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六章 家族団欒
9話 終わりの始まり
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俺は雫たちをその場に残して更におくにある城へ向かった。その道中の魔物はもちろん討伐済みだ。
「ここに来るのも久しぶりだな。お土産を持ってきたきりか?」
俺はそう呟きながら反応がある場所に歩いて向かった。
城に入ってすぐに人間や魔物の腐敗臭が漂っていて所々に死体が転がっていた。その中には、俺を王城から外へ追い出した衛兵の一人がいたが腹のあたりを鈍器らしきもので潰されたような傷跡を残して死んでいた。多分オークの棍棒攻撃をもろに腹で受けてそのまま死んだんだろうな。はっ、せいぜいするな。
もう少し進んで行くと少しでもお腹を大きくさせている首がない死んだメイドがいた。
お腹の部分を鑑定するとクズ勇者と彼女との子供だということが分かった。
「アイツら…ここまで来たら呆れしかないぞ」
その後も俺は王城の中を進んでいった。
ところどころにオークなんかの魔物がいたから討伐をしといた。
そして、とうとうその場にたどり着いた。
「ここは確かに頑丈だもんな」
俺の目の前にはこの国の宝物庫の扉があった。どこの国でも宝物庫の扉を頑丈なものにしないとこはないだろう。この国の宝物庫は、門のようにデカく鉄の塊とも思えるような頑丈な扉にいたるところに鍵穴があると言った感じになっていた。多分この中で順番通り正しい場所に鍵をさすと開くようになってるんだろう。
だが、そんなのは俺にとってあるようでないものと同義だ。
「創造モード・能力作成発動。能力名・解錠。スキル能力・あらゆる錠を手を当てるだけで開けることができる。罠がある場合はそれも無効化する。…………創造」
さっきとおんなじような電子音を聴きステータスにスキルがあることを確認してから目の前にある扉に手を当てた。
すると、コイルとコイルが擦れ合うような音がし、少しずつ扉が開いていった。
完全に扉が開き切り中を覗くと、金銀財宝が山のようにありその近くに固まっている集団があった。
よくよく見ればそこには、俺たちをここに召喚した時のあの空間にいたのが殆どのやつらだった。
その中の一人が俺に気づいて近づいて来た。
「き、君!助けに来てくれたのか!?」
見るからに近衛兵だと分かる見栄えがいい鎧を着ている男がそう言ってきた。
その声を聞いて国王やその場にいる全員が安心したかのような顔になった。まるで一縷の望みにすがるかのようで物凄く……ぶっ壊したくなった。だから俺は、
「そんな訳がないでしょう?なにせこれは僕がやったんですから」
グランを手に持ちながらそう言って、見せしめに目の前にいた騎士の頭を上手く斬り、座っていた王女の膝の上に飛ばした。
王女は自分の膝の上に飛んできた近衛兵の生首を見て絶叫を上げその光景を見ていた者も悪魔を見るような目で俺を見てきた。それはもちろん国王もだ。
「さぁ!終わりの始まりだ!」
ーーーーーーーーー
作者より。
遅れてすいません!今日もリアルの方で都合がありまして遅れました。本当にすいません。
こんな作者ですがこれからも頑張るので応援よろしくお願いします!
「ここに来るのも久しぶりだな。お土産を持ってきたきりか?」
俺はそう呟きながら反応がある場所に歩いて向かった。
城に入ってすぐに人間や魔物の腐敗臭が漂っていて所々に死体が転がっていた。その中には、俺を王城から外へ追い出した衛兵の一人がいたが腹のあたりを鈍器らしきもので潰されたような傷跡を残して死んでいた。多分オークの棍棒攻撃をもろに腹で受けてそのまま死んだんだろうな。はっ、せいぜいするな。
もう少し進んで行くと少しでもお腹を大きくさせている首がない死んだメイドがいた。
お腹の部分を鑑定するとクズ勇者と彼女との子供だということが分かった。
「アイツら…ここまで来たら呆れしかないぞ」
その後も俺は王城の中を進んでいった。
ところどころにオークなんかの魔物がいたから討伐をしといた。
そして、とうとうその場にたどり着いた。
「ここは確かに頑丈だもんな」
俺の目の前にはこの国の宝物庫の扉があった。どこの国でも宝物庫の扉を頑丈なものにしないとこはないだろう。この国の宝物庫は、門のようにデカく鉄の塊とも思えるような頑丈な扉にいたるところに鍵穴があると言った感じになっていた。多分この中で順番通り正しい場所に鍵をさすと開くようになってるんだろう。
だが、そんなのは俺にとってあるようでないものと同義だ。
「創造モード・能力作成発動。能力名・解錠。スキル能力・あらゆる錠を手を当てるだけで開けることができる。罠がある場合はそれも無効化する。…………創造」
さっきとおんなじような電子音を聴きステータスにスキルがあることを確認してから目の前にある扉に手を当てた。
すると、コイルとコイルが擦れ合うような音がし、少しずつ扉が開いていった。
完全に扉が開き切り中を覗くと、金銀財宝が山のようにありその近くに固まっている集団があった。
よくよく見ればそこには、俺たちをここに召喚した時のあの空間にいたのが殆どのやつらだった。
その中の一人が俺に気づいて近づいて来た。
「き、君!助けに来てくれたのか!?」
見るからに近衛兵だと分かる見栄えがいい鎧を着ている男がそう言ってきた。
その声を聞いて国王やその場にいる全員が安心したかのような顔になった。まるで一縷の望みにすがるかのようで物凄く……ぶっ壊したくなった。だから俺は、
「そんな訳がないでしょう?なにせこれは僕がやったんですから」
グランを手に持ちながらそう言って、見せしめに目の前にいた騎士の頭を上手く斬り、座っていた王女の膝の上に飛ばした。
王女は自分の膝の上に飛んできた近衛兵の生首を見て絶叫を上げその光景を見ていた者も悪魔を見るような目で俺を見てきた。それはもちろん国王もだ。
「さぁ!終わりの始まりだ!」
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作者より。
遅れてすいません!今日もリアルの方で都合がありまして遅れました。本当にすいません。
こんな作者ですがこれからも頑張るので応援よろしくお願いします!
応援ありがとうございます!
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