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175.決戦前夜
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痛いところを突かれたのか、ぐっと言葉に詰まるラスプを横にリカルドはこちらを見上げた。
「魔王。『リヒター王が生きているかも』っつーウワサは順調に広がっている。メディアは使えねぇから本当に地道な口コミだけどな」
「ハイハーイ! 僕モ頑張って行商人仲間ニ伝えてるヨー!」
その後ろから元気よく飛び出して来たペロも、嬉しそうに挙手しながら報告をあげる。キャハと笑った彼は顔の横で両手を広げながら無邪気に続けた。
「オットーがネ、張り切っちゃって寝るマも惜しんで拡散してくれてるンだってサー」
あのもじゃもじゃブロッコリー頭か。完全にペロが手綱を握ってる気がする。今度はどんな脅しをかけたのやら……。不幸な行商人のことはひとまず頭の隅に追いやって私は情報部隊に礼を言った。
「ありがとう、デマだと捉えられるかもしれないけど、メルスランド国民の心境を揺さぶるにはそれだけやれば充分」
「でもサー、どうせだったらサイードとルシアンの仕業ってことモ言いふらせば良かったんじゃナイ?」
ペロの不思議そうな声に、私とリカルドは揃って手を顔の前で横に振る。いいのいいの、
「「どうせ尾ひれが付く」」
「あ、ナルホド」
その時、大広間の時計が七時を指し、私がかけている玉座の横から爆発したかのような音が鳴り響く。そちらを見るとニッコニコ顔のライムが巨大な銅鑼のような楽器を乱打しているところだった。無駄に怪力なスライムが打ち鳴らすもんだから、ごわーんごわーんと空気が振動して至近距離にいる私の鼓膜にダイレクトアタックをかまして来る。
「七時だよ、しっちじだよ、作戦会議だよ~!」
「ライム、ライム分かったから、うるさい!」
耳を塞ぎながら怒鳴ると、怒られてもなおご機嫌な彼はエヘヘと笑いながら持っていたバチを肩にかついだ。そのまま楽しそうに上下に揺れ始める。ラスプが生きていて、さらにルカを助けに行けると分かってから終始こんな感じなのだ。ま、ここ最近の悲しそうな顔よりは百万倍もこっちの方が良いけどね。
さてと、それじゃあ始め――あ、今の爆音で狼さんが地味にノックダウンされてる。まぁいいや――始めよう。スッと立ち上がった私は、大広間に集まった人たちを見回した。ここに居るのはそれぞれの代表が百五十名ほど。自警団の役職から、一家庭のお父さんまで様々だ。こう演説するのも何度目だろう。すぅっと息を吸った私は胸に手を当てながら話し始めた。
「まずは、ありがとう。危険にさらされることを承知の上で残ってくれたあなた方に最大限の感謝を」
わぁっと小さな歓声が起こり、「来るなら来ぉい!」とか「家族一丸となって戦うわよ!」など、勇ましい声が聞こえてくる。私は広間の端っこで小さくなっている人たちのフォローも忘れない。
「もちろん、この地を去っていった者たちが悪いというわけではないわ。出ていく事を推奨したのは私だしね」
家族を逃がし、一人留まった若いリザード族の青年がホッとしたように笑みを浮かべる。
「だけどいつか、彼らが戻って来られるよう、またこの街がにぎやかになれるよう、みんなの力を貸して欲しいの」
演説をしていると、不思議とみんなのボルテージがオーラのように色づいて見える時がある。淡い黄色からオレンジに変わっていくそれらは、こちらの言葉に呼応するように赤みを増していく。
「卑劣なサイードの企みで、魔族は再び下等な奴隷以下まで叩き落されようとしている。戦おう、みんな。平和を取り戻しに行くためにっ、大丈夫、きっとできる――」
うずうずと、解放されるのを待っているかのようにさざ波立つ。ここぞというタイミングで、私は笑顔で拳を突き上げた。
「私が付いてるから!」
ウォォォと歓声が起こり、広間のガラスがビリビリと揺れる。私はライムに合図を出して、例の物を持ってこさせる。
「はいはーいちゅうもーくっ、これがボク達エンジニアマイスターとドワーフ島のおじさん達が共同開発して出来た秘密兵器だよっ」
群衆の中からドワーフ種族の数人が壇上に上がってくる。彼らがそれぞれ抱えているのは二種類の槍のような形状の武器だった。ただしどちらも穂先はついておらず、一つは先端が二股に分かれ、もう一つは箱のようなものが付いている。
「まずこっちの先が分かれている方、『サスマタ君』っていうんだけど、まずはこれで相手を壁とか地面に押し付けるんだ!」
「ぐぇー」
ブンッと勢いよく振ったライムは手近に居たグリを壁ドンする。彼は長い手足をバタバタと動かすのだけど抜け出せない。
「この状態に持ち込んだらほぼ勝ち確! 『トリモチ君』やっちゃってー」
合図を出されて、ドワーフの中の一人が進み出る。先端に箱のついた武器を構えると容赦なく白い何かを発射した。
「ぶぇ」
それが見事に命中してしまったグリは、ねばねばのドロドロまみれになり動けなくなってしまった。抑え込んで戦闘不能にする。これこそが秘密兵器・対騎士団用セットなのである!
「もうこの状態にしちゃえば丸一日は動けなくなっちゃうから、そこらに転がしておけばオッケー。ふふふ、ありとあらゆる粘着性の物質を調合したからね~」
おぉ~、と感心したような声が、とりわけ自警団の面々から聞こえてくる。
「槍なら普段の訓練から使ってるから、扱いやすそうだな!」
「二人一組のセットになって、非力な者には『トリモチ君』係に回って貰うか」
「抑え込まれているところに発射するだけなら、女子供にもできるかもしれないわね!」
確かに剣技だけなら騎士様には勝てないかもしれない。だったら剣より長いさすまたで間合いの外からリーチ差をつけてしまえばいいのだ。いや~、日本の小学校で不審者用に設置してるってニュース見ておいて良かったわ。
「もちろん、それでもすり抜けて斬りかかってくる手ごわい人もいると思う。その場合はためらわずに自分を守ることを優先して迎え撃って」
私の補足に、沸き立っていた空気が少しだけ落ち着く。
「でも、できることなら極力血は流したくない。私たちの最終目標は、お城のてっぺんにいる悪いヤツだけを倒す事なんだから」
無抵抗の相手にトドメを刺すようなことだけは絶対にしないよう言い聞かせる。私たちは戦争をしに行くわけではないのだから、ここで新たな禍根を作るのは後々マイナスにしかならない。グッと拳を握り込んだ私は続けて具体的な作戦の説明を始めた。
「まず出撃できるメンバーを三つの部隊に分けます。まず本隊、レーテ橋をふさいでいる騎士団に正面から突撃する役割を担ってもらいます。もしかしたら説得に応じてくれるかもしれないのでエリック様はここにお願いします」
「承知した。存分に働かせて貰おう」
壁際に居た彼は胸に手をあてて力強く頷いてみせる。生き返らせた借りはここで返して下さいね!
「中央本隊が派手にやり始めたら、おそらく騎士団はそちらに注目がいくはず。その隙をついて飛行組と水泳組がレーテ川を越えて、敵の背後に回り込み後ろから一気に叩く作戦よ」
「はぁ~い、人魚運送が安心安全に皆さんを向こう岸までお運びしちゃいますよぉ~」
「と、と、と、飛べる種族の皆さんは、オイラの指示に従って下さい、ッスぅ! 極力目立たないルート、かんがえっ、考えった、たたた」
余裕なピアジェと、ガチガチに緊張しているワイバーン君が挨拶をする。続けてチャコとコットンのキルト姉妹が飛び出してきて、フード付きの白いマントをバサッと広げた。
「お揃いの衣装作ったのでどーぞ!」
「あのっ……そのっ……これ着て…………あぁぁぁぁ!! 辛抱たまらんんん! もっと時間があったら軍服とか階級ごとにデザインの差異とか、萌えええええ!! 魔王さまこれ終わっても個人的な趣味で作っても」
「おねーちゃんストップ」
「魔王。『リヒター王が生きているかも』っつーウワサは順調に広がっている。メディアは使えねぇから本当に地道な口コミだけどな」
「ハイハーイ! 僕モ頑張って行商人仲間ニ伝えてるヨー!」
その後ろから元気よく飛び出して来たペロも、嬉しそうに挙手しながら報告をあげる。キャハと笑った彼は顔の横で両手を広げながら無邪気に続けた。
「オットーがネ、張り切っちゃって寝るマも惜しんで拡散してくれてるンだってサー」
あのもじゃもじゃブロッコリー頭か。完全にペロが手綱を握ってる気がする。今度はどんな脅しをかけたのやら……。不幸な行商人のことはひとまず頭の隅に追いやって私は情報部隊に礼を言った。
「ありがとう、デマだと捉えられるかもしれないけど、メルスランド国民の心境を揺さぶるにはそれだけやれば充分」
「でもサー、どうせだったらサイードとルシアンの仕業ってことモ言いふらせば良かったんじゃナイ?」
ペロの不思議そうな声に、私とリカルドは揃って手を顔の前で横に振る。いいのいいの、
「「どうせ尾ひれが付く」」
「あ、ナルホド」
その時、大広間の時計が七時を指し、私がかけている玉座の横から爆発したかのような音が鳴り響く。そちらを見るとニッコニコ顔のライムが巨大な銅鑼のような楽器を乱打しているところだった。無駄に怪力なスライムが打ち鳴らすもんだから、ごわーんごわーんと空気が振動して至近距離にいる私の鼓膜にダイレクトアタックをかまして来る。
「七時だよ、しっちじだよ、作戦会議だよ~!」
「ライム、ライム分かったから、うるさい!」
耳を塞ぎながら怒鳴ると、怒られてもなおご機嫌な彼はエヘヘと笑いながら持っていたバチを肩にかついだ。そのまま楽しそうに上下に揺れ始める。ラスプが生きていて、さらにルカを助けに行けると分かってから終始こんな感じなのだ。ま、ここ最近の悲しそうな顔よりは百万倍もこっちの方が良いけどね。
さてと、それじゃあ始め――あ、今の爆音で狼さんが地味にノックダウンされてる。まぁいいや――始めよう。スッと立ち上がった私は、大広間に集まった人たちを見回した。ここに居るのはそれぞれの代表が百五十名ほど。自警団の役職から、一家庭のお父さんまで様々だ。こう演説するのも何度目だろう。すぅっと息を吸った私は胸に手を当てながら話し始めた。
「まずは、ありがとう。危険にさらされることを承知の上で残ってくれたあなた方に最大限の感謝を」
わぁっと小さな歓声が起こり、「来るなら来ぉい!」とか「家族一丸となって戦うわよ!」など、勇ましい声が聞こえてくる。私は広間の端っこで小さくなっている人たちのフォローも忘れない。
「もちろん、この地を去っていった者たちが悪いというわけではないわ。出ていく事を推奨したのは私だしね」
家族を逃がし、一人留まった若いリザード族の青年がホッとしたように笑みを浮かべる。
「だけどいつか、彼らが戻って来られるよう、またこの街がにぎやかになれるよう、みんなの力を貸して欲しいの」
演説をしていると、不思議とみんなのボルテージがオーラのように色づいて見える時がある。淡い黄色からオレンジに変わっていくそれらは、こちらの言葉に呼応するように赤みを増していく。
「卑劣なサイードの企みで、魔族は再び下等な奴隷以下まで叩き落されようとしている。戦おう、みんな。平和を取り戻しに行くためにっ、大丈夫、きっとできる――」
うずうずと、解放されるのを待っているかのようにさざ波立つ。ここぞというタイミングで、私は笑顔で拳を突き上げた。
「私が付いてるから!」
ウォォォと歓声が起こり、広間のガラスがビリビリと揺れる。私はライムに合図を出して、例の物を持ってこさせる。
「はいはーいちゅうもーくっ、これがボク達エンジニアマイスターとドワーフ島のおじさん達が共同開発して出来た秘密兵器だよっ」
群衆の中からドワーフ種族の数人が壇上に上がってくる。彼らがそれぞれ抱えているのは二種類の槍のような形状の武器だった。ただしどちらも穂先はついておらず、一つは先端が二股に分かれ、もう一つは箱のようなものが付いている。
「まずこっちの先が分かれている方、『サスマタ君』っていうんだけど、まずはこれで相手を壁とか地面に押し付けるんだ!」
「ぐぇー」
ブンッと勢いよく振ったライムは手近に居たグリを壁ドンする。彼は長い手足をバタバタと動かすのだけど抜け出せない。
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「ぶぇ」
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「もうこの状態にしちゃえば丸一日は動けなくなっちゃうから、そこらに転がしておけばオッケー。ふふふ、ありとあらゆる粘着性の物質を調合したからね~」
おぉ~、と感心したような声が、とりわけ自警団の面々から聞こえてくる。
「槍なら普段の訓練から使ってるから、扱いやすそうだな!」
「二人一組のセットになって、非力な者には『トリモチ君』係に回って貰うか」
「抑え込まれているところに発射するだけなら、女子供にもできるかもしれないわね!」
確かに剣技だけなら騎士様には勝てないかもしれない。だったら剣より長いさすまたで間合いの外からリーチ差をつけてしまえばいいのだ。いや~、日本の小学校で不審者用に設置してるってニュース見ておいて良かったわ。
「もちろん、それでもすり抜けて斬りかかってくる手ごわい人もいると思う。その場合はためらわずに自分を守ることを優先して迎え撃って」
私の補足に、沸き立っていた空気が少しだけ落ち着く。
「でも、できることなら極力血は流したくない。私たちの最終目標は、お城のてっぺんにいる悪いヤツだけを倒す事なんだから」
無抵抗の相手にトドメを刺すようなことだけは絶対にしないよう言い聞かせる。私たちは戦争をしに行くわけではないのだから、ここで新たな禍根を作るのは後々マイナスにしかならない。グッと拳を握り込んだ私は続けて具体的な作戦の説明を始めた。
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「承知した。存分に働かせて貰おう」
壁際に居た彼は胸に手をあてて力強く頷いてみせる。生き返らせた借りはここで返して下さいね!
「中央本隊が派手にやり始めたら、おそらく騎士団はそちらに注目がいくはず。その隙をついて飛行組と水泳組がレーテ川を越えて、敵の背後に回り込み後ろから一気に叩く作戦よ」
「はぁ~い、人魚運送が安心安全に皆さんを向こう岸までお運びしちゃいますよぉ~」
「と、と、と、飛べる種族の皆さんは、オイラの指示に従って下さい、ッスぅ! 極力目立たないルート、かんがえっ、考えった、たたた」
余裕なピアジェと、ガチガチに緊張しているワイバーン君が挨拶をする。続けてチャコとコットンのキルト姉妹が飛び出してきて、フード付きの白いマントをバサッと広げた。
「お揃いの衣装作ったのでどーぞ!」
「あのっ……そのっ……これ着て…………あぁぁぁぁ!! 辛抱たまらんんん! もっと時間があったら軍服とか階級ごとにデザインの差異とか、萌えええええ!! 魔王さまこれ終わっても個人的な趣味で作っても」
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