10 / 22
10話 この世のものでない
しおりを挟む「いててててっ」
「エイトさん!よかった、田中さん! エイトさんの意識が戻りました」
「ここは?」
「行きに立ち寄った道の駅ですよ」
「一体なにが、、、なにがどうなった、村でロケハンしていたはずだ」
(そうだ、あの集会所の前で錫杖の音と線香の臭いがして、、、
車外の外がすっかり暗くなっていた。あれから何時間時がたったのだろう。)
「おう!橘っち起きたか!いや一死んだかと思ったぞ(笑)」
「死ぬ?田中さん何があったんですか?」
エイトは田中さんの袖を掴み問い詰めた。
「いけね、バスがきた、とりあえず俺は家族との宴があるから先に帰る、鳴海の親戚がここに来るから
何があったかは鳴海に聞くといい、とにかく無理せず休めよ」
そうだ、田中さんは家族の宴があるといっていた。
田中さんはバンを降りて通りにあるバス停に向かっていった。
「鳴海、親戚って何がどうなっているんだ?」
「エイトさんが急に倒れたあと大変な状態になったんです」
鳴海はエイトが気を失っていた時のことを語りだした。
————
エイトが急に倒れこんだ。
「田中さん!エイトさんが。。。」
田中さんがエイトと鳴海のもとに駆け寄り、エイトの様子を伺う。
「息はしている、大丈夫気を失っているだけだ」
いつもおちゃらけたり、やる気なさそうな田中さんだが、今は周囲を見渡し真剣な表情になっている。
錫杖の音、線香の香りそして響きわたる低音読経。
それらが四方八方から五感を襲う。
「なんだあれ?坊さん?のようだけど。。。人間じゃないよな?」
田中さんが目を凝らしそういった。
少なからず霊感のある私にはもっとはっきり見えていた、木々の隙間で錫杖と持ち読経を唱える僧が10人。
いや50人くらいが3人を囲むように存在していた。
そしてその僧よりもっと存在感を主張するのが赤子や子供。
肌は土色というべく生気は感じられず。
目のあたりは黒く窪み瞳はないようにみえる。
赤子は四つん這いになり、僧にまとわりついたり、木々に張り付足り民家の陰にいたり、茂みの中にいたりとゴミ捨て場で這いずる虫のようだ。
中には体がクモやカニのように手足の数が明らかに多く存在するものがいる。
まさにこの世のものではない存在。
どれくらい無言でその光景を見ていただろう、私も田中さんも光景に縛られて動けなかった。
その者たちが何をしてくるのかも分からない。
何がしたいのか?狙いなのか?
感情すら読めない表情であった。
徐々に徐々に距離をちじめてきているように感じる。
(プルルルル プルルルル)
私のスマホが鳴り出した。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
しずめ
山程ある
ホラー
六つの森に守られていた村が、森を失ったとき――怪異が始まった。
フォトグラファー・那須隼人は、中学時代を過ごしたN県の六森谷町を、タウン誌の撮影依頼で再訪する。
だがそこは、かつての面影を失った“別の町”だった。
森は削られ、住宅街へと変わり、同時に不可解な失踪事件が続いている。
「谷には六つのモリサマがある。
モリサマに入ってはならない。枝の一本も切ってはならない」
古くからの戒め。
シズメの森の神に捧げられる供物〝しずめめ〟の因習。
そして写真に写り込んだ――存在しないはずの森。
三年前、この町で隼人の恋人・藤原美月は姿を消した。
森の禁忌が解かれたとき、過去と現在が交錯し、隼人は“連れ去られた理由”と向き合うことになる。
因習と人の闇が絡み合う、民俗ホラーミステリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
『お母ちゃん(霊)といっしょ EP1st.~福井・小浜編 悩める「座敷童」の心の壁をぶち壊せ!~』
M‐赤井翼
ホラー
「お母ちゃん(霊)といっしょ」シリーズの実質「第2話」です。
読者様の希望により、いつもの「現代小説」カテゴリーでなく、「ホラー・ミステリー」カテゴリーからのエントリーとなりました。
広義の意味で「ホラー」とは「極端に非現実だけど誇張された状況の不条理さに焦点を当てたジャンル」とありますので、お母ちゃんの「かずみ」は浮遊霊キャラクターですので優しく見守ってやってください!
お時間のある方は「エピソード0」(実質的な「第1話」もアップしますのでお母ちゃんが今、家族と一緒に居る「前振り」の話がありますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです!
この作品にいただいた「エール」の投稿インセンティブは「こども食堂」運営の応援に使わせていただきますので、よろしかったらご協力ください!
では、お母ちゃん(霊】の「かずみ」と娘の「さとみ」、そしてお父ちゃんの「直」と今回のゲストの「座敷童」さんの応援をよろひこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧💖
旅の紀行記怪談
Eisei 5
ホラー
車での、自由な一人旅が好きな私が、旅した先で出会い・感じた”僅かな怪異たち ”。
心霊現象も怪奇現象も、何も出てはきませんが、一応ホラーのつもりです …。
ほぼ、旅の旅行記の、『旅の紀行記怪談』です。
宜しかったら、どうぞ …。
★この作品は、「小説家になろう」、「カクヨム」、「エブリスタ」、「ノベルアップ+」でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる