その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第85話 大賢者改造計画

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入院生活が始まり数日。
ってことは俺がこの世界に来ておよそ1ヶ月か。

スマホの電源を久々に入れて日にちを確認してもまぁそんな感じだった。

早いもんだな…。もうそんな経つのか…。

入院中はまぁ特にやることと言うかやれる事もないので、ひたすらリハビリと言う名の筋トレをしていた。

人の筋肉ってのは意外と早くつくもんだな。
3日程度で落ちていた腕力や脚力は人並みに戻ってきていた。
ただ、割とひょろひょろなので脂肪を蓄えつつ筋肉に変えていけるような食事を心がけ、プランクやら腕立てやらで筋肉を強化中。

まぁこんな機会でもなければ、筋トレしたり身体絞ったりなんてする機会は無かったろう。
やろうやろうと思っても筋トレは長続きしないもんだ。

流石に3日で腹が割れることはなかったが、10日で落ちた脂肪のおかげで腹の筋肉のラインは出てきていた。
とりあえずこのまま鍛え上げて人並みには見れる身体になろう。

「ごしゅ…ごしゅじんさま…っ。身体…細いままだけど大丈夫なのか…?ご飯足りてるか?身体痛いところとかないか?」

あれ以来ずっとこんな調子だ。
流石に10日も意識不明だった上に、起きたらフラフラ。
更には暫くはまともなものが食えるほどの食欲が戻らなかったからな。
今もまだ肉とか食うと軽くお腹の調子がよろしくない。

点滴生活してる間にかなり内臓も傷んだのだろう。

そんで、まぁ筋トレ始めて絞ってるとは言え、いきなりこんだけ痩せた状態が続いてりゃ肉付きが良かった俺ばっか見てた彼女も心配くらいするだろうってもんだ。

「まぁせっかくのいい機会だから、ぷよぷよの脂肪が落ちてスリムになったこの状態を細マッチョ体型になるように鍛えてるんだよ。
流石にみんなと並んで俺だけ中肉中背ってのは恥ずかしいしね。みんなすごく引き締まってるし。」
「まぁ…。確かにオレも割と鍛えたりはしてたけど…。
それにしたって病み上がりなんだから…無理はダメだぞ…?
まだ体力も完全に戻ってないんだし…。」
「まぁ…。そうだよな。ところで…君はいつまでナース服で俺のお世話をするつもりなのかな…?」

実は、黒エルフさんの策略により俺はまだ病室で入院生活を過ごしていた。
黒エルフさんは俺の世話の大半を盗賊ちゃんに任せ、食事メニューだけ用意してくれていた。

筋トレも専用メニューをもとに勇者ちゃんと戦士ちゃんに協力してもらい、リハビリはまた専門の作業療法士のもとで行なっていた。

で、話を戻すが黒エルフさんは俺がいろんな意味で早く元気が出るようにと、わざわざ盗賊ちゃんサイズのミニスカナース服を作ってプレゼントしたわけなのだ。

破壊力は確かに抜群である。

そりゃあもう超かわいいよ?
俺の嫁(未来の)だし。

ただ、ね。

流石に破壊力高すぎて、添い寝中とかに襲いかかっちゃわないかな俺と言う状態が続いている。

「いつまで…って…。そうだな。ご主人様がその尋常じゃないムラムラをオレで発散しようと襲いかかってくるまで?」
「わかっててやるのはやめなさいっ!」
「と言うかオレの普段のコスチュームのが露出多くてよっぽどエロいだろう…。なんでナース服でそんなにムラムラすんだよ…。むしろよく、その激しいムラムラを抑えておけるよな…。」
「ハハハハハ。まぁ…それは…ほら…大人だし…。
そりゃ、俺だってもし自分がエロゲの主人公だったりしたら襲いかかってたかもしれないが、この目の前の出来事は紛れも無い現実なんだ。
俺は犯罪者でも小児性愛者の犯罪者になるわけにはいかないのだ!」
「いや…だから、この世界ではご主人様の世界と違ってオレらは大人だから…。孕ませても大丈夫だから…。むしろ、犯罪者にはならないし、その…安心してオレと赤ちゃん作っても…良いんだぞ…?」

ぐふぅぅうっ!!破壊力が高すぎる!!塞がった傷口がそこらじゅう開きそうな勢いだ!!

「やっぱりまだおっぱいも小さいから…赤ちゃん作りたくなるほどはムラムラしないのか?裸見てても平然としてたし…。」
「なんと言うかだな…。いや…その、ムラムラはするし正直襲いかかりたくもなるが…その一線をまだ超えちゃダメな気もするのと、そもそも今俺に子どもが出来たらそれこそ俺はたくさんの人を守る為に戦えなくなってしまう。」
「そか…。まぁご主人様は自分のためより誰かのためにって性格だもんな。そう言う人だからこそ、すごく好きになって行ったんだ。
そうだな…。確かにまだまだ戦わなきゃいけない状態で、子どもがいたら…。
オレと子どもを守りながらもみんなの為に戦わなきゃってなったら大変だもんな。わかった、それじゃあ…。」
「その先は言ってはいかん。そう言うのを俺の世界では死亡フラグと言ってな…。
そう言うのを言ってしまうと俺か君が死ぬ事になる言葉の呪いになってしまうんだ。」

盗賊ちゃんの唇に指を当てながらその先を言わないように抑える。

「むっ…。そうなのか。わかったよご主人様。
でもさ…、その気になったらオレにご主人様との赤ちゃん、ちゃんと産ませてくれよ?」
「むぐっ…。盗賊ちゃんは本当に俺みたいな歳上のおじさんで良いのか?お母さんと歳同じなんだぞ?」
「馬鹿だなぁ…。ご主人様だから良いんだろう?
ご主人様以外の男に添い寝もお風呂もキスもしたくないもの。
ご主人様はどうなんだ?いや…、オレ以外としたく無いならそもそも今頃、他の女連中みんな近付かせてないか…。」
「待て待て待て。少なくとも毎日一緒に寝て風呂入って、おはようとおやすみのキスをしてるのは君だけだぞ俺は。」

確かに添い寝とキスは割と何人かとしてしまっているが…。
盗賊ちゃんと出会ってからは特にしてない…はず。
そして毎日イチャイチャしてるのはこの子だけだ。

「なぁ、ご主人様。普通男って言うのは、女が無防備に寝ていたら犯したくなるもんだ。だから、お前は好きな男の前以外では隙を見せたり無防備に寝るなって前のボスは言ってたぞ!ご主人様はなんで襲ってこないんだ?」
「そりゃお前、君がたまらなく可愛くて愛しくて大切にしたいからだろう。当たり前だろう。」
「んふふ~っ♪知ってる~っ♪ご主人様ぁっ。だぁいすきっ♪ちゅっ!」

耳元で大好きなんて言われながらチューなんかされたら世の男共なら誰だってキュンキュンくる。

ほんと…毎日癒されるわぁ…。

「そう言えばご主人様、この前アクセ屋が持ってきた材料でネックレスとブレスレットまた組み直すのか?」
「あぁ、そうだな。指先の力も割と戻ってきたしそろそろいけるだろう。それに繊細作業こそ指のリハビリになるしな。」
「だな~。見た目はそのまま素材だけ変えるつもりなんだよな?」
「そうそう。どっちもこの見た目が気に入ってたからね。
まぁ一気に完成させていくつもりだよ。」

先日買ったワイヤーと納品されたリング、ライトニングクォーツを用意して机の上に並べる。
そして、その脇にぶちぶちに切れた元のワイヤーと破損したリングを置く。

「おぉ…。こうやってみると、魔鉄鋼製のものはきらめきが違うもんなんだな。
そして何というか神秘的な力みたいなのを感じるな。
ご主人様としてはどう感じる?」
「見た目からして確かに全然違うな。
触ったり持ったりした時の感触や質感、そして重みも。
シルバーと違ってズシリとくる物もある。
まさに何かが宿ってる金属って感触だ。さて、一気に行くか!」

道具入れのポーチからラジペンを取り出し、早速作業に取り掛かろうとする。

「なぁご主人様。その道具も魔鉄鋼製なのか?」
「何をいうか盗賊ちゃん、これは俺の世界から持ち込んでかれこれ15年近く愛用しているマイペンチだ。
この世界でなら105エニシ(増税前だったからな。)くらいで買えるただの鉄製のペンチだ。」
「なるほど。ご主人様。悪いことは言わない。
そのペンチで魔鉄鋼製のワイヤーに触れちゃダメだ。
ご主人様のその大切なペンチの方が折れるぞ…。」

………………。

そりゃそうだ。
この世界最強の金属がただの鉄のペンチに曲げられるわけがない…。
どうして気づいてなかったんだ俺…。

「ご、ごしゅじん…さま?大丈夫?お使い行って来る?これだな?このペンチと同じ形と見た目の魔鉄鋼を加工できる奴が欲しいんだな?うんうん、わかったぞ。今すぐ買って来るからな?
そうだよな。いますぐ作りたかったのに道具がダメになってたらそりゃ凹むよな…。うんうん、大丈夫だぞ。すぐに買って来るから…。」

思いっきり落ち込んでテンションだだ下がりになった俺を盗賊ちゃんが慰めてくれた。

そして、俺のペンチとヤットコを持ってすぐに同じの買って来るからな!と言って病室を出て行った。

「完全に油断していた…。ワイヤー=柔らかいものって認識だったしな。
このワイヤーがまかれている筒如きにも、ヒエログリフのようなものが掘られているところから察するべきだった…。
指で引っ張り出そうとするだけでも魔力を少量持ってかれている感覚もあるな…。
なるほどな…。
リングの方は…。おお。普通に装備するだけでも俺の魔力を吸い上げた後にそれをパワーアップして返してきて循環させてる感覚があるぞ。面白い金属だな~。
導電性とかはどうなんだろう?
確か、リングを作った時に出た端材も何かしら使えるならってくれてたんだったな。
これで色々と遊ぼっと。
手回し発電機に付属している導電テスター機能を使えば、金属にどれくらい電流が流れるか見れるはず…。
おぉ…マジかよ。導電性が高い金属と言われているシルバーを軽く上回ってる…。
次に強度はどうだ?この手持ちのダイヤモンドヤスリで…。
ヤスリ表面のダイヤの方が持ってかれてヤスリの方がツルツルしてやがる…。しかも溶けてる?
まさか、さっきわずかに流した電流でアーク溶接のごとくヤスリを…?
面白い…!面白いぞ魔鉄鋼!俺の工業大好き魂に火がつく勢いだ!」

魔鉄鋼で色々と試しながら遊んでみる。
わずかに手元に残ってた銅線のワイヤーを少し巻いて電磁石にしてみる。
すると、ネオジム磁石も顔負けのレベルの驚きの吸引力を発揮してくれた。

「おおおお!これはすごい!!ハードディスクについてる磁石よりも半端ない磁力だ!おもしれぇえっ!」

遊んでるとドアがコンコンっとノックされた。

「こんばんは。身体の調子はどう?良くなってきてる?」
「賢者様。お見舞いの果物買ってきました~っ。」
「うむ!大分げっそりと落ちていた肉もいい具合に戻ってきてるな!無駄の脂肪も落ちて筋肉もついて、本来のイケメン度合いがかなり増しているぞ!抱いてくれ!」
「勇者、お前はその辺自重しろにゃ…。
あにゃ?盗賊ちゃんはまだ戻ってないのにゃ?」

ぞろぞろと今回の旅のお供たちが入室して来る。

「あぁ、盗賊ちゃんは今ちょっとお使いで出てる。
魔鉄鋼を加工するのには特別な道具が必要であろうことをすっかり失念していてね。
俺の世界の道具で作ろうとしたら止められたんだよ。
ただの鉄じゃ魔鉄鋼は曲げられないってね。」
「にゃ~。それは確かに。まぁ曲げられなくはないだろうけど、その間にごっっっっそりと魔力を持っていかれかねないにゃ。
魔鉄鋼の加工は素手だと大量の魔力を消費しちゃうのにゃ。
だから少ない魔力を大きな魔力へ変化する特性がある魔鉄鋼製かつ、魔鉄鋼を加工する際に作り手の持つイメージを流し込みやすくするヒエログリフや魔石を練り込まれた特別な道具を使うのが一般的なのにゃよ。
だから、ただのワイヤーを巻いただけのアクセサリーでも魔鉄鋼を使ったものはそれだけで強大な力を持つのはそういう理由もあるのにゃ。
だから多分…、今頃その道具を探しに行った先でそのとんでもない価格に打ち震えてるところだと思うにゃ。」

\アイヨー!アイヨー!/

『ゴシュジンサマ。ドウグガスゴクタカイ。』

「お、ほんとだ…。噂をすればなんとやらだ…。」
「道具一つで大鳥と専用の荷車が買えるにゃ。300万エニシはするにゃね。」

ちなみにワイヤーだけでも2万。リングに至っては一つ25万している。

尚、これがフルプレートの全身を保護する鎧とかになると1000万を超えるとの事だ。

「マジかよ…。そんなに高いのか…。俺1人のために流石にそんな高い道具にお金を出すわけにはいかないな…。
魔鉄鋼ワイヤーを使うのは諦めるか…。」
「まぁ、そう言うと思って皇女殿下にも事情を話しておいたにゃ。国家予算から出すから惜しみなく良い道具と材料を手に入れ、皆を救う為に力を貸してくださいとの事にゃ。」
「まぁ、そういうことにすれば大義名分も経つ…か。
わかった。んじゃ請求は中央皇国宛で買えば良いのかな?」
「水手紙で請求書を送るようにして貰えば良いにゃ。
許可証は店にこちらから水手紙で送ってもらうかにゃ。」

てな訳で、ギルマスちゃんの根回しにより無事魔鉄鋼を加工するためのペンチとヤットコ、そして超特別にオマケとしてミニハンマーをつけてくれた。

世界を救う規模の戦いをこれからすることになるかも知れない人にそんなにたくさんのお金は請求できません!と、この道具を作るための手間賃も込みである、本来の請求額である3つで900万エニシのところを、なんとびっくり素材である魔鉄鋼代オンリーの250万エニシで用意してくれた。

また、俺が使う道具なら俺に馴染みやすい物を作る為に、俺の気を流し込んで道具も作る必要があったとの事だが、盗賊ちゃんに預けた俺の道具にたっぷりと気が込められていたのでという事で、それに込められた俺の気を使って特注で取り急ぎ道具を作ってくれることになった。

明日には納品される見込みである。
これには俺も頬が緩む。

「いやぁ…たのしみだなぁ…。しかし、ほんと黒の雷帝はあれ以来全然姿を現していなんだな…。」
「目撃情報もないにゃ。変身前の少年含めて…。
完全に大賢者の復活を待ってるというところだろうにゃ…。ただ、その間にオーガノイドを使った実験だけはやめずに続けてるというところなんだろうけどにゃ…。」
「ひとまず、俺は今のうちにしっかり筋肉つけて細マッチョ目指すぞ。そして、俺のメインのアクセたちは強化をする!」

かくして、俺の俺による俺のための改造計画がスタートしたのである。
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