43 / 101
第二章
2話 不穏な影
しおりを挟む
ヴァルクが王都を発って二日が過ぎた。
翌日は、王や兄王子たちへの報告があった。ノルディアでの生活、鉱山の成果、そして旅の道中の出来事まで。
それが終わると、今度は婚約の儀の準備に追われる日々が始まった。
婚約の儀――それはロキア王族に古くから伝わる神聖な儀式である。
王族とその伴侶となる者が、互いに血の契約を交わすのだ。
神の御前で永久の服従と忠誠を誓い、左手の薬指に小さな傷をつけ、互いの血をひとつの聖杯に落とし掲げる。
それが、ロキアにおける「結びの証」とされていた。
この儀式の起こりは、建国の王にまで遡るという。
王がこの地を征服したとき、先の領主にはひとりの娘がいた。
娘は絶世の美貌を持ちながらも気高く、王にこう言った。
――「我に服従するなら、あなたの妻となりましょう」と。
王は微笑んで答えた。
――「ならばお前も、我に服従せよ」。
こうして互いの血を交わす誓いの儀が生まれたのだという。
以来、ロキアは建国から今日まで、一夫一妻の誓いを貫いている。
ヴァルクは前日まで戻れない。
その間、アメリアは儀式の手順を叩き込み、衣装の準備、祝宴の段取り――
気づけば予定表は一日も空いていなかった。
それなのに――。
「いやぁ、お会いできて良かった! 元気そうで安心したよ、アメリア。」
馴れ馴れしく話しかけてきたのは、フィリップ・モリス。アメリアの元婚約者候補のひとりだ。
衣装の採寸を終え、兄嫁マリアに誘われて庭園でお茶をしていると、まるで待ち構えていたかのようにこの男が現れたのだった。
「どうしてあなたがここにいらっしゃるのかしら? ここはマリアお義姉様の庭園ですわよ。」
「いやいや、アメリアは知らなかったかな? マリアは僕の従姉妹なんだ。
それに君の兄上――ダリオンとは親友でもある。」
マリアに視線を向けると、彼女は気まずそうに目を背けた。
最初から、フィリップと引き合わせるために呼ばれたのだと気づく。
マリアとの関係は、特別なものではなかったはずだ。
唯一、テティを侍女としてノルディアに同行させた件で少し親しくなったが、
――あれも彼女の思惑のうちだったのかもしれない。
自分によく尽くしてくれた侍女の顔が脳裏をよぎる。
その善意を信じ、無防備に招きに応じた自分の浅はかさが悔やまれた。
「ああ、そうでしたね。すっかり忘れておりましたわ。
それで、私に何のご用かしら?」
「はぁ、相変わらず素っ気ないね。子どもの頃はよく僕の後をカモの子どものようについて来て離れなかったのに。」
「そんな昔の話をされても困りますわ。子どもなんて皆、年上の子に遊んでもらいたくて付きまとうものですもの。」
「なるほど。じゃあ今は、誰の後を追いかけてるのかな?」
軽口のように言いながらも、その眼差しには探るような光が宿っていた。
アメリアは微笑みだけを返す。
「王都に戻ってからは、忙しくて誰の後を追う暇もございませんの。」
「ふふ、そうかな。
ストーン伯爵とは、ノルディアでずいぶんと親しくなったと聞いているよ。
で……事実はどうなんだい?」
「噂とは便利なものですわね。
真実も虚構も、聞く人の都合で形を変えるのですから。」
アメリアは穏やかに紅茶を口に運び、にこりと笑ってみせた。
その態度に、フィリップの笑みがわずかに引きつる。
「なるほど……ストーン伯爵は女に興味がない堅物だと聞いていたが、やはりあなたの美しさには屈するしかなかったか。」
「ずいぶん下世話ですわね。
あなたの取り巻きの女性たちは、さぞ苦労していることでしょう。」
「ふっ、確かに僕を慕う女性は多い。
だが、あなたが私を選べば――彼女たちには涙を拭いて身を引いてもらうしかなかったのだがね。」
アメリアは露骨に嫌悪の色を浮かべ、睨みつけた。
フィリップはその反応さえ愉しむように、完璧な微笑みを浮かべる。
「……そういえば、婚約の儀は親族以外は立ち入れないと聞いたけど、その後の祝宴には招かれているんだ。
楽しみにしているよ。」
「それは光栄ですわ。ぜひ楽しい夜になりますように。」
「楽しみにしているよ、アメリア。」
そう言い残して、フィリップは軽く礼をして去っていった。
その背を見送りながら、アメリアはカップをそっと置く。
薄い紅茶の水面が、かすかに揺れた。
「ごめんなさい、アメリア。
フィリップが――どうしてもあなたに直接お祝いを申し上げたいと言うものだから…。」
「お義姉様……彼とは親しくしているのですか?」
「えっ、ええ……ダリオンと仲が良いから王宮にはよく顔を出すわ。
それに……実は、私たちを取り持ってくれたのが彼なのよ。」
「そうなのですか?」
「……いつだったかしら。
モリス家の領地にダリオンが狩り遊びに来ていて、王子をもてなすためにと親戚の若い女性は皆駆り出されたのだけど……
フィリップは、なぜか一番目立たない私にダリオンの世話をさせたの。
それがきっかけで、ダリオンは何かと私に気を配ってくれるようになって……
結婚も、本来ならカリオン王子を差し置いてすべきではないと思っていたのだけれど……」
そこまで話すと、マリアは考え込むように黙り込んだ。
第二王子の妃で、地方貴族の娘。
モリス公爵の妹の嫁ぎ先の娘であり、フィリップの従姉妹にあたる。
ダリオン王子はフィリップ・モリスの友人なだけあって、派手で愛想もよく、侍女たちの間でも評判だった。
その彼が「すぐにでも結婚したい」と連れてきたのがマリアで、一時王宮内は騒然となった。
当時まだ二十歳を過ぎたばかりのダリオンに王は良い顔をしなかったが、結局は結婚を赦し、婚約の儀と式をほぼ同時期に終えたのだ。
マリアは素朴な女性だが、ダリオンを惹きつける何かがあるのだろう。
その時、背後から軽やかな足音が聞こえた。
振り向くと、第二王子ダリオンの姿があった。
「マリア! 今戻ったよ!」
笑みを浮かべたダリオンは、陽光を受けて光る銀髪を指先でかき上げながら、庭園の入り口に足を踏み入れた。
「ダリオン……今日はずいぶん早いですね。」
「アメリアが来ていると聞いたからね。
昨日のノルディアでの話を、ぜひマリアにも聞かせてあげてほしくて急いだんだよ。」
「ええ、それなら、ぜひお兄様も一緒に。」
マリアが手を挙げると、すぐにダリオンの椅子と飲み物が用意された。
「そういえば、ヴァルク殿は今は稽古ですの?」
「それが――カリオンの尻拭いをさせられてるんだよ。」
その一言に、アメリアは小さく目を瞬かせた。
マリアが「まあ」と声を上げかけたのを、ダリオンは手で制した。
「兄上のことを悪く言うなって顔だな。違う違う、事実を言っただけさ。
領地争いの調停を任されたのに、結局まとめきれずに放り出したんだ。
そのあとを引き受けたのがヴァルク――つまり君の婚約者ってわけだ。」
「……カリオン兄様が……そんなことを?」
「知らなかったのか? まあ、王も表立っては言わないからね。」
ダリオンは肩をすくめ、薄く笑った。
その笑みには、どこか冷ややかな響きがあった。
アメリアはその笑みの奥に、兄カリオンへの明確な敵意を感じ取った。
王族同士でも、兄弟の間に深い溝がある――
それを、初めて実感した瞬間だった。
マリアは隣で気まずそうに微笑みながら、そっとダリオンの手を取った。
「ダリオン、もうそのあたりで……ね?」
しかしダリオンは軽く笑って肩をすくめ、
「心配するなよ。俺はただ、事実を伝えただけだ。」
そう言って、何事もなかったように紅茶に口をつけた。
秋の光が差し込む中、アメリアは胸の奥に重い影を感じていた。
これまで、前世で城が落ちたのは貴族の内乱が原因だと思っていた。
だけど、あの城には王族がいたのだ。
王……そして、カリオン第一王子とダリオン第二王子。
もし、王族同士の内乱があったとしたら――。
ノルディアへ向かう途中で襲われた狼の件も、ロキア王国の内部の者の仕業だろうと言われた。
思ったよりも身近に、大きな火種が潜んでいるのかもしれない。
すべてが、彼女の知らないところで静かに動いている気がした。
翌日は、王や兄王子たちへの報告があった。ノルディアでの生活、鉱山の成果、そして旅の道中の出来事まで。
それが終わると、今度は婚約の儀の準備に追われる日々が始まった。
婚約の儀――それはロキア王族に古くから伝わる神聖な儀式である。
王族とその伴侶となる者が、互いに血の契約を交わすのだ。
神の御前で永久の服従と忠誠を誓い、左手の薬指に小さな傷をつけ、互いの血をひとつの聖杯に落とし掲げる。
それが、ロキアにおける「結びの証」とされていた。
この儀式の起こりは、建国の王にまで遡るという。
王がこの地を征服したとき、先の領主にはひとりの娘がいた。
娘は絶世の美貌を持ちながらも気高く、王にこう言った。
――「我に服従するなら、あなたの妻となりましょう」と。
王は微笑んで答えた。
――「ならばお前も、我に服従せよ」。
こうして互いの血を交わす誓いの儀が生まれたのだという。
以来、ロキアは建国から今日まで、一夫一妻の誓いを貫いている。
ヴァルクは前日まで戻れない。
その間、アメリアは儀式の手順を叩き込み、衣装の準備、祝宴の段取り――
気づけば予定表は一日も空いていなかった。
それなのに――。
「いやぁ、お会いできて良かった! 元気そうで安心したよ、アメリア。」
馴れ馴れしく話しかけてきたのは、フィリップ・モリス。アメリアの元婚約者候補のひとりだ。
衣装の採寸を終え、兄嫁マリアに誘われて庭園でお茶をしていると、まるで待ち構えていたかのようにこの男が現れたのだった。
「どうしてあなたがここにいらっしゃるのかしら? ここはマリアお義姉様の庭園ですわよ。」
「いやいや、アメリアは知らなかったかな? マリアは僕の従姉妹なんだ。
それに君の兄上――ダリオンとは親友でもある。」
マリアに視線を向けると、彼女は気まずそうに目を背けた。
最初から、フィリップと引き合わせるために呼ばれたのだと気づく。
マリアとの関係は、特別なものではなかったはずだ。
唯一、テティを侍女としてノルディアに同行させた件で少し親しくなったが、
――あれも彼女の思惑のうちだったのかもしれない。
自分によく尽くしてくれた侍女の顔が脳裏をよぎる。
その善意を信じ、無防備に招きに応じた自分の浅はかさが悔やまれた。
「ああ、そうでしたね。すっかり忘れておりましたわ。
それで、私に何のご用かしら?」
「はぁ、相変わらず素っ気ないね。子どもの頃はよく僕の後をカモの子どものようについて来て離れなかったのに。」
「そんな昔の話をされても困りますわ。子どもなんて皆、年上の子に遊んでもらいたくて付きまとうものですもの。」
「なるほど。じゃあ今は、誰の後を追いかけてるのかな?」
軽口のように言いながらも、その眼差しには探るような光が宿っていた。
アメリアは微笑みだけを返す。
「王都に戻ってからは、忙しくて誰の後を追う暇もございませんの。」
「ふふ、そうかな。
ストーン伯爵とは、ノルディアでずいぶんと親しくなったと聞いているよ。
で……事実はどうなんだい?」
「噂とは便利なものですわね。
真実も虚構も、聞く人の都合で形を変えるのですから。」
アメリアは穏やかに紅茶を口に運び、にこりと笑ってみせた。
その態度に、フィリップの笑みがわずかに引きつる。
「なるほど……ストーン伯爵は女に興味がない堅物だと聞いていたが、やはりあなたの美しさには屈するしかなかったか。」
「ずいぶん下世話ですわね。
あなたの取り巻きの女性たちは、さぞ苦労していることでしょう。」
「ふっ、確かに僕を慕う女性は多い。
だが、あなたが私を選べば――彼女たちには涙を拭いて身を引いてもらうしかなかったのだがね。」
アメリアは露骨に嫌悪の色を浮かべ、睨みつけた。
フィリップはその反応さえ愉しむように、完璧な微笑みを浮かべる。
「……そういえば、婚約の儀は親族以外は立ち入れないと聞いたけど、その後の祝宴には招かれているんだ。
楽しみにしているよ。」
「それは光栄ですわ。ぜひ楽しい夜になりますように。」
「楽しみにしているよ、アメリア。」
そう言い残して、フィリップは軽く礼をして去っていった。
その背を見送りながら、アメリアはカップをそっと置く。
薄い紅茶の水面が、かすかに揺れた。
「ごめんなさい、アメリア。
フィリップが――どうしてもあなたに直接お祝いを申し上げたいと言うものだから…。」
「お義姉様……彼とは親しくしているのですか?」
「えっ、ええ……ダリオンと仲が良いから王宮にはよく顔を出すわ。
それに……実は、私たちを取り持ってくれたのが彼なのよ。」
「そうなのですか?」
「……いつだったかしら。
モリス家の領地にダリオンが狩り遊びに来ていて、王子をもてなすためにと親戚の若い女性は皆駆り出されたのだけど……
フィリップは、なぜか一番目立たない私にダリオンの世話をさせたの。
それがきっかけで、ダリオンは何かと私に気を配ってくれるようになって……
結婚も、本来ならカリオン王子を差し置いてすべきではないと思っていたのだけれど……」
そこまで話すと、マリアは考え込むように黙り込んだ。
第二王子の妃で、地方貴族の娘。
モリス公爵の妹の嫁ぎ先の娘であり、フィリップの従姉妹にあたる。
ダリオン王子はフィリップ・モリスの友人なだけあって、派手で愛想もよく、侍女たちの間でも評判だった。
その彼が「すぐにでも結婚したい」と連れてきたのがマリアで、一時王宮内は騒然となった。
当時まだ二十歳を過ぎたばかりのダリオンに王は良い顔をしなかったが、結局は結婚を赦し、婚約の儀と式をほぼ同時期に終えたのだ。
マリアは素朴な女性だが、ダリオンを惹きつける何かがあるのだろう。
その時、背後から軽やかな足音が聞こえた。
振り向くと、第二王子ダリオンの姿があった。
「マリア! 今戻ったよ!」
笑みを浮かべたダリオンは、陽光を受けて光る銀髪を指先でかき上げながら、庭園の入り口に足を踏み入れた。
「ダリオン……今日はずいぶん早いですね。」
「アメリアが来ていると聞いたからね。
昨日のノルディアでの話を、ぜひマリアにも聞かせてあげてほしくて急いだんだよ。」
「ええ、それなら、ぜひお兄様も一緒に。」
マリアが手を挙げると、すぐにダリオンの椅子と飲み物が用意された。
「そういえば、ヴァルク殿は今は稽古ですの?」
「それが――カリオンの尻拭いをさせられてるんだよ。」
その一言に、アメリアは小さく目を瞬かせた。
マリアが「まあ」と声を上げかけたのを、ダリオンは手で制した。
「兄上のことを悪く言うなって顔だな。違う違う、事実を言っただけさ。
領地争いの調停を任されたのに、結局まとめきれずに放り出したんだ。
そのあとを引き受けたのがヴァルク――つまり君の婚約者ってわけだ。」
「……カリオン兄様が……そんなことを?」
「知らなかったのか? まあ、王も表立っては言わないからね。」
ダリオンは肩をすくめ、薄く笑った。
その笑みには、どこか冷ややかな響きがあった。
アメリアはその笑みの奥に、兄カリオンへの明確な敵意を感じ取った。
王族同士でも、兄弟の間に深い溝がある――
それを、初めて実感した瞬間だった。
マリアは隣で気まずそうに微笑みながら、そっとダリオンの手を取った。
「ダリオン、もうそのあたりで……ね?」
しかしダリオンは軽く笑って肩をすくめ、
「心配するなよ。俺はただ、事実を伝えただけだ。」
そう言って、何事もなかったように紅茶に口をつけた。
秋の光が差し込む中、アメリアは胸の奥に重い影を感じていた。
これまで、前世で城が落ちたのは貴族の内乱が原因だと思っていた。
だけど、あの城には王族がいたのだ。
王……そして、カリオン第一王子とダリオン第二王子。
もし、王族同士の内乱があったとしたら――。
ノルディアへ向かう途中で襲われた狼の件も、ロキア王国の内部の者の仕業だろうと言われた。
思ったよりも身近に、大きな火種が潜んでいるのかもしれない。
すべてが、彼女の知らないところで静かに動いている気がした。
11
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたのでファンシーショップ始めました。 ― 元婚約者が、お人形さんを側室にしようとして大恥をかきました ―
鷹 綾
恋愛
隣国の王子から「政略的にも個人的にも魅力を感じない」と婚約破棄された、ファンタジア王国第三女王タナー。
泣きも怒りもせず、彼女が考えたのは――「いつか王宮の庇護がなくなっても困らない生き方」だった。
まだ八歳。
それでも先を見据え、タナーは王都の片隅で小さなファンシーショップを開くことを決意する。
並ぶのは、かわいい雑貨。
そして、かわいい魔法の雑貨。
お茶を淹れてくれるクマのぬいぐるみ店員《テイデイ・バトラー》、
冷めないティーカップ、
時間になると小鳥が飛び出すアンティーク時計――。
静かに広がる評判の裏で、
かつての元婚約者は「お人形さんを側室にしようとして」赤っ恥をかくことに。
ざまぁは控えめ、日常はやさしく。
かわいいものに囲まれながら、女王は今日も穏やかにお店を開けています。
---
この文面は
✔ アルファポリス向け文字数
✔ 女子読者に刺さるワード配置
✔ ネタバレしすぎない
✔ ほのぼの感キープ
を全部満たしています。
次は
👉 タグ案
👉 ランキング用超短縮あらすじ(100字)
どちらにしますか?
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
婚約破棄されたから、執事と家出いたします
編端みどり
恋愛
拝啓 お父様
王子との婚約が破棄されました。わたくしは執事と共に家出いたします。
悪女と呼ばれた令嬢は、親、婚約者、友人に捨てられた。
彼女の危機を察した執事は、令嬢に気持ちを伝え、2人は幸せになる為に家を出る決意をする。
準備万端で家出した2人はどこへ行くのか?!
残された身勝手な者達はどうなるのか!
※時間軸が過去に戻ったり現在に飛んだりします。
※☆の付いた話は、残酷な描写あり
王太子に愛されないので、隣国王子に拾われました
鍛高譚
恋愛
「王太子妃として、私はただの飾り――それなら、いっそ逃げるわ」
オデット・ド・ブランシュフォール侯爵令嬢は、王太子アルベールの婚約者として育てられた。誰もが羨む立場のはずだったが、彼の心は愛人ミレイユに奪われ、オデットはただの“形式だけの妻”として冷遇される。
「君との結婚はただの義務だ。愛するのはミレイユだけ」
そう嘲笑う王太子と、勝ち誇る愛人。耐え忍ぶことを強いられた日々に、オデットの心は次第に冷え切っていった。だが、ある日――隣国アルヴェールの王子・レオポルドから届いた一通の書簡が、彼女の運命を大きく変える。
「もし君が望むなら、私は君を迎え入れよう」
このまま王太子妃として屈辱に耐え続けるのか。それとも、自らの人生を取り戻すのか。
オデットは決断する。――もう、アルベールの傀儡にはならない。
愛人に嘲笑われた王妃の座などまっぴらごめん!
王宮を飛び出し、隣国で新たな人生を掴み取ったオデットを待っていたのは、誠実な王子の深い愛。
冷遇された令嬢が、理不尽な白い結婚を捨てて“本当の幸せ”を手にする
『悪役令嬢』は始めません!
月親
恋愛
侯爵令嬢アデリシアは、日本から異世界転生を果たして十八年目になる。そんな折、ここ数年ほど抱いてきた自身への『悪役令嬢疑惑』が遂に確信に変わる出来事と遭遇した。
突き付けられた婚約破棄、別の女性と愛を語る元婚約者……前世で見かけたベタ過ぎる展開。それを前にアデリシアは、「これは悪役令嬢な自分が逆ざまぁする方の物語では」と判断。
と、そこでアデリシアはハッとする。今なら自分はフリー。よって、今まで想いを秘めてきた片想いの相手に告白できると。
アデリシアが想いを寄せているレンは平民だった。それも二十も年上で子持ちの元既婚者という、これから始まると思われる『悪役令嬢物語』の男主人公にはおよそ当て嵌まらないだろう人。だからレンに告白したアデリシアに在ったのは、ただ彼に気持ちを伝えたいという思いだけだった。
ところがレンから来た返事は、「今日から一ヶ月、僕と秘密の恋人になろう」というものだった。
そこでアデリシアは何故『一ヶ月』なのかに思い至る。アデリシアが暮らすローク王国は、婚約破棄をした者は一ヶ月、新たな婚約を結べない。それを逆手に取れば、確かにその間だけであるならレンと恋人になることが可能だと。
アデリシアはレンの提案に飛び付いた。
そして、こうなってしまったからには悪役令嬢の物語は始めないようにすると誓った。だってレンは男主人公ではないのだから。
そんなわけで、自分一人で立派にざまぁしてみせると決意したアデリシアだったのだが――
※この作品は、『小説家になろう』様でも公開しています。
手放したのは、貴方の方です
空月そらら
恋愛
侯爵令嬢アリアナは、第一王子に尽くすも「地味で華がない」と一方的に婚約破棄される。
侮辱と共に隣国の"冷徹公爵"ライオネルへの嫁入りを嘲笑されるが、その公爵本人から才能を見込まれ、本当に縁談が舞い込む。
隣国で、それまで隠してきた類稀なる才能を開花させ、ライオネルからの敬意と不器用な愛を受け、輝き始めるアリアナ。
一方、彼女という宝を手放したことに気づかず、国を傾かせ始めた元婚約者の王子。
彼がその重大な過ちに気づき後悔した時には、もう遅かった。
手放したのは、貴方の方です――アリアナは過去を振り切り、隣国で確かな幸せを掴んでいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる