俺たちの関係に名前はない~複数に犯されるのが好きな1人のネコと3人のタチの恋模様

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第2章 回想編(トウマ視点)

第9話 バスルームにて

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「アナルでオナニーしてんだろ?
僕が来てもやめられないくらいハマって…」

膝をついて、自分と目を合わせさせようとユウキの顎を掴んで上げさせる

顔だけは上がったものの、目線は下げたまま
でも体も頬も湯気が立つほど紅潮して、よくよく見るとなまめかしい姿だった

「なに?2回射精しても足りなかったの?」

緩く立ち上がっているペニスをピンと弾くと、脚を震わせながらおずおずと口を開く

「射精したから…
射精しちゃったから……後ろが…っ」


────なるほど

ペニスでイク快楽しか知らないし興味がない自分には考えられないが
恐らくアナルでイク快楽を知っているユウキには、射精だけでは物足りなかったのだろう

(射精したからこそ後ろが欲しい、と
オトコの性欲とは深いものだな)

「もしかして、後ろのオナニーも見られながらが興奮する?
見ててあげよっか…」

「……オナニーじゃない……」

全裸でバスルームの床をじっと見ながら、つぶやくように言う

「え?オナニーじゃないの…それ…」

アナルに指突っ込んで、オナニー以外に何があるのだろう

「準備なの……ッ!
オトコだから…準備しないとオナニーもできないんだよッ!!!」

そこまで一気に喋って、覚悟が決まったのか急に僕をにらみつける

「チンポでイッただけじゃ物足りないの!
だからシャワ浣してっ…最後の仕上げにナカに無いか確認してたところ!!

これからがオナニーなんだから、早く出てって!」

────────え…

知られざるオトコの世界なのか、これ…


じっと睨みつけるあられもない姿を見て混乱しながらも
この場から立ち去る気にはなれない
さっき、ペニスを擦りあわせながらいやらしくイッた姿が
何度も何度も脳裏をよぎる

また、あの顔をさせたい
よがらせて、いやらしく腰を振らせてイカせたい────

「分かった、分かったから、とりあえず指抜きなよ」

極力落ち着いた声音で話しかける
僕の予想外に冷静な声に、ユウキも虚をつかれたかのように静かに話す

「あっち向いてて」

ユウキの手がバスルームの隅を指差し、僕は静かにそれに従った

ザーッと水が流れる音が聞こえ
「こっち向いていいよ」
と声がかかる

言われる通りに振り返ると、両手とお尻をペタンと床につけ睨みつけてくるユウキと目が合う

「それで?こんな俺の姿を見て、バカにしてんの?」

「……ここ…もう触っていいの?」

返事には答えず、グイッとユウキの股の間に右手を挿し込み僕の指を誘い込んでくれるであろう蕾を探す

「ちょ…っ!!!」
僕の行動は予想外だったのだろう
慌ててユウキが僕の腕を押さえるが、むしろ左手でユウキの肩を強く掴む

誘い込むような穴を見つけ、周囲をくるりを人差し指で撫でると
ビクリと体が反応する

「ねえ?ここでオナニーするつもりだったんでしょ?」

覗き込むようにユウキを見下ろすと、両手で僕の右手を必死で抑えながらか細い声が聞こえる

「汚いから…触るな…ッ」

「綺麗にしたんでしょ?」

「綺麗にしたっっても…
お前ッ!ここ、何の場所か分かってんのかよ!!
汚ねぇから触んな!!!」

グッと睨みつられても、煽られるだけなんだよなぁ…
僕はユウキを見つめながら、中指をグッと挿し入れる

「ダメだって…トウマッ
ゴムもつけずに、汚いだろっ!!!」

「やけに、汚い汚い言うね…
綺麗にしたんだから、大丈夫じゃない?」

女のものとは違う、場所が違うだからだろうか
指にまとわりついてくる感じが、なんとも言えず心地いい

(アナルって、こんなもんなの?)

すでにほぐされていたからなのか
まるで僕の指を誘い込むような感触に、脳の中心がチリリと焼けるような感じさえ覚える

「お前ッ!冷静になれよッ!!
オトコのケツん穴に、ゴムもつけずに指突っ込んで
おかしいだろうが!!!」

「……僕は冷静だよ
冷静に、ユウキのココ、、…犯したいと思い始めてる」
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