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第3章 開花
第35話 帰還
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「しかしレナさん。よく魔物がワイバーンだとわかったね」
公爵にそう言われて思った。
しまった!
鑑定が出来るとは言っていなかった。
「あっ、それは、見たまんまだと思いまして…」
「まあ、そう言われればそうだな。それから魔物の素材の分担はどうする?」
「我々はいりません。こうして助けて頂いたのですから」
「そう言う訳には行かん。そちらの冒険者が先に戦っていた以上、分け前は礼儀だ」
「牙か爪を頂ければ」
「では持っていくがいい」
そう公爵に言われ商人が雇っている冒険者が牙を取りはじめる。
採取するのも大変らしく、私達はそれを見ながら待っている。
「命を助けて頂いて本当にありがとうございました。その上、素材まで頂いて」
「いやなに、貴族として当たり前のことをしたまでだ」
「それでこのワイバーンの遺体はどうされるので?」
「あぁ、それなら。レナさん頼むよ」
「わかりました」
そう私は返事をし、ワイバーンをストレージに収納した。
「おぉ、これは凄い。これだけのものを収納できるなんて。是非、我が小隊にも欲しい人材です」
「残念だがレナさんは我が家と契約しているんだよ」
「それは残念です」
商人はとても残念な顔をした。
収納魔法が使えれば、旅の荷物運びも楽になるからね。
素材の採取もようやく終わり私達は別れることにした。
「それでは、ありがとうございました」
「道中、気を付けてな」
そう言いながら街に向かう。
夕方になりタラスの街に入った。
そのままマドック公爵の屋敷に向かう。
「お帰りなさいませ」
門を潜ると左右に並んだ侍女に迎えられる。
「カドマス、宿屋に騎士の方々を案内して行きなさい」
「はい、かしこまりました」
そう執事のカドマスさんは言うと、グレタ公爵より借りた護衛の騎士10人を連れ屋敷を出て行く。
また明日、帰って行くなんて大変だね。
「レナさん。悪いが亡くなった騎士の遺体を、倉庫に出してもらえないだろうか」
「わかりました公爵。倉庫はどこでしょうか?」
「今、案内をする。さあ、こちらだ」
公爵自ら案内をしてくれ、私は敷地の中を歩いて行く。
「さあ、ここに頼む」
そう言われ私は7人の騎士の亡骸をストレージから出していく。
冒険者ギルドの依頼書も公爵に渡し、サインをもらう。
これで依頼達成ね。
「レナさん、提案があるのだが」
「なんでしょうか公爵」
「ワイバーンの素材を売ってもらえないかね」
「ええ、いいですよ」
私にすればギルドにワイバーンを持ち込んだら、ドラゴンバスターと騒がれるに違いなかった。
それを思っていってくれているのね。
助かるわ。
帰り際に公爵から騎士の亡骸を運んだ運賃と、ワイバーンの素材を売ったお金、それと銅や鋼の塊ももらえた。
これでしばらくは硬弾に困らない。
お金もあるからもう働かなくて良いかも?
そう思う金額だった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いつも応援頂いてありがとうございます。
物語はまったり、のんびりと進み更新は不定期となる場合もあります。
公爵にそう言われて思った。
しまった!
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「おぉ、これは凄い。これだけのものを収納できるなんて。是非、我が小隊にも欲しい人材です」
「残念だがレナさんは我が家と契約しているんだよ」
「それは残念です」
商人はとても残念な顔をした。
収納魔法が使えれば、旅の荷物運びも楽になるからね。
素材の採取もようやく終わり私達は別れることにした。
「それでは、ありがとうございました」
「道中、気を付けてな」
そう言いながら街に向かう。
夕方になりタラスの街に入った。
そのままマドック公爵の屋敷に向かう。
「お帰りなさいませ」
門を潜ると左右に並んだ侍女に迎えられる。
「カドマス、宿屋に騎士の方々を案内して行きなさい」
「はい、かしこまりました」
そう執事のカドマスさんは言うと、グレタ公爵より借りた護衛の騎士10人を連れ屋敷を出て行く。
また明日、帰って行くなんて大変だね。
「レナさん。悪いが亡くなった騎士の遺体を、倉庫に出してもらえないだろうか」
「わかりました公爵。倉庫はどこでしょうか?」
「今、案内をする。さあ、こちらだ」
公爵自ら案内をしてくれ、私は敷地の中を歩いて行く。
「さあ、ここに頼む」
そう言われ私は7人の騎士の亡骸をストレージから出していく。
冒険者ギルドの依頼書も公爵に渡し、サインをもらう。
これで依頼達成ね。
「レナさん、提案があるのだが」
「なんでしょうか公爵」
「ワイバーンの素材を売ってもらえないかね」
「ええ、いいですよ」
私にすればギルドにワイバーンを持ち込んだら、ドラゴンバスターと騒がれるに違いなかった。
それを思っていってくれているのね。
助かるわ。
帰り際に公爵から騎士の亡骸を運んだ運賃と、ワイバーンの素材を売ったお金、それと銅や鋼の塊ももらえた。
これでしばらくは硬弾に困らない。
お金もあるからもう働かなくて良いかも?
そう思う金額だった。
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物語はまったり、のんびりと進み更新は不定期となる場合もあります。
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