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8話・鬼ごっこ
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ニコラエ、遠藤、恵美奈、夜美、紗奈、百合子、久美が集まって鬼ごっこをする事になった。ニコラエ達は肝試し以降、久美の話は聞いていた。そして今日初めて会った。
「それじゃあ、ジャンケンで鬼を決めよう」
『ジャンケンポン』
鬼は遠藤、ニコラエ、恵美奈の3人に決まった。
「いやー、久美さんが逃げる側にまわったのは痛いですね。しかもこっちに見える人はいませんしね」
「大丈夫デス。こっちにも秘策がありますから」
「たのんだわ、二人とも」
夜美は真っ先に物影に隠れた。見渡しが良く外からは見辛いという好条件の隠れ場所だ。恵美奈と遠藤が来るのが見えた。それをじっと見ていた。恵美奈がこっちに走って来た。焦ってその場から飛び出して逃げようとしたら何かにぶつかった。それはニコラエだった。
「捕まえマシタ」
「やったね、恵美奈ちゃん」
「はい、ありがとうございます。このまま全員捕まえちゃいましょう」
「なんで・・・私・・ここに居る・て、分かったの?」
恵美奈は満面の笑みのまま話した。
「私なんですけどね、人が考えることが何となく分かるんですよ。多分、紗奈さんはあっちにいると思いますよ」
恵美奈は向こうを指差した。そこは隠れて居る時に紗奈が向かった場所だった。
「まぁ、夜美さんはそこらへんをブラブラして待っていてください」
夜美は向こうへ走って行った。
「大丈夫なの?行っちゃったけど、夜美ちゃんが紗奈に教えて何をするかが分からなくなっちゃうんじゃない」
「いいえ、nice ideaデス。それじゃあ、早速始めましょう」
2人はニマニマしながら、握手をした。遠藤はポカンとしながらその光景を見ていた。
その頃、すでに夜美は紗奈と合流していた。
「紗奈・・・ちゃん、・・恵美奈ちゃん・・来る・・やって来る・・隠れた方がいい。私は捕まった」
「そうなの。どこに隠れよう?」
恵美奈は良さそうな場所を指を指した。
恵美奈たちが来た。今度は遠藤と一緒にいないで後ろの物影に隠れていた。恵美奈はどんどん近づいて、ついに目の前まで来てしまった。覗き込んでみると、夜美がいた。
「やられた。まずいです。ニコラエ先生、はめられました。紗奈さんはいません」
遠藤は思わず出て来た。
「ほんとだ、夜美さんじゃないですか」
ニコラエも来た。その隣には紗奈もいた。
「いやー、ゴメン夜美ちゃん。ニコラエ先生には敵わなかった」
「これが大人の本気デス」
残りは百合子と久美だけになった。百合子はあっさり捕まった。恵美奈に走り負けだった。
「それでは対久美ちゃん用、秘策を使いマスカネ。これをどうぞ」
文字盤が付いた腕時計のような物を渡された。文字盤にはlooking forの文字が表示されている。
「これはバケタ・・・バケサガ(改)です。幽霊との距離を測れマス。3人が見つけた状況になる事ができれば正確な位置が分かるようにナリマス。まあ、やってみマショウ」
久美探索が始まった。遠藤のバケサガ(改)の表示が30メートルに変わった。
「見つけたようデスネ」
バケサガ(改)からニコラエの声が聞こえてきた。
「幽霊を探知したら通信システムが働くようにしておきマシタ。今からそっちに向かイマス」
「私も行きます」
少しすると遠藤のバケサガ(改)の表示が前方20メートルになった。遠藤は急に幽霊が近づいきている事が怖くなった。叫びながら逃げた。
表示は後方3メートルに変わっている。走るスピードを上げた。しかし表示が変わらない。
「ニコラエ先生大変です。遠藤先生が泣ながら逃げてます」
「鬼が逃げてるんデスカ。遠藤は赤鬼ですね」
「なんで赤鬼なんですか?」
「泣くのは赤鬼と決まってマス」
恵美奈は納得した。
「それより助けた方が良くないですか?」
「ソウデスネ。まあ、捕まえるのはもう楽でショウ」
言い終わると遠藤の逃げ道に回り込んで遠藤が通った道のすぐ後ろに久美を触れる事ができる布を持って手を伸ばした。何かに触る感覚があった。
捕まえた後、逃げられないように無理やり手を繋いで百合子達がいる公園までに行った。
「捕まえたんだ!誰も見えないのにどうやって?」
紗奈が驚いて聞いた。久美が逃げる側になった時点で紗奈達逃げる側全員が勝ちを確信していた。
「まあ、今回は遠藤センセーの怖がりが役に立ちました。久美ちゃんに追われて遠藤センセーが逃げてたからバケサガ(改)を見なくても後ろに久美ちゃんがいると分かったんデス。」
「まさか私の怖がりが役に立つとは、・・・あまり嬉しくない・・・」
久美が見える百合子達は久美をにらんだ。
「ははっ、ふざけすぎたね」
夜美が念仏のようなものを唱えた。
「イタイイタイ、ゴメンなさいゴメンナサイ」
「次は何する!」
紗奈が遠藤達に言った。
「もう疲れた」
百合子が言った。
「えー」
紗奈達は遠藤を見た。夜美達も遊び足りないらしい。
「ごめんなさい、最後の走り込みで足が張っちゃって」
ニコラエを見る。
「私は遠藤先生の介護がアリマスカラ」
「それは仕方ないですね。4人で遊びます」
「すいまセンネ。楽しんで遊んでクダサイ」
『はーい』
4人揃って返事をした。
『先生サヨーナラー』
『さようならー』
紗奈達は次何をして遊ぶかを円になって話し合った。百合子達は帰ろうとした。
「アー!足をつりました。ニコラエ先生、百合子先生、助けてください」
「しょうがないデスネ」
「私も手伝います」
結局、遠藤の回復を待っていたら紗奈達の方が先に帰ってしまった。
「それじゃあ、ジャンケンで鬼を決めよう」
『ジャンケンポン』
鬼は遠藤、ニコラエ、恵美奈の3人に決まった。
「いやー、久美さんが逃げる側にまわったのは痛いですね。しかもこっちに見える人はいませんしね」
「大丈夫デス。こっちにも秘策がありますから」
「たのんだわ、二人とも」
夜美は真っ先に物影に隠れた。見渡しが良く外からは見辛いという好条件の隠れ場所だ。恵美奈と遠藤が来るのが見えた。それをじっと見ていた。恵美奈がこっちに走って来た。焦ってその場から飛び出して逃げようとしたら何かにぶつかった。それはニコラエだった。
「捕まえマシタ」
「やったね、恵美奈ちゃん」
「はい、ありがとうございます。このまま全員捕まえちゃいましょう」
「なんで・・・私・・ここに居る・て、分かったの?」
恵美奈は満面の笑みのまま話した。
「私なんですけどね、人が考えることが何となく分かるんですよ。多分、紗奈さんはあっちにいると思いますよ」
恵美奈は向こうを指差した。そこは隠れて居る時に紗奈が向かった場所だった。
「まぁ、夜美さんはそこらへんをブラブラして待っていてください」
夜美は向こうへ走って行った。
「大丈夫なの?行っちゃったけど、夜美ちゃんが紗奈に教えて何をするかが分からなくなっちゃうんじゃない」
「いいえ、nice ideaデス。それじゃあ、早速始めましょう」
2人はニマニマしながら、握手をした。遠藤はポカンとしながらその光景を見ていた。
その頃、すでに夜美は紗奈と合流していた。
「紗奈・・・ちゃん、・・恵美奈ちゃん・・来る・・やって来る・・隠れた方がいい。私は捕まった」
「そうなの。どこに隠れよう?」
恵美奈は良さそうな場所を指を指した。
恵美奈たちが来た。今度は遠藤と一緒にいないで後ろの物影に隠れていた。恵美奈はどんどん近づいて、ついに目の前まで来てしまった。覗き込んでみると、夜美がいた。
「やられた。まずいです。ニコラエ先生、はめられました。紗奈さんはいません」
遠藤は思わず出て来た。
「ほんとだ、夜美さんじゃないですか」
ニコラエも来た。その隣には紗奈もいた。
「いやー、ゴメン夜美ちゃん。ニコラエ先生には敵わなかった」
「これが大人の本気デス」
残りは百合子と久美だけになった。百合子はあっさり捕まった。恵美奈に走り負けだった。
「それでは対久美ちゃん用、秘策を使いマスカネ。これをどうぞ」
文字盤が付いた腕時計のような物を渡された。文字盤にはlooking forの文字が表示されている。
「これはバケタ・・・バケサガ(改)です。幽霊との距離を測れマス。3人が見つけた状況になる事ができれば正確な位置が分かるようにナリマス。まあ、やってみマショウ」
久美探索が始まった。遠藤のバケサガ(改)の表示が30メートルに変わった。
「見つけたようデスネ」
バケサガ(改)からニコラエの声が聞こえてきた。
「幽霊を探知したら通信システムが働くようにしておきマシタ。今からそっちに向かイマス」
「私も行きます」
少しすると遠藤のバケサガ(改)の表示が前方20メートルになった。遠藤は急に幽霊が近づいきている事が怖くなった。叫びながら逃げた。
表示は後方3メートルに変わっている。走るスピードを上げた。しかし表示が変わらない。
「ニコラエ先生大変です。遠藤先生が泣ながら逃げてます」
「鬼が逃げてるんデスカ。遠藤は赤鬼ですね」
「なんで赤鬼なんですか?」
「泣くのは赤鬼と決まってマス」
恵美奈は納得した。
「それより助けた方が良くないですか?」
「ソウデスネ。まあ、捕まえるのはもう楽でショウ」
言い終わると遠藤の逃げ道に回り込んで遠藤が通った道のすぐ後ろに久美を触れる事ができる布を持って手を伸ばした。何かに触る感覚があった。
捕まえた後、逃げられないように無理やり手を繋いで百合子達がいる公園までに行った。
「捕まえたんだ!誰も見えないのにどうやって?」
紗奈が驚いて聞いた。久美が逃げる側になった時点で紗奈達逃げる側全員が勝ちを確信していた。
「まあ、今回は遠藤センセーの怖がりが役に立ちました。久美ちゃんに追われて遠藤センセーが逃げてたからバケサガ(改)を見なくても後ろに久美ちゃんがいると分かったんデス。」
「まさか私の怖がりが役に立つとは、・・・あまり嬉しくない・・・」
久美が見える百合子達は久美をにらんだ。
「ははっ、ふざけすぎたね」
夜美が念仏のようなものを唱えた。
「イタイイタイ、ゴメンなさいゴメンナサイ」
「次は何する!」
紗奈が遠藤達に言った。
「もう疲れた」
百合子が言った。
「えー」
紗奈達は遠藤を見た。夜美達も遊び足りないらしい。
「ごめんなさい、最後の走り込みで足が張っちゃって」
ニコラエを見る。
「私は遠藤先生の介護がアリマスカラ」
「それは仕方ないですね。4人で遊びます」
「すいまセンネ。楽しんで遊んでクダサイ」
『はーい』
4人揃って返事をした。
『先生サヨーナラー』
『さようならー』
紗奈達は次何をして遊ぶかを円になって話し合った。百合子達は帰ろうとした。
「アー!足をつりました。ニコラエ先生、百合子先生、助けてください」
「しょうがないデスネ」
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結局、遠藤の回復を待っていたら紗奈達の方が先に帰ってしまった。
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