リンの異世界満喫ライフ

水月

文字の大きさ
187 / 219

187:翻訳の仕事・4

「まぁそんな訳で今現在は僕を含めたこの3人でやってるから中々進まなくてね。だから今回リンに手伝って貰えるのは凄く助かるんだ」

ウェズンさんが苦笑気味に話す。確かに3人は少なすぎるよね。この蔵書の数を見ると。

そう思いながら図書館内をぐるッと見渡す。勿論この図書館内全ての本を翻訳する訳ではないのだろうけど、これだけの本があるなら翻訳が必要な本の数もそれなりにある筈だ。しかも本の厚みによってはそれなりに翻訳に時間の掛かる物もあるだろう。

うん、ハッキリ言って絶対的に人員が足りてないと思う。

「....ちなみにそれって期限とかあるんですか?この本は何時何時までに翻訳しないといけないとか?」
「いや、期限は特にないよ。逆に期限がないからこの少人数でもやれてると言うか....重要視されていないと言うか.....まぁ、そう言う部署だよ」

ああ......まぁ.....そんな身も蓋もない.....

「でも翻訳してるって事は何かしらの目的があるからじゃないんですか?」
「いや、単に僕達がまだ知らない古代エルフ達の技術や知識があるかもしれないだろう?もしそうなら今の僕達がそれを新しく文書にして後世に残すのも大事な事だからね」
「.....そうなんですね」

確かに。本には今では知らない昔の記録も残ってる事は多々あるもんね。今のエルフですら解読出来る人数が減っている古代エルフ語の場合、この先に生まれてくるエルフ達にはもっと読めなくなる可能性だってある訳で。それなら今の内に読める言語に翻訳していた方が無難と言えば無難だろう。

「でも同時に古代エルフ語を完璧に読める人材育成も必要だと思うんだけど.....」

そうしなければエルフの国から完全に古代の文明が失われてしまう可能性だってある訳で。

「うん、リンの言う事は正しい。だから今の学園では古代エルフ語の授業なんかも力を入れて行われてるみたいでね、何年後かにはこの部署にも人員が派遣されるようになる筈だよ」

.....気の長い話....とは思うけど、人とは違って寿命が長いエルフにはそうとは感じないのだろう。その辺りは人とエルフとの種族の価値観の違いかな。

「じゃあ今は私が変わりに頑張りますね」
「うん。宜しくね」

そう言ってウェズンさんは私専用の机に案内をしてくれた後、翻訳する古代エルフ語を本を数冊置いた。勿論1日で出来る量ではないから定時になったら仕事は終了して帰るのだとも説明を受けた。机の上の本が終わればまた新しいのを渡すので宜しくね、との言葉付きでだけど....。

師匠は取り敢えず初日の今日は終業時刻まで同席するとかで、自分も簡単な物の翻訳を手伝っていた。

そして私は渡された古代エルフ語で書かれた書籍をパラパラと捲ってみる。どうやらこの本は人の国にはないようで私も見たことがない物だった。

さっと見た感じだとどうやら錬金術に関する事が書かれた本のようでレシピなんかも書かれているみたいだった。

.....うーん....これ、私が翻訳して問題ないのかなぁ?エルフ独自の錬金術のレシピみたいなんだけど翻訳してたら覚えちゃうんだけどなぁ....でもその事に何も言及しないっして事は暗黙の了解みたいな物で、私が他の誰かに伝えなければ問題なしって解釈で良いのかな....良いよね?

よし、良いって事にしておこう!翻訳頼んで来た時点でこんな本もあるって解ってるんだしね!

そう自分勝手に解釈する事にして本格的に読むことに集中することにした。


    

あなたにおすすめの小説

めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜

ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました 誠に申し訳ございません。 —————————————————   前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。 名前は山梨 花。 他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。 動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、 転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、 休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。 それは物心ついた時から生涯を終えるまで。 このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。 ————————————————— 最後まで読んでくださりありがとうございました!!  

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~

枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。 同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。 仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。 ───────────── ※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。 ※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。 ※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。

若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu
ファンタジー
聖女召喚に巻き込まれた普通のオバさんが無能なスキルと判断され追放されるが国から貰ったお金と隠されたスキルでお店を開き気ままにのんびりお気楽生活をしていくお話。 なるべく1日1話進めていたのですが仕事で不規則な時間になったり投稿も不規則になり週1や月1になるかもしれません。 不定期投稿になりますが宜しくお願いします🙇 感想、ご指摘もありがとうございます。 なるべく修正など対応していきたいと思っていますが皆様の広い心でスルーして頂きたくお願い致します。 読み進めて不快になる場合は履歴削除をして頂けると有り難いです。 お返事は何方様に対しても控えさせて頂きますのでご了承下さいます様、お願い致します。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

ゴミスキルと呼ばれた少女は無限を手にする

森のカフェしっぽっぽ
ファンタジー
十三歳の少女アイリス・アルベールは、人生を決める「祝福の儀」で“ゴミスキル”と蔑まれる《アイテムボックス》を授かってしまう。戦えず、稼げず、価値もない――そう断じた家族は、彼女を役立たずとして家から追放する。さらに、優秀なスキルであれば貴族に売り渡すつもりだったという冷酷な真実まで明かされ、アイリスはすべてを失う。 だが絶望の中、彼女は気付く。この世界が、自分がかつてやり込んだVRMMORPG『メデア』そのものであることに。 そして思い出す―― 《アイテムボックス》には、ある“致命的なバグ”が存在することを。 市場で偶然を装いながらアイテムを出し入れし、タイミングをずらすことで発生する“複製バグ”。それは、あらゆる物資を無限に増やす禁断の裏技だった。 食料も、装備も、資金も――すべてが無限。 最底辺から一転、誰にも真似できないチートを手にしたアイリスは、冒険者として歩み始める。だがその力はやがて、経済を歪め、権力者の目に留まり、そして世界の“仕様そのもの”に干渉していくことになる。 これは―― ゴミと呼ばれた少女が、“世界の裏側”を掌握する物語。