優しく咲く春〜先生とわたし〜

おにぎりマーケット

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隠しきれないもの

初めての治療2

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優の手が、クリトリスに触れる。
春ちゃんによって大きく開かれたその場所は、外気に触れるだけでも変な感じがしていたのに、触れられると痺れるように体が震えた。

「……っん……?!」

感じたことの無い感覚に、恐怖を覚えて、嫌になって春ちゃんを見る。

「……ごめんね、治療終わるまでこのままね」

春ちゃんはすぐにわたしの気持ちを察すると、そう言った。絶望的な気分になりながら、刺激を受け続ける他なかった。

「……これだけ感じられれば、問題なさそうだな。もう少し長く触るぞ」

もう少し長くなんて、そんな刺激を受け続けたら、どうにかなってしまいそうで、想像したくなかった。
考える間もなく、優の右手がクリトリスに伸びてくる。優しく触れてから、こねるように動かし始めた。

「ん……んぁ……あっ……やめて…………んぁ……」

声が漏れる。開かれた足と恥ずかしいところは、もうその刺激を受け入れるしか、選択肢はない。
身をよじっても、春ちゃんがしっかりと背中から抱きとめているから、逃れることができない。

痛くはないけれど、恥ずかしいし、むずむずと体が動き出す。心のどこかで、刺激を喜んでいるような自分がいることに、気づかざるを得ない。
そのことに目を逸らしたくなって、ぎゅっと目を瞑って春ちゃんの体に、顔を押し付けた。

「大丈夫だよ」

春ちゃんは優しくそう言った。
刺激はどんどんと強くなる。
自分でも、生理の穴からたくさん体液が流れ出ているのを感じた。

「……出てきた。思ったより固まってるな」

「あー……結構溜まってるね。これは痛いわ」

優と春ちゃんは、わたしの体から排出されていく血の塊を見ながら話している。
正直、わたしはそれどころじゃなくて、与えられる刺激に気を保つことで精一杯だった。

「……ねぇ……まだ、やるの……?」

早く触るのをやめてもらわないと、おかしくなりそうで、息を上げながら聞く。
優は一度触るのを止める。

やっと終わった……。
そう思ったら今度はすかさず、間隔を空けずに、春ちゃんがクリトリスに刺激を与え続ける。

「なんでっ…………!」

さっきから休む間もなく刺激を与えられ、そろそろどうにかなってしまいそうだった。

「せっかく感じてきたのに、冷めたらもったいないから。ごめんね、咲。もう少しだと思う」

言いながら春ちゃんの刺激は、優しく強くを絶妙なバランスで繰り返す。
優は両手の人差し指にまた薬を塗り始めた。

「もう少しだな」

そう言いながら、もうずぶ濡れになってしまったわたしの生理の穴に指をあてがう。

「あとどれくらい残ってるか、指入れて確認するぞ」

またさっきみたいに痛いことになるーー。
そう思って、身構えると、体に力が入った。

「咲、深呼吸。さっきより痛くないから、力抜いて」

春ちゃんが後ろから言う。

「っはぁ、はぁ……もうむり……はぁ」

息が上がっていく。
変な感覚が、快感になりつつあり、そんな自分が嫌になりそうだった。

優は左手の人差し指と親指で摘むようにクリトリスを触ると、右手の人差し指を、生理の穴にあてがった。
せめてもの抵抗で、首を横に振る。

「ごめんな、ちょっと指入れるぞ」

ゆっくりと、侵入してくる異物感に、上半身を大きく動かす。

「んあーっ!」

春ちゃんがわたしを抱え込みながら、耳元で囁くように言った。

「じっとして、大丈夫だから」

優が膣の中で指を動かす、その僅かな振動ですら、いまのわたしの体には刺激が強すぎた。
内診の時より、痛みがなくなり、代わりに気持ちよさがぐっと脳内に迫る。

「やめてっ……やめて……!」

その感覚が怖くて、無意識に懇願していた。
優は辞めるはずもなく、大きな血の塊を指で掻き出そうと、腟内で指を折り曲げる。

「んあっ……!」

だめだ、気持ちいい……。
その感覚を認めるくらいには、わたしの中で理性がなくなっていた。
春ちゃんがそれに気づいて、優に言う。

「優。咲、つらそう。1回、イかせてあげない? 感覚掴ませたら、今後の治療も楽になるかもよ。感度上がってきてるし」

いくってどういうこと…………。
わからなくて、困惑しながら喘いでいると、優が言った。

「そうだな。咲、いま感じてるのそのまま受け止めて、イく感覚、体感してみようか」

「んあっ……いくってなに…………」

こんな恥ずかしいことに、気持ちよさを感じていて、自己嫌悪に陥りそうになる。
その気持ちも汲んでか、春ちゃんがわたしに分かりやすいように声をかける。

「咲、気持ちいいね。気持ちいいのそのまま、体預けてみようか。大丈夫、咲の感じていることは変じゃないよ。力抜いて、気持ちいいって思うことだけに集中してみて」

そんなことできない……。だって怖いもん。
言葉にできずに、ただただ必死で息をした。
でも、この苦しい感じに終わりがほしくて、春ちゃんが言った通りに意識せざるを得ない。

「春斗。俺は濡れてるうちに中の塊取るから、陰核刺激してもらっていいか?」

「了解」

膣の中とクリトリスと、ランダムに動くの2本の手に、更に快感を覚えた。
優が触るのとはまた違う触り方に、体が素直に喜んでいた。
背筋がぞくぞくとして、体が震えて、息が早くなっていく。

「んあ、っはぁ、はぁ、あっ、はぁ……」

「ん、いいよ。咲。上手だね。そのまま気持ちいいところに集中してみようか」

いちばん気持ちいいところ……春ちゃんの触れているその場所に、意識を向ける。
リズム良く、小刻みに震えるように触られたその場所は、わたしの感覚全てをさらっていた。

どうしよう。
どうしよう、凄く気持ちいい。でも怖い。だけど……気持ちいい。
もっと触っていてほしい…………。

恐怖と快感の間で揺れながら、とうとう、快感の方に気持ちが傾いてゆくーー。
完全に快感に傾いてから、幾秒もなかった。

「んあっ、あぁっ! あっあ!!」

その瞬間は、一瞬だった。
体が大きく震えた。
頭が真っ白になる。冷静な気持ちが戻ってくるまでに、かなり時間がかかりそうだと、直感した。
春ちゃんによっかかっている、その感覚すらなくなる。
ふわふわと、体のどこにも力が入らず、抜けていく。

「咲、頑張ったね」

春ちゃんは手袋を外すと、わたしの頭をそっと撫でた。肩で息をして、同時に物凄い眠気がわたしを襲ってくる。

「……イったな。腟内の血塊もなんとか取れた。子宮内は、病院でエコーしてみないとわからん」

「咲には、ちょっと酷だったね。子宮にも溜まってたらかわいそうかも。機械使うことになったら……」

「ああ。そうなってもやむを得ん。春斗、明日休みだろ? 咲連れて病院来い。早いうちに早乙女先生に見てもらった方がいい」

「うん……。連れ出すの大変かも」

明日……病院……? サオトメ先生って誰……?
2人の声が遠くなっていく。
疲れて、何も言葉にならない。2人の言葉が断片的に理解できるが、声が出ない。
何の話をしているんだろう……。

なんだか、ふわふわしてきた…………。

わたしは意識を失うように、眠りについていた。

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