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第1章 呪われた村
20 手紙2
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翌日。
王都にある冒険者ギルド本部。
「SSSランクのモンスターを一撃で倒しただと?」
冒険者たちがどよめいた。
マキナたちのパーティがギルドに戻り、ジュデッカ村でのクエストの報告を行ったところ、すぐにその話が広まったのだ。
邪神の手下の中でも高位の配下は、最強と称されるSSSランクのモンスターに匹敵する強さだという。
Aランクの冒険者パーティに太刀打ちできる相手ではない。
仮に単独で倒そうとすれば、世界で数人しかいないSSSランク冒険者──いわゆる『勇者級』に頼るしかないだろう。
それをたった一人で、しかも一撃で──。
あり得ない、としか言えない。
実際、間近で見たマキナも、いまだに夢だったのではないかと思ってしまうほど。
だが、彼の勇姿はこの目に、脳裏に、鮮烈に焼きついていた。
光り輝く二本の剣を放ち、煉獄騎士を一撃のもとに葬った彼の勇姿を──。
「嘘じゃない」
マキナが言い放つ。
「カイルは強い。圧倒的」
「カイル……?」
「聞いたことない名前だな」
ざわめく冒険者たち。
「Eランク冒険者」
マキナが説明した。
「なんだ、作り話かよ」
「Eランクがそんなに強いわけねーだろ」
たちまち去っていこうとする冒険者たち。
「信じないのは、勝手。でも嘘じゃない」
マキナは険しい顔でつぶやく。
が、冒険者たちは全員去ってしまった。
──いや、よく見ると残っているパーティがいる。
マキナの話を信じてくれたのだろうか。
「……今の話は本当か?」
と、たずねる彼ら。
「あのカイルがSSランクの魔物を倒すなんて信じられん……」
「俺たちのパーティにいたときは、てんで弱かったのに……」
彼らはいちように険しい表情だった。
※
数日後、マキナから俺に手紙が届いた。
ここは見捨てられた村ではあるが、最低限の連絡をするために、数日に一回の定期便が出ているのだ。
それによると、ジェイムズたちは少し様子が変わったらしい。
自分より低いランクの冒険者を馬鹿にすることはなくなった、とか。
もちろん人の性格なんて、そう簡単には変わらない。
だけど、ちょっとずつ変わっていくのかもしれない、と。
ふとしたきっかけで成長することもある、と。
そして、手紙の末尾にはこうあった。
『私はジェイムズたちのパーティを抜けることにした。彼らから離れて、自分の腕をもっと磨く予定。近々、そちらに移住するのでよろしくお願いいたします。そのときは私に稽古をつけてほしい。
──我が師カイルへ』
「いやいやいやいや、最後にしれっとなんか書いてあるぞ!?」
うーん……またここに来る気なのか、マキナは。
俺は彼女に修業なんてつけられないぞ。
「ふふ、すっかり懐かれたみたいですね」
ノエルが笑っている。
「懐かれてる……のかな」
俺は苦笑するしかない。
まあ悪い娘じゃないと思うし、村の仲間が増えると考えれば喜ばしいことかもしれない。
それはそれとして、煉獄騎士との戦いで大量のポイントが手に入った。
俺は村の防衛をさらに強化することにした。
前に魔導砲塔でリトルベフィモスを倒したときに、その数に応じてポイントが入っていたことを思い出す。
もっと強い魔物も倒せるような仕掛けにしておけば、労せずして大量のポイントが手に入るんじゃないだろうか。
現に煉獄騎士からは、ヘルギガントやリトルベフィモスとはけた違いのポイントが得られたわけだし。
以前はポイントが高くて手が出なかった二つの防衛システムを表示する。
『創生物説明』
・イージスガード :ランク5 消費ポイント78000
対象区域を聖なる防壁で包みこみ、SSランクまでの魔物の侵入を完全に防ぐ。50%の確率で相手の攻撃を反射し、迎撃可能。また魔物が防壁に触れた際、一定のダメージを与える。
※作成後、EXポイントを取得可能。
・マナバリアシステム:ランク4 消費ポイント42000
対象区域を魔力の防壁で包みこみ、Sランクまでの魔物の侵入を完全に防ぐ。SSランク以上の魔物には突破される危険性あり。
「あれ? EXポイントってなんだ?」
俺は首をかしげた。
初めて見る言葉だ。
EXポイント:ランク5の創生物を3つ作成するごとに得られる。EXランクの創生物を作成するための専用ポイント。
と、説明が出た。
EXランク……なんか、特別な創生物なんだろうか。
気になる。
「けど、まずはどちらを作るか、だな」
俺はうなった。
さて、どうしよう──。
王都にある冒険者ギルド本部。
「SSSランクのモンスターを一撃で倒しただと?」
冒険者たちがどよめいた。
マキナたちのパーティがギルドに戻り、ジュデッカ村でのクエストの報告を行ったところ、すぐにその話が広まったのだ。
邪神の手下の中でも高位の配下は、最強と称されるSSSランクのモンスターに匹敵する強さだという。
Aランクの冒険者パーティに太刀打ちできる相手ではない。
仮に単独で倒そうとすれば、世界で数人しかいないSSSランク冒険者──いわゆる『勇者級』に頼るしかないだろう。
それをたった一人で、しかも一撃で──。
あり得ない、としか言えない。
実際、間近で見たマキナも、いまだに夢だったのではないかと思ってしまうほど。
だが、彼の勇姿はこの目に、脳裏に、鮮烈に焼きついていた。
光り輝く二本の剣を放ち、煉獄騎士を一撃のもとに葬った彼の勇姿を──。
「嘘じゃない」
マキナが言い放つ。
「カイルは強い。圧倒的」
「カイル……?」
「聞いたことない名前だな」
ざわめく冒険者たち。
「Eランク冒険者」
マキナが説明した。
「なんだ、作り話かよ」
「Eランクがそんなに強いわけねーだろ」
たちまち去っていこうとする冒険者たち。
「信じないのは、勝手。でも嘘じゃない」
マキナは険しい顔でつぶやく。
が、冒険者たちは全員去ってしまった。
──いや、よく見ると残っているパーティがいる。
マキナの話を信じてくれたのだろうか。
「……今の話は本当か?」
と、たずねる彼ら。
「あのカイルがSSランクの魔物を倒すなんて信じられん……」
「俺たちのパーティにいたときは、てんで弱かったのに……」
彼らはいちように険しい表情だった。
※
数日後、マキナから俺に手紙が届いた。
ここは見捨てられた村ではあるが、最低限の連絡をするために、数日に一回の定期便が出ているのだ。
それによると、ジェイムズたちは少し様子が変わったらしい。
自分より低いランクの冒険者を馬鹿にすることはなくなった、とか。
もちろん人の性格なんて、そう簡単には変わらない。
だけど、ちょっとずつ変わっていくのかもしれない、と。
ふとしたきっかけで成長することもある、と。
そして、手紙の末尾にはこうあった。
『私はジェイムズたちのパーティを抜けることにした。彼らから離れて、自分の腕をもっと磨く予定。近々、そちらに移住するのでよろしくお願いいたします。そのときは私に稽古をつけてほしい。
──我が師カイルへ』
「いやいやいやいや、最後にしれっとなんか書いてあるぞ!?」
うーん……またここに来る気なのか、マキナは。
俺は彼女に修業なんてつけられないぞ。
「ふふ、すっかり懐かれたみたいですね」
ノエルが笑っている。
「懐かれてる……のかな」
俺は苦笑するしかない。
まあ悪い娘じゃないと思うし、村の仲間が増えると考えれば喜ばしいことかもしれない。
それはそれとして、煉獄騎士との戦いで大量のポイントが手に入った。
俺は村の防衛をさらに強化することにした。
前に魔導砲塔でリトルベフィモスを倒したときに、その数に応じてポイントが入っていたことを思い出す。
もっと強い魔物も倒せるような仕掛けにしておけば、労せずして大量のポイントが手に入るんじゃないだろうか。
現に煉獄騎士からは、ヘルギガントやリトルベフィモスとはけた違いのポイントが得られたわけだし。
以前はポイントが高くて手が出なかった二つの防衛システムを表示する。
『創生物説明』
・イージスガード :ランク5 消費ポイント78000
対象区域を聖なる防壁で包みこみ、SSランクまでの魔物の侵入を完全に防ぐ。50%の確率で相手の攻撃を反射し、迎撃可能。また魔物が防壁に触れた際、一定のダメージを与える。
※作成後、EXポイントを取得可能。
・マナバリアシステム:ランク4 消費ポイント42000
対象区域を魔力の防壁で包みこみ、Sランクまでの魔物の侵入を完全に防ぐ。SSランク以上の魔物には突破される危険性あり。
「あれ? EXポイントってなんだ?」
俺は首をかしげた。
初めて見る言葉だ。
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俺はうなった。
さて、どうしよう──。
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