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15 俺のわんこ、一時の雌になる※カントボーイ表現警報発令※
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「…もうこうなってんのか」
「はい」
「何時から?」
「結構前…から?なんかへその下がきゅうきゅうってして、あとちんちんがこう…小さくなったっていうか?でも生理はまだ…」
「…そうか」
…つまり、そういうこと。
一応念の為の説明をしなくてはならない。
犬狼族の番が万一同性だった場合…犬狼族は雄しか生まれない関係上、男同士だった場合。犬狼族と番が共に発情期になった時に番側の体が一時的に雌と同じ状態になる。
少しだけ丸みを帯び、雄が雌になり、といった感じだ。ただ、体格そのものは殆ど変わらないために番以外は気付く事が殆ど無い。
何度も体を重ねた男同士の番が子孫を残す意志を見せた時且つ、犬狼族の発情期にしかこの変化はない。また、一度子孫を残すとまた元に戻る。
…つまり。
「疾風」
「はい」
「…本当に、いいのか?お前はまだ学生、俺が卒業したら、お前に寄り添うことが非常に難しくなる」
「ほっちゃん先生と先輩のおかーさんには伝えてます」
「…おいまさか」
「俺もいつまでも子供じゃないです、先輩。俺、先輩と家族になりたい。先輩と、先輩と俺の赤ちゃんを、俺は守りたいです。先輩の帰る場所になりたいです。俺を変えてくれた切っ掛けを作ってくれた、大好きな先輩と一緒に生きていたいんです。勉強も仕事も家事もやってみせます。」
疾風の意志の強さは、綺麗な瞳にばっちり映っていた。巧一と虎吉の言う事が今ここで思い知らされるとは思いもしなかった。
『先輩。疾風は変なところですげー頑固ですよ』
『気をつけて下さいね。あいつ、最近やたら男気溢れてる、つーかマジでメンタルが鋼鉄』
あぁ、そうだ。俺はこいつに惚れた。その理由は番だからという訳ではなかった。
こいつの強さに惹かれていたんだった。
「疾風」
「はい」
「…俺も、お前と、お前の大事な家族を守るぜ」
返事を待たず、俺は疾風を布団の上に押し倒し、キスで口を塞ぐ。
一枚一枚、布が滑り落ちる度にひやりとした空気と、じんわりとした肌の温もりを感じられる。
「…筋肉は少しついたみたいだが…」
「あっ、ちょっと、くすぐったい、ひゃんっ」
少しだけ筋肉のついた腹を撫でまわすと子犬みたいにじゃれつくが、その表情はもう既に雌そのもの。嬌声を上げ、俺の体にしがみついて、そして「もっと」と訴えてくるのだ。
「…発情期の狼、舐めんじゃねェぞ…?」
ただ喰らうだけの餌より遥かな、極上の獲物が目の前にある。その事実が俺の野性を、本能を衝き動かす。
まずはしっとりと欲情に濡れた肌を一舐めする。首筋をゆっくり溶かすように舐め上げると、その甘さが耳と舌を同時に攻め上げてくる。狡いな、こいつ。
次は…これから命を宿すだろう、腹の上。そっと舌で筋の谷間をなぞると、女のような声で快楽に酔い痴れる番の姿。少し甘噛みしたら抱き締める腕の力が強くなった。
今度は胸。昔より少し厚くなった胸に手をやると、僅かにミルクの匂いを感じた。いよいよこっちも雌になるのか、と好奇心のあまり桃色に色付く乳首を指先で擦ると、快楽に身を捩らせ、仰け反らせ、俺を求める声を出した。
「そーが、しゃぁあぁっ、もっと、しゅってぇぇ」
もっと吸って。その言葉に導かれながら、そっと桃色の乳蕾を唇に含み、吸い上げる。舌で捏ね繰り回す。もう片方の乳首も撫で回し、抓る。疾風は、イく。何回も、イく。
甘い香りを全身から吹き出しながら、何度も何度も快楽を堪能しているようだった。
「…はっ、可愛いな、俺の番」
尻尾を互いに振り、絡ませ、愛を確かめる。疾風も俺にお返しとばかりに、足をじゅるじゅると音を立てて舐め回し、俺に絶対の服従を示していた。
「俺の…ごしゅじんさま…たくましくって、…しゅきぃ」
俺の足に跨り、発情に濡れた最後の砦を擦り付け、俺に最上の契約を強請る。そろそろ、こいつも頃合いだろう。
「…さて、疾風ェ…覚悟、できてるよなァ?」
「うんっ、俺、蒼牙さんの雌になるっ」
愛らしい笑顔で尻尾を振り、肉体で結ぶ最後の儀式に取り掛かる。
まずは馴らすところからだ。こんな小さな体では、馴らしたところで壊れないか心配だが、やらないよりはいい。
そっと指を俺と疾風の愛液に絡ませ、奥を暴く。
「あぁぁぁ!!蒼牙さんの、指ぃ、はいってくりゅうぅ!」
丁寧に、指で暴いていく。快楽で締まる度に、俺も感情が昂ぶるのが分かる。俺の体でこんなに感じてくれていることを、俺を夫として、主人として、身を粉にしようとしてくれている大事な番を愛せることが幸せだ。
その愛がもうすぐ奥まで繋がる。しかし、焦ってはいけない。もう少しだ。そう思いながら指を一本追加する。
「んぅぅぅ、せん、ぱいっ」
最早快楽に正直になり過ぎたあまり、俺の耳やうなじの臭いを嗅いで、俺の体に腕を回して、本能のままに腰を振っている。
「おい、最初から全力だとバテるぞ?」
「んー…気持ちいいんだもん、蒼牙さんの全部」
腕の中に収まるとまるで親子と間違われるであろう体格差だが、そんなことはお構いなし、疾風はただ俺の体を堪能していた。
「あっ、大胸筋、あぁ、しゅき…腕の筋肉も、かっこいい…足もがっしりしてて、腹筋ばっきばきで、チンポもおおきくて…顔は最強のイケメンで…しあわしぇ…」
挿入んぞ、おら。
そんな可愛らしい蕩け顔で褒め千切ると三日三晩で足りなくなるまで犯し尽くすぞテメェ…
「あ、またチンポおおきくなった」
「誰がデカくさせてんだこら」
「おれー」
あーくそ、笑顔可愛い。お仕置きだな。三本目挿入りまーす。
「あぁぁぁぁぁんっ!!」
「かぁいい声で啼いてくれんじゃねぇか俺の奥さん」
今度は激しく掻き回すと、それに応じるように激しく腰を振り、僅か十数秒で、疾風がイった。
「…あっ…あんっ…」
「…激しいのが好みか、そうかそうか」
指を引き抜き、もふりとした尻尾の根元を掴み、ぷりっと愛らしい尻に平手をかます。
「いっあぁぁぁん!?」
「尻叩かれてイってんじゃねーよ」
十発で許してやろう。これが終わったらいよいよ本番だからな?
「せ、せんぱい…ごめんなさい」
ぷるぷると震える疾風の額にそっとキスを落とす。
「あんまりイきすぎると、最後まで楽しめねェぞ?」
「…はいっ」
腕と足で俺をがっちりと抱き締める疾風。尻尾も高速で揺れるしあー…くそ、この傾国わんこ…
「先輩…」
「疾風。…挿入んぞ?」
とろとろに解された場所は誰も守られない。そこに今から、無慈悲な楔が撃ち込まれる。
「ひゃっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
挿入した瞬間のぷちゅん、とした感覚。…あれが処女喪失の感覚なのか、と思いつつも、まだ快楽から戻って来ない疾風を撫でて落ち着かせる。
「あっ…あぁ…俺、先輩にっ、処女…捧げちゃったぁ」
俺の頭に腕を回し、そして俺とのキスを要求する疾風に俺は応える。そして、更に奥を発掘する。
「あっ!?」
びくり、と跳ねた疾風の体。…そうか、この奥がこいつの…子宮。思わずにやり、と笑みが零れる。ここを暴いて奥でぶちかませば、こいつの中は俺だけのもの…
「もう、誰にもやらねェよ、疾風。俺のもんだ」
そして、最奥を思い切り暴き上げた。
当然だが、その後の事は全然覚えてない。意識が戻った頃には、疲れ果て放心した疾風の姿。白くてしなやかで、最近ついた筋肉は腕から胸、腹、足まで、ほんの少し、男らしくもやはり番の影響でより柔らかな体つきになり、どんな彫刻芸術よりも遥かに美しい少年の姿。ニケーもダビデもヴィーナスも、俺の魂に響かない。たった一つ響かせる唯一が此処に居る。
疾風。愛している。
そっと頭を撫でると、へにゃりとした笑顔で返された、ような気がした。
…片付けるか。綺麗にして、こいつが元気になれるものを作ってやろう。
外は冷えるが、この部屋の片隅は暖炉の火が燻りつつも守られていた。
朝、少し疾風に怒られてしまったが…その後幸せそうな表情を見て、俺も幸せになった。
「…もうこうなってんのか」
「はい」
「何時から?」
「結構前…から?なんかへその下がきゅうきゅうってして、あとちんちんがこう…小さくなったっていうか?でも生理はまだ…」
「…そうか」
…つまり、そういうこと。
一応念の為の説明をしなくてはならない。
犬狼族の番が万一同性だった場合…犬狼族は雄しか生まれない関係上、男同士だった場合。犬狼族と番が共に発情期になった時に番側の体が一時的に雌と同じ状態になる。
少しだけ丸みを帯び、雄が雌になり、といった感じだ。ただ、体格そのものは殆ど変わらないために番以外は気付く事が殆ど無い。
何度も体を重ねた男同士の番が子孫を残す意志を見せた時且つ、犬狼族の発情期にしかこの変化はない。また、一度子孫を残すとまた元に戻る。
…つまり。
「疾風」
「はい」
「…本当に、いいのか?お前はまだ学生、俺が卒業したら、お前に寄り添うことが非常に難しくなる」
「ほっちゃん先生と先輩のおかーさんには伝えてます」
「…おいまさか」
「俺もいつまでも子供じゃないです、先輩。俺、先輩と家族になりたい。先輩と、先輩と俺の赤ちゃんを、俺は守りたいです。先輩の帰る場所になりたいです。俺を変えてくれた切っ掛けを作ってくれた、大好きな先輩と一緒に生きていたいんです。勉強も仕事も家事もやってみせます。」
疾風の意志の強さは、綺麗な瞳にばっちり映っていた。巧一と虎吉の言う事が今ここで思い知らされるとは思いもしなかった。
『先輩。疾風は変なところですげー頑固ですよ』
『気をつけて下さいね。あいつ、最近やたら男気溢れてる、つーかマジでメンタルが鋼鉄』
あぁ、そうだ。俺はこいつに惚れた。その理由は番だからという訳ではなかった。
こいつの強さに惹かれていたんだった。
「疾風」
「はい」
「…俺も、お前と、お前の大事な家族を守るぜ」
返事を待たず、俺は疾風を布団の上に押し倒し、キスで口を塞ぐ。
一枚一枚、布が滑り落ちる度にひやりとした空気と、じんわりとした肌の温もりを感じられる。
「…筋肉は少しついたみたいだが…」
「あっ、ちょっと、くすぐったい、ひゃんっ」
少しだけ筋肉のついた腹を撫でまわすと子犬みたいにじゃれつくが、その表情はもう既に雌そのもの。嬌声を上げ、俺の体にしがみついて、そして「もっと」と訴えてくるのだ。
「…発情期の狼、舐めんじゃねェぞ…?」
ただ喰らうだけの餌より遥かな、極上の獲物が目の前にある。その事実が俺の野性を、本能を衝き動かす。
まずはしっとりと欲情に濡れた肌を一舐めする。首筋をゆっくり溶かすように舐め上げると、その甘さが耳と舌を同時に攻め上げてくる。狡いな、こいつ。
次は…これから命を宿すだろう、腹の上。そっと舌で筋の谷間をなぞると、女のような声で快楽に酔い痴れる番の姿。少し甘噛みしたら抱き締める腕の力が強くなった。
今度は胸。昔より少し厚くなった胸に手をやると、僅かにミルクの匂いを感じた。いよいよこっちも雌になるのか、と好奇心のあまり桃色に色付く乳首を指先で擦ると、快楽に身を捩らせ、仰け反らせ、俺を求める声を出した。
「そーが、しゃぁあぁっ、もっと、しゅってぇぇ」
もっと吸って。その言葉に導かれながら、そっと桃色の乳蕾を唇に含み、吸い上げる。舌で捏ね繰り回す。もう片方の乳首も撫で回し、抓る。疾風は、イく。何回も、イく。
甘い香りを全身から吹き出しながら、何度も何度も快楽を堪能しているようだった。
「…はっ、可愛いな、俺の番」
尻尾を互いに振り、絡ませ、愛を確かめる。疾風も俺にお返しとばかりに、足をじゅるじゅると音を立てて舐め回し、俺に絶対の服従を示していた。
「俺の…ごしゅじんさま…たくましくって、…しゅきぃ」
俺の足に跨り、発情に濡れた最後の砦を擦り付け、俺に最上の契約を強請る。そろそろ、こいつも頃合いだろう。
「…さて、疾風ェ…覚悟、できてるよなァ?」
「うんっ、俺、蒼牙さんの雌になるっ」
愛らしい笑顔で尻尾を振り、肉体で結ぶ最後の儀式に取り掛かる。
まずは馴らすところからだ。こんな小さな体では、馴らしたところで壊れないか心配だが、やらないよりはいい。
そっと指を俺と疾風の愛液に絡ませ、奥を暴く。
「あぁぁぁ!!蒼牙さんの、指ぃ、はいってくりゅうぅ!」
丁寧に、指で暴いていく。快楽で締まる度に、俺も感情が昂ぶるのが分かる。俺の体でこんなに感じてくれていることを、俺を夫として、主人として、身を粉にしようとしてくれている大事な番を愛せることが幸せだ。
その愛がもうすぐ奥まで繋がる。しかし、焦ってはいけない。もう少しだ。そう思いながら指を一本追加する。
「んぅぅぅ、せん、ぱいっ」
最早快楽に正直になり過ぎたあまり、俺の耳やうなじの臭いを嗅いで、俺の体に腕を回して、本能のままに腰を振っている。
「おい、最初から全力だとバテるぞ?」
「んー…気持ちいいんだもん、蒼牙さんの全部」
腕の中に収まるとまるで親子と間違われるであろう体格差だが、そんなことはお構いなし、疾風はただ俺の体を堪能していた。
「あっ、大胸筋、あぁ、しゅき…腕の筋肉も、かっこいい…足もがっしりしてて、腹筋ばっきばきで、チンポもおおきくて…顔は最強のイケメンで…しあわしぇ…」
挿入んぞ、おら。
そんな可愛らしい蕩け顔で褒め千切ると三日三晩で足りなくなるまで犯し尽くすぞテメェ…
「あ、またチンポおおきくなった」
「誰がデカくさせてんだこら」
「おれー」
あーくそ、笑顔可愛い。お仕置きだな。三本目挿入りまーす。
「あぁぁぁぁぁんっ!!」
「かぁいい声で啼いてくれんじゃねぇか俺の奥さん」
今度は激しく掻き回すと、それに応じるように激しく腰を振り、僅か十数秒で、疾風がイった。
「…あっ…あんっ…」
「…激しいのが好みか、そうかそうか」
指を引き抜き、もふりとした尻尾の根元を掴み、ぷりっと愛らしい尻に平手をかます。
「いっあぁぁぁん!?」
「尻叩かれてイってんじゃねーよ」
十発で許してやろう。これが終わったらいよいよ本番だからな?
「せ、せんぱい…ごめんなさい」
ぷるぷると震える疾風の額にそっとキスを落とす。
「あんまりイきすぎると、最後まで楽しめねェぞ?」
「…はいっ」
腕と足で俺をがっちりと抱き締める疾風。尻尾も高速で揺れるしあー…くそ、この傾国わんこ…
「先輩…」
「疾風。…挿入んぞ?」
とろとろに解された場所は誰も守られない。そこに今から、無慈悲な楔が撃ち込まれる。
「ひゃっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
挿入した瞬間のぷちゅん、とした感覚。…あれが処女喪失の感覚なのか、と思いつつも、まだ快楽から戻って来ない疾風を撫でて落ち着かせる。
「あっ…あぁ…俺、先輩にっ、処女…捧げちゃったぁ」
俺の頭に腕を回し、そして俺とのキスを要求する疾風に俺は応える。そして、更に奥を発掘する。
「あっ!?」
びくり、と跳ねた疾風の体。…そうか、この奥がこいつの…子宮。思わずにやり、と笑みが零れる。ここを暴いて奥でぶちかませば、こいつの中は俺だけのもの…
「もう、誰にもやらねェよ、疾風。俺のもんだ」
そして、最奥を思い切り暴き上げた。
当然だが、その後の事は全然覚えてない。意識が戻った頃には、疲れ果て放心した疾風の姿。白くてしなやかで、最近ついた筋肉は腕から胸、腹、足まで、ほんの少し、男らしくもやはり番の影響でより柔らかな体つきになり、どんな彫刻芸術よりも遥かに美しい少年の姿。ニケーもダビデもヴィーナスも、俺の魂に響かない。たった一つ響かせる唯一が此処に居る。
疾風。愛している。
そっと頭を撫でると、へにゃりとした笑顔で返された、ような気がした。
…片付けるか。綺麗にして、こいつが元気になれるものを作ってやろう。
外は冷えるが、この部屋の片隅は暖炉の火が燻りつつも守られていた。
朝、少し疾風に怒られてしまったが…その後幸せそうな表情を見て、俺も幸せになった。
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