その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第54話 地上最強のパーティ

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「そう言えば、南の大陸や天上界には北の大地みたいな凶悪な敵が待ち受けるダンジョンってのはあるのか?」
「そうだねぇ。
まず、天上界は聖なる土地でもあり、魔物を寄せ付けない不思議な結界に守られて居るからね。
天の上にある隔離された別次元の世界と言うのもあるから、天上界に住まう人たちが敵にならない限りは戦闘はないだろう。
南の大陸そのものも海を隔てて存在してる。
故になのか、強いモンスターが生息していたりって言うのも聞かないね。
地上は荒れた砂漠地帯が広がるばかりだし…。その中にポツンと天上界に通じると言われてる遺跡と、その遺跡を守る元天上人…つまり翼をなくし地上用の肉体を持った天使族が小さな集落を持って暮らしてるんだよ。」
「それって、俺たちが近づいて大丈夫なもんなの?特にマオちゃんたち。」
「あぁ、それなら問題ないよ。
まず、本来なら魔族は天上界どころか南の大陸すら入れない。
ちなみに私は純粋な魔族じゃないから問題ないけどね。
魔王様、貴女も策士だよね~?
他二人も…。」

マオちゃん、リヴァイアさん、ケロちゃんのそれぞれがギクリとした表情を浮かべた。

「魔族にとって、二つ目の呼び名を許すと言うのは、名を初めて与えた者の眷属に下ると言う意味かある。
その点でだと、ベヒーモスは勇者ちゃんの眷属になるわけだね。」
「うむ!ベヒーさんをベヒーさんと呼んだのは私が初めてらしいからな!」
「で、魔王様にリヴァイアサンにケルベロスは君にニックネームを呼ぶ事を許した。
その時点で君との眷属契約は完了したわけだ。」
「リヴァイアサンはベヒーモスにもリヴァイアさんって呼ばれてたんじゃないの?」
「同族間では効力がないから大丈夫なのさ。
ただ、君が呼ぶ場合は違う。
君が彼女たちを二つ目の名前で呼ぶ事で魂も強く結び合いつながり合う。
だから、今の君は彼女たちの力すら行使出来る存在に至って居るんだが…。
魔王様、説明してなかったんだね…?」

その質問に顔を逸らすマオちゃん。

「まぁ特に弊害もないかと思うてなぁ~?
それにワシらの力も行使出来るなんて知ったらこいつそれだけでワシらとの契約を解除せんかなぁとか思ってな…。」
「実際、何かしらの影響はあるの?」
「特に大きなものはございませんわ。
お互いに魔力リソースを貸し与えることが可能になったり、あなた様が本気で魔力を使った上で命じれば自害も出来るくらいの強制命令権を行使出来ることくらいでしょうか?
あとは…、あなた様を常にお側でお守りしたいとか、あなた様を思うと切なくてキュンキュンしちゃうとかでしょうか…♪」

何処の英霊のマスター設定だよ…。
あ…………。だからマスター呼びしてきたのか…。(察し

「後半に関してはこいつ特有の症状だから気にしなくていいぞ♪」
「い、痛いですわ魔王様…。殴らなくても良いではありませんか!」
「いやぁ…。みんなお前みたいになると思われたら魔族の沽券にかかわるだろうが…。
いやまぁ…、大賢者の強さにはキュンキュンくるし、ワシもあの力で主に尻を叩かれてみたいのう…。気持ち良さそうだ…。」
「魔王様魔王様…。隠しきれていない本音が見えてますわ…。」

尻…。尻かぁ…。
マオちゃん、履いてるホットパンツからいつも尻の割れ目見えててクソエロいなとは思ってたが…。

「ワシの尻が見たいならじっくり見せてやるぞ…?
ちと恥ずかしいが…大好きなお前になら…よいぞ…?」

シュル…っとホットパンツを下ろし出すマオちゃん。

「脱がんでよろしい。」
「ご主人様…オレも尻の割れ目見えてる方が可愛いかな?そういうの…好き?」

ぐぐぐぐっと口から出そうな言葉を

「好きっ!!」

俺は堪えられなかった。

「よろしい!ならば私は全裸だ!!」
「簀巻きにして置いてくぞお前。」

ほんと、うちの連中たちは…。

「そう言えば…まだ言葉が通じなかったとき戦士ちゃんも俺の目の前で服脱ぎ出したよな…。」
「!?あ、あれはね…。その…貴方ほら黒髪だからきっとかなりの地位を持つ高貴な人だと思って…。私たちお金とか含めて何も持ってなかったし、あの時はもう身体で払うしかないかなとか思って…。
それ以上の意味はないわよ!
今となれば軽い黒歴史よ…あんなの…。」
「私も正直、あの時はどうやってお礼すれば良いかと思ってました…。
賢者様が変な人でむしろ助かった気分です。」
「今の俺の認識はもう変な人なんだね…。」

まぁ確かにあの時は今と比べればかなり真面目な方か…。
今は良くも悪くも打ち解けてかなり砕けた感じになったかもだけども。

「ともかく、話を戻すけどこの面子が天上界に行くのに特別大きな壁はないだろうって事で良いのかな?」
「そうだね。少なくとも普通ならば戦闘になる事自体があまり考えにくいとおもうけどね。
ただ、天上界についてはまだまだ表に出回ってない情報ばかりだからね。
なにせ、本来なら死者のように肉体を持たない者しか入れない世界だ。
天使族自体も天上界から地上に降りるなんてことは滅多にないし、南の大陸の集落に居る人達も他の種族との交流もなかったしね。
だから、私たちが持つ情報は所詮はこの程度の範囲というわけなんだよ。」
「となれば、天上界に入った後がやはり問題か…。どう思う?俺たちは無事にターゲットに接触して事を終わらせられると思うか?」
「そうだね…。彼が今どんな事をしてるかもよくわからないからね…。
とは言え、あの男は地上に居ても罪人として始末される身なのもまた間違いない。
そして、私には彼を裁く権限が皇女殿下より与えられている。」

悲しい顔をする魔女さんの顔はとても苦しそうだった。

「あの男は呪いのスペシャリストだった。
あらゆる分野においてね。
彼はその呪いで数多くの私に関わった人々の命を奪い続けた。
自分の手を汚さぬようにして巧みな方法で…。
そしていつしか、私に関わったものは皆死ぬとまで言われるようになっていった。
前国王達も、巻き込まれたのさ…。
私のせいで…。
結果としては、流行病による死ではあるがそれに至ったのは彼の呪いによるものさ。
回避できなかった…。
私と私の元に仕えていた魔導師達で彼が呪いをばら撒いていた事などは突き止め、その肉体を殺す事には成功したが、魂までは消せなかった。
だが、彼が新たな呪いをばら撒く事だけは防げたんだ。
しかし、既にばら撒かれた呪いは消せず、次々と私に関わったものの命は奪われていった。」
「その話から察するに、もしやギルマスちゃんや皇国のギルマスや皇女殿下にも呪いが?」
「いや、その3人はなぜか見逃されている。
私が、自分と周りの命惜しさに彼の元へ行くように促す為だったりもしたのだろうね…。
ただ、多くの仲間の命を奪われて私もだいぶ心は病んだよ…。
当時は本当にあの男に抱かれるべきかも悩んだし、一部の研究者達にもそう言われたり命を狙われたこともあったよ。
まぁ、私の命を狙ったものは彼の呪いで直ぐに殺されたりしたからいつしか命を狙うものはいなくなったけどね…。
そうやって精神的に追い込んでいくのもまた彼の得意技さ。
そこまでされても、私が今の今まで異世界人の子を産みたいと貫いたのは…私の信念を曲げたくなかったからだ。
たとえ、自分の命を奪われても私に夢を諦めるなと言ってくれた人達も居たんだ。
だから、私はここまで夢を諦めずに多くの屍を踏み越えて生きている…。
その結果、たくさんの命を奪われる事になったけどね…。」

そんな重たい話を聴くと正直俺もどうすれば良いかわからなくなってくる。
ひとまず呪いは解呪させてみせる。

だが、そのあとは…?

「いっとくが賢者くん。私は同情で君に抱かれて孕まされるのはゴメンだよ?
私を抱く時は私に恋をするか欲情してしまった時で頼むよ?
じゃないとお互い気持ちよくならないだろうしね。」
「ご主人様。もし、その時が来たら…俺は許すぞ…。
こんなに悲しい話を聞いて、オレだけご主人様を独り占めなんかしたらバチが当たるって思った。
オレは今、ご主人様のおかげで幸せだけど…、この幸せは…なんというか独り占めしちゃいけない気がするんだ…。」
「そう言って貰えるのは嬉しいんだけどね…。
ただ、これは私のワガママでもあるから。
もう少し生き長らえて次の異世界人が現れるまで…。って言う手もあるかもだし。」

そう言いながらまた切ない表情を浮かべる魔女さんを、俺たちはただ見つめるしか出来なかった。

「次の異世界人の出現…か。
正直なところ考えた事もなかったな。
ワシらとて、長く生きてきて結局現れたのは大賢者一人だけだったしな。
だが、勇者のように転生者と言う形でこの世界に流れてきている者もまだ潜んどるやも知れぬ…。
いや、それならとうにこの世界の文明レベルは大きく変化しておるか…。
しかし、本当にクズだのう…。その男は…人の命をなんだと…。
いや…まて…。天上界に至れるのは死者も…。
そして、そいつもまた肉体を失って天上界に今至っている…。」
「おいおいおいマオちゃん…、そこから先は俺も考えたくはないぞ…。
もし仮にそうだとしたら、俺たちの敵は…。」
「過去にそいつが呪い殺して肉体から離脱させた魂達…。
その魂をもその男が傀儡として操る術を持っていたら…?
もしや、お前がこの世界に来訪してくることすら予測した上での行動だとしたら…?」

魔女さんがそれを聞いて表情をみるみる恐怖と絶望で曇らせていく…。

「あり得ないことではない…。
彼は呪いに加えて、死霊魔術などの分野においてもスペシャリストだ…。
それに私と同じで占星術も独自の形でまた極めていた…。
異世界人の来訪は…確かに時期不確定ではあるが、来たることは予期はされていたんだ…。
故に彼はそれを知った時点で呪いをかけて回る暴挙に出た…。
だが…そんな…そんなことが…。」
「つまり、もとより奴を殺した時点では何も終わっていなかった…。むしろ始まりだったかも知れないと…。
やってることは邪神よりも邪神だな…。むしろ邪神と言ってくれた方がスッキリするくらいに魔王もびっくりのクズ具合だぞ…。」

マオちゃんも引くほどの鬼畜外道っぷりに一同はすっかり押し黙ってしまった。

「これはもうさっさとぶちのめしに行かないとだな!これでは殺された人達も浮かばれない!
勇者として、そんな魔王より魔王な奴はぶっ飛ばす!だろう?大賢者!!」
「あぁ、流石にここまで聞いて気合が入らないような俺じゃない。準備は十分だ!」

それを聞いて戦士ちゃんから静止の合図が出る。

「ちょーっと待って!!
天上界に行くには私が次元斬で天上界とこっち側を隔てる壁を切り開く必要があるんでしょう?
賢者を迎えに行く時のあの時は夢中だったから使えたけど…。
私、そんなに安定して世界を隔てる壁を切り裂く自信なんかないんだけど…。」
「うむ!では、その辺も練習してからにしよう!」
「練習って言ったって…具体的にどう練習しろって言うのよ…。」
「次元斬は物体を切るのではなく、その名の通り次元ごと切れないものですら切り裂く技だ!
例えば、この壁を次元斬で斬り隣の部屋へ移動してみるとかはどうだ?」

そう勇者ちゃんが提案するとマオちゃんからもすかさず提案が出る。

「ならば、ワシの固有結界からの脱出などどうだ?
固有結界の中はいわゆる別世界だからな。
普通の人間には当然脱出など不可能だ。
練習にはうってつけだぞ!」

と言うと、床が急にブワッと舞い上がるように消え去りいきなり周囲の空間が荒れ果てた丘へと変化した。

「まぁ肩慣らしにやってみるがよい。
お前の次元斬がどれほどのものかワシはまだ見たことがなかったからな!」
「いきなりすぎるでしょ…。
まぁいいけど。せっかくだしさっきもらったファイアークォーツの使い方の練習もしてみようかな!」

そう言うと、戦士ちゃんは炎帝之手甲をその右手に展開し、全身から放つオーラをいつもの不動明王ではなく、まさに炎の魔神とも言えるものに変化させていく。
そしてヴァリアブルソードと炎帝之手甲を巨大な剣と巨大な手甲に変化させ、背後に出現させた炎の魔神に持たせる。

「次元斬を使えた時のイメージもまだイマイチ定着してないのよね…。
ひとまず、世界を隔てるものを斬り裂き、その壁の向こう側へとつなげるイメージ…。
私の剣はあらゆるものを絶つイメージをこの右手に込めて…剣を振り抜く!!」

戦士ちゃんと共に魔神が剣を振るうと、見事なまでにスッパリと空間が斬り裂かれ、空間の向こう側に俺の部屋が見えた。

「へぇ…案外いけるじゃん!私!
逆にこれを使っていきたいところへ移動できたりするのかしら?
んー…。試しに西のギルマスの部屋のイメージしてみよ。はぁっ!!」

さっきとは別の空間をズバッと切り裂くと、ギルマスちゃんの目の前に空間が繋がれた。

「んにゃにゃにぁぁあっ!?んな、何事にゃ!?
何が起きたニャァあっ!?」
「あ、ごめん。ちょっと技の練習で試しにそっちの部屋まで空間を切り裂いてみたの!」
「むっちゃびびったにゃ…。口から色々と飛び出るかと思ったにゃ…。」

ちなみに斬った時と逆方向に斬る、すなわち斬り返しをすると開いた空間を元に戻せるようだ。
なぞるように反対から斬ることで空間は再び閉じていった。

「座標関係なしで斬れるなら、俺の世界へもこの技で戻れるのかな?」
「どうなのかしら?あの時は、貴方の近くにある門への扉を斬り開くイメージで使ったの。
それに、こうやって斬り返さなくても自然と空間の裂け目は元に戻って行ってたわ。
試しにやってみようかな。はぁぁぁあっ!!」

戦士ちゃんが俺の世界へ至る道を斬り開こうとする。
が、俺がこの世界に着いた時に居たダンジョンへ繋がるだけに終わってしまった。

「ダメみたいね…。こうなると天上界への壁を斬り開けるのかもあまり自信ないんだけど…。」
「問題ないだろう。
あれも固有結界の中みたいなものだからな。
ワシの固有結界をいとも容易く斬り裂けている時点で何の問題もなかろう。
すごいなー。ワシへこむなぁー。
なので大賢者よ、ワシの尻を撫でて慰めろ♪」
「せめて頭にさせてくれないかな?」

とりあえずわしゃわしゃと頭を撫でてやった。

まぁひとまず、ここまで準備すりゃ十分だろう。
俺たちは今日は英気を養うことにして、明日の朝すぐに出発する事に決めた。
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