優しく咲く春〜先生とわたし〜

おにぎりマーケット

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隠しきれないもの

初めての治療1

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痛みで全身に力が入り、仰向けになっても背中が丸まる。

「力抜いて」

春ちゃんにそう言われるけれど、なかなか難しい。

「い、いたい……むり……」

お腹を伸ばしたら痛みが酷くなりそうだった。
春ちゃんはベッドに上がると、わたしを後ろから支えるように座った。

「俺によっかかって」

完全に横になるよりは、春ちゃんを背もたれにする方が背中もお腹も少し楽だった。

「ちょっと腹触るぞ」

パジャマが捲られて、優の手がわたしの腹部に触れる。

「っい!! いたい」

「……下腹部だな。子宮のあたりか」

優が険しい表情をして、わたしのお腹を見つめる。

「さっき、咲、出血あったって言ってたよね?」

「月経か?」

「それにしては痛がり方酷いよね。風呂上がりからも酷くなってる」

「ああ。……内診するか」

嫌な予感しかしなくて、泣きそうな顔で優に尋ねる。

「……内診ってなに?」

優が準備をし始める。代わりに春ちゃんが後ろから答えた。

「ズボンとパンツ脱いで、生理の穴から様子みるの。すぐ終わるから、協力して?」

首をぶんぶん振るわたしに、春ちゃんは言いながら笑った。

「困ったなぁ」

「やだ……やだ……」

「じゃあ、ちょっと手荒になるけれど……」

春ちゃんは否応なしにズボンと下着に手をかけた。わたしの体をお尻から軽く浮かせる。

「脱ぐよ」

するりとお尻の方からズボンをずらされて、慌てて手でズボンの前の方を掴む。

「手、離して。俺の手に掴まって。少しだけ頑張って、お腹、楽にしよう」

恐る恐る、春ちゃんの手に掴まる。

「えらいね。大丈夫だよ、ちょっと頑張れば痛いの少しは楽になる」

手を離した瞬間に、優がズボンと下着を取り去った。
相変わらず、連携がすごい。

「ちょっと足広げるぞ」

「うう……」

わたしのあそこが優の前に晒される。
恥ずかしくなって、優から顔を逸らして、ぎゅっと目をつむる。
後ろからは春ちゃんがぎゅっとわたしのことを支えている。

優は手袋をはめた。

「これは……炎症? ちょっと洗うよ」

「んっ…………」

閉じそうになる足を、春ちゃんがしっかりと押さえていて、足は全然動かない。
陰部を洗われて、タオルで拭き取られる。変な感じがする。

「んっあっ」

声が漏れて、頬が赤らむ。
優は気にせずに診察を続けた。

「指入れていくぞ、痛いかもしれないけど、我慢な」

優は滑りをよくする薬を、右手の人差し指に取った。いよいよという感じがして、緊張が走る。

「いたいの……やだ」

「大きく深呼吸しようか」

春ちゃんに言われて吸ったり吐いたりしていると、わたしの恥ずかしいところに、優が指をあてがう。

「やっ……」

反射でビクッと体を震わせて息を止めると、春ちゃんに深呼吸を促される。

「大丈夫、もう1回吸って、吐いて」

力が緩んだその隙を狙って、優がわたしの中にゆっくりと指を差し込んだ。
決して太くはないのに、中に入って来るのを力んで拒む。

「いっ……いたいっ!! やだ……いた…い…」

足を閉じようとすると、春ちゃんが足を押さえた。

「おっとー、危ない危ない。咲、痛いけど動くの我慢して。中に傷ついちゃう」

優が中で指を動かす。
痛みの他に変な感じがして、声が漏れた。

「んあっ……むり……もうやめて……」

「よしよし、もう少し。力抜いて」

探りながら、優がわたしの表情を見る。
狭いからか、痛くて力むからか、お腹が苦しくて仕方ない。
優はわたしの顔が歪むのを見て、1度指を引き抜いた。手袋には血がついていて、怖くなる。

「血…………」

どこか悪いのか心配になる。
春ちゃんが肩で息をするわたしに再度、深呼吸を促しながら、安心させるように声をかけた。

「大丈夫、生理が来てるだけだよ」

優は、新しい手袋をつけながら、思わしくない顔をした。

「触った感じ、膣の中に固まりみたいなのあるな……」

「もしかして……経血凝固症?」

「可能性ある。探ったらかなり多いから、痛みも強く出たんだと思う。とりあえず、取り出せるだけ腟内のものは陰核刺激で潤滑させて出させるしか、いまは方法ないな」

2人が何を言っているのかわからなくて、泣きそうになるわたしを見て、優がわたしに説明した。

「……咲。咲にはいま生理が来てる。なんだけど、生理が来たら出るはずの血が、体の中に固まって溜まってる状態なんだ。それを、少し今から取り出す」

「……どうやって……?」

「咲、クリトリスって知ってるか?」

「し、知らない……」

「尿道の前にある、小さな突起のことだ。そこを刺激すると、生理の穴から体液が出るようになってる」

「え……ここでおしっこ出すの?」

入院していた時の嫌な記憶が再燃して、恐怖が顔色に出る。説明を聞きながら軽くパニックになってしまっていた。

「いや、尿ではない。要は、クリトリスを刺激して、生理の穴から、血の塊を流し出す感じ」

「……痛い?」

「うーん……変な感じはするかもなぁ。痛くはないと思うんだけれど」

優は説明に戸惑って、言葉を詰まらせる。
春ちゃんは少し苦笑いをしながら、手袋をつける。
痛くはないけれど、の、「けれど」の部分に引っかかったが、痛みをとるにはそれしか方法がないなら、やってもらうしかない。

「春斗、陰部左右に開いててくれるか?」

「了解」

「え、なになに、やだ……やだよ、恥ずかしい」

春ちゃんは自分の足にわたしの足を絡めて大きく開かせると、自由になった両手でわたしの秘部を左右に開いた。

優は、先程と同じ薬を右手の人差し指に取る。
わたしの大きく開いたそこへ、ピンポイントで手を伸ばした。

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