさん」
「よろしくお願いします。では、参りましょうか」
「ああ」
「ではアストさん。また後ほど」
俺はミリーナと別れてセーバスさんについていき王宮に入っていった。
中には巨大なシャンデリアがいくつもあり廊下の端には高級そうな骨董品が展示されていて床は赤いカーペットが敷かれていた。
俺は少し目をキョロキョロしながら感嘆していると大きめでほかの部屋の扉より豪華そうな扉の前に来た。ちょっと遠回りをしていた気がするが気のせいかな。
「こちらからは国王様がおられる謁見の間です。くれぐれも粗相が無いようにお願いします」
「分かった」
セーバスさんが扉を開け中に入っていたので俺はそれに続くように部屋に入室した。
俺は部屋の中央、そして国王の目の前に跪いた。まだ国王や周りの顔は見えてない。周りの気配から察するに合計で50人ぐらいだろうか。目に見えるので30(貴族や近衛兵など)、影にいるのが20(偵察隊や暗殺者など)ってとこだな。
「表を上げよ」
「はい」
声に反応するように返事をして顔を上げると、50にぐらいに見える優しそうだがどこか威厳が溢れるおじさんがいた。髪の色は金色で瞳の色は翡翠色の昔はかなりのイケメンだったろうなと安易に想像できるような人だ。
「此度は儂の娘のミリーナの命を救っていただき感謝する。何か褒美をやりたいのだが何かあるか」
「私は当然のことをしたまでです。報酬など必要ありません」
偽善者のようだが俺は結構真面目に思ったことを言った。最初から下心丸出しでお金をくれとか家をくれとか言ったら印象が悪くなると思ったからだ。
「そなたは謙虚だな。だが、そう言うわけにもいかん。よってお主に男爵の爵位を与える。さらに報奨金として屋敷と大白金貨5枚を献上する」
国王がいきなりとんでもないことを言い出した。
周りにいる貴族や騎士の人たちが驚きの目で国王を見ている。
すると、昔の俺よりさらに醜くくまさに豚の表現が合っているやつが出てきた。てかもろ豚だよなアイツ。
「お待ちください国王陛下。確かにご自身の娘さんを助けてもらったので其奴を贔屓したいのは分かります。ですがそれはどうなのでしょう。それを職権乱用というものではないのでしょうか」
豚がニヤニヤしながら俺と国王のことを見てきた。てか、顔酷いくせに声と喋り方は立派だな。確かに娘を助けただけで男爵はもらいすぎだ。だが、贔屓だとか職権乱用は言い過ぎじゃないか?。
「そうか。では、こちらの件ではどうだピッグ侯爵。そこにおるアラストールは先日、レッドドラゴンとグリーンドラゴンを討伐してSSSランクになった。さらに、その素材を全て国に献上したのだ。その行動に敬意を払って男爵の爵位を与えるのはどうだ」
「んな⁉︎。まさか、そんなことが……。ありえない。ありえないですよ⁉︎。一端の人間がそんなことができるわけがない。そいつは何か裏工作をしたんですよ。そうでもしないとこんな奴がドラゴンなんか狩れないでしょう」
おいこの豚野郎、散々な言い様だな。これはちょっと教育してやんないと行けないかな。(ニヤ
まぁそんなことはしないんだけど。でも頭にきたのは本当だよ。
「では、この国のギルドマスターにピッグ侯爵は戦闘で勝てるのか?」
「なぜ今その話を……。私では無理ですね。私が持つ武力全てを持ってしてもこの国のギルドマスターには敵わないでしょう」
えっ⁉︎弱すぎねぇか。
「そこにおるものは既にギルドマスターより格上だぞ。そんな相手にお主は戦争を挑むのか?」
「んな⁉︎。そ、それも何か裏工作をしているのですよ」
「もううるさい。お主は少し黙っておいてくれ。あまり使いたくないがこれは国王命令だ」
「……クッ。分かりました」
「それでアラストール殿。男爵になってくれるか?」
「お断りします」
その瞬間、その場の時が凍った。
今日は前々から行くことになっていた王宮に行くことになり今はミリーナとこの間助けた時と同じ馬車で王宮に向かってる。
「アストさんは冒険者をしてるんですか?」
「ついこの間冒険者になったんだ」
「好きな食べ物ってなんですか」
「特にこれっていうものはないな」
「嫌いなものはあるんですか」
「いや、嫌いなものはないぞ」
「そ、その。す、好きな人のタイプって、どんな感じですか」
「どうしてそんなことを?」
「い、いえ。別に大したことではないですよ」
といった感じにずっと質問ぜめに合ってる。好きな女性のタイプか~。
「うーん。自分のことを本当に愛してくれて家事ができる人がいいかな。別に外見で人をこれと言って決めたりしないし。内面を見て人を判断するからなぁ。だいたい2:8ってとこかな」
俺が何気ない感じに言うとミリーナは何やら考え込むようにして。
「……家事、家事を頑張らなくちゃ。容姿は……多分大丈夫」
「ん?なんか言ったか?」
「い、いえ別に」
何か呟いた感じがしたが……考えすぎか。その後も質問ぜめに合ったがしばらくすると王宮に到着した。俺がドアを開け外に出ると長い白髪と顎髭が特徴的で燕尾服を着ている初老の人がいた。
「どうぞいらっしゃいなさいました。私は現国王の執事をしておりますセーバスです。以後お見知り置きを」
「冒険者をしているアラストールだ。よろしく頼むセーバスさん」
「よろしくお願いします。では、参りましょうか」
「ああ」
「ではアストさん。また後ほど」
俺はミリーナと別れてセーバスさんについていき王宮に入っていった。
中には巨大なシャンデリアがいくつもあり廊下の端には高級そうな骨董品が展示されていて床は赤いカーペットが敷かれていた。
俺は少し目をキョロキョロしながら感嘆していると大きめでほかの部屋の扉より豪華そうな扉の前に来た。ちょっと遠回りをしていた気がするが気のせいかな。
「こちらからは国王様がおられる謁見の間です。くれぐれも粗相が無いようにお願いします」
「分かった」
セーバスさんが扉を開け中に入っていたので俺はそれに続くように部屋に入室した。
俺は部屋の中央、そして国王の目の前に跪いた。まだ国王や周りの顔は見えてない。周りの気配から察するに合計で50人ぐらいだろうか。目に見えるので30(貴族や近衛兵など)、影にいるのが20(偵察隊や暗殺者など)ってとこだな。
「表を上げよ」
「はい」
声に反応するように返事をして顔を上げると、50にぐらいに見える優しそうだがどこか威厳が溢れるおじさんがいた。髪の色は金色で瞳の色は翡翠色の昔はかなりのイケメンだったろうなと安易に想像できるような人だ。
「此度は儂の娘のミリーナの命を救っていただき感謝する。何か褒美をやりたいのだが何かあるか」
「私は当然のことをしたまでです。報酬など必要ありません」
偽善者のようだが俺は結構真面目に思ったことを言った。最初から下心丸出しでお金をくれとか家をくれとか言ったら印象が悪くなると思ったからだ。
「そなたは謙虚だな。だが、そう言うわけにもいかん。よってお主に男爵の爵位を与える。さらに報奨金として屋敷と大白金貨5枚を献上する」
国王がいきなりとんでもないことを言い出した。
周りにいる貴族や騎士の人たちが驚きの目で国王を見ている。
すると、昔の俺よりさらに醜くくまさに豚の表現が合っているやつが出てきた。てかもろ豚だよなアイツ。
「お待ちください国王陛下。確かにご自身の娘さんを助けてもらったので其奴を贔屓したいのは分かります。ですがそれはどうなのでしょう。それを職権乱用というものではないのでしょうか」
豚がニヤニヤしながら俺と国王のことを見てきた。てか、顔酷いくせに声と喋り方は立派だな。確かに娘を助けただけで男爵はもらいすぎだ。だが、贔屓だとか職権乱用は言い過ぎじゃないか?。
「そうか。では、こちらの件ではどうだピッグ侯爵。そこにおるアラストールは先日、レッドドラゴンとグリーンドラゴンを討伐してSSSランクになった。さらに、その素材を全て国に献上したのだ。その行動に敬意を払って男爵の爵位を与えるのはどうだ」
「んな⁉︎。まさか、そんなことが……。ありえない。ありえないですよ⁉︎。一端の人間がそんなことができるわけがない。そいつは何か裏工作をしたんですよ。そうでもしないとこんな奴がドラゴンなんか狩れないでしょう」
おいこの豚野郎、散々な言い様だな。これはちょっと教育してやんないと行けないかな。(ニヤ
まぁそんなことはしないんだけど。でも頭にきたのは本当だよ。
「では、この国のギルドマスターにピッグ侯爵は戦闘で勝てるのか?」
「なぜ今その話を……。私では無理ですね。私が持つ武力全てを持ってしてもこの国のギルドマスターには敵わないでしょう」
えっ⁉︎弱すぎねぇか。
「そこにおるものは既にギルドマスターより格上だぞ。そんな相手にお主は戦争を挑むのか?」
「んな⁉︎。そ、それも何か裏工作をしているのですよ」
「もううるさい。お主は少し黙っておいてくれ。あまり使いたくないがこれは国王命令だ」
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「お断りします」
その瞬間、その場の時が凍った。
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