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僕らはいちゃこらと、風呂に入って、精も根も尽きるって漢字さ、凄いよね、まさにそれよ。いま、ソファーで、ぐだぁっとなってる僕は正に打ち上げられたマーメイド。下半身に力が全く入らないんだよ、お願い、カテリーナさん来ないで。
僕の願い空しく、玄関のチャイムは何度も鳴った。あぁ、だから一回にしてぇ、チャイムの音すら腰に響くんですが。恥ずかしいよぉ。やだよぉ。データ録らないでぇ。
普通に昴がドアを開けに行ってる、あいつのメンタルどうなっとるの? むしろ脱童貞を見せびらかしたいタイプなの? 似合わんだろ、その容姿で。
カテリーナさんが、意気揚々と部屋に入ってきて、マーメイドになった僕を見てニンマリしてる。うん、バレてる。くっそ、まじで録画とかされてないよね? 昴大丈夫なんだろな?
ジロッと昴を、睨むと、昴はこくこくと頷いてる。信じるからな。
「トバネ、データ、デタデタ」
「データって何の?」
ぐったりしたまま、僕はもはやカテリーナさんに敬語すら使わなくなってきてしまってる。
「トバネのケツエキ、ダエキとDNAトフェロモンカラ、スバルニエイキョウシラベタヨ、スゴイノデタデタ」
「凄いの?」
「スゴイノデタデから、スバルのマミーにホウコクシタ、ヨロコンデた」
「ちょーーい、まって、お母さんに報告しちゃたの? ひぃぃ」
てかさ、僕の血液唾液DNAフェロモンどうやって集めたの? いつの間に実験サンプルになってたの? 僕に同意とかとらないんですかぁ? 違法くさくても、僕に訴える術はないし、訴えたら100倍で訴え返されそうで恐ろしくて言えやしないじゃん。
「はーー~もういい、何とでもなれ」
「飛羽、今から親来るけど良い?」
「は? はぁ!? アーーーもぅ、好きにしてくれ」
昴がまた爆弾発言を平気で、あのさぁ、ついさっきまでヤりまくってて、その足で親呼ぶ心理よ。昴ちゃんの精神はどうなってるのかなぁ?
「あぁぁ、もう好きにして……僕動けないのに、お母様に摘まみ出されそうになったら昴助けてくれよなぁ、はぁ」
トンダ野良猫メェ! って、蹴られたりしないよね? はぁ、悩みが腰にくる、胃痛まで感じる首は痛い、僕、満身創痍なんだが。その上心までダメージ負ったら、もう魂を維持できるか解らんぞ。
ポーンと玄関のチャイムは無情にも鳴った。あぁ、お母様きちゃったねぇ。
「昴、僕まじで立てないけど、こんな格好で大丈夫なの?」
「抱っこしようか?」
「いや、まじでヤメテ、解った、失礼を承知で僕はこの姿勢を維持させてもらう」
なんとかソファーの背もたれと肘掛けを使って座った姿勢を維持する。長時間は持ちません。
カチャっと、ドアが開き、教育ママさんみたいな迫力のある眼鏡の如何にも頭の良さそうな、そして性格キツそうな女性が入ってきた。あぁ、絶対怒られる。
「初めまして、岸本飛羽と申します、ご子息には大変お世話になっております」
ソファーから立てないから、最大限の僕の中ではきちんとした挨拶をした。あぁ、手が震えてる。恐いよぉ。その手を昴がぎゅうっと掴んだ。
「かぁさん、僕のツガイです、飛羽のお陰で僕に味覚が戻りました、僕と飛羽を認めて下さい」
おお、昴、男らしいじゃないか、ってなんだその顔色は!! 真っ青なんだが、恐いよぉ。
教育ママさんは、スッと眼鏡のズレを少し直すと、そのお綺麗なお口を開いた。
「昴さん、データは確かに総ての数値が劇的に上がっていたわ、嗅覚はどうなの?」
「飛羽だけ甘い香りを感じます」
え? 何それ初耳なんだが? え? 僕は隣の昴を見詰めた。ハッタリかましてるのか?
「そう、ならばこの子で間違いは無いでしょう、解りました引き続きデータをカテリーナ、ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ、ペラペラペラペラペラペラ」
「オーケィペラペラ、ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ」
またペラペラ始まったよ、カテリーナさんが、何かの資料をお母様に、渡して説明してる。凄いね、全く解らんけど。
気になるのは、昴の顔色がどんどん悪くなってる気がするんだよな、僕はツンツンと昴をつついた。
「大丈夫か? 昴? 体調悪い?」
「大丈夫、もし、飛羽と二度と会えなくなったらと思うと苦しくて」
「え?」
「飛羽さんと、おっしゃったかしら?」
突然お母様に呼ばれて、僕はビクゥと肩を揺らした。
「ひゃぁい」
「貴方、昴のツガイになる覚悟はあるのかしら?」
「もちろんです、有ります」
「そう、この子は私が主人との間に人工的に作った子供です、たった1人のツガイしか生涯もてず、それ以外のオメガを排除する設計で造りました、少し誤算だったのは味覚まで失われたことです、でもそれも、ツガイになれば解決するはずです」
ゴクッと、唾を飲み込む。
「たった1人のオメガを選ぶまで、この子はフェロモンを感じない、選んだ後はそのオメガのフェロモンを摂取することで嗅覚及び味覚は完全に戻ります、これはアルファが他のオメガに惑わされず生きる為の新薬の開発に役立つことで、詳しくは話せませんが、長い大きなプロジェクトとして日本とアメリカとの共同開発で私たちは動いています、飛羽さん、あなた、フェロモンが出ていませんね」
ビシッと、事実を告げられて、やはりさっきの昴の言葉はハッタリだったと理解する。どう答えるのか正解なんだ?
「僕は、確かに今はフェロモンが出せていないかもしれません、3日前にツガイと別れたばかりで自分の身体の事ですが、正直に言えば、これから先もフェロモンを出せるか解りません」
「そう、なら、昴のツガイにはなれないわ、あなた、昴に一生嗅覚無しで生きろと言わないわよね」
さっき、フェロモンを摂取することで嗅覚が戻ると言った。それが事実なら、僕はフェロモンを出せなかったら、昴に嗅覚が戻らない。冷や汗が背中を流れていく。
「僕は飛羽がいい、たとえ嗅覚がなくても別に今までと変わらない、あんた達が僕にしてきた事に比べれば、飛羽は僕に味覚をくれた、それだけで充分だ」
昴が真っ青な顔で、反論する。僕は昴の嗅覚が僕といたら戻らないかもしれない事実を受け止めきれず、返事ができない。
なにそれ、知らなかった。普通のオメガとツガえば、昴の嗅覚も味覚も戻るの?
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
僕の願い空しく、玄関のチャイムは何度も鳴った。あぁ、だから一回にしてぇ、チャイムの音すら腰に響くんですが。恥ずかしいよぉ。やだよぉ。データ録らないでぇ。
普通に昴がドアを開けに行ってる、あいつのメンタルどうなっとるの? むしろ脱童貞を見せびらかしたいタイプなの? 似合わんだろ、その容姿で。
カテリーナさんが、意気揚々と部屋に入ってきて、マーメイドになった僕を見てニンマリしてる。うん、バレてる。くっそ、まじで録画とかされてないよね? 昴大丈夫なんだろな?
ジロッと昴を、睨むと、昴はこくこくと頷いてる。信じるからな。
「トバネ、データ、デタデタ」
「データって何の?」
ぐったりしたまま、僕はもはやカテリーナさんに敬語すら使わなくなってきてしまってる。
「トバネのケツエキ、ダエキとDNAトフェロモンカラ、スバルニエイキョウシラベタヨ、スゴイノデタデタ」
「凄いの?」
「スゴイノデタデから、スバルのマミーにホウコクシタ、ヨロコンデた」
「ちょーーい、まって、お母さんに報告しちゃたの? ひぃぃ」
てかさ、僕の血液唾液DNAフェロモンどうやって集めたの? いつの間に実験サンプルになってたの? 僕に同意とかとらないんですかぁ? 違法くさくても、僕に訴える術はないし、訴えたら100倍で訴え返されそうで恐ろしくて言えやしないじゃん。
「はーー~もういい、何とでもなれ」
「飛羽、今から親来るけど良い?」
「は? はぁ!? アーーーもぅ、好きにしてくれ」
昴がまた爆弾発言を平気で、あのさぁ、ついさっきまでヤりまくってて、その足で親呼ぶ心理よ。昴ちゃんの精神はどうなってるのかなぁ?
「あぁぁ、もう好きにして……僕動けないのに、お母様に摘まみ出されそうになったら昴助けてくれよなぁ、はぁ」
トンダ野良猫メェ! って、蹴られたりしないよね? はぁ、悩みが腰にくる、胃痛まで感じる首は痛い、僕、満身創痍なんだが。その上心までダメージ負ったら、もう魂を維持できるか解らんぞ。
ポーンと玄関のチャイムは無情にも鳴った。あぁ、お母様きちゃったねぇ。
「昴、僕まじで立てないけど、こんな格好で大丈夫なの?」
「抱っこしようか?」
「いや、まじでヤメテ、解った、失礼を承知で僕はこの姿勢を維持させてもらう」
なんとかソファーの背もたれと肘掛けを使って座った姿勢を維持する。長時間は持ちません。
カチャっと、ドアが開き、教育ママさんみたいな迫力のある眼鏡の如何にも頭の良さそうな、そして性格キツそうな女性が入ってきた。あぁ、絶対怒られる。
「初めまして、岸本飛羽と申します、ご子息には大変お世話になっております」
ソファーから立てないから、最大限の僕の中ではきちんとした挨拶をした。あぁ、手が震えてる。恐いよぉ。その手を昴がぎゅうっと掴んだ。
「かぁさん、僕のツガイです、飛羽のお陰で僕に味覚が戻りました、僕と飛羽を認めて下さい」
おお、昴、男らしいじゃないか、ってなんだその顔色は!! 真っ青なんだが、恐いよぉ。
教育ママさんは、スッと眼鏡のズレを少し直すと、そのお綺麗なお口を開いた。
「昴さん、データは確かに総ての数値が劇的に上がっていたわ、嗅覚はどうなの?」
「飛羽だけ甘い香りを感じます」
え? 何それ初耳なんだが? え? 僕は隣の昴を見詰めた。ハッタリかましてるのか?
「そう、ならばこの子で間違いは無いでしょう、解りました引き続きデータをカテリーナ、ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ、ペラペラペラペラペラペラ」
「オーケィペラペラ、ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ」
またペラペラ始まったよ、カテリーナさんが、何かの資料をお母様に、渡して説明してる。凄いね、全く解らんけど。
気になるのは、昴の顔色がどんどん悪くなってる気がするんだよな、僕はツンツンと昴をつついた。
「大丈夫か? 昴? 体調悪い?」
「大丈夫、もし、飛羽と二度と会えなくなったらと思うと苦しくて」
「え?」
「飛羽さんと、おっしゃったかしら?」
突然お母様に呼ばれて、僕はビクゥと肩を揺らした。
「ひゃぁい」
「貴方、昴のツガイになる覚悟はあるのかしら?」
「もちろんです、有ります」
「そう、この子は私が主人との間に人工的に作った子供です、たった1人のツガイしか生涯もてず、それ以外のオメガを排除する設計で造りました、少し誤算だったのは味覚まで失われたことです、でもそれも、ツガイになれば解決するはずです」
ゴクッと、唾を飲み込む。
「たった1人のオメガを選ぶまで、この子はフェロモンを感じない、選んだ後はそのオメガのフェロモンを摂取することで嗅覚及び味覚は完全に戻ります、これはアルファが他のオメガに惑わされず生きる為の新薬の開発に役立つことで、詳しくは話せませんが、長い大きなプロジェクトとして日本とアメリカとの共同開発で私たちは動いています、飛羽さん、あなた、フェロモンが出ていませんね」
ビシッと、事実を告げられて、やはりさっきの昴の言葉はハッタリだったと理解する。どう答えるのか正解なんだ?
「僕は、確かに今はフェロモンが出せていないかもしれません、3日前にツガイと別れたばかりで自分の身体の事ですが、正直に言えば、これから先もフェロモンを出せるか解りません」
「そう、なら、昴のツガイにはなれないわ、あなた、昴に一生嗅覚無しで生きろと言わないわよね」
さっき、フェロモンを摂取することで嗅覚が戻ると言った。それが事実なら、僕はフェロモンを出せなかったら、昴に嗅覚が戻らない。冷や汗が背中を流れていく。
「僕は飛羽がいい、たとえ嗅覚がなくても別に今までと変わらない、あんた達が僕にしてきた事に比べれば、飛羽は僕に味覚をくれた、それだけで充分だ」
昴が真っ青な顔で、反論する。僕は昴の嗅覚が僕といたら戻らないかもしれない事実を受け止めきれず、返事ができない。
なにそれ、知らなかった。普通のオメガとツガえば、昴の嗅覚も味覚も戻るの?
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
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