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芋虫の夢にうなされるリズを、リュカは揺り起こした。
「リズ、リズ、起きろ、おぃ、頼むからその変な夢やめろ」
「リュカさ、いも、む、ん~ーんん、りゅかしゃん、ほぇ」
ぽやんとして、目を開けたリズは、そばにいたリュカに手を伸ばした。
「あーーリュカさん、心配しました、良かった」
「あんた、どんな夢を」
リズはリュカの首に手を回し、ギュと抱き締めた。顔と顔が触れ合う距離に、リュカの心臓が飛び上がる。なんせ、さっきまで悶々としていたもので。
「わ、リズ、まだ寝ぼけてんすか」
「だって、リュカさん拐われるところだったんですよ、悪の芋虫に、怖かった」
「悪の芋虫……?」
リュカをきゅうっと思うままに抱き締めてスリスリと堪能した後、リズはまたうとうとし始めた。
「ちょ、まて、リズこの体勢で寝るな」
リュカはしがみついてるリズを、はなそうと、リズの脇を掴んだ、それがくすぐったかったのか、リズがとんでもなく可愛い声を出した。
「アァっ、や、くすぐったぃ、リュカさん、やめて」
「くっ」
プチンと、理性が切れそうな甘い攻撃だ。相手は寝ぼけてる、触るな、だめだ、でも可愛い過ぎる。この腕の中にいるのは、唯一無二のツガイ、自分のツガイ、手を出したとて誰にも文句なんか、いや、まだだめだ、でも、触るくらい、リズは寝ぼけてるしよくない、が、ちょっとくらい、少しだけ、軽くなら、いやでも、意識がないし、意識が有ったとしても、そういう意味じゃない、解ってる、あーーくそ可愛い、なにこの肌、柔らかそう。
リュカの心の中猛烈な勢いの葛藤が飛び交う。
理性が切れそうな限界だ。かぶりつきたい程好きな人が目の前で無防備に寝てるのだ、獰猛な獲得欲に翻弄される、その色素の薄い肌に、手を這わせて、口付けで痕をつけまくりたい衝動。発情期でもないのに、欲しくてたまらない。手が勝手に乱暴に動きそうになる。
「アーーーーくそ、したい……リズ」
下半身に熱が集まりすぎて辛い。触りたい。噛みつきたい。ジブンノモノニシタイ。ゴクッゴクッっと、何度も生唾を飲み込んで、リュカは、最大限の理性を振り絞ってリズから何とか離れた。
「はぁ~ーーしんど」
隣の枕に、バフンと顔を打ち付け、堪える。枕はリュカの血管が浮き出た手で引きちぎられそうだ。悶えているかたわらで寝息がぷすーって聞こえる、可愛い。なんでこんなに可愛いんだ、俺のリズは。
身体の契りは、正式に結婚して、その最初の発情期に、する行為、リズとはきちんとしたい、本能のまま触るようなことはしたくない。大切にしたい。我慢できずにツガイにしてしまったし、身体の契りだけは正式なものにしたい。形や形式なんかどうでも良かったけど、リズにも関わる事だけは、きちんとしたい。リズが少しも負い目を感じないように、困った顔なんか絶対させたくない。
「大丈夫、俺は堪えれる」
ぎゅっと、目を閉じて、寝てしまおうと、だが、リズが布団からはみ出ていることに気付いて、リュカは、そっと、リズの身体に布団を被せた。リズが温かくて安心したみたいに微笑んだ。その顔を結局一晩中見ていた。
そばにいれるだけで、幸せだ。これ以上を望んだら、多くを望みすぎてる、リズが望んだことだけをしたい、自分の望みはもう叶ったのだから。これ以上は、強欲というものだ。
「リズ、リズ、起きろ、おぃ、頼むからその変な夢やめろ」
「リュカさ、いも、む、ん~ーんん、りゅかしゃん、ほぇ」
ぽやんとして、目を開けたリズは、そばにいたリュカに手を伸ばした。
「あーーリュカさん、心配しました、良かった」
「あんた、どんな夢を」
リズはリュカの首に手を回し、ギュと抱き締めた。顔と顔が触れ合う距離に、リュカの心臓が飛び上がる。なんせ、さっきまで悶々としていたもので。
「わ、リズ、まだ寝ぼけてんすか」
「だって、リュカさん拐われるところだったんですよ、悪の芋虫に、怖かった」
「悪の芋虫……?」
リュカをきゅうっと思うままに抱き締めてスリスリと堪能した後、リズはまたうとうとし始めた。
「ちょ、まて、リズこの体勢で寝るな」
リュカはしがみついてるリズを、はなそうと、リズの脇を掴んだ、それがくすぐったかったのか、リズがとんでもなく可愛い声を出した。
「アァっ、や、くすぐったぃ、リュカさん、やめて」
「くっ」
プチンと、理性が切れそうな甘い攻撃だ。相手は寝ぼけてる、触るな、だめだ、でも可愛い過ぎる。この腕の中にいるのは、唯一無二のツガイ、自分のツガイ、手を出したとて誰にも文句なんか、いや、まだだめだ、でも、触るくらい、リズは寝ぼけてるしよくない、が、ちょっとくらい、少しだけ、軽くなら、いやでも、意識がないし、意識が有ったとしても、そういう意味じゃない、解ってる、あーーくそ可愛い、なにこの肌、柔らかそう。
リュカの心の中猛烈な勢いの葛藤が飛び交う。
理性が切れそうな限界だ。かぶりつきたい程好きな人が目の前で無防備に寝てるのだ、獰猛な獲得欲に翻弄される、その色素の薄い肌に、手を這わせて、口付けで痕をつけまくりたい衝動。発情期でもないのに、欲しくてたまらない。手が勝手に乱暴に動きそうになる。
「アーーーーくそ、したい……リズ」
下半身に熱が集まりすぎて辛い。触りたい。噛みつきたい。ジブンノモノニシタイ。ゴクッゴクッっと、何度も生唾を飲み込んで、リュカは、最大限の理性を振り絞ってリズから何とか離れた。
「はぁ~ーーしんど」
隣の枕に、バフンと顔を打ち付け、堪える。枕はリュカの血管が浮き出た手で引きちぎられそうだ。悶えているかたわらで寝息がぷすーって聞こえる、可愛い。なんでこんなに可愛いんだ、俺のリズは。
身体の契りは、正式に結婚して、その最初の発情期に、する行為、リズとはきちんとしたい、本能のまま触るようなことはしたくない。大切にしたい。我慢できずにツガイにしてしまったし、身体の契りだけは正式なものにしたい。形や形式なんかどうでも良かったけど、リズにも関わる事だけは、きちんとしたい。リズが少しも負い目を感じないように、困った顔なんか絶対させたくない。
「大丈夫、俺は堪えれる」
ぎゅっと、目を閉じて、寝てしまおうと、だが、リズが布団からはみ出ていることに気付いて、リュカは、そっと、リズの身体に布団を被せた。リズが温かくて安心したみたいに微笑んだ。その顔を結局一晩中見ていた。
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