幽霊少女

猫ふくろう

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7話・お泊まりin遠藤

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　遠藤の家に着いた。沙奈と夜美は寝てしまって大人に背負われていた。
「家が学校に近いのは羨ましいですね」
「はい」
大人達も一言二言だけ会話をしたらすぐに布団に入った。
　「遠藤センセー、朝ですよ。起きてください」
沙奈と夜美が遠藤を起こした。沙奈は遠藤の肩をゆすり、夜美の手には二本の歯ブラシが握られていた。
「彼氏の歯ブラシですか」
「違いますよ、友人のです」
「友人なんてひどいじゃ無いデスカ」
ニコラエが起きた。
「遠藤センセーの彼女デスヨネ」
「センセー付き合ってるいる人がいるんですか」
「それは私デス」
沙奈と夜美と百合子は驚いた顔をした。遠藤は顔を赤くしている。
「ち、違いますよ。ニコラエ先生は海外から来たので住む場所がないので家にいるんですよ」
　朝ごはんが出来た。
「遠藤先生料理上手ですね」
「私だけじゃないですよ。ニコラエ先生と一緒に作ったんですよ」
「へー、夫婦みたいですね、どちらかと言うと婦婦だけど」
「もー、大人をからかわないの」
　朝食を食べると百合子達は少し休んで自分の家へ帰ることになった。見送り、ニコラエも家に入った。夜美が遠藤を引き止めて2人だけ残った。
「どうしたの？私に何か用？」
「あの・・・女の子・・・女の子同士が一緒に暮らしたりするのって・・・変ですか」
「そんなことないわ。あなたが一緒にいたい人といなさい」
夜美はニコッと笑うと頭を下げて帰っていった。
　玄関を開けるとニコラエが座って待っていた。遠藤は口ごもりながら喋った。
「あの、朝は一緒に住んでるだけとか言ってごめんなさい」
「大丈夫デスヨ。私は一緒にいたい人と一緒にいるだけデス」
「ありがとう、ニコランの好きなものにするわ。夕飯のかいだしにいきましょう」
手を繋いで夕飯の買い出しに出かけた。

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