俺たちの関係に名前はない~複数に犯されるのが好きな1人のネコと3人のタチの恋模様

はむはむ

文字の大きさ
99 / 108
第6章 コンクール

第8話 第1次予選 8 ユウキ(受け)視点

しおりを挟む
※エロなし

ライトに照らされた舞台に再び立つ

それは予選通過者にだけ与えられた特権だ

名前を呼ばれ舞台に上がると、すでに10名ほどの参加者コンペティターが笑顔で僕を向かい入れる

────通過…できた!!

俺の隣に立つイタリア人参加者が握手を促してくる
ライバルでもあり、次の予選に立つ仲間でもあるわけだ

握手を終え、目線を客席へ向ける
さっきまで一緒に客席に座っていたアサヒくんは、後方、舞台からみたら左側にいるはずだ

結果が始まる時に、参加者コンペティターは前方の席に移動するようアナウンスがされたため
離れた席で結果を聞くことになった

名前を呼ばれたときは、嬉しいのと同時にホッとした
アサヒくんに顔向けできると

遠くに見えるアサヒくんは、満面の笑みで拍手をしている
2次予選の練習も無駄にならなくてよかった

もちろん、もし進めなくても次の舞台に向けて無駄になるものではないけど…

2次予選に進める18名が舞台に立ち、大きな拍手に包まれる
3分の1以下に絞られた通過者は、日本人は俺ひとりだけ

「頑張れよ!」

拍手の中に混じっている日本語にふと目をやると
抽選会で挨拶した日本人参加者だった

落選したというのに、声掛けてくれたんだな…

軽く舞台から会釈をし、拍手の中で舞台を降りる
名前を呼ばれて上がった階段と逆から降りるように指示され、階段を降りると
ふと手首を取られる

座席から少し腰を上げ、俺の腕を握る男の顔を見て
驚きのあまり足が止まる

「…なんで…」

「ユウキ、こっち」

後に続く人たちに妨げにならないよう、腕を持ちすぐ近くの座席に座らされる

「なんで…シゲルが…」

「やっぱり、応援したくて来ちゃったよ」

結果発表が終わり、さまざまな言語が飛び交う中
ここだけ日本のように感じる

「まぁ、そんなこともあるよ」
「また次の舞台で」
「僕は…そうだね、早くても今年の秋以降かな」

背後で聞こえる日本語は、アサヒくんと落選した日本人参加者のものだった

「ユウキくん、2次予選頑張ってね!」
「日本人は君だけだから!ライブで応援するよ」

慌てて立ち上がり、握手に応える

「残念だけど、また次の舞台で会おう」
「やっぱり…前回入賞者のアサヒくんがいるのは強いね
練習もサポートしてるんですよね?」
「まぁね…でも僕は関係ないよ、ユウキの実力かな」

シゲルも立ち上がり、アサヒくんに向き合う
「予選通過おめでとう、ユウキ」

笑顔のアサヒくんは、俺から目を離さない

「2次予選に向けて、また一緒に練習しよう」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

処理中です...